第11回 チビ・ドラゴン杯 決勝 観戦記事
2018年11月16日 チビ・ドラゴン杯 コメント (3)楽しみにして下さっていた方々には本当に申し訳ないのですが、今回の決勝ゲームが一部撮影できておらず、動画化する事が出来ません。
そのため今回は、残っている分の動画ファイルと自分の記憶を元にした観戦記事の形で決勝の様子をお伝えする事になります。
なにとぞご了承ください。
決勝進出ジェネラル、およびターン順は以下の通り。
ターン順は、予選通過順位に準じる形となっています。
《虎の影、百合子/Yuriko, the Tiger’s Shadow》
《無慈悲なる者ケアヴェク/Kaervek the Merciless》
《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》
《アルゴスの庇護者、ティタニア/Titania, Protector of Argoth》
まずは百合子が1T目、《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》をキャストし、2T目忍術の構えから。
しかしその直後、ケアヴェクが《真髄の針/Pithing Needle》で《虎の影、百合子/Yuriko, the Tiger’s Shadow》を指定、忍術による速攻を止める。
デリーヴィーとティタニアは、ともにマナエルフを展開。
2T目、百合子は《魔力の墓所/Mana Crypt》からジェネラルキャスト。
続くケアヴェクは《倦怠の宝珠/Torpor Orb》。今度はデリーヴィーとティタニアに制限をかけていく。
返すデリーヴィーは、誘発無しとはいえ出さない意味は無いのでジェネラルキャスト。
そしてティタニアは《裏切り者の都/City of Traitors》セットから《発見の誘惑/Tempt with Discovery》。
この「誘惑」に全員が乗り、(サーチしたのは、百合子:島 ケアヴェク:《古えの墳墓》 デリーヴィー:島)ティタニアは《露天鉱床/Strip Mine》《家路/Homeward Path》《屍肉あさりの地/Scavenger Grounds》《冠雪の森/Snow-Covered Forest》を手に入れる。さらに《自然の知識/Nature’s Lore》で森を展開、そこから《森を護る者/Sylvan Safekeeper》をキャストしターンを終える。
上家ターンエンドの《渦まく知識/Brainstorm》から自ターンに入った百合子がキャストしたのは《ズアーの運命支配/Zur’s Weirding》。このカードが大きくゲームを動かす事となる。
公開されたそれぞれの手札の主要カードは、
百合子:《否定の契約/Pact of Negation》
ケアヴェク:《毒の濁流/Toxic Deluge》《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》《スランの発電機/Thran Dynamo》
デリーヴィー:《護衛募集員/Recruiter of the Guard》《森の知恵/Sylvan Library》
ティタニア:《輪作/Crop Rotation》《倍増の季節/Doubling Season》
といった所。
大きくマナが伸びてジェネラルが約束されているケアヴェクと、すでに十分マナが伸びていて、5/3トークンを大量に作れそうなカードが揃っているティタニアが少々有利だろうか。
返しのターン、ケアヴェクはマナ加速しながらの《毒の濁流/Toxic Deluge》で盤面を一度整理。
デリーヴィーは4マナ立ててジェネラルを戦場に送り込む構えでターンを回し、ティタニアは《倍増の季節/Doubling Season》で準備を整える静かな展開。
そしてここまでのドローを百合子は全て全力で止めに行っている。全体のリソースを枯らしていく算段のようだ。
次のターン、百合子はジェネラルを再キャスト。ケアヴェクも同様にジェネラルを戦場に送り込む。動きを見せる二者に対し、ダメージの発生を嫌ってかデリーヴィーは土地を置くのみでターンを回す。
続くターンを得たティタニアはジェネラルをキャスト。ケアヴェクは《虎の影、百合子/Yuriko, the Tiger’s Shadow》にダメージを飛ばして除去を行う。そのティタニアも大量展開を嫌った百合子によって《否定の契約/Pact of Negation》される。
この流れで、ケアヴェクがだいぶ有利な状況になる。
続くターン、百合子は「契約」のマナを払うに止まり、虎の子の《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》以外の手札の枯れたケアヴェクもアタックでライフを削るのみ。デリーヴィーは《森の知恵/Sylvan Library》キャストでドロー操作を進める構え。
全体的に静かにターンが進む中、再び動き出したのはティタニア。有り余る土地を活かしてジェネラルを再キャスト、《輪作/Crop Rotation》、《露天鉱床/Strip Mine》を構えつていつでも大量展開出来る状況でターンを回す。
続くターンの百合子の《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》キャストにより《無慈悲なる者ケアヴェク/Kaervek the Merciless》が誘発、《アルゴスの庇護者、ティタニア/Titania, Protector of Argoth》にダメージが飛ぶ。
それに合わせてティタニアが動き出す。まずは《露天鉱床/Strip Mine》を自分の土地対象で起動、さらに《輪作/Crop Rotation》からフェッチ→起動と繋げ、都合8体のトークンを戦場に送り込んだ。
しかしその軍勢も、ケアヴェクに《毒の濁流/Toxic Deluge》を《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》で再利用させるに止まる。
ティタニアのトークンとデリーヴィーのタフネスが3でケアヴェクが4なの噛み合い過ぎじゃね?
そんなこんなで全体的にリソースが枯れ、盤面に残ったケアヴェクが面倒くさい感じになる中、そのケアヴェクが《Wheel of Fortune》を引く。
それがあろう事にも「面白いから」という理由で《ズアーの運命支配/Zur’s Weirding》の手から逃れ、挙句キャストされる。
そして各プレイヤーが1枚ずつカードをめくり、それを残り3人が1枚ずつ審査する無駄に時間を食うフェイズが始まる。
すでに全員そろそろ1桁が見え始める程度にライフが減っていた(ケアヴェクは《毒の濁流/Toxic Deluge》と運命支配の支払いと《古えの墳墓/Ancient Tomb》、他はケアヴェクによるダメージと運命支配の支払い)ため、結構ガバガバで通り出す。
そしてよりにもよって通ってしまうケアヴェクの《多勢の兜/Helm of the Host》。
これによってケアヴェクのマウントが確定。
デリーヴィーが《実地研究者、タミヨウ/Tamiyo, Field Researcher》で《無慈悲なる者ケアヴェク/Kaervek the Merciless》と《スランの発電機/Thran Dynamo》を止めて時間を稼ぐものの、リソースを増やしにくい《ズアーの運命支配/Zur’s Weirding》環境下では本当に時間稼ぎにしかならず。
盤面が大きく変化するような危険なカードはケアヴェクによってすべて弾かれ、とうとう《多勢の兜/Helm of the Host》が《無慈悲なる者ケアヴェク/Kaervek the Merciless》に装備されてしまう。
こうなるともう誰もひっくり返す事が出来ず(例えば、「デリーヴィーが《エラダムリーの呼び声/Eladamri’s Call》を持っていたが、呼び声→《再利用の賢者/Reclamation Sage》辺りをやろうと思うと、もうそれだけで10点飛んで瀕死」「百合子が《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》を引いたが、瞬唱キャストの時点で火力が全部顔に飛んで残りライフが1になる」)、増え続けるケアヴェクに全員殴り殺されて終了。
優勝は《無慈悲なる者ケアヴェク/Kaervek the Merciless》となった。
そのため今回は、残っている分の動画ファイルと自分の記憶を元にした観戦記事の形で決勝の様子をお伝えする事になります。
なにとぞご了承ください。
決勝進出ジェネラル、およびターン順は以下の通り。
ターン順は、予選通過順位に準じる形となっています。
《虎の影、百合子/Yuriko, the Tiger’s Shadow》
《無慈悲なる者ケアヴェク/Kaervek the Merciless》
《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》
《アルゴスの庇護者、ティタニア/Titania, Protector of Argoth》
まずは百合子が1T目、《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》をキャストし、2T目忍術の構えから。
しかしその直後、ケアヴェクが《真髄の針/Pithing Needle》で《虎の影、百合子/Yuriko, the Tiger’s Shadow》を指定、忍術による速攻を止める。
デリーヴィーとティタニアは、ともにマナエルフを展開。
2T目、百合子は《魔力の墓所/Mana Crypt》からジェネラルキャスト。
続くケアヴェクは《倦怠の宝珠/Torpor Orb》。今度はデリーヴィーとティタニアに制限をかけていく。
返すデリーヴィーは、誘発無しとはいえ出さない意味は無いのでジェネラルキャスト。
そしてティタニアは《裏切り者の都/City of Traitors》セットから《発見の誘惑/Tempt with Discovery》。
この「誘惑」に全員が乗り、(サーチしたのは、百合子:島 ケアヴェク:《古えの墳墓》 デリーヴィー:島)ティタニアは《露天鉱床/Strip Mine》《家路/Homeward Path》《屍肉あさりの地/Scavenger Grounds》《冠雪の森/Snow-Covered Forest》を手に入れる。さらに《自然の知識/Nature’s Lore》で森を展開、そこから《森を護る者/Sylvan Safekeeper》をキャストしターンを終える。
上家ターンエンドの《渦まく知識/Brainstorm》から自ターンに入った百合子がキャストしたのは《ズアーの運命支配/Zur’s Weirding》。このカードが大きくゲームを動かす事となる。
公開されたそれぞれの手札の主要カードは、
百合子:《否定の契約/Pact of Negation》
ケアヴェク:《毒の濁流/Toxic Deluge》《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》《スランの発電機/Thran Dynamo》
デリーヴィー:《護衛募集員/Recruiter of the Guard》《森の知恵/Sylvan Library》
ティタニア:《輪作/Crop Rotation》《倍増の季節/Doubling Season》
といった所。
大きくマナが伸びてジェネラルが約束されているケアヴェクと、すでに十分マナが伸びていて、5/3トークンを大量に作れそうなカードが揃っているティタニアが少々有利だろうか。
返しのターン、ケアヴェクはマナ加速しながらの《毒の濁流/Toxic Deluge》で盤面を一度整理。
デリーヴィーは4マナ立ててジェネラルを戦場に送り込む構えでターンを回し、ティタニアは《倍増の季節/Doubling Season》で準備を整える静かな展開。
そしてここまでのドローを百合子は全て全力で止めに行っている。全体のリソースを枯らしていく算段のようだ。
次のターン、百合子はジェネラルを再キャスト。ケアヴェクも同様にジェネラルを戦場に送り込む。動きを見せる二者に対し、ダメージの発生を嫌ってかデリーヴィーは土地を置くのみでターンを回す。
続くターンを得たティタニアはジェネラルをキャスト。ケアヴェクは《虎の影、百合子/Yuriko, the Tiger’s Shadow》にダメージを飛ばして除去を行う。そのティタニアも大量展開を嫌った百合子によって《否定の契約/Pact of Negation》される。
この流れで、ケアヴェクがだいぶ有利な状況になる。
続くターン、百合子は「契約」のマナを払うに止まり、虎の子の《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》以外の手札の枯れたケアヴェクもアタックでライフを削るのみ。デリーヴィーは《森の知恵/Sylvan Library》キャストでドロー操作を進める構え。
全体的に静かにターンが進む中、再び動き出したのはティタニア。有り余る土地を活かしてジェネラルを再キャスト、《輪作/Crop Rotation》、《露天鉱床/Strip Mine》を構えつていつでも大量展開出来る状況でターンを回す。
続くターンの百合子の《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》キャストにより《無慈悲なる者ケアヴェク/Kaervek the Merciless》が誘発、《アルゴスの庇護者、ティタニア/Titania, Protector of Argoth》にダメージが飛ぶ。
それに合わせてティタニアが動き出す。まずは《露天鉱床/Strip Mine》を自分の土地対象で起動、さらに《輪作/Crop Rotation》からフェッチ→起動と繋げ、都合8体のトークンを戦場に送り込んだ。
しかしその軍勢も、ケアヴェクに《毒の濁流/Toxic Deluge》を《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》で再利用させるに止まる。
ティタニアのトークンとデリーヴィーのタフネスが3でケアヴェクが4なの噛み合い過ぎじゃね?
そんなこんなで全体的にリソースが枯れ、盤面に残ったケアヴェクが面倒くさい感じになる中、そのケアヴェクが《Wheel of Fortune》を引く。
それがあろう事にも「面白いから」という理由で《ズアーの運命支配/Zur’s Weirding》の手から逃れ、挙句キャストされる。
そして各プレイヤーが1枚ずつカードをめくり、それを残り3人が1枚ずつ審査する無駄に時間を食うフェイズが始まる。
すでに全員そろそろ1桁が見え始める程度にライフが減っていた(ケアヴェクは《毒の濁流/Toxic Deluge》と運命支配の支払いと《古えの墳墓/Ancient Tomb》、他はケアヴェクによるダメージと運命支配の支払い)ため、結構ガバガバで通り出す。
そしてよりにもよって通ってしまうケアヴェクの《多勢の兜/Helm of the Host》。
これによってケアヴェクのマウントが確定。
デリーヴィーが《実地研究者、タミヨウ/Tamiyo, Field Researcher》で《無慈悲なる者ケアヴェク/Kaervek the Merciless》と《スランの発電機/Thran Dynamo》を止めて時間を稼ぐものの、リソースを増やしにくい《ズアーの運命支配/Zur’s Weirding》環境下では本当に時間稼ぎにしかならず。
盤面が大きく変化するような危険なカードはケアヴェクによってすべて弾かれ、とうとう《多勢の兜/Helm of the Host》が《無慈悲なる者ケアヴェク/Kaervek the Merciless》に装備されてしまう。
こうなるともう誰もひっくり返す事が出来ず(例えば、「デリーヴィーが《エラダムリーの呼び声/Eladamri’s Call》を持っていたが、呼び声→《再利用の賢者/Reclamation Sage》辺りをやろうと思うと、もうそれだけで10点飛んで瀕死」「百合子が《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》を引いたが、瞬唱キャストの時点で火力が全部顔に飛んで残りライフが1になる」)、増え続けるケアヴェクに全員殴り殺されて終了。
優勝は《無慈悲なる者ケアヴェク/Kaervek the Merciless》となった。
コメント
ケアヴェクの能力をちゃんと把握した上で動くべきでしたね……
また機会がありましたら是非EDHで遊びましょう!
動画化されないことが残念っす。
大会参加ありがとうございました!
また大会開いた時は、是非とも参加してください!
>とりすがりさん
《ズアーの運命支配/Zur’s Weirding》が出てからが凄い盛り上がっていたし、コンボ戦じゃないので一進一退の盤面の推移があったしで、動画映えする展開だったんですけどねー。
申し訳ねぇ……申し訳ねぇ……