EDH 灯争大戦 新カード
2019年4月20日 EDHカード考察という訳で、
https://magic.wizards.com/ja/content/%E3%80%8E%E7%81%AF%E4%BA%89%E5%A4%A7%E6%88%A6%E3%80%8F
のリストから、以前ピックしていなかった気になるカードの評価とか。
前回はhttps://kakkokari.diarynote.jp/201904071232529450/。
☆白
なし
☆青
・《洞察の絆》
白テイガムの良い追加カードかと思いきや自分を追放するんじゃない。惜しい。
・《永遠神ケフネト》
期待の新ジェネラル。
《巻物棚/Scroll Rack》や《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》で毎ターントップに追加ターンを詰み込めばお手軽無限ターン。
本人が4マナと比較的軽めで、再キャストが辛くなった場合の補助となる復帰能力もあり、無限ターンに必要なマナも軽いので非常に使いやすそう。
是非英Foilで手に入れてデッキ組みたいんだけど、通常版の時点で予約がめっちゃ高くて困っている。誰か安く出して下さい。
・《ジェイスの勝利》
うまくいけば3枚引ける《予言/Divination》。
ジェイスPWは結構強いのが多いので、デッキによっては使ってもいいかもと思ってる。一番はやはり《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》か。
・《謎めいた指導者、カズミナ》
4マナと重めとは言え、地味な除去耐性をもらいつつウィザード2枚出してルーティング2回なら《巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls》デッキに悪くはないかも?
《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal》あたりもワンチャン。
・《覆いを割くもの、ナーセット》
3マナで不愉快なドロー阻害置物として着地しつつ、生き延びればアドバンテージまで稼げちまう偉いヤツ。
殴られて常在能力が役立つ事なく即退場する盤面は多々あるにしても、中々面倒くさそうなカード。
・《灯の分身》
1マナ重いおまけつき《鏡像/Mirror Image》。
なんだけど、そのおまけがおまけと言うには結構豪華なので使い出はあるかも。
特にPWをコピーして増やせるのは中々貴重。
あと、《虎の影、百合子/Yuriko, the Tiger’s Shadow》にとっては追加の《騙り者、逆嶋/Sakashima the Impostor》となる。
☆黒
・《悪への引き渡し》
3マナの墓地版《けちな贈り物/Gifts Ungiven》。ただしボーラスPWをコントロールしているなら全部ハンドに戻る。
他のけち系と比べると、わざわざ「ライブラリー→(場合によっては手札)→墓地」と経由してから初めてサーチ対象になるのでとても使い難そう。
EDHでは禁止カードとなっている《けちな贈り物》の類似カードだけど、そのレベルに迫る強さとはとても言い難い予感。
・《永遠神バントゥ》
使いきりサクリ台。効果はサクった数だけドロー。
一部特殊なデッキタイプのジェネラルとなれるか。
・《リリアナの勝利》
《悪魔の布告/Diabolic Edict》を過去にするカード。
リリアナPWがいなくとも、対戦相手のみ《無垢の血/Innocent Blood》でインスタントは中々の高性能。
・《日和見吸血鬼》
無限マナの捌け口生物。
似た効果を持つ《血儀式の発動者/Bloodrite Invoker》や《ヴァラクートの発動者/Valakut Invoker》に比べると、色マナを必要とする点で使いにくいが、対象を取らないという利点がある。
無限マナコンボの内容が有色無限であるデッキの場合には出番があるかも。
☆赤
・《稲妻曲げ》
《跳ね返りの罠/Ricochet Trap》の亜種。能力も対象変更できる。
パワー4以上をコントロールしていると赤のみで唱えられる。
パワー4以上のジェネラルをキーとするデッキなどで、コンボの防御用に。
・《約束の終焉》
墓地からインスタントとソーサリーをフラッシュバックするXスペル。2枚唱えられるので悪い事が出来そうな予感。
ただ、大抵は《ミジックスの熟達/Mizzix’s Mastery》でいいので、軽いの2枚でどうこう出来る場合(《生き埋め/Buried Alive》+《死体のダンス/Corpse Dance》とか)くらいか。それでも墓地に落とす手間を考えると《ミジックスの熟達》に軍配が上がる事の方がはるかに多そう。まあ追加の墓地利用が欲しいなら、ってくらい。
スペルを唱える事で誘発するなにか(例:《イズマグナスのミジックス/Mizzix of the Izmagnus》)とかだと1枚で3回唱える点が活きるかもしれない。
・《王神への敬意》
《苦しめる声/Tormenting Voice》の亜種。動員1付き。
追加のルーティングが欲しいデッキで使う? とはいえ3マナは重いか。
☆緑
《ヴィトゥ=ガジーの目覚め》
土地を9/9のレジェンドに変えてしまうスペル。
名前が「ヴィトゥ=ガジー」になるので、伝説の土地を複数並べる事が出来るようになる。
5マナと非常に重いし、EDHだと同じの2枚並べるのに苦労がいるが一応。
《破滅の終焉》
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》の亜種。
そもそも持ってきていいクリーチャーが緑限定じゃない、墓地からも出していい、と1マナ重くなった代わりに色々と便利になった。
特に緑限定じゃない点が偉い。(他の強いカードだと、その多くが緑限定となっているため)
EDHでサーチは強いので、なんやかんやで色んなデッキに採用される事となりそう。
・《ニッサの勝利》
2マナで森2枚、場合によっては3枚手に入れる事が出来る。
《上位の大蛇、ささ弥/Sasaya, Orochi Ascendant》カード。
・《自然への回帰》
コスト据え置きで《帰化/Naturalize》(テキストは微妙に違うけど)に墓地追放のおまけが付いた良カード。
《自然の要求/Nature’s Claim》と枠を争うレベルで便利そうなので、ぼちぼち見かける事になると思う。
・《揺るぎない狙い》
緑の一部マナ出しジェネラル(《養育者、マーウィン/Marwyn, the Nurturer》とか《帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returned》とか)向けのアンタップカード。
2マナなので優先順位はそこそこか。《成長の資質/Gift of Growth》と比べるとタフネスが大きく上がるので、防御用として見ると少しだけ優秀。
☆マルチ
・《灯の燼滅》
白黒の逆《突然の衰微/Abrupt Decay》みたいな。ただし打ち消し可能。
衰微で撃ち漏らすカードはぼちぼち見るけど、こっちで撃ち漏らすカードの方が多そうなので微妙か。
2マナでインスタントとそこそこ軽いのは魅力だが。
・《贖いし者、フェザー》
自分のクリーチャーを対象としたスペルを時間差で回収する能力を持つ伝説天使。
3マナと軽い点、今までの赤白ジェネラルと違って脳筋でない点は非常に評価できる。これだけ長い歴史で、とうとう初めてまともなアドバンテージ能力を持った奴が来た感じ。(《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar》は、今後の機体の増え方いかんによるとは言え流石に限定的過ぎたし)
《面晶体の掘削者、ザダ/Zada, Hedron Grinder》の亜種っぽく動いてくれるだろうか? ザダと違って爆発力が無いのが非常に気になるが。
・《新生化》
2マナの撃ちきり《出産の殻/Birthing Pod》。
1マナ足した《異界の進化/Eldritch Evolution》と比べると使い難さが目立つが、腐っても戦場に出せる軽いサーチなので使い道は出て来るかも。親である殻にも十分な実績がある事だし。
・《龍神、ニコル・ボーラス》
くっそ色拘束が強くはあるが、一応5マナのPW。
戦場にあるPWの忠誠度能力をすべて使う事が出来るので、何かとても悪い事が出来そうではある。
現状思い付いた範囲だと、「《狡猾な漂流者、ジェイス/Jace, Cunning Castaway》+《ギデオンの誓い/Oath of Gideon》または《テフェリーの誓い/Oath of Teferi》など」で無限増殖からそのまま勝利、とか。赤黒青でどうにか忠誠カウンターを増やす方法が欲しいところ。
・《ニヴ=ミゼット再誕》
新しい5色ジェネラル。
《食物連鎖/Food Chain》ですでに研究が進んでいる模様。概ね《タズリ将軍/General Tazri》。
キャストのしやすさ、キャスト時のアドバンテージ能力の確実さではタズリに軍配が上がるので、タズリ越えを出来るかどうかは2色カードの性能次第。
少なくともビジュアルとフレーバーでは圧勝しているのでなんらかの発見が待たれる。
・《嵐の伝導者、ラル》
スペルでダメージを誘発する常在型能力が、そのままフィニッシャーになり得る性能を持つ。コピーでも誘発するのが非常に偉い。新時代の《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir》になれるか。
マイナスの忠誠度能力で《Fork》出来る点もコンボの補助になれて偉い。マイナス能力から「《ボーナスラウンド/Bonus Round》+《Fork》」なんかで無限ダメージに入れる。
・《魂の占者》
何らかのカウンターをドローに換えられる2マナ生物。
マナコストの軽さと、起動がタップのみでマナを必要としないのが魅力。適当にカウンター持ちが並ぶデッキだと結構便利に仕事をしてくれそう。一番の相方はやはり累加アップキープか。
あらゆるパーマネントが対象範囲と見せかけておいて、実はエンチャントは補償対象外。《Mystic Remora》と組み合わせられないのが非常に残念。
・《伝承の収集者、タミヨウ》
中々便利な万能墓地回収能力持ちPW。プラス能力とも噛み合っていて素晴らしい。初期忠誠度がかなり高めなのも固くて○。
プラス能力はEDHだと的中させるのが非常に難しいので、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》あたりと組み合わせたい所。
・《時を解す者、テフェリー》
3マナと軽めのマナコストで対戦相手のスペルによる妨害をシャットアウトできる、《落葉の道三/Dosan the Falling Leaf》的なPW。
マイナス能力でパーマネントにも対処できるため、コンボ直前タイミングだと「コンボの邪魔になる置物除け+コンボ防衛」をこなせる優等生。
マイナス能力にはドローのおまけも付いているので、《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal》でも使うかも。
・《夢を引き裂く者、アショク》
常在型能力でサーチ封印、起動型能力で実質「ライブラリー上4枚+墓地追放」をして来るクッソ不快なPW。
初期忠誠度は5と固く、マナコストも3と固め。起動型能力のコストも-1と軽い。
ホント不快な事しか書いてねぇなコイツ? 悪夢か~?
・《支配の片腕、ドビン》
常在型能力で広い範囲のスペルを重くして来る不快PW。
マナコストは3マナと軽く、初期忠誠度も5と高いが、起動型能力が大した事ないのが救いか。
これで起動型も強かったらアショクと並んでクソ死ね3マナPW同盟を結成している所だった。
多分《アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV》とかが使って盤面をより不快にしてくる。
・《ビヒモスを招く者、キオーラ》
パワー4以上着地で1ドローさせてくれる常在能力を持つ。マナコストは3と軽く、エンチャント気分で考えても妥当なマナコストなので悪くない。
マイナス能力がパーマネントのアンタップで、しかもそのコストが-1という軽さなのでそこまで考えるとかなり優秀だと言えるだろう。
問題はこいつの初期忠誠度。7。
……何考えてんだコイツ。殴って落とすのどんだけ苦労するんだよ。その間毎ターンアンタップしてテンポ稼いでくるよ。
・《崇高な工匠、サヒーリ》
スペルキャスト誘発で1/1トークンを出す常在型能力を持つPW。
ストーム系デッキで無限トークンのフィニッシャーになれるかも知れない。
3マナと軽いものの、《嵐の伝導者、ラル》を見た後だとちょっと霞んで見えてしまう。生まれた時代が悪かった。
☆無色
《大いなる創造者、カーン》
《無のロッド/Null Rod》持ちPW。……またこんなのか。ホント不愉快だからやめろ。
プラス能力は《銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem》的な能力。《魔力の墓所/Mana Crypt》とか破壊しまくる。
マイナス能力がEDHだと使いにくく、プラスも常在と被っているので影響は比較的薄く、マナコストも4と高めなので死ぬほど辛い訳ではないが、やっぱり不愉快。
・《人知を超えるもの、ウギン》
常在能力で無色の呪文を2軽減するPW。
6マナと重いので活かしにくいが、《ウェザーライトの艦長、ジョイラ/Jhoira, Weatherlight Captain》みたいなどのタイミングで軽くなっても困らないジェネラルだと役立ちそう。
プラス能力は自衛用のトークン造りつつ遅延型ドローを確約してくれるというもので、かなり便利そう。つーか強くない?
マイナス能力は色を持つパーマネントを破壊。これまた強くない?
初期忠誠度が4と頼りないものの、6マナと旧ウギンに比べると軽く、能力も色々と便利なので、特に一部種類のパーマネント破壊に苦労する黒単や赤単、ドローの足りない白単なんかで良く見かける事になりそう。
・《ウギンの召喚体》
《果てしなきもの/Endless One》を過去にするスピリット。X/Xとして着地した上で《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur》みたいな能力を持っている。
《天界の麒麟/Celestial Kirin》と組み合わせて《ハルマゲドン/Armageddon》が話題になっている。
☆アーティファクト
・《火想者の器》
4マナ、タップインとは言え色マナを2マナ出せるアーティファクトは貴重。
特に有色の、マナ加速を沢山したいデッキに投入されそう。
《時間の大魔道士、テフェリー/Teferi, Temporal Archmage》に検討中。実質1青とはいえ、マナファクトから青マナ増えるのは偉い。
・王神の立像
6マナとクッソ重いけど対戦相手にだけ《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》を2個プレゼントする不快置物。
2マナ増加はかなりデカイので、デッキによっては使う事もありそう。
・《ギルド球》
2マナでETB1ドローのアーティファクトなので、例によって《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal》が使ってくれるだろう。
・《マナ晶洞石》
また増えた《マナリス/Manalith》の亜種。今回は占術1なので、今までの中で一番クセなく使えそう。
☆土地
・《爆発域》
《漸増爆弾/Ratchet Bomb》土地。
最初にカウンターが1個乗ってるのでそのままではトークンを破壊できず、起動にはタップのみならず3マナが必要、カウンターを乗せるのにだってまとめて数を乗せられる利点があるとはいってもマナが必要だ。
それらすべてを差し引いても、「普通にマナを出せる土地」が持っている能力としてはかなりの破格。
間違いなく多くのデッキで採用される事になるだろうと思っている。特に置物に苦労する事の多かった黒単なんかには救いの手だろう。また、土地の扱いに長ける緑デッキでは、サーチしやすく使い回せる万能除去なのでかなりの強化となりそう。
2回に分けた上、「悪くはないけど効果は希少でもないし、デッキ採用はかなり少ないでしょ」みたいなカードを飛ばしてすらこんな量になった。単純な見落としもあるだろうに、それでもこの分量。
何だこのセットは。『ドミナリア』の再来か。
一気に書いたのでめっちゃ疲れたぞ……。
https://magic.wizards.com/ja/content/%E3%80%8E%E7%81%AF%E4%BA%89%E5%A4%A7%E6%88%A6%E3%80%8F
のリストから、以前ピックしていなかった気になるカードの評価とか。
前回はhttps://kakkokari.diarynote.jp/201904071232529450/。
☆白
なし
☆青
・《洞察の絆》
白テイガムの良い追加カードかと思いきや自分を追放するんじゃない。惜しい。
・《永遠神ケフネト》
期待の新ジェネラル。
《巻物棚/Scroll Rack》や《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》で毎ターントップに追加ターンを詰み込めばお手軽無限ターン。
本人が4マナと比較的軽めで、再キャストが辛くなった場合の補助となる復帰能力もあり、無限ターンに必要なマナも軽いので非常に使いやすそう。
是非英Foilで手に入れてデッキ組みたいんだけど、通常版の時点で予約がめっちゃ高くて困っている。誰か安く出して下さい。
・《ジェイスの勝利》
うまくいけば3枚引ける《予言/Divination》。
ジェイスPWは結構強いのが多いので、デッキによっては使ってもいいかもと思ってる。一番はやはり《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》か。
・《謎めいた指導者、カズミナ》
4マナと重めとは言え、地味な除去耐性をもらいつつウィザード2枚出してルーティング2回なら《巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls》デッキに悪くはないかも?
《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal》あたりもワンチャン。
・《覆いを割くもの、ナーセット》
3マナで不愉快なドロー阻害置物として着地しつつ、生き延びればアドバンテージまで稼げちまう偉いヤツ。
殴られて常在能力が役立つ事なく即退場する盤面は多々あるにしても、中々面倒くさそうなカード。
・《灯の分身》
1マナ重いおまけつき《鏡像/Mirror Image》。
なんだけど、そのおまけがおまけと言うには結構豪華なので使い出はあるかも。
特にPWをコピーして増やせるのは中々貴重。
あと、《虎の影、百合子/Yuriko, the Tiger’s Shadow》にとっては追加の《騙り者、逆嶋/Sakashima the Impostor》となる。
☆黒
・《悪への引き渡し》
3マナの墓地版《けちな贈り物/Gifts Ungiven》。ただしボーラスPWをコントロールしているなら全部ハンドに戻る。
他のけち系と比べると、わざわざ「ライブラリー→(場合によっては手札)→墓地」と経由してから初めてサーチ対象になるのでとても使い難そう。
EDHでは禁止カードとなっている《けちな贈り物》の類似カードだけど、そのレベルに迫る強さとはとても言い難い予感。
・《永遠神バントゥ》
使いきりサクリ台。効果はサクった数だけドロー。
一部特殊なデッキタイプのジェネラルとなれるか。
・《リリアナの勝利》
《悪魔の布告/Diabolic Edict》を過去にするカード。
リリアナPWがいなくとも、対戦相手のみ《無垢の血/Innocent Blood》でインスタントは中々の高性能。
・《日和見吸血鬼》
無限マナの捌け口生物。
似た効果を持つ《血儀式の発動者/Bloodrite Invoker》や《ヴァラクートの発動者/Valakut Invoker》に比べると、色マナを必要とする点で使いにくいが、対象を取らないという利点がある。
無限マナコンボの内容が有色無限であるデッキの場合には出番があるかも。
☆赤
・《稲妻曲げ》
《跳ね返りの罠/Ricochet Trap》の亜種。能力も対象変更できる。
パワー4以上をコントロールしていると赤のみで唱えられる。
パワー4以上のジェネラルをキーとするデッキなどで、コンボの防御用に。
・《約束の終焉》
墓地からインスタントとソーサリーをフラッシュバックするXスペル。2枚唱えられるので悪い事が出来そうな予感。
ただ、大抵は《ミジックスの熟達/Mizzix’s Mastery》でいいので、軽いの2枚でどうこう出来る場合(《生き埋め/Buried Alive》+《死体のダンス/Corpse Dance》とか)くらいか。それでも墓地に落とす手間を考えると《ミジックスの熟達》に軍配が上がる事の方がはるかに多そう。まあ追加の墓地利用が欲しいなら、ってくらい。
スペルを唱える事で誘発するなにか(例:《イズマグナスのミジックス/Mizzix of the Izmagnus》)とかだと1枚で3回唱える点が活きるかもしれない。
・《王神への敬意》
《苦しめる声/Tormenting Voice》の亜種。動員1付き。
追加のルーティングが欲しいデッキで使う? とはいえ3マナは重いか。
☆緑
《ヴィトゥ=ガジーの目覚め》
土地を9/9のレジェンドに変えてしまうスペル。
名前が「ヴィトゥ=ガジー」になるので、伝説の土地を複数並べる事が出来るようになる。
5マナと非常に重いし、EDHだと同じの2枚並べるのに苦労がいるが一応。
《破滅の終焉》
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》の亜種。
そもそも持ってきていいクリーチャーが緑限定じゃない、墓地からも出していい、と1マナ重くなった代わりに色々と便利になった。
特に緑限定じゃない点が偉い。(他の強いカードだと、その多くが緑限定となっているため)
EDHでサーチは強いので、なんやかんやで色んなデッキに採用される事となりそう。
・《ニッサの勝利》
2マナで森2枚、場合によっては3枚手に入れる事が出来る。
《上位の大蛇、ささ弥/Sasaya, Orochi Ascendant》カード。
・《自然への回帰》
コスト据え置きで《帰化/Naturalize》(テキストは微妙に違うけど)に墓地追放のおまけが付いた良カード。
《自然の要求/Nature’s Claim》と枠を争うレベルで便利そうなので、ぼちぼち見かける事になると思う。
・《揺るぎない狙い》
緑の一部マナ出しジェネラル(《養育者、マーウィン/Marwyn, the Nurturer》とか《帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returned》とか)向けのアンタップカード。
2マナなので優先順位はそこそこか。《成長の資質/Gift of Growth》と比べるとタフネスが大きく上がるので、防御用として見ると少しだけ優秀。
☆マルチ
・《灯の燼滅》
白黒の逆《突然の衰微/Abrupt Decay》みたいな。ただし打ち消し可能。
衰微で撃ち漏らすカードはぼちぼち見るけど、こっちで撃ち漏らすカードの方が多そうなので微妙か。
2マナでインスタントとそこそこ軽いのは魅力だが。
・《贖いし者、フェザー》
自分のクリーチャーを対象としたスペルを時間差で回収する能力を持つ伝説天使。
3マナと軽い点、今までの赤白ジェネラルと違って脳筋でない点は非常に評価できる。これだけ長い歴史で、とうとう初めてまともなアドバンテージ能力を持った奴が来た感じ。(《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar》は、今後の機体の増え方いかんによるとは言え流石に限定的過ぎたし)
《面晶体の掘削者、ザダ/Zada, Hedron Grinder》の亜種っぽく動いてくれるだろうか? ザダと違って爆発力が無いのが非常に気になるが。
・《新生化》
2マナの撃ちきり《出産の殻/Birthing Pod》。
1マナ足した《異界の進化/Eldritch Evolution》と比べると使い難さが目立つが、腐っても戦場に出せる軽いサーチなので使い道は出て来るかも。親である殻にも十分な実績がある事だし。
・《龍神、ニコル・ボーラス》
くっそ色拘束が強くはあるが、一応5マナのPW。
戦場にあるPWの忠誠度能力をすべて使う事が出来るので、何かとても悪い事が出来そうではある。
現状思い付いた範囲だと、「《狡猾な漂流者、ジェイス/Jace, Cunning Castaway》+《ギデオンの誓い/Oath of Gideon》または《テフェリーの誓い/Oath of Teferi》など」で無限増殖からそのまま勝利、とか。赤黒青でどうにか忠誠カウンターを増やす方法が欲しいところ。
・《ニヴ=ミゼット再誕》
新しい5色ジェネラル。
《食物連鎖/Food Chain》ですでに研究が進んでいる模様。概ね《タズリ将軍/General Tazri》。
キャストのしやすさ、キャスト時のアドバンテージ能力の確実さではタズリに軍配が上がるので、タズリ越えを出来るかどうかは2色カードの性能次第。
少なくともビジュアルとフレーバーでは圧勝しているのでなんらかの発見が待たれる。
・《嵐の伝導者、ラル》
スペルでダメージを誘発する常在型能力が、そのままフィニッシャーになり得る性能を持つ。コピーでも誘発するのが非常に偉い。新時代の《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir》になれるか。
マイナスの忠誠度能力で《Fork》出来る点もコンボの補助になれて偉い。マイナス能力から「《ボーナスラウンド/Bonus Round》+《Fork》」なんかで無限ダメージに入れる。
・《魂の占者》
何らかのカウンターをドローに換えられる2マナ生物。
マナコストの軽さと、起動がタップのみでマナを必要としないのが魅力。適当にカウンター持ちが並ぶデッキだと結構便利に仕事をしてくれそう。一番の相方はやはり累加アップキープか。
あらゆるパーマネントが対象範囲と見せかけておいて、実はエンチャントは補償対象外。《Mystic Remora》と組み合わせられないのが非常に残念。
・《伝承の収集者、タミヨウ》
中々便利な万能墓地回収能力持ちPW。プラス能力とも噛み合っていて素晴らしい。初期忠誠度がかなり高めなのも固くて○。
プラス能力はEDHだと的中させるのが非常に難しいので、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》あたりと組み合わせたい所。
・《時を解す者、テフェリー》
3マナと軽めのマナコストで対戦相手のスペルによる妨害をシャットアウトできる、《落葉の道三/Dosan the Falling Leaf》的なPW。
マイナス能力でパーマネントにも対処できるため、コンボ直前タイミングだと「コンボの邪魔になる置物除け+コンボ防衛」をこなせる優等生。
マイナス能力にはドローのおまけも付いているので、《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal》でも使うかも。
・《夢を引き裂く者、アショク》
常在型能力でサーチ封印、起動型能力で実質「ライブラリー上4枚+墓地追放」をして来るクッソ不快なPW。
初期忠誠度は5と固く、マナコストも3と固め。起動型能力のコストも-1と軽い。
ホント不快な事しか書いてねぇなコイツ? 悪夢か~?
・《支配の片腕、ドビン》
常在型能力で広い範囲のスペルを重くして来る不快PW。
マナコストは3マナと軽く、初期忠誠度も5と高いが、起動型能力が大した事ないのが救いか。
これで起動型も強かったらアショクと並んでクソ死ね3マナPW同盟を結成している所だった。
多分《アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV》とかが使って盤面をより不快にしてくる。
・《ビヒモスを招く者、キオーラ》
パワー4以上着地で1ドローさせてくれる常在能力を持つ。マナコストは3と軽く、エンチャント気分で考えても妥当なマナコストなので悪くない。
マイナス能力がパーマネントのアンタップで、しかもそのコストが-1という軽さなのでそこまで考えるとかなり優秀だと言えるだろう。
問題はこいつの初期忠誠度。7。
……何考えてんだコイツ。殴って落とすのどんだけ苦労するんだよ。その間毎ターンアンタップしてテンポ稼いでくるよ。
・《崇高な工匠、サヒーリ》
スペルキャスト誘発で1/1トークンを出す常在型能力を持つPW。
ストーム系デッキで無限トークンのフィニッシャーになれるかも知れない。
3マナと軽いものの、《嵐の伝導者、ラル》を見た後だとちょっと霞んで見えてしまう。生まれた時代が悪かった。
☆無色
《大いなる創造者、カーン》
《無のロッド/Null Rod》持ちPW。……またこんなのか。ホント不愉快だからやめろ。
プラス能力は《銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem》的な能力。《魔力の墓所/Mana Crypt》とか破壊しまくる。
マイナス能力がEDHだと使いにくく、プラスも常在と被っているので影響は比較的薄く、マナコストも4と高めなので死ぬほど辛い訳ではないが、やっぱり不愉快。
・《人知を超えるもの、ウギン》
常在能力で無色の呪文を2軽減するPW。
6マナと重いので活かしにくいが、《ウェザーライトの艦長、ジョイラ/Jhoira, Weatherlight Captain》みたいなどのタイミングで軽くなっても困らないジェネラルだと役立ちそう。
プラス能力は自衛用のトークン造りつつ遅延型ドローを確約してくれるというもので、かなり便利そう。つーか強くない?
マイナス能力は色を持つパーマネントを破壊。これまた強くない?
初期忠誠度が4と頼りないものの、6マナと旧ウギンに比べると軽く、能力も色々と便利なので、特に一部種類のパーマネント破壊に苦労する黒単や赤単、ドローの足りない白単なんかで良く見かける事になりそう。
・《ウギンの召喚体》
《果てしなきもの/Endless One》を過去にするスピリット。X/Xとして着地した上で《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur》みたいな能力を持っている。
《天界の麒麟/Celestial Kirin》と組み合わせて《ハルマゲドン/Armageddon》が話題になっている。
☆アーティファクト
・《火想者の器》
4マナ、タップインとは言え色マナを2マナ出せるアーティファクトは貴重。
特に有色の、マナ加速を沢山したいデッキに投入されそう。
《時間の大魔道士、テフェリー/Teferi, Temporal Archmage》に検討中。実質1青とはいえ、マナファクトから青マナ増えるのは偉い。
・王神の立像
6マナとクッソ重いけど対戦相手にだけ《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》を2個プレゼントする不快置物。
2マナ増加はかなりデカイので、デッキによっては使う事もありそう。
・《ギルド球》
2マナでETB1ドローのアーティファクトなので、例によって《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal》が使ってくれるだろう。
・《マナ晶洞石》
また増えた《マナリス/Manalith》の亜種。今回は占術1なので、今までの中で一番クセなく使えそう。
☆土地
・《爆発域》
《漸増爆弾/Ratchet Bomb》土地。
最初にカウンターが1個乗ってるのでそのままではトークンを破壊できず、起動にはタップのみならず3マナが必要、カウンターを乗せるのにだってまとめて数を乗せられる利点があるとはいってもマナが必要だ。
それらすべてを差し引いても、「普通にマナを出せる土地」が持っている能力としてはかなりの破格。
間違いなく多くのデッキで採用される事になるだろうと思っている。特に置物に苦労する事の多かった黒単なんかには救いの手だろう。また、土地の扱いに長ける緑デッキでは、サーチしやすく使い回せる万能除去なのでかなりの強化となりそう。
2回に分けた上、「悪くはないけど効果は希少でもないし、デッキ採用はかなり少ないでしょ」みたいなカードを飛ばしてすらこんな量になった。単純な見落としもあるだろうに、それでもこの分量。
何だこのセットは。『ドミナリア』の再来か。
一気に書いたのでめっちゃ疲れたぞ……。
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