モダンホライゾンの全カードが公開されました。

https://magic.wizards.com/ja/products/modernhorizons/cards


という訳でいつものEDH視点カード評価。

☆白
・儚い存在
反復付き、インスタントのクリーチャーブリンク。
軽い上に(ターンを跨ぐが)2回ブリンクできるので、CIPの強いジェネラルだと採用アリかも。

・過大な贈り物
白い《内にいる獣/Beast Within》。
白は緑と違って万能除去は色々あるけど、その中でも優秀だと思う。
対象が限定されるも軽い《剣を鍬に/Swords to Plowshares》や《解呪/Disenchant》などを持っている色なので重さが気になる事もあるだろうが、今後定番になりそう。

・イーオスのレンジャー長
1マナ生物サーチ+生け贄で《沈黙/Silence》もどき。
コンボ決めに行く時以外無駄になるが、2マナと軽く制限能力の高い《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》が比較対象になりそう。
無駄牌として手札で腐る方が嫌な事が多いので、1マナ生物を上手く使えるデッキならとってかわると予想している。

・厄介払い
《ダークスティールの突然変異/Darksteel Mutation》的な。ズアーの選択肢。
こっちは破壊不能が付かないのだけれど、どっちがいいのかな?
ジェネラル封印なら、多少の防御力アップもやむなしで突然変異の方が良いかなーって思ってるけど。

・ウェザーライトの艦長、シッセイ
無限マナから勝てそうな5色ジェネラル。
戦場に出たから何って事は少ないけれど、3マナと軽いのが魅力。
かなり悪くない性能なのだが、同時に出てきた別の5色ジェネラルのせいで霞んで見える悲しい存在。

・夕暮れヒバリ
とっても軽くなった代わりに、効果がとっても小さくなった《目覚ましヒバリ/Reveillark》。
釣れる数も減っているので、ヒバリみたいに肥やした墓地からループごとに盤面増やして手出し1枚でコンボ完成、みたいな事は難しそう。
《守護フェリダー/Felidar Guardian》+《爆破基地/Blasting Station》とか?


☆青
・大魔導師の魔除け
青トリプルも払うんだからもうちょっと強くしろ。

・永劫のこだま
フラッシュバック付き《Timetwister》。
マナコストは6と重いので不便だが、FBコストが2青と軽いのが魅力。《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》で捨ててそのままTTが出来る。
何気にキャストしても追放されない初めての亜種(《先細りの収益/Diminishing Returns》? あんなん複数回撃てるわけねーだろ馬鹿か)なので、《Timetwister》と2枚で延々ループする勝ち手段なども取れるようになった。そうまでしたいなら《思い起こし/Call to Mind》とかでいいという説もあるが。

・常在夢境
《常在精神/Evermind》亜種。
少々重くなったが、常在精神と違って自力キャストが可能で、連繋先がインスタント・ソーサリーと非常に広くなった。
ストームに連繋させると幸せになれそう。

・否定の力
ピッチ追放型《否認/Negate》。
ピッチ出来るのが他人のターンだけなので、タップアウトでコンボに入る際の自衛には使えないのが残念だが、対戦相手のコンボを止めるのには使えるので十分強い。
《意志の力/Force of Will》と違って素キャストが3マナと現実的な範囲な点は非常に優秀。今後定番になりそう。

・ミラディン包囲戦
タルキールの包囲サイクルのように、2種類の内片方の効果を選ぶエンチャント。
ファイレクシア側が特殊勝利カード……に見せかけて特殊敗北カード。3ターンかかるじゃねーか、ふざけんな!
3マナと軽めな事と、勝利できなくてもルーティングで仕事する事、チェックがターン終了時なので置いたターンに勝てるのは素晴らしいだけに残念。
ライブラリー0で包囲戦決めた場合、《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》と同じテキストだから、状況起因で敗北する前に一人倒す事が出来る、はず。ミチヅレ!

・捧げ物の魔道士
2マナ版《粗石の魔道士/Trinket Mage》なんかどんどん亜種が増えるな。
良く見るカードでわざわざサーチしたい場面がありそうなカードとなると、《等時の王笏/Isochron Scepter》や《厳かなモノリス/Grim Monolith》、《呪われたトーテム像/Cursed Totem》や《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》・《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》あたりか。
軽いカードほど良く使うEDHなので、3マナ版の《戦利品の魔道士/Trophy Mage》よりは使い勝手が良さそう。

・最高工匠卿、ウルザ
名前が無茶苦茶カッコいい。ただし性格はクソ。
無限マナがあれば無限《束の間の開口/Temporal Aperture》が出来るのでそのまま勝ち。
《パラドックス装置/Paradox Engine》や《等時の王笏/Isochron Scepter》軸のデッキになりそう。
あと、置物をマナファクトに出来るので、《無のロッド/Null Rod》《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》みたいな妨害置物や、《吠えたける鉱山/Howling Mine》や《冬の宝珠/Winter Orb》のようなタップ状態でオンオフのある置物を使うといい感じに動けそう。ただ、ジェネラルいないと全力で自分の首が締まるのが難しい。


☆黒
・変わり身ののけ者
1マナアンブロ多相という、色んな部族デッキで活躍できそうな1枚。
ならず者として《知識の搾取/Knowledge Exploitation》したり、忍者として《虎の影、百合子/Yuriko, the Tiger’s Shadow》したりするのが有力か。
特に百合子とは、上忍術の種として出てきつつその後はニンジャドローを加速させるので好相性。

・真冬
結構好きなフレーバー。
3マナと軽めなのはいいんだけど、黒単ですら流石に《毒の濁流/Toxic Deluge》《滅び/Damnation》の次点となるだろうから採用は少ないだろうなー。

・疫病を仕組むもの
生きている《仕組まれた疫病/Engineered Plague》。
サーチしたり再利用しやすくなった。本家はあまりEDHで見るカードではなかったが、生物化して使い勝手が変わればどうなるか。
チェイナーとかバルソーとか、クリーチャーベースの黒デッキで可能性在ると思ってるんだけど。

・研究室荒らし
黒い《巧みな軍略/Strategic Planning》。
墓地利用の得意な黒に来たから使い勝手は向上しているはず。
とはいえ同じマナ域のドロースペルには《夜の囁き/Night’s Whisper》《血の署名/Sign in Blood》といった、しっかりアドを取れる対抗馬もいるので中々厳しいか。


☆赤
・高山の案内人
赤いウッドエルフ的な何か。
サイズはそれなりなので強制アタックで自爆はそこまで多くないにしても、出てくる山はタップインだし、死ぬと山が爆発するしで流石に難しいか。
特にタップインなのが辛い。アンタップインならアニマーあたりで結構使われてたと思う。

・ボガーダンの龍心
実質なにもしなようなもんだけど、設置が3マナと軽めで起動にマナがいらないクリーチャーのサクリ台。
……サーチしやすい訳でもリアニする訳でもないし、《アシュノッドの供犠台/Ashnod’s Altar》とかでいいんでない疑惑。


・炎の拳
ザダカード。
このターンに引いたカードの数分のパワー修正が入るおかげで、そこそこクリーチャーが並んでるとそのまま人を殺せる期待の新星。
ご丁寧にトランプルまでつけてくれるサービスの良さよ。

・ゴブリンの技師
2マナの《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》亜種。
釣れるアーティファクトは3マナ以下に限定されてるし、釣るための起動にマナが必要だし、自分の墓地しか弄れないしで、メイン能力は色々と劣化している。
が、ETBでアーティファクトを《納墓/Entomb》出来るという強力なおまけが付いて来たので全部許しちゃう。
落とすカードのマナコストは制限がないので、別に釣る手段があるならお好きなように出来る。

・ゴブリンの軍旗
EDHと全く関係ないんだけど、αであった《オークの軍旗/Orcish Oriflamme》の誤植(なのか強過ぎたからβで修正が入ったのか)にちなんだテキストで、個人的に胸が震えた。

・ゴブリンの戦闘隊
4マナで3体ゴブリンが出るのは中々の効率だし、全体強化+全体速攻付与もフィニッシュとして非常に相性がいいので、旧クレンコで使われそう。

・パシャリク・モンス
まさかコイツがカード化されるとはね。
赤無限+ゴブリン1体いればそのまま勝ち。しかし赤単で赤無限が難しいって問題が。
無限じゃない運用をしようとすると、今度は起動4マナという重さが響く。
組むんなら、ダメージ飛ばせる能力でコントロール気味に動きながら、じりじり横並びして殴り殺すデッキとかになるんだろうか。カジュアルって感じだ。らしくてよいと思います。

・次元縛りの共謀者
《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》や《槌のコス/Koth of the Hammer》のような、赤を2つ以上を出して戦場に残るPWと《雲石の工芸品/Cloudstone Curio》でPWをぐるぐるできる。
流石に枚数多過ぎか。


☆緑
・溜め込み屋のアウフ
生きている《無のロッド/Null Rod》。
「緑のクリーチャー」という無茶苦茶サーチしやすいカードなので非常によく見かける事になりそう。
これからX=2の緑頂点はしっかりカウンターしていこうな!

・活性の力
2枚《帰化/Naturalize》の緑ピッチ。
例によって自分のターンにはピッチ不可だが、リアクションカードなので別にそれで困る事は少ないだろう。
ピッチしても2対2交換なのが嬉しい。
然るべきデッキの《廃止/Abolish》はしっかり強かったので、より強い色で、より使いやすくなった緑のこれは良く見かける事になりそう。

・春花のドルイド
生きている《砕土/Harrow》……に見せかけてタップイン。
赤い《ウッド・エルフ/Wood Elves》といい、色々と惜しい。アンタップインなら結構使われてただろうけど。

・初祖スリヴァー
EDH界に突如現れたやベーやつ。
《食物連鎖/Food Chain》から無限5マナ続唱で好き放題出来る。
これまでの5色食物連鎖ジェネラル(《タズリ将軍/General Tazri》《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》)と違い、専用の使いにくい勝ち手段を詰む必要がなくなったのでデッキの自由度が大きく上がる事となった。
「《Timetwister》《有毒の蘇生/Noxious Revival》《水蓮の花びら/Lotus Petal》《剣を鍬に/Swords to Plowshares》《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》《摘出/Extract》(《霧虚ろのグリフィン/Misthollow Griffin》などを追放できるサーチカードとして仕事する)」という、単体で十分採用圏内の強さを持つカードの組み合わせでライブラリー無限追放の勝ち手段になる。
(《剣を鍬に》はTTで有毒引いちゃったときライフで撃つのでその補填、撤廃者は《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》対策。《真髄の針/Pithing Needle》などでもよい)
食物連鎖童貞ですが、夢が広がるのでコイツでデッキ組もうと思っている。

・巧妙な潜入者
デッキに入ってる2枚目の百合子。
まあ百合子デッキなら使うよね。

・ケイヤの手管
茶破壊と墓地対に使える《ラクドスの魔除け/Rakdos Charm》が案外便利なので、生物除去しながら墓地飛ばせるこれは結構便利そう。
でも流石に3マナは重いか。せめてエディクト部分がもうちょっと使い勝手の良い除去だったらなー。

・溶岩腹スリヴァー
食物連鎖《初祖スリヴァー》のフィニッシャー。
ストレートな勝ち筋カードは、無駄牌にはなるけれど中途半端なカードを入れずに済むようになる。
選択肢としてアリではないかと思ってる。

・自然の詠唱
「《解呪/Disenchant》だの《帰化/Naturalize》だのうるせぇや! どっちでもいいだろうが!」って感じのスペル。
白緑だと色拘束が緩くなって便利だけど、E流石にEDHはリミテじゃないので2、3色デッキで片側に色が偏って困るようなフォーマットじゃないので。

・魂寄せ
すげー軽くなった生きている《妖術師の衣装部屋/Conjurer’s Closet》。
3マナは流石に軽いので、壊れやすさを差し引いても、ブリンクしたがっていたジェネラルは歓迎してくれそう。ETB多めの《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》とか。
ブリンクしたいジェネラルは色んな色にいるだけに、青白の固有色がもったいない。せめて単色だったらねぇ……。


☆無色
・限りないもの、モロフォン
あらゆる部族デッキを支援してくれる、多相の戦士5色ジェネラル。
公開直後は結構騒がれたものだが、すぐに初祖スリヴァーが出てきて話題を全部持ってかれた悲しき存在。
今までレジェンドに恵まれてなかったマイナー部族で組む人とかの、カジュアル需要が凄い高そう。


☆アーティファクト
・アーカムの天測儀
氷雪マナがキャスティングコストになった《彩色の宝球/Chromatic Sphere》的な存在。氷拘束の分、ETBで引かせてくれるしフィルターしても壊れない。
これにより、今後《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal》の基本土地が氷雪に変わる。

・氷皮ゴーレム
1マナでタフネス2あるので《アーカム・ダグソン/Arcum Dagsson》で採用できるかと思ったけど、そうするとコイツを出すために実質《島》を寝かせないといけなくなるので残念ながら不採用。

・モックス・タンタライト
追加のモックス……なんだけど、《睡蓮の花/Lotus Bloom》の使用率と、《遅延/Delay》の強さを考えるに、待機モックスは多分EDHだととても弱い。
《モックス・アンバー/Mox Amber》も使いにくかったけど、最近のモックスはどんどん扱いにくくなっていくなぁ。

・屑鉄場の再構成機
構築物チューター。自分生け贄じゃないので複数回使える見込みがあるのはいいのだけれど、タップで初動が遅いのが難点。
そもそも構築物って何あったっけ? ざっと見てEDHで見覚えがあったのは《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster》《金属細工師/Metalworker》《屑鉄さらい/Scrap Trawler》《歩行バリスタ/Walking Ballista》《作業場の助手/Workshop Assistant》あたり。

・筋腱と鋼鉄の剣
黒赤剣。攻撃が通るとアーティファクト破壊とPW破壊。
《三角エイの捕食者/Trygon Predator》とか結構強いし、面倒臭いPWも増えているのでそこそこ便利そう。
とはいえ最近では《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》ですらあんまり見ないからなー。重さと悠長さがEDHに向いてない感。

・確信のタリスマン
・独創のタリスマン
・好奇のタリスマン
・聖列のタリスマン
・反発のタリスマン
みんなが待ってた対抗色タリスマン。
事ある毎にまだかまだかと言っていたけれど、まさかホントに出て来るとは。
じゃあ次は、単色印鑑かタリスマンだね!

☆土地
・焦熱島嶼域
・育成泥炭地
・無声開拓地
・灼陽大峡谷
・冠水樹林帯
対抗色キャノピーランド。
アンタップインで2色出て、いざという時にドローに換えられるのは便利この上ないので良く使われる事になるだろうね。EDHならダメージもあまり気にならないし。
とりあえず1枚は持っとけ枠。


・霜歩き砦
氷雪ミシュラン。
起動2マナはちょっとだけ気になるが、ギリ我慢できる範囲なので《アーカム・ダグソン/Arcum Dagsson》で試す。
すでにミシュラン各種と《山賊の頭の間/Hall of the Bandit Lord》や《古えの墳墓/Ancient Tomb》といった特殊地形で島の枚数が怪しくなってきているので、ここまで採用するかちょっと怪しくはあるが。

・ヘリオッドの高潔の聖堂
エンチャント版《ヴォルラスの要塞/Volrath’s Stronghold》。
やってる事は同じなんだけど、エンチャントはクリーチャー・アーティファクトに比べると使われている枚数も回収したいくらい重要なカードの種類も少ないので、使われるのはエンチャント偏重の白緑系デッキだけになりそう。

・虹色の眺望
基本土地フェッチ。
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》などを使うのでシャッフルしたい単色や2色の追加のフェッチとして活躍してくれそう。
出来る限り無駄なく土地を墓地に落としたい《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster》は大喜びしてそう。


使われそうなカードがかなり多い印象。EDHプレイヤーなら買っといて損はないと思う。
少し前に灯争大戦が出て「こりゃ大収穫だわ」と思ってたら、すぐさまEDHホライゾンが発売とか、公式も随分と飴をくれるじゃないですか。

大会とかやってたから、Labo Maniacさんやぎゃすたーさんに比べて完全に出遅れた。
まあしゃーないw


コメント

ランクス
2019年6月4日9:30

捧げ物の魔道士はソプターコンボのどっちにもアクセスできますし、シャルムとかで強いんじゃないかなって思いました

かっこかり
2019年6月5日1:32

>ランクスさん
EDHだとライフも対戦相手も多過ぎるせいで、トークンやライフをいくらか得た所で戦況への影響は小さいため、ソプターコンボサーチはどっちかというとモダンでの活躍になりそうだと思っています。

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