意外と知られていない? EDHのマナ加速
2015年8月2日 EDHカード考察 コメント (2)EDHで遊んでいると、特に普段あまり対戦しない人から「このカードなんですか?」と聞かれる事がたまにある。
ある程度EDHに熱を傾けている人には定番ぽいカードでも、他のレギュレーションのトーナメント中の余った時間とかで遊んでいるような人だと、本人がマジックを始める前に絶版になっているようなカードは意外と知られていないものらしい。
基本的に、一部の有名ぶっ壊れカードを除けば、ある程度新しいカードの方がパワーが高い傾向にあるのがそれに拍車をかけるというのもあるのだろう。
そんな訳で、今回は古いカードを、特にデッキの基本になるマナ加速に絞ってピックアップ。
古いの基準は「日本語版が発行されていないカード」。
長くEDHやってる人には、今さらなカードの退屈な羅列になるかもなんでごめんなさい。初心者の助けにはなるかも知れないよね、ってコンセプトで書き始めた記事なので。
☆《Jeweled Amulet》
まずはこれから。英語版しかないマナ加速カードでは、比較的有名かも。
アイスエイジに収録されている、かのMoxシリーズのリメイクで、0マナのアーティファクトであり、マナ加速に貢献できる。
ただ、マナを発生させるためには1度マナをつぎ込まなければならないし、基本的には複数のマナをため込んで置く事も出来ない。
それでも緑以外で2ターン目に3マナに到達できるアクションを準備できるのは偉大で、意外と小回りも効くナイスカード。
豆知識としては、無色のマナもチャージ出来る事と、何らかの理由で複数の蓄積カウンターが乗った場合、マナを出した時に参照する色はいずれも「最後に起動した溜め能力の時に記録された色」である事。
☆《Gaea’s Touch》
基本森限定の《踏査/Exploration》的能力と、生け贄に捧げて緑緑を出す能力を持つザ・ダークのカード。
設置してアンタップを迎えた以降のターンでは、マナ効率的には《暗黒の儀式/Dark Ritual》を唱えたレベルの大きめのマナ加速に出来るのが魅力。
☆《Priest of Yawgmoth》
アーティファクトを生け贄にしてマナを発生させるアンティキティーのクリーチャー。
例えば《厳かなモノリス/Grim Monolith》なら自身のマナとこれの起動で3黒黒、《摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone》なら2黒黒黒と、アーティファクト自身がマナ加速として利用される事も多いだけに中々の爆発力を誇る。
黒は《Demonic Tutor》を経由したり、そもそも重めのカードだったりで一時的にでも大きなマナ加速が欲しい場面は少なくないので、意外と役に立つ場面も多い事だろう。
☆《Soldevi Adnate》
アライアンスのカードで、先ほど紹介した《Priest of Yawgmoth》のクリーチャー版。
生け贄にするクリーチャーには、黒かアーティファクトの制限がかかっているため、黒単以外だとガンガン使っていくような状況は少ないかも知れない。
ただ、自身も生け贄に捧げる事が出来るクリーチャーであるという面で、《Priest of Yawgmoth》よりも能力を腐らせにくいという利点があり、それはかなり大きなポイント。
☆《Basal Thrull》
上で紹介している《Soldevi Adnate》と似ているマナ加速カードであるのだが、色拘束が強い、自身しか生け贄に捧げられない、ダブルシンボルである、という点で下位互換なフォールンエンパイア出身のカード。
とは言えEDHはハイランダーなので、何ら名の理由でクリーチャーなマナ加速が欲しいデッキには投入される事もある。
未来にて《基底スリヴァー/Basal Sliver》としてリメイクされた。
大体こんな所で。
知らないカードだったら参考にしてもらえるとうれしいです。
※ おまけ
☆《ほくちの壁/Tinder Wall》
エキスパンションには日本語版が無いのだけれど、諸事情により日本語版が存在するシリーズその1。
1マナのカードでありながら、その場で2マナ出してプチ《暗黒の儀式/Dark Ritual》の様にも使える上、置きっぱなしで後々の大きなマナ加速にも使える、というなかなか便利なカード。緑には珍しいタイプのマナ加速。
ごくまれにだが、《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》とか相手にした際、下の能力が光る時がある。
☆《オークの木こり/Orcish Lumberjack》
エキスパンションには日本語版が無いのだけれど、諸事情により日本語版が存在するシリーズその2。
珍しい赤いマナクリ。
しかも1マナと軽いうえに、一時的マナ加速を得意とする黒でさえ真っ青な爆発力。タップのみで3マナも発生させる事が出来る。生け贄にするのはタップ状態の森でも構わないため、少なくともそのターンの展開を阻害する事もない。
正直1マナコモンとは思えないスペック。
今度こそおしまい。
お疲れ様でした。
ある程度EDHに熱を傾けている人には定番ぽいカードでも、他のレギュレーションのトーナメント中の余った時間とかで遊んでいるような人だと、本人がマジックを始める前に絶版になっているようなカードは意外と知られていないものらしい。
基本的に、一部の有名ぶっ壊れカードを除けば、ある程度新しいカードの方がパワーが高い傾向にあるのがそれに拍車をかけるというのもあるのだろう。
そんな訳で、今回は古いカードを、特にデッキの基本になるマナ加速に絞ってピックアップ。
古いの基準は「日本語版が発行されていないカード」。
長くEDHやってる人には、今さらなカードの退屈な羅列になるかもなんでごめんなさい。初心者の助けにはなるかも知れないよね、ってコンセプトで書き始めた記事なので。
☆《Jeweled Amulet》
Jeweled Amulet (0)
アーティファクト
(1),(T):Jeweled Amuletの上に蓄積(charge)カウンターを1個置く。この起動コストとして支払ったマナのタイプを記録しておく。この能力は、Jeweled Amuletの上に蓄積カウンターが置かれていない場合にのみ起動できる。
(T),Jeweled Amuletから蓄積カウンターを1個取り除く:あなたのマナ・プールに、最後に記録されたタイプのマナ1点を加える。
まずはこれから。英語版しかないマナ加速カードでは、比較的有名かも。
アイスエイジに収録されている、かのMoxシリーズのリメイクで、0マナのアーティファクトであり、マナ加速に貢献できる。
ただ、マナを発生させるためには1度マナをつぎ込まなければならないし、基本的には複数のマナをため込んで置く事も出来ない。
それでも緑以外で2ターン目に3マナに到達できるアクションを準備できるのは偉大で、意外と小回りも効くナイスカード。
豆知識としては、無色のマナもチャージ出来る事と、何らかの理由で複数の蓄積カウンターが乗った場合、マナを出した時に参照する色はいずれも「最後に起動した溜め能力の時に記録された色」である事。
☆《Gaea’s Touch》
Gaea’s Touch (緑)(緑)
エンチャント
(0):あなたは、あなたの手札にある基本森(Forest)カード1枚を戦場に出してもよい。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ、各ターンに1回のみ起動できる。
Gaea’s Touchを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに(緑)(緑)を加える。
基本森限定の《踏査/Exploration》的能力と、生け贄に捧げて緑緑を出す能力を持つザ・ダークのカード。
設置してアンタップを迎えた以降のターンでは、マナ効率的には《暗黒の儀式/Dark Ritual》を唱えたレベルの大きめのマナ加速に出来るのが魅力。
☆《Priest of Yawgmoth》
Priest of Yawgmoth (1)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
(T),アーティファクトを1つ生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに、生け贄に捧げられたアーティファクトの点数で見たマナ・コストに等しい点数の(黒)を加える。
1/2
アーティファクトを生け贄にしてマナを発生させるアンティキティーのクリーチャー。
例えば《厳かなモノリス/Grim Monolith》なら自身のマナとこれの起動で3黒黒、《摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone》なら2黒黒黒と、アーティファクト自身がマナ加速として利用される事も多いだけに中々の爆発力を誇る。
黒は《Demonic Tutor》を経由したり、そもそも重めのカードだったりで一時的にでも大きなマナ加速が欲しい場面は少なくないので、意外と役に立つ場面も多い事だろう。
☆《Soldevi Adnate》
Soldevi Adnate (1)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
(T),黒のクリーチャーかアーティファクト・クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに、生け贄に捧げられたクリーチャーの点数で見たマナ・コストに等しい量の(黒)を加える。
1/2
アライアンスのカードで、先ほど紹介した《Priest of Yawgmoth》のクリーチャー版。
生け贄にするクリーチャーには、黒かアーティファクトの制限がかかっているため、黒単以外だとガンガン使っていくような状況は少ないかも知れない。
ただ、自身も生け贄に捧げる事が出来るクリーチャーであるという面で、《Priest of Yawgmoth》よりも能力を腐らせにくいという利点があり、それはかなり大きなポイント。
☆《Basal Thrull》
Basal Thrull (黒)(黒)
クリーチャー — スラル(Thrull)
(T),Basal Thrullを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに(黒)(黒)を加える。
1/2
上で紹介している《Soldevi Adnate》と似ているマナ加速カードであるのだが、色拘束が強い、自身しか生け贄に捧げられない、ダブルシンボルである、という点で下位互換なフォールンエンパイア出身のカード。
とは言えEDHはハイランダーなので、何ら名の理由でクリーチャーなマナ加速が欲しいデッキには投入される事もある。
未来にて《基底スリヴァー/Basal Sliver》としてリメイクされた。
大体こんな所で。
知らないカードだったら参考にしてもらえるとうれしいです。
※ おまけ
☆《ほくちの壁/Tinder Wall》
Tinder Wall / ほくちの壁 (緑)
クリーチャー — 植物(Plant) 壁(Wall)
防衛(このクリーチャーは攻撃できない。)
ほくちの壁を生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに(赤)(赤)を加える。
(赤),ほくちの壁を生け贄に捧げる:ほくちの壁によってブロックされているクリーチャー1体を対象とする。ほくちの壁はそれに2点のダメージを与える。
0/3
エキスパンションには日本語版が無いのだけれど、諸事情により日本語版が存在するシリーズその1。
1マナのカードでありながら、その場で2マナ出してプチ《暗黒の儀式/Dark Ritual》の様にも使える上、置きっぱなしで後々の大きなマナ加速にも使える、というなかなか便利なカード。緑には珍しいタイプのマナ加速。
ごくまれにだが、《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》とか相手にした際、下の能力が光る時がある。
☆《オークの木こり/Orcish Lumberjack》
Orcish Lumberjack / オークの木こり (赤)
クリーチャー — オーク(Orc)
(T),森(Forest)を1つ生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに、(赤)と(緑)の好きな組み合わせのマナ3点を加える。
1/1
エキスパンションには日本語版が無いのだけれど、諸事情により日本語版が存在するシリーズその2。
珍しい赤いマナクリ。
しかも1マナと軽いうえに、一時的マナ加速を得意とする黒でさえ真っ青な爆発力。タップのみで3マナも発生させる事が出来る。生け贄にするのはタップ状態の森でも構わないため、少なくともそのターンの展開を阻害する事もない。
正直1マナコモンとは思えないスペック。
今度こそおしまい。
お疲れ様でした。
戦乱のゼンディカー 新カード
2015年7月30日 EDHカード考察 コメント (2)
ゼンディカーVSエルドラージのカードらしい。
テキストが誤訳でないのなら、唱えた時に追放した分以外でも、何らかの理由で追放領域にある土地も戦場に出せる。
《マナ切り離し/Mana Severance》なんかから《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》どーん、なんてのが考えられるパターンだけど、そうであってすらまだ弱そうってのが笑える。
あーだめだ、そのプレイヤーがオーナーである、だから自分のは出せないや。
正直これ、アンコくらいのカードパワーだろ。
※ 追記
英語版のテキストでも同じような文面なので、他の理由で追放領域にある対象プレイヤーの土地も出せるらしい。
だからなんだ! ってレベルの弱さだけど。
テキストが誤訳でないのなら、唱えた時に追放した分以外でも、何らかの理由で追放領域にある土地も戦場に出せる。
《マナ切り離し/Mana Severance》なんかから《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》どーん、なんてのが考えられるパターンだけど、そうであってすらまだ弱そうってのが笑える。
あーだめだ、そのプレイヤーがオーナーである、だから自分のは出せないや。
正直これ、アンコくらいのカードパワーだろ。
※ 追記
英語版のテキストでも同じような文面なので、他の理由で追放領域にある対象プレイヤーの土地も出せるらしい。
だからなんだ! ってレベルの弱さだけど。
第一回EDHカード紹介:《Breath of Dreams》
2015年7月11日 EDHカード考察 コメント (2)
なんかDNのリンク先が楽しそうな感じになっていたので触発されて。
発端は稲荷さん(http://9thtailmohumohu.diarynote.jp/201507110035473326/)
という訳で、EDHカード紹介、第一回である。
以前にも何度かカードを取り上げてEDHで使うとどうこう言っててような気もするが、あくまで第一回である。
まずは紹介カード、《Breath of Dreams》のテキストから。
☆マナが大事なEDH
EDHは《Mana Crypt》をはじめとする優秀なマナ加速があり、また、それらを大量に投入する戦略が有力である。(デッキの3割が土地、2割がマナ加速、というデッキが一般的に良く見られる)
そのため、序盤から高速かつ大量にマナが伸びて行きながら、強力なカードを叩きつけ合う形でゲームが進む事が多い。
それに加えて、多人数戦+ライフ40点というゲームの性質上、似たようなカードプールであるヴィンテージやレガシーに比べ、重たいカードが活躍する機会が多い。
(対戦相手が3倍=通常の3倍である3人分のターンを飛ばせる)追加ターンカードや、《自然の秩序/Natural Order》に頼る事すらなく出てくる事も稀ではない《進歩の災い/Bane of Progress》のような重いクリーチャー、それら強力なヘビークリーチャーを対戦相手から奪い取る《袖の下/Bribery》などが代表的だろうか。
そんな環境にあるため、EDHにおいてはマナの量、ひいてはマナ加速が非常に大切なのである。
☆マナ拘束
逆説的に、EDHではマナ拘束が有効である。
マナ加速から想い強力カードをキャストするという、大雑把な分類だとマナランプ戦略に寄りがちな環境であるため、対戦相手のマナベースを潰して動きに制限をかける事は非常に有効だ。
ただ、EDHにおけるマナ拘束の影響は他の環境のようにはいかない。
先に書いた通り、EDHはライフ40点の3人戦であるため、エターナル環境におけるMUDやデスアンドタックスのような、『マナ拘束をしている間に手早く殴り倒す』という戦略が機能しにくい。
ハンドを使いながらあくまで『相手を遅らせる』に終始するマナ拘束戦略で抑え込める時間で勝ちきる事は難しく、中途半端なマナ拘束では自分が勝つ前に相手が十分なマナまで伸ばす事を許容してしまう事が多い。
それならばと、さらに遅延しようとマナ拘束カードを重ね撃つと、それはそれで自分のハンドが失われ、せっかく遅延しているのに勝ちが遠のくという本末転倒な状況になりがちである。
これは特に、自分も同じように動きが鈍る《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》のようなカードを用いてマナ拘束をする戦略で顕著な欠点である。
また、そもそもEDHはハイランダーであるため、マナ拘束戦略を中心に据えようとも、序盤に上手くマナ拘束カードを引き込めるかの確実性に欠ける。
さらにはEDHは対戦相手が3人であるため、誰もが嫌うマナ拘束カードは高いヘイトを稼ぎ、優先的に除去されてしまいがちである。
《アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV》ジェネラルなどはその顕著な例であろう。
マナ拘束自体は有効なのだが、その扱いは難しい。
☆有用なマナ拘束
では、有用なマナ拘束とは何か。自分は、
・「自分が影響を受けない」
・「効果が絶大で、複数枚なくても十分な遅延を期待出来る」
この2点が重要な要素だと考える。
どちらも、先ほど例示したマナ拘束戦略の弱点を補う要素である。
自分が影響を受けないならば遅延の効果を最大限に活かして動けるし、マナ拘束カードが最低限の枚数で済むのなら残りの手札を存分に使い切って攻めていける。
代表的な例が、
アーティファクトの少ないデッキの《無のロッド/Null Rod》《石のような静寂/Stony Silence》
特殊土地の少ないデッキの《血染めの月/Blood Moon》
クリーチャーの起動型能力を期待しないデッキの《呪われたトーテム像/Cursed Totem》
などである。
☆《Breath of Dreams》
さて、今回紹介したカードを見てみよう。
効果は、クリーチャーに頼りがちである緑のデッキに、累加アップキープという大きなマナ拘束をかけるというもの。
青単色のカードであり、自分が悪影響を受けないよう、緑のクリーチャーが入っていないデッキに投入する事は容易である。
緑のデッキにしか影響しないため、広く対戦相手に有効である事を期待するのは難しいが、逆に言うと有効な相手以外からは除去されたりカウンターされたりしにくいという利点にもなる。
そして緑のクリーチャーを多く使う強力なデッキ(《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》《クローサの庇護者シートン/Seton, Krosan Protector》など)は、孤独な立場でこのカードの対処に迫られる苦境を強いられる、という寸法だ。
惜しむらくは、これ自体にも累加アップキープが付いており、維持にこだわると自分のマナ拘束にもなってしまう点である。
だが、この欠点も様々な要素である程度は緩和できる。
まず、ターン進行の関係で対戦相手から累加アップキープが発生する事。最初の1ターン目に関しては無料で出し得という事だ。
そうして青1マナ(そう、最初に支払うのはたったの青1マナだ)払って2周目に入ったら入ったでまたキツイ。クリーチャー1体につき2マナというマナ拘束は、以下にマナ加速が得意な緑とは言えかなりのコストだろう。
さらに、現在の累加アップキープのルールが追い風になっている。
「アップキープごとにパーマネントの上に経年カウンターを1個置き、その後カウンターの数分の累加アップキープコストを支払う」という挙動であり、また、《Breath of Dreams》が戦場を離れた際に経年カウンターが取り除かれるとも書いていないため、累加アップキープが危険域に成ったら自分でバウンスして出し直す事により、自分はより低いアップキープコストで、対戦相手のクリーチャーにのみ高いコストを課す事が出来るのである。
この戦略が特に有効なのは、地力でブリンクできる《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal》であろう。毎ターン青1マナのみのアップキープコストで、永遠に緑のクリーチャーに累加アップキープを課し続ける事が出来るのだ。
4マナは少々重たいが、緑のデッキがまとめて機能不全に陥るのなら安いものだ。
緑のデッキに苦しめられた経験があるのならば、デッキにほんの1枚の枠を開けるだけで十分だ。このカードを投入してみよう。
発端は稲荷さん(http://9thtailmohumohu.diarynote.jp/201507110035473326/)
という訳で、EDHカード紹介、第一回である。
以前にも何度かカードを取り上げてEDHで使うとどうこう言っててような気もするが、あくまで第一回である。
まずは紹介カード、《Breath of Dreams》のテキストから。
Breath of Dreams (2)(青)(青)
エンチャント
累加アップキープ(青)(あなたのアップキープの開始時に、このパーマネントの上に経年(age)カウンターを1個置く。その後あなたがこの上に置かれている経年カウンター1個につきアップキープ・コストを1回支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。)
緑のクリーチャーは「累加アップキープ(1)」を持つ。
☆マナが大事なEDH
EDHは《Mana Crypt》をはじめとする優秀なマナ加速があり、また、それらを大量に投入する戦略が有力である。(デッキの3割が土地、2割がマナ加速、というデッキが一般的に良く見られる)
そのため、序盤から高速かつ大量にマナが伸びて行きながら、強力なカードを叩きつけ合う形でゲームが進む事が多い。
それに加えて、多人数戦+ライフ40点というゲームの性質上、似たようなカードプールであるヴィンテージやレガシーに比べ、重たいカードが活躍する機会が多い。
(対戦相手が3倍=通常の3倍である3人分のターンを飛ばせる)追加ターンカードや、《自然の秩序/Natural Order》に頼る事すらなく出てくる事も稀ではない《進歩の災い/Bane of Progress》のような重いクリーチャー、それら強力なヘビークリーチャーを対戦相手から奪い取る《袖の下/Bribery》などが代表的だろうか。
そんな環境にあるため、EDHにおいてはマナの量、ひいてはマナ加速が非常に大切なのである。
☆マナ拘束
逆説的に、EDHではマナ拘束が有効である。
マナ加速から想い強力カードをキャストするという、大雑把な分類だとマナランプ戦略に寄りがちな環境であるため、対戦相手のマナベースを潰して動きに制限をかける事は非常に有効だ。
ただ、EDHにおけるマナ拘束の影響は他の環境のようにはいかない。
先に書いた通り、EDHはライフ40点の3人戦であるため、エターナル環境におけるMUDやデスアンドタックスのような、『マナ拘束をしている間に手早く殴り倒す』という戦略が機能しにくい。
ハンドを使いながらあくまで『相手を遅らせる』に終始するマナ拘束戦略で抑え込める時間で勝ちきる事は難しく、中途半端なマナ拘束では自分が勝つ前に相手が十分なマナまで伸ばす事を許容してしまう事が多い。
それならばと、さらに遅延しようとマナ拘束カードを重ね撃つと、それはそれで自分のハンドが失われ、せっかく遅延しているのに勝ちが遠のくという本末転倒な状況になりがちである。
これは特に、自分も同じように動きが鈍る《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》のようなカードを用いてマナ拘束をする戦略で顕著な欠点である。
また、そもそもEDHはハイランダーであるため、マナ拘束戦略を中心に据えようとも、序盤に上手くマナ拘束カードを引き込めるかの確実性に欠ける。
さらにはEDHは対戦相手が3人であるため、誰もが嫌うマナ拘束カードは高いヘイトを稼ぎ、優先的に除去されてしまいがちである。
《アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV》ジェネラルなどはその顕著な例であろう。
マナ拘束自体は有効なのだが、その扱いは難しい。
☆有用なマナ拘束
では、有用なマナ拘束とは何か。自分は、
・「自分が影響を受けない」
・「効果が絶大で、複数枚なくても十分な遅延を期待出来る」
この2点が重要な要素だと考える。
どちらも、先ほど例示したマナ拘束戦略の弱点を補う要素である。
自分が影響を受けないならば遅延の効果を最大限に活かして動けるし、マナ拘束カードが最低限の枚数で済むのなら残りの手札を存分に使い切って攻めていける。
代表的な例が、
アーティファクトの少ないデッキの《無のロッド/Null Rod》《石のような静寂/Stony Silence》
特殊土地の少ないデッキの《血染めの月/Blood Moon》
クリーチャーの起動型能力を期待しないデッキの《呪われたトーテム像/Cursed Totem》
などである。
☆《Breath of Dreams》
さて、今回紹介したカードを見てみよう。
効果は、クリーチャーに頼りがちである緑のデッキに、累加アップキープという大きなマナ拘束をかけるというもの。
青単色のカードであり、自分が悪影響を受けないよう、緑のクリーチャーが入っていないデッキに投入する事は容易である。
緑のデッキにしか影響しないため、広く対戦相手に有効である事を期待するのは難しいが、逆に言うと有効な相手以外からは除去されたりカウンターされたりしにくいという利点にもなる。
そして緑のクリーチャーを多く使う強力なデッキ(《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》《クローサの庇護者シートン/Seton, Krosan Protector》など)は、孤独な立場でこのカードの対処に迫られる苦境を強いられる、という寸法だ。
惜しむらくは、これ自体にも累加アップキープが付いており、維持にこだわると自分のマナ拘束にもなってしまう点である。
だが、この欠点も様々な要素である程度は緩和できる。
まず、ターン進行の関係で対戦相手から累加アップキープが発生する事。最初の1ターン目に関しては無料で出し得という事だ。
そうして青1マナ(そう、最初に支払うのはたったの青1マナだ)払って2周目に入ったら入ったでまたキツイ。クリーチャー1体につき2マナというマナ拘束は、以下にマナ加速が得意な緑とは言えかなりのコストだろう。
さらに、現在の累加アップキープのルールが追い風になっている。
「アップキープごとにパーマネントの上に経年カウンターを1個置き、その後カウンターの数分の累加アップキープコストを支払う」という挙動であり、また、《Breath of Dreams》が戦場を離れた際に経年カウンターが取り除かれるとも書いていないため、累加アップキープが危険域に成ったら自分でバウンスして出し直す事により、自分はより低いアップキープコストで、対戦相手のクリーチャーにのみ高いコストを課す事が出来るのである。
この戦略が特に有効なのは、地力でブリンクできる《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal》であろう。毎ターン青1マナのみのアップキープコストで、永遠に緑のクリーチャーに累加アップキープを課し続ける事が出来るのだ。
4マナは少々重たいが、緑のデッキがまとめて機能不全に陥るのなら安いものだ。
緑のデッキに苦しめられた経験があるのならば、デッキにほんの1枚の枠を開けるだけで十分だ。このカードを投入してみよう。
マジックオリジン新カード
2015年7月1日 EDHカード考察
再びちょくちょく新カードの雑感を。
オリジン、全体的に強かったり面白そうだったりといったカードが多くて、いいセットになりそう。
普段だと序盤に強そうなカードが公開され、その後カードパワー的な勢いが落ちていくんだけど、未だに強そうなカードが上がってくるのはホントわくわくする。
☆1枚目
死んでる《ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer》。
4マナになった代わりに、インスタント・ソーサリーを唱えると占術1がおまけで付いてくる。
《イゼットの模範、メーレク/Melek, Izzet Paragon》専用機な予感もするけど、スペルの強い環境であるEDHでは、それを抜きにしてもなかなか期待できそう。
あと、モダンのストームで完全にクリーチャーゼロに出来るのが何気に大きい予感。
生物対策全部腐らせながら《炎の中の過去/Past in Flames》ルートに行けるのは非常によろしい。4マナで重いのも《突然の衰微/Abrupt Decay》を躱せると思えば。
☆2枚目
強くなった《マイアの種父/Myr Sire》。
まあアーカム専用機。あとは《悪魔の意図/Diabolic Intent》を採用する形の《むかつき/Ad Nauseam》でも使うかな?
基本的に《マイアの種父/Myr Sire》で、マナが余ってればより大きなサイズ(=より多くのサクリ元)として出せ、さらには序盤に出した場合でさえも折を見てサイズを上げる事が出来る。
アーカム的に強い事しか書いてない。
☆3枚目
《適者生存/Survival of the Fittest》や《ドルイドの誓い/Oath of Druids》を思わせる緑のエンチャント。
生け贄に捧げたクリーチャーが何に変わるかはランダムであるため基本的には安定性に欠け、《ドルイドの誓い/Oath of Druids》と違って戦場に出るのではなくハンドに加わるので、クリーチャーを1枚にしたデッキで《変身/Polymorph》のように使う事にもテンポ面で不安が残る。
《ドルイドの誓い/Oath of Druids》《変身/Polymorph》デッキで「劣化型ではあるが頭数になるから」と投入される可能性も無きにしも非ず。
個人的には今一つ信用出来ないと思っている。
「普通の」マジックの環境なら、ランダムとは言え相手の除去を躱せる上、不死や頑強などで能動的にアドの確保を推し進める事も出来るので悪くはなさそう。
生物大量デッキの貴重なスペル枠を争って勝ちきれるかは未知数。スタンはともかく、モダンあたりだと《召喚の調べ/Chord of Calling》《集合した中隊/Collected Company》の壁が固い。
オリジン、全体的に強かったり面白そうだったりといったカードが多くて、いいセットになりそう。
普段だと序盤に強そうなカードが公開され、その後カードパワー的な勢いが落ちていくんだけど、未だに強そうなカードが上がってくるのはホントわくわくする。
☆1枚目
死んでる《ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer》。
4マナになった代わりに、インスタント・ソーサリーを唱えると占術1がおまけで付いてくる。
《イゼットの模範、メーレク/Melek, Izzet Paragon》専用機な予感もするけど、スペルの強い環境であるEDHでは、それを抜きにしてもなかなか期待できそう。
あと、モダンのストームで完全にクリーチャーゼロに出来るのが何気に大きい予感。
生物対策全部腐らせながら《炎の中の過去/Past in Flames》ルートに行けるのは非常によろしい。4マナで重いのも《突然の衰微/Abrupt Decay》を躱せると思えば。
☆2枚目
強くなった《マイアの種父/Myr Sire》。
まあアーカム専用機。あとは《悪魔の意図/Diabolic Intent》を採用する形の《むかつき/Ad Nauseam》でも使うかな?
基本的に《マイアの種父/Myr Sire》で、マナが余ってればより大きなサイズ(=より多くのサクリ元)として出せ、さらには序盤に出した場合でさえも折を見てサイズを上げる事が出来る。
アーカム的に強い事しか書いてない。
☆3枚目
《適者生存/Survival of the Fittest》や《ドルイドの誓い/Oath of Druids》を思わせる緑のエンチャント。
生け贄に捧げたクリーチャーが何に変わるかはランダムであるため基本的には安定性に欠け、《ドルイドの誓い/Oath of Druids》と違って戦場に出るのではなくハンドに加わるので、クリーチャーを1枚にしたデッキで《変身/Polymorph》のように使う事にもテンポ面で不安が残る。
《ドルイドの誓い/Oath of Druids》《変身/Polymorph》デッキで「劣化型ではあるが頭数になるから」と投入される可能性も無きにしも非ず。
個人的には今一つ信用出来ないと思っている。
「普通の」マジックの環境なら、ランダムとは言え相手の除去を躱せる上、不死や頑強などで能動的にアドの確保を推し進める事も出来るので悪くはなさそう。
生物大量デッキの貴重なスペル枠を争って勝ちきれるかは未知数。スタンはともかく、モダンあたりだと《召喚の調べ/Chord of Calling》《集合した中隊/Collected Company》の壁が固い。
マジックオリジン新カード
2015年6月29日 EDHカード考察
ここ数日で色々熱いカードが出て来たので。
EDHだけじゃなくモダンのカードもだけど。
☆1枚目
他にエルフがいると1/1のエルフ・戦士トークンを連れてくる2マナ2/2エルフ。
最近《集合した中隊/Collected Company》のおかげで軽量クリーチャーのホード系デッキが全体的に後押しされる中、駄目押しとでもいう感じで出てきたモダンエルフ超強化クリーチャー。
《遺産のドルイド/Heritage Druid》との相性は抜群。
EDH的にも、生物(特にエルフ)を沢山並べたい《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》をはじめとしたエルフレジェンドには大きな収穫となりそう。
モダン的には、ランダムで制限付きとは言え、アドが取れる、インスタント、直接戦場に出る、とプールが広がれば広がるほど強力になっていく要素が《出産の殻/Birthing Pod》を思わせるため、《集合した中隊/Collected Company》もやがては禁止になりそうだ、なんて事を思いました。
☆2枚目
そしたらこれだよ!
《封じ込める僧侶/Containment Priest》が、マナコスト据え置きでキャントリップ付きのインスタントに。
《集合した中隊/Collected Company》や《召喚の調べ/Chord of Calling》のようなカードの他、各種リアニメイト、頑強や不死、トークン発生カードを止める他、変わった所では《欠片の双子/Splinter Twin》に1ターン待ったをかけたりも出来るナイスカード。
有効範囲が微妙に手広くキャントリップで空撃ちも出来るという点で《疑念の影/Shadow of Doubt》のような立ち位置になりそう。
☆3枚目
ローウィン名物大オーロラさん。
世界火を思わせるマナコストと効果の、完全にEDH向けな愉快カード。
取りあえず盤面にリセットをかけることが出来る。さらにはマナ・アーティファクトやクリーチャーといった土地以外のマナソースも手札に押し返す事が出来る上、土地はアンタップでだせるために自分が一番最初に展開できる。(撃てさえすれば)見た目よりも使い勝手は良さそうに思える。
トークンなど、とにかく数的アドバンテージに優れ、《歯と爪/Tooth and Nail》をぶっぱするような、かつスペルサーチが少な目なデッキ(ナヤカラーくらいか)だと使うかも?
他にも飛行の付いた《輝きの乗り手/Glowrider》、青青の2/2で、戦場に出た時に対戦相手のコントロールするタップ状態のクリーチャーを《送還/Unsummon》し、かつマナを足せば瞬速で出せるマーフォークなど強力なカードが色々発表されている。
マジックオリジン、最後の基本セットだけあって結構色んなフォーマットに影響を与えるカードが並ぶ強セットになりそう。
EDHだけじゃなくモダンのカードもだけど。
☆1枚目
他にエルフがいると1/1のエルフ・戦士トークンを連れてくる2マナ2/2エルフ。
最近《集合した中隊/Collected Company》のおかげで軽量クリーチャーのホード系デッキが全体的に後押しされる中、駄目押しとでもいう感じで出てきたモダンエルフ超強化クリーチャー。
《遺産のドルイド/Heritage Druid》との相性は抜群。
EDH的にも、生物(特にエルフ)を沢山並べたい《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》をはじめとしたエルフレジェンドには大きな収穫となりそう。
モダン的には、ランダムで制限付きとは言え、アドが取れる、インスタント、直接戦場に出る、とプールが広がれば広がるほど強力になっていく要素が《出産の殻/Birthing Pod》を思わせるため、《集合した中隊/Collected Company》もやがては禁止になりそうだ、なんて事を思いました。
☆2枚目
そしたらこれだよ!
《封じ込める僧侶/Containment Priest》が、マナコスト据え置きでキャントリップ付きのインスタントに。
《集合した中隊/Collected Company》や《召喚の調べ/Chord of Calling》のようなカードの他、各種リアニメイト、頑強や不死、トークン発生カードを止める他、変わった所では《欠片の双子/Splinter Twin》に1ターン待ったをかけたりも出来るナイスカード。
有効範囲が微妙に手広くキャントリップで空撃ちも出来るという点で《疑念の影/Shadow of Doubt》のような立ち位置になりそう。
☆3枚目
ローウィン名物大オーロラさん。
世界火を思わせるマナコストと効果の、完全にEDH向けな愉快カード。
取りあえず盤面にリセットをかけることが出来る。さらにはマナ・アーティファクトやクリーチャーといった土地以外のマナソースも手札に押し返す事が出来る上、土地はアンタップでだせるために自分が一番最初に展開できる。(撃てさえすれば)見た目よりも使い勝手は良さそうに思える。
トークンなど、とにかく数的アドバンテージに優れ、《歯と爪/Tooth and Nail》をぶっぱするような、かつスペルサーチが少な目なデッキ(ナヤカラーくらいか)だと使うかも?
他にも飛行の付いた《輝きの乗り手/Glowrider》、青青の2/2で、戦場に出た時に対戦相手のコントロールするタップ状態のクリーチャーを《送還/Unsummon》し、かつマナを足せば瞬速で出せるマーフォークなど強力なカードが色々発表されている。
マジックオリジン、最後の基本セットだけあって結構色んなフォーマットに影響を与えるカードが並ぶ強セットになりそう。
マジック・オリジン新カード
2015年6月24日 EDHカード考察
ちょくちょく新カードが発表され始めているけど、ここに来てEDH向けっぽいのがいくつか来たので。
☆1枚目
キャッシュバック付きのデモチュー。
墓地にスペルが2枚以上あるとボーナスが付く魔巧は、スペルの強いレガシー以下だとより有効に使える能力。
例えばその場で《むかつき/Ad Nauseam》を撃つのなら、《Demonic Tutor》と同じ7マナ始動。5マナはちょっと重めではあるのだが、EDHならば、安定して軽いフリースペル気味な《Demonic Tutor》としての活躍が期待できそう。
☆2枚目
腐っても1マナのマナクリーチャー。
出来れば素で警戒が欲しかった所だが、それは贅沢というものか。
多人数戦のおかげで高名は得やすい。
ドルイドでもあるので、《クローサの庇護者シートン/Seton, Krosan Protector》などでは特に活躍が期待できそうだ。
☆3枚目
調整版《Timetwister》。
マナコストは一緒であるのだが、自分のターンの場合にはそのままターンが終了する。
最近のTT系カードの常として、効果の一部でリムーブされてしまうのがちょっと残念。まあ、《急かし/Quicken》とかから撃てばリムーブせず再利用を期待出来るのは夢がある感。
追加ターン連打系デッキでは、「追加ターンキャストして余裕を確保→TT系撃って余ったマナで適当に展開してエンド」みたいな動きがもとより存在していたので、その辺の安定性が上がるのは非常においしい。
確かにちょっと使いにくそうではあるのだが、これはぜひとも欲しいカード。
☆1枚目
キャッシュバック付きのデモチュー。
墓地にスペルが2枚以上あるとボーナスが付く魔巧は、スペルの強いレガシー以下だとより有効に使える能力。
例えばその場で《むかつき/Ad Nauseam》を撃つのなら、《Demonic Tutor》と同じ7マナ始動。5マナはちょっと重めではあるのだが、EDHならば、安定して軽いフリースペル気味な《Demonic Tutor》としての活躍が期待できそう。
☆2枚目
腐っても1マナのマナクリーチャー。
出来れば素で警戒が欲しかった所だが、それは贅沢というものか。
多人数戦のおかげで高名は得やすい。
ドルイドでもあるので、《クローサの庇護者シートン/Seton, Krosan Protector》などでは特に活躍が期待できそうだ。
☆3枚目
調整版《Timetwister》。
マナコストは一緒であるのだが、自分のターンの場合にはそのままターンが終了する。
最近のTT系カードの常として、効果の一部でリムーブされてしまうのがちょっと残念。まあ、《急かし/Quicken》とかから撃てばリムーブせず再利用を期待出来るのは夢がある感。
追加ターン連打系デッキでは、「追加ターンキャストして余裕を確保→TT系撃って余ったマナで適当に展開してエンド」みたいな動きがもとより存在していたので、その辺の安定性が上がるのは非常においしい。
確かにちょっと使いにくそうではあるのだが、これはぜひとも欲しいカード。
追加ターン+《ヴォルラスの要塞/Volrath’s Stronghold》で攻撃が通り続ける限り追加ターン。
追加ターンは撃ちっぱなしでいいし、要塞は土地だから無駄牌にならないし、実質生ける伝承1枚でスタートする。夢を感じる。
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》と組み合わせても、攻撃が通る限り延々追加ターン。ロマンを感じる。
追加ターンは撃ちっぱなしでいいし、要塞は土地だから無駄牌にならないし、実質生ける伝承1枚でスタートする。夢を感じる。
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》と組み合わせても、攻撃が通る限り延々追加ターン。ロマンを感じる。
タルキール龍紀伝 新カード
2015年3月12日 EDHカード考察 コメント (4)※ 宣伝 ※
3月15日に統率者戦の大会を開催します。
http://kakkokari.diarynote.jp/201502192035006316/
よろしくお願いします。
という訳で、ちょっと時間が出来たので今さらサルベとか見ながら注目カードをピックアップ。気が付けばもう半分近く見えてるのね。
こっちではカード名だけしか書かないので、ルールテキストとか確認したい方はこっちでどうぞ。http://www.mtgsalvation.com/
個人的な「実際にこれからEDHで良く見かけるか」という基準での評価を0(わざわざ使おうとしない限り入らない)~5(頻繁に使うし使われそう)の6段階で採点してみる。
大体の基準は、ここ数年のカードだと、《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》《森林の始源体/Sylvan Primordial》《白鳥の歌/Swan Song》くらいで5点。《終末/Terminus》《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》くらいで4点。
ピンポイントの使い道だと遭遇率は低くなりがちなので、よっぽど壊れじゃないと評価は下がりがち。
ジェネラルだと《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》《カーの空奪い、プローシュ/Prossh, Skyraider of Kher》あたりで5点。《血の暴君、シディシ/Sidisi, Brood Tyrant》で3点。
まあ感覚なんで適当なもんだと思って見てやってください。
☆Anafenza, Kin-Tree Spirit 1点
新アナフェンザ。白で《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》的な動きが出来る。緑を使わない色でも頑強コンボが出来るようになったため、可能性が広がった。
しかしクリーチャーサーチしやすい緑のが楽だし、黒なら重いけど《不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed》いるし……。あんまり使わなそう。
☆Dragonlord’s Prerogative 1点
《好機/Opportunity》の上位互換。好機自体がそこまで頻繁に見るカードじゃないけど、重めの定数ドローは《連絡/Tidings》辺りと並んでたまにデッキ投入の候補になる系統。
がっつりマナが出る系統のデッキなら。
☆Damnable Pact 4点
新たな《占骨術/Skeletal Scrying》。ソーサリーになり、火種がダブシンになったが墓地依存が一切ないのは非常に偉い。青くないデッキでのXドローは待望されていただけに非常に優秀と見ている。
しかし黒はライフリソースをよく使うため他を押しのけてデッキに入り込めるかという問題と、Xドローながら単純には無限マナの捌け口として期待出来ないマイナス面もある。
それでも柔軟性とXドローの希少性から青くないデッキではちょくちょく見かける定番の顔になるんじゃないかと思っている。
☆Sidisi, Undead Vizier 4点
再度紹介の新シディシ。
ジェネラルになれる《悪魔の意図/Diabolic Intent》。自分も生け贄に捧げられるので融通が利く。
ジェネラル領域に《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth’s Bargain》を置けた《グリセルブランド/Griselbrand》程ではないにせよ、大きな革命だと思っている。
ジェネラルとして使う事を抜きにして考えても、クリーチャーである事は基本的にプラスに働く事が多いだろう。
マナコスト5という重さはちょっと気になるが、使いではありそう、と見ている。
☆Commune with Lava 5点
ちょっと独特な赤単のインスタントXドロー。X赤赤で、《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》の0能力をX回繰り返す感じ。(使用は自ターンの終了時まで)
使用感としては、《天才のひらめき/Stroke of Genius》というよりも《記憶の壺/Memory Jar》に近い感覚かも。とは言え記憶の壺と違い、無限マナからのフィニッシュとしての使い道も期待出来るのは大きい。
黒のDamnable Pactクラスに衝撃的なカードだが、赤は黒以上にドローが少ない色だし、Damnable Pactにあったロスライフのような制限要素もないので、ドローの弱い色組み合わせではまず確実に使われる事になるだろう。
☆Dragon Tempest 3点
飛行限定ながら軽くなった《熱情/Fervor》。さらには《ヴァルカスの災い魔/Scourge of Valkas》のCIP能力までおまけで付いている。
《巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast》デッキ、《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》をキーにするようなドラゴンを多用するデッキだといい仕事をしてくれるだろう。
デッキは選ぶがデッキ構成が嵌ると強い部分が多いので、そういったデッキでの採用率は高くなりそう。
ジェネラルが飛んでいるだけで軽い《熱情/Fervor》になれる点から、《ネファリアの災い、ジェリーヴァ/Jeleva, Nephalia’s Scourge》みたいな速攻が欲しい飛行ジェネラルのデッキにも投入されそう。
☆Sarkhan’s Triumph 2点
3マナインスタントでドラゴン・クリーチャーを手札に加えられるサーチカード。
赤の確定サーチは非常に貴重なので、高確率で採用……はされそうなのだが、いかんせんドラゴン・クリーチャー限定って縛りがきつすぎる。
使えるデッキ(それこそカーリアとか)では使われはするだろうが、Dragon Tempest以上にニッチな需要となりそうだ。
☆Zurgo Bellstriker 1点
赤い《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》。
☆Den Protector 2点
そのまま使うなら重たい《永遠の証人/Eternal Witness》。
なんやかやでクリーチャーである《新たな芽吹き/Regrowth》ではあるので、証人を使うようなデッキなら2枚目の証人としてワンチャンはありそう。
個人的に現在の環境だと《永遠の証人/Eternal Witness》自体が重くて弱く感じる事が多そうだと思っているので点数は低めで。
☆Shaman of Forgotten Ways 3点
禁止カード《生命の律動/Biorhythm》の起動型能力を持つクリーチャー。
必殺技抜きでも、出すマナが1つ減った《ソンバーワルドの賢者/Somberwald Sage》なので、クリーチャー中心のデッキならば十分活躍するだろう。
何気に2/3と良いボディをしてるので、《粗石の魔道士/Trinket Mage》や《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》などをがっちりキャッチ出来るのも非常に偉い。シングルシンボルなのは使い勝手が良さそうで高ポイント。
能力が全体的にクリーチャー依存なので、いくらクリーチャーに寄りがちな色とは言え「緑デッキなら絶対採用」とはいかないものの、《ソンバーワルドの賢者/Somberwald Sage》程度には使われる事になるだろう。
☆Dragonlord Dromoka 2点
すげーでっかい《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》。
ドラゴンであるので、《始祖ドラゴンの末裔/Scion of the Ur-Dragon》ジェネラルから《沈黙/Silence》させられるのは脅威となるだろう。この択が存在する事をちらつかせられるだけで非常に強い。
とは言えこの通り始祖ドラジェネラル以外だとクッソ重い部分だけが目立つので、いくらトップクラスのジェネラルに使えるとはいえ流石に点数は控えめで。
そもそも始祖ドラデッキ、始祖ドラをキャストせずに勝ちの状況を完成させるのが理想だし。
☆Savage Ventmaw 4点
パンチするとターン終了時までフェイズ進行で失われない「赤赤赤緑緑緑」が発生するドラゴン。見ての通り、重いが爆発的なマナ加速となり得る。
緑なので《自然の秩序/Natural Order》で持って来れるのが非常に偉い。
《背信のオーガ/Treasonous Ogre》のようにマナ発生が際限なしでこそないものの、悪い事しそうな予感しかしない。
☆Swift Warkite 1点
《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》+サクり台とかでコンボれるドラゴン。
……なんだけど、これなら狩人と同じ色の《太陽のタイタン/Sun Titan》で事足りる。そもそもこのコンボが重くパーツも多いので主流とは言い難い。
それでもいかにも悪い事は出来そうな事が書いているので一応1点だけ。
今の所個人的に注目ているのはこんな所。
今回は結構期待出来そうなカードが多い感じ?
※ おまけ ※
最近嵌っているモダン的にはAtarka’s Commandに大注目。
バーンにおける《神聖の力線/Leyline of Sanctity》を躱せる《頭蓋割り/Skullcrack》であり、周囲からはさんざ「トランプルにしろよ」と言われている4番目の能力で得られる到達も、モダン環境なら親和や感染の高パワーフライヤーを止めて1ターンを作る事が出来る点で非常に偉い。絶対ヤバイ。
3月15日に統率者戦の大会を開催します。
http://kakkokari.diarynote.jp/201502192035006316/
よろしくお願いします。
という訳で、ちょっと時間が出来たので今さらサルベとか見ながら注目カードをピックアップ。気が付けばもう半分近く見えてるのね。
こっちではカード名だけしか書かないので、ルールテキストとか確認したい方はこっちでどうぞ。http://www.mtgsalvation.com/
個人的な「実際にこれからEDHで良く見かけるか」という基準での評価を0(わざわざ使おうとしない限り入らない)~5(頻繁に使うし使われそう)の6段階で採点してみる。
大体の基準は、ここ数年のカードだと、《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》《森林の始源体/Sylvan Primordial》《白鳥の歌/Swan Song》くらいで5点。《終末/Terminus》《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》くらいで4点。
ピンポイントの使い道だと遭遇率は低くなりがちなので、よっぽど壊れじゃないと評価は下がりがち。
ジェネラルだと《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》《カーの空奪い、プローシュ/Prossh, Skyraider of Kher》あたりで5点。《血の暴君、シディシ/Sidisi, Brood Tyrant》で3点。
まあ感覚なんで適当なもんだと思って見てやってください。
☆Anafenza, Kin-Tree Spirit 1点
新アナフェンザ。白で《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》的な動きが出来る。緑を使わない色でも頑強コンボが出来るようになったため、可能性が広がった。
しかしクリーチャーサーチしやすい緑のが楽だし、黒なら重いけど《不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed》いるし……。あんまり使わなそう。
☆Dragonlord’s Prerogative 1点
《好機/Opportunity》の上位互換。好機自体がそこまで頻繁に見るカードじゃないけど、重めの定数ドローは《連絡/Tidings》辺りと並んでたまにデッキ投入の候補になる系統。
がっつりマナが出る系統のデッキなら。
☆Damnable Pact 4点
新たな《占骨術/Skeletal Scrying》。ソーサリーになり、火種がダブシンになったが墓地依存が一切ないのは非常に偉い。青くないデッキでのXドローは待望されていただけに非常に優秀と見ている。
しかし黒はライフリソースをよく使うため他を押しのけてデッキに入り込めるかという問題と、Xドローながら単純には無限マナの捌け口として期待出来ないマイナス面もある。
それでも柔軟性とXドローの希少性から青くないデッキではちょくちょく見かける定番の顔になるんじゃないかと思っている。
☆Sidisi, Undead Vizier 4点
再度紹介の新シディシ。
ジェネラルになれる《悪魔の意図/Diabolic Intent》。自分も生け贄に捧げられるので融通が利く。
ジェネラル領域に《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth’s Bargain》を置けた《グリセルブランド/Griselbrand》程ではないにせよ、大きな革命だと思っている。
ジェネラルとして使う事を抜きにして考えても、クリーチャーである事は基本的にプラスに働く事が多いだろう。
マナコスト5という重さはちょっと気になるが、使いではありそう、と見ている。
☆Commune with Lava 5点
ちょっと独特な赤単のインスタントXドロー。X赤赤で、《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》の0能力をX回繰り返す感じ。(使用は自ターンの終了時まで)
使用感としては、《天才のひらめき/Stroke of Genius》というよりも《記憶の壺/Memory Jar》に近い感覚かも。とは言え記憶の壺と違い、無限マナからのフィニッシュとしての使い道も期待出来るのは大きい。
黒のDamnable Pactクラスに衝撃的なカードだが、赤は黒以上にドローが少ない色だし、Damnable Pactにあったロスライフのような制限要素もないので、ドローの弱い色組み合わせではまず確実に使われる事になるだろう。
☆Dragon Tempest 3点
飛行限定ながら軽くなった《熱情/Fervor》。さらには《ヴァルカスの災い魔/Scourge of Valkas》のCIP能力までおまけで付いている。
《巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast》デッキ、《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》をキーにするようなドラゴンを多用するデッキだといい仕事をしてくれるだろう。
デッキは選ぶがデッキ構成が嵌ると強い部分が多いので、そういったデッキでの採用率は高くなりそう。
ジェネラルが飛んでいるだけで軽い《熱情/Fervor》になれる点から、《ネファリアの災い、ジェリーヴァ/Jeleva, Nephalia’s Scourge》みたいな速攻が欲しい飛行ジェネラルのデッキにも投入されそう。
☆Sarkhan’s Triumph 2点
3マナインスタントでドラゴン・クリーチャーを手札に加えられるサーチカード。
赤の確定サーチは非常に貴重なので、高確率で採用……はされそうなのだが、いかんせんドラゴン・クリーチャー限定って縛りがきつすぎる。
使えるデッキ(それこそカーリアとか)では使われはするだろうが、Dragon Tempest以上にニッチな需要となりそうだ。
☆Zurgo Bellstriker 1点
赤い《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》。
☆Den Protector 2点
そのまま使うなら重たい《永遠の証人/Eternal Witness》。
なんやかやでクリーチャーである《新たな芽吹き/Regrowth》ではあるので、証人を使うようなデッキなら2枚目の証人としてワンチャンはありそう。
個人的に現在の環境だと《永遠の証人/Eternal Witness》自体が重くて弱く感じる事が多そうだと思っているので点数は低めで。
☆Shaman of Forgotten Ways 3点
禁止カード《生命の律動/Biorhythm》の起動型能力を持つクリーチャー。
必殺技抜きでも、出すマナが1つ減った《ソンバーワルドの賢者/Somberwald Sage》なので、クリーチャー中心のデッキならば十分活躍するだろう。
何気に2/3と良いボディをしてるので、《粗石の魔道士/Trinket Mage》や《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》などをがっちりキャッチ出来るのも非常に偉い。シングルシンボルなのは使い勝手が良さそうで高ポイント。
能力が全体的にクリーチャー依存なので、いくらクリーチャーに寄りがちな色とは言え「緑デッキなら絶対採用」とはいかないものの、《ソンバーワルドの賢者/Somberwald Sage》程度には使われる事になるだろう。
☆Dragonlord Dromoka 2点
すげーでっかい《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》。
ドラゴンであるので、《始祖ドラゴンの末裔/Scion of the Ur-Dragon》ジェネラルから《沈黙/Silence》させられるのは脅威となるだろう。この択が存在する事をちらつかせられるだけで非常に強い。
とは言えこの通り始祖ドラジェネラル以外だとクッソ重い部分だけが目立つので、いくらトップクラスのジェネラルに使えるとはいえ流石に点数は控えめで。
そもそも始祖ドラデッキ、始祖ドラをキャストせずに勝ちの状況を完成させるのが理想だし。
☆Savage Ventmaw 4点
パンチするとターン終了時までフェイズ進行で失われない「赤赤赤緑緑緑」が発生するドラゴン。見ての通り、重いが爆発的なマナ加速となり得る。
緑なので《自然の秩序/Natural Order》で持って来れるのが非常に偉い。
《背信のオーガ/Treasonous Ogre》のようにマナ発生が際限なしでこそないものの、悪い事しそうな予感しかしない。
☆Swift Warkite 1点
《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》+サクり台とかでコンボれるドラゴン。
……なんだけど、これなら狩人と同じ色の《太陽のタイタン/Sun Titan》で事足りる。そもそもこのコンボが重くパーツも多いので主流とは言い難い。
それでもいかにも悪い事は出来そうな事が書いているので一応1点だけ。
今の所個人的に注目ているのはこんな所。
今回は結構期待出来そうなカードが多い感じ?
※ おまけ ※
最近嵌っているモダン的にはAtarka’s Commandに大注目。
バーンにおける《神聖の力線/Leyline of Sanctity》を躱せる《頭蓋割り/Skullcrack》であり、周囲からはさんざ「トランプルにしろよ」と言われている4番目の能力で得られる到達も、モダン環境なら親和や感染の高パワーフライヤーを止めて1ターンを作る事が出来る点で非常に偉い。絶対ヤバイ。
タルキール龍紀伝 新コラガン
2015年3月4日 EDHカード考察
テキスト意訳
《ジャンドの暴君、カーサス/Karrthus, Tyrant of Jund》以来、一部でずっと待望されていた、色の少ない自軍ドラゴン全体に速攻を与える事の出来るドラゴン。
これで、緑を含まない赤黒デッキでも《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》から即殺出来るように。
《ヴァルカスの災い魔/Scourge of Valkas》
《ウトヴァラのヘルカイト/Utvara Hellkite》
《玉座の災い魔/Scourge of the Throne》
新コラガン
の、ストーム3で3人分の致死量オーバー(攻撃全部通る前提・廃位1回目のみ誘発、で多分145点)ダメージ達成。
主流とは言えない勝ち筋(「先に出したいドラゴン引いちゃうと《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》で出せない」「9マナに加えてストーム条件もある」という点から色を気にしないなら、《歯と爪/Tooth and Nail》で大体間に合う)だけど、色が減るのは大幅パワーアップ。
特に比べられる歯と爪の色から離れられたのはかなり大きいんじゃない? 赤黒系のデッキでの活躍が期待出来るかも。
ドラゴンを引いても出しやすい《巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast》ジェネラルにこの勝ち筋を仕込む、なんてのも良さそう。
4黒赤
伝説のクリーチャー-エルダー・ドラゴン 神話レア
飛行、速攻
あなたがコントロールする他のクリーチャーは速攻を持つ。
対戦相手1人がそのプレイヤーの墓地にあるのと同名のクリーチャーかプレインズウォーカー・カードを唱えた時、そのプレイヤーは10点のライフを失う。
6/5
《ジャンドの暴君、カーサス/Karrthus, Tyrant of Jund》以来、一部でずっと待望されていた、色の少ない自軍ドラゴン全体に速攻を与える事の出来るドラゴン。
これで、緑を含まない赤黒デッキでも《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》から即殺出来るように。
《ヴァルカスの災い魔/Scourge of Valkas》
《ウトヴァラのヘルカイト/Utvara Hellkite》
《玉座の災い魔/Scourge of the Throne》
新コラガン
の、ストーム3で3人分の致死量オーバー(攻撃全部通る前提・廃位1回目のみ誘発、で多分145点)ダメージ達成。
主流とは言えない勝ち筋(「先に出したいドラゴン引いちゃうと《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》で出せない」「9マナに加えてストーム条件もある」という点から色を気にしないなら、《歯と爪/Tooth and Nail》で大体間に合う)だけど、色が減るのは大幅パワーアップ。
特に比べられる歯と爪の色から離れられたのはかなり大きいんじゃない? 赤黒系のデッキでの活躍が期待出来るかも。
ドラゴンを引いても出しやすい《巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast》ジェネラルにこの勝ち筋を仕込む、なんてのも良さそう。
タルキール龍紀伝 新カード
2015年3月4日 EDHカード考察
・上
《生命の律動/Biorhythm》おじさん。
すげー重いけどすげー悪い事出来そう。《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》にいわされそう。
・下
これはともかく、見た感じ各氏族でサイクルっぽい予感なので注目。
《生命の律動/Biorhythm》おじさん。
すげー重いけどすげー悪い事出来そう。《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》にいわされそう。
・下
これはともかく、見た感じ各氏族でサイクルっぽい予感なので注目。
タルキール龍紀伝 新カード
2015年3月3日 EDHカード考察
もうすでに結構話題になっていて出遅れ気味だけど流石に衝撃的だったので。
という訳で新シディシ。通称死ディシ。
濫用は、自分自身を生け贄に捧げてもOK。
つまり、事実上統率者領域に置ける5マナのクリーチャー付き《悪魔の意図/Diabolic Intent》。
真っ先に思い浮かぶのは《むかつき/Ad Nauseam》デッキ。チューターの不安定な枚数や重さに悩まされる事無く、大量のマナ加速とフィニッシュ、少々の妨害を入れるだけでデッキが成り立つので、一度ライフが減った状況からゲームを取り戻す手段は少ないながらも安定性自体は高そう。
だが、黒単だと色々辛い部分も目立ちそうにも思える。
どうしても柔軟さには欠けるし、単色だとフィニッシュパターンも重くなる(軽く枚数が少ない所でも《不快な夢/Sickening Dreams》+《不死のコイル/Immortal Coil》など)。《天使の嗜み/Angel’s Grace》なんかも使えないのでライフが減るとジリ貧になりがち。
なによりむかつきデッキはネタが割れると始動ターンが見え見えになるので止められやすい。《泥炭の沼地/Peat Bog》からスタートした3T目、5マナでシディシキャストしてターンエンド、なんてやったらみんなの警戒はマックスになる事だろう。
使うにしても、《弱者選別/Culling the Weak》や《Lake of the Dead》なんかを使った突然の大幅マナジャンプから10マナ出して「シディシ→むかつき」とでもやらないと通すのは難しそう。
なので、こいつをジェネラルとして使うのなら《むかつき/Ad Nauseam》特化でない方が強そうに思える。
軽めの黒単の通常コンボ系として立ち回りつつ、合間を見たジェネラルキャストで時にはコンボパーツを、時には《むかつき/Ad Nauseam》を手札に、みたいな。
ジェネラルとして使わないと考えると、似た性質を持つクリーチャーとして《ルーン傷の悪魔/Rune-Scarred Demon》がいる。
比べた時の違いは、
・5マナとキャストが軽い
・チューター能力を使うと墓地に落ちる(落とせる)
といった所。
マナコストが軽いのはどう見てもプラウ要素。
墓地に落ちるデメリットも、墓地利用の得意な黒なので上手く扱えば利点にする事も出来そう。
なんにせよ、夢が大きく広がりそうなレジェンドである。
アンデッドの大臣、シディシ 3黒黒
伝説のクリーチャー-ゾンビ・ナーガ レア
接死
濫用(このクリーチャーが戦場に出た時、あなたはクリーチャーを1体生け贄に捧げてもよい)
アンデッドの大臣、シディシがクリーチャー1体を濫用したとき、あなたはあなたのライブラリーからカードを1枚探してもよい。そうしたなら、それをあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。
4/6
という訳で新シディシ。通称死ディシ。
濫用は、自分自身を生け贄に捧げてもOK。
つまり、事実上統率者領域に置ける5マナのクリーチャー付き《悪魔の意図/Diabolic Intent》。
真っ先に思い浮かぶのは《むかつき/Ad Nauseam》デッキ。チューターの不安定な枚数や重さに悩まされる事無く、大量のマナ加速とフィニッシュ、少々の妨害を入れるだけでデッキが成り立つので、一度ライフが減った状況からゲームを取り戻す手段は少ないながらも安定性自体は高そう。
だが、黒単だと色々辛い部分も目立ちそうにも思える。
どうしても柔軟さには欠けるし、単色だとフィニッシュパターンも重くなる(軽く枚数が少ない所でも《不快な夢/Sickening Dreams》+《不死のコイル/Immortal Coil》など)。《天使の嗜み/Angel’s Grace》なんかも使えないのでライフが減るとジリ貧になりがち。
なによりむかつきデッキはネタが割れると始動ターンが見え見えになるので止められやすい。《泥炭の沼地/Peat Bog》からスタートした3T目、5マナでシディシキャストしてターンエンド、なんてやったらみんなの警戒はマックスになる事だろう。
使うにしても、《弱者選別/Culling the Weak》や《Lake of the Dead》なんかを使った突然の大幅マナジャンプから10マナ出して「シディシ→むかつき」とでもやらないと通すのは難しそう。
なので、こいつをジェネラルとして使うのなら《むかつき/Ad Nauseam》特化でない方が強そうに思える。
軽めの黒単の通常コンボ系として立ち回りつつ、合間を見たジェネラルキャストで時にはコンボパーツを、時には《むかつき/Ad Nauseam》を手札に、みたいな。
ジェネラルとして使わないと考えると、似た性質を持つクリーチャーとして《ルーン傷の悪魔/Rune-Scarred Demon》がいる。
比べた時の違いは、
・5マナとキャストが軽い
・チューター能力を使うと墓地に落ちる(落とせる)
といった所。
マナコストが軽いのはどう見てもプラウ要素。
墓地に落ちるデメリットも、墓地利用の得意な黒なので上手く扱えば利点にする事も出来そう。
なんにせよ、夢が大きく広がりそうなレジェンドである。
EDH(意識)必須カード その2
2015年2月27日 EDHカード考察 コメント (2)前回(http://kakkokari.diarynote.jp/201502271046003150/)の続き
ここからはコンボカード以外のカードを中心に
◎《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》
ジェネラルに据えられ、「マナクリーチャーをドローソースに換えながら大量ドロー→追加ターン」のループで対戦相手を圧倒するデッキタイプとして活躍している。
マナクリーチャーが、序盤は展開、中盤以降はドローソースとなるためマナフラッドが起こりにくく、追加ターンは単純に強い。起点となるエドリックも、3マナと軽く再キャストも容易い上、固有色にカウンター有する青を含んでいるので少量の除去ならどうという事はない。
現在最強アーキタイプの一角。
・対策
まずはなんといってもインスタントのクリーチャー除去。少量の除去なら効きにくいとは言え、ジェネラルでドローを進められていないうちは追加ターン山盛りのマナフラデッキ。除去を重ねてエドリックによるドローを止められ続けると結構つらい。
ただ、《タッサの二叉槍/Bident of Thassa》などの置物型ジェネラルがデッキに入っていて、そこを起点にループが発生する事もあるため、それらに警戒する必要もあるのが難点。
小型クリーチャーに頼っているため、全体除去や継続的なパーマネントの除去源も苦手。マナクリがドローも加速も出来るという事は、逆に言うとマナクリを潰されるとドローも加速も出来ないという事。極論、エドリック単体しかいないといつまでたっても回避能力のない《知謀の将軍 陸遜/Lu Xun, Scholar General》レベルなので大して怖くない。
追加ターンを打ち消せるカウンターもそれなりに有用。ただ、これをキャストされている時点である程度カードを引かれている事が主なので、根本的な解決にはなりにくいし、そもそも増えた手札からカウンターが飛び出してくる可能性もある。あくまで受けの広いカードだから出来る次点程度の対策として過信は禁物。
また、少ない追加ターンを使い回す目的で《有毒の蘇生/Noxious Revival》《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》などの墓地利用も入っている事が多い。墓地対策も次点の次点程度の対策にはなる。
基本的には、とにかくクリーチャーを潰し続けれるデッキ構成なら対処しやすいという事だ。
◎《Timetwister》《Wheel of Fortune》
手札を一気に7枚に揃える強力ドローカード。
手札が少ない時はもちろん、対戦相手が《Demonic Tutor》でカードを手札に加えた直後や、枚数は多くても弱い手札の時などにも撃ち込むチャンスは訪れる。
欠点は対戦相手にも手札を7枚に増やすメリットを与えてしまう事なのだが、逆に言うと他人にメリットは与えても自分が背負うデメリットはゼロ。存分に増えた手札で展開出来る。
・対策
まずは構築段階での対策。
対戦相手にキャストされる事を期待して構築するのは論外だが、存在を意識しておくのは悪くない。全体的にデッキのパーマネントを軽めにしておくと、他人の《Wheel of Fortune》で「元の手札が多くて損をした」という事は少なくなるはずだ。
もちろん、他人からそれらが飛んで来ないとジリ貧になるだけなので、細かいドローソースをそれなりにデッキに仕込んで置く必要があるのだが。
次にプレイング段階での対策。
例えば4人戦の場合、自分のターンを終了し、再び返ってくるまでに3人のターンを挟む。つまり、それだけ手札リセットの飛んで来る機会があるという事だ。
なので、特にそのターンに使い道がなくても《Mana Crypt》は戦場に出しておいた方がいい。3点受ける可能性が1ターン増える事より、手札リセットで強力なマナ加速が消える方が痛い。
また、同じ理由で《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》《金属モックス/Chrome Mox》なども先出ししてしまった方がいい場合も多い。1ターン加速が早まるだけでなく、手札リセットを受けた時のお得具合が雲泥の差になる。ただ、こちらの場合は大きくアドを失う動きであるため、キャスト出来るなら必ずキャストしろ、とならないのが難しい所。
《神秘の教示者/Mystical Tutor》などのサーチカードも、自ターン直前まで待った方がいい。暇だからと自ターンに撃っていると、手札リセットでマナの無駄遣いになってしまう事もある。
◎《概念泥棒/Notion Thief》
瞬速で出て来て、対戦相手の通常ドローを吸い取ってしまう強力カード。
特に《Wheel of Fortune》《意外な授かり物/Windfall》などの手札リセットに合わせるのが凶悪で、対戦相手の手札を0にしつつ、自分の手札をドロー予定の4倍に増やしてしまう。
・対策
ドロースペル、特に手札リセットを撃つ時には必ず存在を意識しておくようにしたい。2青黒のマナが立っている時はもちろん、青黒でも《暗黒の儀式/Dark Ritual》から出てくる事が稀にあるので注意。
「リセットで手札無くなるし、手札で余ってたクリーチャー除去をそこの適当なクリーチャーに撃っておこう」なんていう安易なプレイは最悪。放って置くと速やかに負けそうな盤面以外では、概念泥棒が出てきそうな状況では控えるべきプレイングとなる。
インスタントのクリーチャー除去は、ギリギリまで構え得。
◎《血染めの月/Blood Moon》《月の大魔術師/Magus of the Moon》
おなじみ多色デッキ殺しエンチャント。
ありとあらゆる特殊地形を《山/Mountain》にしてしまい、多色デッキを機能不全に陥らせる。「色が増えるとカードプールも大幅に増える」というゲームの性質上、多色デッキが多くなりがちなので広範な有効範囲を期待出来る。
それを除去するカードのキャストすら制限してくるため、各種対策カードの中でも最も強力な部類となる1枚。
・対策
3色以上のデッキは、構築段階で「基本地形を少しは入れる」「印鑑、タリスマンなどの色の出るマナアーティファクトを採用する」「特殊土地以外のマナソースで撃てる、シンボルの薄い除去を仕込んで置く」といった事を意識しておいた方がいい。
また、プレイング段階では赤くて《血染めの月/Blood Moon》が怖くなさそうなデッキを見たら、「余裕があればフェッチで基本土地を優先的に持って来る」「余裕があるならインスタント妨害を構えておく」という事を意識してプレイしたい。
実際の対戦では、この『余裕があれば』の状況が少ないのがもどかしいのだが。まあ使う側からすれば、対策カードなんだから強力な対策になってくれなきゃ困るって話なのだけれど。
自分が、構築・プレイ段階で特に意識に置いているカードは大体この辺り。
意識してても突っ張らなきゃいけない盤面も結構あって、そこで綺麗に嵌められて死んだりする事も頻発するのはご愛嬌。覚えておくとせめて納得して死ねるのでよろしいと思っている。
ここからはコンボカード以外のカードを中心に
◎《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》
ジェネラルに据えられ、「マナクリーチャーをドローソースに換えながら大量ドロー→追加ターン」のループで対戦相手を圧倒するデッキタイプとして活躍している。
マナクリーチャーが、序盤は展開、中盤以降はドローソースとなるためマナフラッドが起こりにくく、追加ターンは単純に強い。起点となるエドリックも、3マナと軽く再キャストも容易い上、固有色にカウンター有する青を含んでいるので少量の除去ならどうという事はない。
現在最強アーキタイプの一角。
・対策
まずはなんといってもインスタントのクリーチャー除去。少量の除去なら効きにくいとは言え、ジェネラルでドローを進められていないうちは追加ターン山盛りのマナフラデッキ。除去を重ねてエドリックによるドローを止められ続けると結構つらい。
ただ、《タッサの二叉槍/Bident of Thassa》などの置物型ジェネラルがデッキに入っていて、そこを起点にループが発生する事もあるため、それらに警戒する必要もあるのが難点。
小型クリーチャーに頼っているため、全体除去や継続的なパーマネントの除去源も苦手。マナクリがドローも加速も出来るという事は、逆に言うとマナクリを潰されるとドローも加速も出来ないという事。極論、エドリック単体しかいないといつまでたっても回避能力のない《知謀の将軍 陸遜/Lu Xun, Scholar General》レベルなので大して怖くない。
追加ターンを打ち消せるカウンターもそれなりに有用。ただ、これをキャストされている時点である程度カードを引かれている事が主なので、根本的な解決にはなりにくいし、そもそも増えた手札からカウンターが飛び出してくる可能性もある。あくまで受けの広いカードだから出来る次点程度の対策として過信は禁物。
また、少ない追加ターンを使い回す目的で《有毒の蘇生/Noxious Revival》《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》などの墓地利用も入っている事が多い。墓地対策も次点の次点程度の対策にはなる。
基本的には、とにかくクリーチャーを潰し続けれるデッキ構成なら対処しやすいという事だ。
◎《Timetwister》《Wheel of Fortune》
手札を一気に7枚に揃える強力ドローカード。
手札が少ない時はもちろん、対戦相手が《Demonic Tutor》でカードを手札に加えた直後や、枚数は多くても弱い手札の時などにも撃ち込むチャンスは訪れる。
欠点は対戦相手にも手札を7枚に増やすメリットを与えてしまう事なのだが、逆に言うと他人にメリットは与えても自分が背負うデメリットはゼロ。存分に増えた手札で展開出来る。
・対策
まずは構築段階での対策。
対戦相手にキャストされる事を期待して構築するのは論外だが、存在を意識しておくのは悪くない。全体的にデッキのパーマネントを軽めにしておくと、他人の《Wheel of Fortune》で「元の手札が多くて損をした」という事は少なくなるはずだ。
もちろん、他人からそれらが飛んで来ないとジリ貧になるだけなので、細かいドローソースをそれなりにデッキに仕込んで置く必要があるのだが。
次にプレイング段階での対策。
例えば4人戦の場合、自分のターンを終了し、再び返ってくるまでに3人のターンを挟む。つまり、それだけ手札リセットの飛んで来る機会があるという事だ。
なので、特にそのターンに使い道がなくても《Mana Crypt》は戦場に出しておいた方がいい。3点受ける可能性が1ターン増える事より、手札リセットで強力なマナ加速が消える方が痛い。
また、同じ理由で《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》《金属モックス/Chrome Mox》なども先出ししてしまった方がいい場合も多い。1ターン加速が早まるだけでなく、手札リセットを受けた時のお得具合が雲泥の差になる。ただ、こちらの場合は大きくアドを失う動きであるため、キャスト出来るなら必ずキャストしろ、とならないのが難しい所。
《神秘の教示者/Mystical Tutor》などのサーチカードも、自ターン直前まで待った方がいい。暇だからと自ターンに撃っていると、手札リセットでマナの無駄遣いになってしまう事もある。
◎《概念泥棒/Notion Thief》
瞬速で出て来て、対戦相手の通常ドローを吸い取ってしまう強力カード。
特に《Wheel of Fortune》《意外な授かり物/Windfall》などの手札リセットに合わせるのが凶悪で、対戦相手の手札を0にしつつ、自分の手札をドロー予定の4倍に増やしてしまう。
・対策
ドロースペル、特に手札リセットを撃つ時には必ず存在を意識しておくようにしたい。2青黒のマナが立っている時はもちろん、青黒でも《暗黒の儀式/Dark Ritual》から出てくる事が稀にあるので注意。
「リセットで手札無くなるし、手札で余ってたクリーチャー除去をそこの適当なクリーチャーに撃っておこう」なんていう安易なプレイは最悪。放って置くと速やかに負けそうな盤面以外では、概念泥棒が出てきそうな状況では控えるべきプレイングとなる。
インスタントのクリーチャー除去は、ギリギリまで構え得。
◎《血染めの月/Blood Moon》《月の大魔術師/Magus of the Moon》
おなじみ多色デッキ殺しエンチャント。
ありとあらゆる特殊地形を《山/Mountain》にしてしまい、多色デッキを機能不全に陥らせる。「色が増えるとカードプールも大幅に増える」というゲームの性質上、多色デッキが多くなりがちなので広範な有効範囲を期待出来る。
それを除去するカードのキャストすら制限してくるため、各種対策カードの中でも最も強力な部類となる1枚。
・対策
3色以上のデッキは、構築段階で「基本地形を少しは入れる」「印鑑、タリスマンなどの色の出るマナアーティファクトを採用する」「特殊土地以外のマナソースで撃てる、シンボルの薄い除去を仕込んで置く」といった事を意識しておいた方がいい。
また、プレイング段階では赤くて《血染めの月/Blood Moon》が怖くなさそうなデッキを見たら、「余裕があればフェッチで基本土地を優先的に持って来る」「余裕があるならインスタント妨害を構えておく」という事を意識してプレイしたい。
実際の対戦では、この『余裕があれば』の状況が少ないのがもどかしいのだが。まあ使う側からすれば、対策カードなんだから強力な対策になってくれなきゃ困るって話なのだけれど。
自分が、構築・プレイ段階で特に意識に置いているカードは大体この辺り。
意識してても突っ張らなきゃいけない盤面も結構あって、そこで綺麗に嵌められて死んだりする事も頻発するのはご愛嬌。覚えておくとせめて納得して死ねるのでよろしいと思っている。
EDH(意識)必須カード その1
2015年2月27日 EDHカード考察一部でEDH必須カードがちょっと話題になっていたので。
自分はこのフォーマットを、「ハイランダーのくせに初手に必ず複数回キャスト出来るジェネラルがいる」という構築ルールのおかげで、デッキの動きがジェネラル中心になりがちなため、どうしてもデッキによって強いカードが変わるため、必須カードと言えるものは非常に少ないフォーマットだと考えている。
(ほぼ同じカードプールのレガシー・ヴィンテージほどではないが。60枚構築だと土地すら1枚も入らないデッキもあるし、《Mana Crypt》みたいな色も選ばない問答無用のパワーカードもない)
だが、「対戦していて頻出しそうなカード」「無警戒だとあっさり負けてしまうカード」ってのは確かにある。
なので、今回は『デッキ構築に必須なカード』ではなく、構築段階・プレイ中に意識に残す必要のある、『対戦相手が使ってくると想定するのが必須なカード』と、『その対策カード』についていくつか書いていこうと思う。
◎《隠遁ドルイド/Hermit Druid》
ライブラリーを全部ひっくり返し、《戦慄の復活/Dread Return》で締めるのが主。
非常に広い範囲の妨害が刺さるが異常に早い、現状EDH最速コンボの一角。
ソーサリー含めたクリーチャー除去、ソーサリーに対するカウンター、墓地対策、変な所ではインスタントで対戦相手にドローさせる手段なんかでも詰ませる事が出来る。
・対策
どの色のデッキでも投入可能な、クリーチャーに触れる除去は入れておいても損はない。どうせ他のデッキもジェネラルというクリーチャーは必ず持っているのだから。(PWジェネラル? 例外だ例外)
青いデッキならカウンター。クリーチャー除去以上に受けが広いので、無駄になりにくい。
どちらにせよ、相手の挙動は早いので軽めのカード選択が望ましい。
◎《ドルイドの誓い/Oath of Druids》
非常に緩い条件で、デッキに1枚のクリーチャーをサーチ、戦場にタダで出せる。ついでに墓地が肥える。
《オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers》や《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》など、同じく1枚コンボなクリーチャーが採用されがち。たまにライブラリーをひっくり返して《補充/Replenish》や《蔵の開放/Open the Vaults》で勝ちに行く事もある。
《隠遁ドルイド/Hermit Druid》とほぼ同じ、EDH最速級の1枚コンボ。
・対策
クリーチャーが出る事によってはもちろん、墓地が肥えただけでもある程度有利を取れるデッキも存在するし、自分以外のプレイヤーがオースの恩恵に与るのが気に食わない事もあるだろう。そんな理由もあり、理想の対策はエンチャント除去。しかしEDHでは警戒すべきエンチャントが少なく、投入しにくいのが難。
《ドルイドの誓い/Oath of Druids》自体はエンチャントではあるが、高速フィニッシュルートはクリーチャーに頼っている。インスンタントのクリーチャー除去でも十分に有効。キャストから起動までタイムラグがあるので、除去を構えるのは難しくないはず。
墓地利用を絡めているタイプの場合、墓地対策が有効になる場合もある。ただ、代表格の《オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers》には《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》などの起動型対策が効きにくいのが難点。《安らかなる眠り/Rest in Peace》のような常在型対策で臨むのが理想。
◎《むかつき/Ad Nauseam》
デッキの総マナコストを非常に低くし、《むかつき/Ad Nauseam》キャストから大量にカードを引いてフィニッシュするデッキ。
上記2種に加えれば圧倒的に重い5マナのカードであるのだが、インスタントであるために除去が効かず、対処が難しい。
フィニッシュはパーマネントである事も少なくないが、今度はそれを大量に引いたカードの中にある《沈黙/Silence》や《否定の契約/Pact of Negation》で守られるので弾くのが難しい。
・対策
青ならカウンター。マナ加速から高速で攻めてくるので、対策とするカウンターも1マナ以下が望ましい。《白鳥の歌/Swan Song》《狼狽の嵐/Flusterstorm》《Force of Will》などが比較的受けも広くて使いやすい。
白なら《沈黙/Silence》。ただし上家のターンエンドに《むかつき/Ad Nauseam》を撃ち、アンタップステップを挟んでマナの増えた自ターンに攻めに来るようなタイプには効きにくいので注意。
その他の色だと、特化型の対策以外では対処が難しい。黒の手札破壊は多人数戦では非常に弱いし、手札リセットも悪くはないが裏目がある。ライフを減らすのも、相手のキルターンを考えると現実的ではない。
多色であれば《血染めの月/Blood Moon》のようなマナ否定戦略が有効である場合もあるが、それでも出来ているのは遅延でしかない事は覚悟しておこう。
《むかつき/Ad Nauseam》デッキはどうしても妨害が薄くなるし、平均3~4キル程度。その上むかつきデッキに他人の妨害が集中しがちなので、自分のデッキがそれと同レベルの速さを持つ事によって対策とするのが一番手っ取り早いか。
◎《生き埋め/Buried Alive》
これまで紹介して来たコンボと違い、ここから《再活性/Reanimate》などのリアニメイトスペルを挟む必要があるため、非常に揃えにくい。
しかしそれでも受けの広い2枚コンボであり、また始動に必要なマナが4~6マナ程度と軽く、さらには《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》という《むかつき/Ad Nauseam》同様パーマネント除去が効かないコンボもあるため、対処しにくい部類に入る。
早い時には《隠遁ドルイド/Hermit Druid》、《むかつき/Ad Nauseam》並みの速度で
・対策
スペルでコンボを組みたてていくため、カウンターは有効。リアニメイトスペルはデッキに複数枚ある事が多いので、基本的には《生き埋め/Buried Alive》の時点で止めに行く事。
また、必ず墓地にクリーチャーを落とす事を経由するコンボであるので、《むかつき/Ad Nauseam》と違い、墓地対策が非常に有効。
《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》の場合パーマネント除去が効かないため、カウンターを持たない色は墓地対策でカバーしていく事になる。同じく対策すべき強カードである《隠遁ドルイド/Hermit Druid》に対処出来る事もあり、青くないデッキは墓地対策の1、2枚はデッキに入れておく事を意識した方がいいだろう。
長くて読みにくくなりそうなのでその2に続く
自分はこのフォーマットを、「ハイランダーのくせに初手に必ず複数回キャスト出来るジェネラルがいる」という構築ルールのおかげで、デッキの動きがジェネラル中心になりがちなため、どうしてもデッキによって強いカードが変わるため、必須カードと言えるものは非常に少ないフォーマットだと考えている。
(ほぼ同じカードプールのレガシー・ヴィンテージほどではないが。60枚構築だと土地すら1枚も入らないデッキもあるし、《Mana Crypt》みたいな色も選ばない問答無用のパワーカードもない)
だが、「対戦していて頻出しそうなカード」「無警戒だとあっさり負けてしまうカード」ってのは確かにある。
なので、今回は『デッキ構築に必須なカード』ではなく、構築段階・プレイ中に意識に残す必要のある、『対戦相手が使ってくると想定するのが必須なカード』と、『その対策カード』についていくつか書いていこうと思う。
◎《隠遁ドルイド/Hermit Druid》
ライブラリーを全部ひっくり返し、《戦慄の復活/Dread Return》で締めるのが主。
非常に広い範囲の妨害が刺さるが異常に早い、現状EDH最速コンボの一角。
ソーサリー含めたクリーチャー除去、ソーサリーに対するカウンター、墓地対策、変な所ではインスタントで対戦相手にドローさせる手段なんかでも詰ませる事が出来る。
・対策
どの色のデッキでも投入可能な、クリーチャーに触れる除去は入れておいても損はない。どうせ他のデッキもジェネラルというクリーチャーは必ず持っているのだから。(PWジェネラル? 例外だ例外)
青いデッキならカウンター。クリーチャー除去以上に受けが広いので、無駄になりにくい。
どちらにせよ、相手の挙動は早いので軽めのカード選択が望ましい。
◎《ドルイドの誓い/Oath of Druids》
非常に緩い条件で、デッキに1枚のクリーチャーをサーチ、戦場にタダで出せる。ついでに墓地が肥える。
《オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers》や《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》など、同じく1枚コンボなクリーチャーが採用されがち。たまにライブラリーをひっくり返して《補充/Replenish》や《蔵の開放/Open the Vaults》で勝ちに行く事もある。
《隠遁ドルイド/Hermit Druid》とほぼ同じ、EDH最速級の1枚コンボ。
・対策
クリーチャーが出る事によってはもちろん、墓地が肥えただけでもある程度有利を取れるデッキも存在するし、自分以外のプレイヤーがオースの恩恵に与るのが気に食わない事もあるだろう。そんな理由もあり、理想の対策はエンチャント除去。しかしEDHでは警戒すべきエンチャントが少なく、投入しにくいのが難。
《ドルイドの誓い/Oath of Druids》自体はエンチャントではあるが、高速フィニッシュルートはクリーチャーに頼っている。インスンタントのクリーチャー除去でも十分に有効。キャストから起動までタイムラグがあるので、除去を構えるのは難しくないはず。
墓地利用を絡めているタイプの場合、墓地対策が有効になる場合もある。ただ、代表格の《オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers》には《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》などの起動型対策が効きにくいのが難点。《安らかなる眠り/Rest in Peace》のような常在型対策で臨むのが理想。
◎《むかつき/Ad Nauseam》
デッキの総マナコストを非常に低くし、《むかつき/Ad Nauseam》キャストから大量にカードを引いてフィニッシュするデッキ。
上記2種に加えれば圧倒的に重い5マナのカードであるのだが、インスタントであるために除去が効かず、対処が難しい。
フィニッシュはパーマネントである事も少なくないが、今度はそれを大量に引いたカードの中にある《沈黙/Silence》や《否定の契約/Pact of Negation》で守られるので弾くのが難しい。
・対策
青ならカウンター。マナ加速から高速で攻めてくるので、対策とするカウンターも1マナ以下が望ましい。《白鳥の歌/Swan Song》《狼狽の嵐/Flusterstorm》《Force of Will》などが比較的受けも広くて使いやすい。
白なら《沈黙/Silence》。ただし上家のターンエンドに《むかつき/Ad Nauseam》を撃ち、アンタップステップを挟んでマナの増えた自ターンに攻めに来るようなタイプには効きにくいので注意。
その他の色だと、特化型の対策以外では対処が難しい。黒の手札破壊は多人数戦では非常に弱いし、手札リセットも悪くはないが裏目がある。ライフを減らすのも、相手のキルターンを考えると現実的ではない。
多色であれば《血染めの月/Blood Moon》のようなマナ否定戦略が有効である場合もあるが、それでも出来ているのは遅延でしかない事は覚悟しておこう。
《むかつき/Ad Nauseam》デッキはどうしても妨害が薄くなるし、平均3~4キル程度。その上むかつきデッキに他人の妨害が集中しがちなので、自分のデッキがそれと同レベルの速さを持つ事によって対策とするのが一番手っ取り早いか。
◎《生き埋め/Buried Alive》
これまで紹介して来たコンボと違い、ここから《再活性/Reanimate》などのリアニメイトスペルを挟む必要があるため、非常に揃えにくい。
しかしそれでも受けの広い2枚コンボであり、また始動に必要なマナが4~6マナ程度と軽く、さらには《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》という《むかつき/Ad Nauseam》同様パーマネント除去が効かないコンボもあるため、対処しにくい部類に入る。
早い時には《隠遁ドルイド/Hermit Druid》、《むかつき/Ad Nauseam》並みの速度で
・対策
スペルでコンボを組みたてていくため、カウンターは有効。リアニメイトスペルはデッキに複数枚ある事が多いので、基本的には《生き埋め/Buried Alive》の時点で止めに行く事。
また、必ず墓地にクリーチャーを落とす事を経由するコンボであるので、《むかつき/Ad Nauseam》と違い、墓地対策が非常に有効。
《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》の場合パーマネント除去が効かないため、カウンターを持たない色は墓地対策でカバーしていく事になる。同じく対策すべき強カードである《隠遁ドルイド/Hermit Druid》に対処出来る事もあり、青くないデッキは墓地対策の1、2枚はデッキに入れておく事を意識した方がいいだろう。
長くて読みにくくなりそうなのでその2に続く
☆1枚目
キャストのダブシンがネックだが、《精霊の魂、アニマー/Animar, Soul of Elements》辺りで《流浪のドレイク/Peregrine Drake》とかと組み合わせて使われるかもしれない。
《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》よりもマナベース条件が厳しいのはマイナス点だが、本人が軽く、緑なので《自然の秩序/Natural Order》や《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》から持って来れるのは利点。
☆2枚目
赤にしてはかなり優秀なドローソース。
《家路/Homeward Path》と組み合わせて「リリースします→帰ってきてー」ってやるのもパーツに癖がなくていいし、《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》みたいなタップ能力を使い回したいジェネラルの《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》で複数回使い倒してもいいし、《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》でコピーして毎ターン2ドローしてもいい。
シングルシンボルな上に単体でアドを得る事も出来るため、今後は赤の定番になりそう。
☆3枚目
緑の追加色を得た伍堂系ジェネラル。
素で2パン、パワーを5上げるか追加の戦闘フェイズやターンを得ればその時点でワンパン達成で、特にパワー+6と速攻を一度に与えてくれる《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》とは相性抜群。
トランプルも持っているのでちょっとしたブロッカー程度ならなぎ倒してプレイヤーを殺害出来る。
マナ加速の得意な緑を含んでいる事もあり、高速キャストから雑にブンブン振り回す楽しいゲームが期待出来そう。
Temur Sabertooth 2緑緑
クリーチャー 猫 アンコモン
1緑:あなたはあなたのコントロールする他のクリーチャー1体をオーナーの手札に戻してもよい。そうした場合、Temur Sabertoothはターン終了時まで破壊不能を得る。
4/3
キャストのダブシンがネックだが、《精霊の魂、アニマー/Animar, Soul of Elements》辺りで《流浪のドレイク/Peregrine Drake》とかと組み合わせて使われるかもしれない。
《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》よりもマナベース条件が厳しいのはマイナス点だが、本人が軽く、緑なので《自然の秩序/Natural Order》や《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》から持って来れるのは利点。
☆2枚目
謙虚な離反者/Humble Defector 1赤
クリーチャー 人間・ならず者 アンコモン
T:対戦相手1人を対象とする。カードを2枚引く。そのプレイヤーは謙虚な離反者のコントロールを得る。この能力は、あなたのターンの間にのみ起動できる。
2/1
赤にしてはかなり優秀なドローソース。
《家路/Homeward Path》と組み合わせて「リリースします→帰ってきてー」ってやるのもパーツに癖がなくていいし、《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》みたいなタップ能力を使い回したいジェネラルの《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》で複数回使い倒してもいいし、《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》でコピーして毎ターン2ドローしてもいい。
シングルシンボルな上に単体でアドを得る事も出来るため、今後は赤の定番になりそう。
☆3枚目
世界を溶かす者、アタルカ 5赤緑
伝説のクリーチャー ドラゴン レア
飛行、トランプル
あなたがコントロールするドラゴンが1体攻撃するたび、ターン終了時までそれは二段攻撃を得る。
6/4
緑の追加色を得た伍堂系ジェネラル。
素で2パン、パワーを5上げるか追加の戦闘フェイズやターンを得ればその時点でワンパン達成で、特にパワー+6と速攻を一度に与えてくれる《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》とは相性抜群。
トランプルも持っているのでちょっとしたブロッカー程度ならなぎ倒してプレイヤーを殺害出来る。
マナ加速の得意な緑を含んでいる事もあり、高速キャストから雑にブンブン振り回す楽しいゲームが期待出来そう。
《Alesha, Who Smiles at Death》
2015年1月7日 EDHカード考察Alesha, Who Smiles at Death 2赤
伝説のクリーチャー 人間・戦士 レア
先制攻撃
Alesha, Who Smiles at Deathが攻撃したとき、あなたは(白/黒)(白/黒)を支払ってもよい。そうした場合、あなたの墓地にあるパワー2以下のクリーチャー1体を対象とし、それをタップかつ攻撃している状態で戦場に戻す。
3/2
赤黒白の期待の新星ジェネラル。
マナコストも誘発型能力に必要なマナも全体的に結構軽めで、能力でアドも期待出来る。
さらには《生き埋め/Buried Alive》との組み合わせ(《霊体の先達/Karmic Guide》《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》)による実質1枚コンボ持ち。
ただし誘発が戦闘中なので、戦場にキキジキ徴集兵を揃いはするがそのまま勝てる訳ではない。追加の戦闘フェイズや追加ターンを用いるか、《爆破基地/Blasting Station》《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment》のような即勝利に繋がるサクり台を準備するか。
特に後者は、Aleshaでパワー2以下のクリーチャーのCIP、PIG能力を使い回す道具にも使えるため、相性は悪くない。
キキジキ徴集兵で即勝てないのはもちろんデメリットなのだが、このコンボにはメリットもある。
それは、ジェネラルの能力が攻撃のたびに誘発するため、クリーチャーが除去されたとしても墓地に落ちるパターンならば「《霊体の先達/Karmic Guide》のエコーを支払わない→攻撃誘発で先達拾う→先達のCIPでコンボパーツ拾う」と行う事によりリーチ状態で復帰できるという点だ。
なんにせよ、スゥルタイのカンと並んで結構期待出来るジェネラルになりそう。
黄金牙、タジグル/Tasigur, the Golden Fang 5黒
伝説のクリーチャー、人間・シャーマン レア
探査
2(青/緑)(青/緑):あなたの山札の上から2枚のカードを墓地に落とす。その後、あなたの墓地にある土地でないカード1枚を対戦相手1人が選び、それを手札に戻す。
4/5
これはかなり期待出来るジェネラルが来たんじゃないの?
《擬態の原形質/The Mimeoplasm》《血の暴君、シディシ/Sidisi, Brood Tyrant》とは別の軸でしっかり仕事しそう。
☆特徴
・探査により、非常に軽いマナでキャスト出来る可能性がある
サイズのあまり関係ないEDHでは起動型能力が使えてなんぼなので、そこまで高速でキャストする事はないのだがろうが、マナ食い虫の起動型能力の余裕を作りやすいのはかなり偉い。
・タップのいらないアド取りできる起動型能力
戦場に出たターンにアドを取る仕事が出来るのは偉い。ただし4マナ起動はかなり重い。
しかしながら、キャスト時の探査などによって墓地の中身はある程度調整が効くので、序盤の差し合いで勝負が決まらないままゲームが進んだ時には「1マナキャスト→マナ立ててエンド、自ターン直前にアド」と隙なくアドを取っていける。
・多人数戦向きの起動型能力
タジグルが戻すのは「対戦相手1人が選んだ」カードであるため、例えばプライヤーAが危険なスペルをキャストして来た時に、プレイヤーBの協力を得て墓地の《Force of Will》を回収してカウンター、なんて事も出来る。
・有色無限マナの捌け口になる
ここがシディシや原形質と違う部分で最も大きな利点だと思っている。
無限マナの出し方は、色的にもクリーチャーベースのものがやり易いだろうし、《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》や《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》、《雲石の工芸品/Cloudstone Curio》辺りが候補に上がるか。
最終的に土地以外のカードがすべて手札に入るので、そこから先はどうとでもなるだろう。
これはぜひ組んでみたい。
英語Foilが欲しい感じだ。
色々公開されてるけど、EDH的に熱いカードが多い感じ。特に気になった3枚を。
☆1枚目
《集団潜在意識/Collective Unconscious》の上位互換。
集団潜在意識を強力なドローソースとして使っているデッキは結構あるので、単純に枚数が増えるばかりかマナコストが1下がったこれが加わるのはかなり大きな要素。
☆2枚目
8青青青の探査追加ターン。
墓地をリムーブする点、これ自体もリムーブされる点を踏まえると、出来れば安定して5マナ以下、最悪でも6マナで撃ちたい所。
目に入った瞬間「サーダに入るじゃん」と思ったんだけど、良く考えたらあまり墓地にカードが溜まらないデッキなので採用は難しそう。
青単だとフェッチも少ないし、インスタントの大半は妨害なのもあって墓地が肥えず、下手すると《明日の標/Beacon of Tomorrows》より重い運用になりそう。《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》を採用している関係上、サーチや追加ターンは探査したくないし。
それなら不安定ながら軽い《悪名高き群れ/Notorious Throng》を先に追加で入れる。
☆3枚目
追加ターン+4マナの計9マナで無限ターン。
追加ターンカードはマナが伸びるデッキなら無駄になりにくいため、実質これ1枚の無駄牌だけで勝ち筋が一つ増える事になる。
結構なやり手なのだが、青白赤の固有色拘束のせいで入れられるデッキが少ないという問題点が。
すでに公開されてる起動コストに混成マナを持つクリーチャーであるヤソヴァが伝説だったんだから、これも伝説にすればよかったのに。
☆1枚目
《集団潜在意識/Collective Unconscious》の上位互換。
集団潜在意識を強力なドローソースとして使っているデッキは結構あるので、単純に枚数が増えるばかりかマナコストが1下がったこれが加わるのはかなり大きな要素。
☆2枚目
8青青青の探査追加ターン。
墓地をリムーブする点、これ自体もリムーブされる点を踏まえると、出来れば安定して5マナ以下、最悪でも6マナで撃ちたい所。
目に入った瞬間「サーダに入るじゃん」と思ったんだけど、良く考えたらあまり墓地にカードが溜まらないデッキなので採用は難しそう。
青単だとフェッチも少ないし、インスタントの大半は妨害なのもあって墓地が肥えず、下手すると《明日の標/Beacon of Tomorrows》より重い運用になりそう。《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》を採用している関係上、サーチや追加ターンは探査したくないし。
それなら不安定ながら軽い《悪名高き群れ/Notorious Throng》を先に追加で入れる。
☆3枚目
追加ターン+4マナの計9マナで無限ターン。
追加ターンカードはマナが伸びるデッキなら無駄になりにくいため、実質これ1枚の無駄牌だけで勝ち筋が一つ増える事になる。
結構なやり手なのだが、青白赤の固有色拘束のせいで入れられるデッキが少ないという問題点が。
すでに公開されてる起動コストに混成マナを持つクリーチャーであるヤソヴァが伝説だったんだから、これも伝説にすればよかったのに。
統率者2014新カード Wave of Vitriol
2014年10月29日 EDHカード考察 コメント (2)
調べるとなんか次々面白そうなカードが出てくるな。
画像は、5緑緑で《浄化/Purify》+《灰からの再興/From the Ashes》っていう感じのカード。
1マナ重い上に踏み倒しなどがしにくくなった《進歩の災い/Bane of Progress》、ただし大型クリーチャーの代わりにランデス付き、といった感じ。
緑単色デッキとかで脅威を振るいそう。これ通したら終わるデッキ結構あるだろw
画像は、5緑緑で《浄化/Purify》+《灰からの再興/From the Ashes》っていう感じのカード。
1マナ重い上に踏み倒しなどがしにくくなった《進歩の災い/Bane of Progress》、ただし大型クリーチャーの代わりにランデス付き、といった感じ。
緑単色デッキとかで脅威を振るいそう。これ通したら終わるデッキ結構あるだろw
統率者2014新カード 炎族の村
2014年10月29日 EDHカード考察
これちょっといいんじゃなーい?
起動で実質2マナ潰れるから《山賊の頭の間/Hall of the Bandit Lord》よりも重くて最速パターンでは邪魔になっちゃうけど、色マナ出せるし痛くないしで速攻パンチしたい系に入りそう。
起動で実質2マナ潰れるから《山賊の頭の間/Hall of the Bandit Lord》よりも重くて最速パターンでは邪魔になっちゃうけど、色マナ出せるし痛くないしで速攻パンチしたい系に入りそう。
統率者2014新カード
2014年10月29日 EDHカード考察
プレビュー始まったら公開カードが一気に増えて来たね。
黒のデッキリストが流出したり、それ以外でもカードギャラリーが色々増えたり。
そんな訳で注目カードをいくつか。ソースはサルベ。
http://www.mtgsalvation.com/spoilers/145-commander-2014
1枚目
何と言ってもコレ。
すでに《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》から無限マナ、《熱の陽炎/Heat Shimmer》《双つ身の炎/Twinflame》から無限速攻トークン、などのコンボが提案されている期待の新星。
前者はそれだけではフィニッシュにならないが、《神秘の指導/Mystical Teachings》で集める事が出来る点が優秀で、後者はカードタイプがばらけているものの、赤単で出来る軽量コンボである点で優秀。
《雲隠れ/Cloudshift》なんかでも無限CIPが出来るので、クリーチャーが戦場に出た時云々のジェネラルがいれば何か出来るかも知れない。
単体でも、言ってしまえば所詮は重めの《Fork》なのだが、カウンター合戦などでそれなりの(ほんとうにそれなりの)活躍を期待出来るだろう。
黒のデッキリストが流出したり、それ以外でもカードギャラリーが色々増えたり。
そんな訳で注目カードをいくつか。ソースはサルベ。
http://www.mtgsalvation.com/spoilers/145-commander-2014
1枚目
Dualcaster Mage 1R R
Creature - Human Wizard R
Flash
When Dualcaster Mage enters the battlefield, copy target instant or sorcery spell. You may choose new targets for the copy.
2/2
何と言ってもコレ。
すでに《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》から無限マナ、《熱の陽炎/Heat Shimmer》《双つ身の炎/Twinflame》から無限速攻トークン、などのコンボが提案されている期待の新星。
前者はそれだけではフィニッシュにならないが、《神秘の指導/Mystical Teachings》で集める事が出来る点が優秀で、後者はカードタイプがばらけているものの、赤単で出来る軽量コンボである点で優秀。
《雲隠れ/Cloudshift》なんかでも無限CIPが出来るので、クリーチャーが戦場に出た時云々のジェネラルがいれば何か出来るかも知れない。
単体でも、言ってしまえば所詮は重めの《Fork》なのだが、カウンター合戦などでそれなりの(ほんとうにそれなりの)活躍を期待出来るだろう。
<
Reef Worm 3U
Creature - Worm R
When Reef Worm dies, put a 3/3 blue Fish creature token onto the battlefield with "When this creature dies, put a 6/6 blue Whale creature token onto the battlefield with ’When this creature dies, put a 9/9 blue Kraken creature token onto the battlefield.’"
0/1/blockquote>
書いてある事が入れ子になっててとってもややこしいw
つまりは死ぬたびサイズの大きなトークンに変身していく、最大4回サクれるクリーチャー。
マナのいらないサクり台があればその場で9/9が出る。
《よりよい品物/Greater Good》だと、最初の手札はほぼなくなるが、後半で15ドロー6ディスカードという圧倒的なアドバンテージに。
有限ではあるが4マナでクリーチャー4体分という効率は青には珍しいので、なんらかのアドバンテージ源として利用できると強そうだ。Commander’s Sphere 3
Artifact
T: Add to your mana pool one mana of any color in your commander’s color identity.
Sacrifice Commander’s Sphere: Draw a card.
《統率の塔/Command Tower》的な、EDH専用マナファクト。統率の塔同様に、ジェネラルの固有色を発生させる事が出来る。
基本は《マナリス/Manalith》なのだが、素晴らしいのは2番目の能力。タップもマナもいらずにドローに変わるのは中々優秀。
3マナのマナ加速はその重さからあまり使われないので、実際の採用率は微妙かも知れないが、期待枠として。
他の公開カードも、「確定でデッキに入る」「環境を変える」とまでは言えないものの、ワンチャンありそうなカードが増えて来たので期待。
しかしジェネラル候補がどれも微妙なのが残念。もうちょっと軽くしてくれればよかったのに。