TwitterでMTG質問箱さんに質問投げてちょっと賢くなったので。最近、他にもいくつかルールの話を聞いていて、いい機会だし幾つか小話でも。
前に書いた事のある内容も混ざるけど、当時は無かったカードとの絡みもあるので書くよ。
☆《Transmute Artifact》
忘れられがちなルールなんだけど、デッキからカードをサーチする時に順番を変えてはいけないというものがある。
なので、《Transmute Artifact》によってカードをサーチし、そのカードと生け贄に捧げたカードとの差分を支払う時、《帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returned》や《ミリキン人形/Millikin》が絡むと問題が発生する事がある。
サーチしたカードがライブラリーの一番上だった場合、差分のマナを《セルヴァラ》で支払おうとするとそのサーチカードを引く事になり、戦場に出せなくなってしまう。
また、《ミリキン》で支払うと墓地に落ち、こちらも戦場に出せなくなってしまう。
☆《帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returned》
しばらく前に現れた問題児。
呪文を唱える時に必要なコストを支払えなかった場合には、「不正な処理」とされてその手順は巻き戻される。
通常はその際に起動されたマナ能力も巻き戻されるのだが、コイツはマナ能力のくせにライブラリーの公開・およびライブラリーからの領域移動を伴うので、巻き戻すことが出来ない。(CR720.1)
で、このセルヴァラと上の項で書いた「サーチ中にライブラリーの順番を変更してはならない」ルールを組み合わせると、ちょっと便利な動きが出来る。
◎まず、デッキに《氷河跨ぎのワーム/Panglacial Wurm》を投入します。
これをサーチ中にライブラリーから唱える時には、
という手順を踏む事になっています。
◎「サーチ(探す)」という行動は、(非公開領域であっても)その領域にあるカードをすべて見て、条件に合うカードを見つける事を意味します。
つまり、サーチ中にはライブラリーの内容を、その順番含めてすべて見る事が出来ます。
◎そして上で書いた通り、呪文を唱える時のコストを支払えなかった場合には「不正な処理」として呪文を唱える行動は巻き戻され、しかし《セルヴァラ》のようなマナ能力は巻き戻されません。
◎なので、これらを組み合わせる事により適当に何かでサーチ、ライブラリーの内容確認→ライブラリートップが引きたいカードだった場合、《氷河跨ぎのワーム》を唱える事を宣言→セルヴァラ起動でライブラリートップを引く(→マナが足りないのでワームのキャストは巻き戻し)という行動が可能なる!
……はず、です。(個別のカードの話は聞いたのだけど、この組み合わせ自体の質問はジャッジにしていないので未確認)
機会があれば質問箱か身近なレベル2ジャッジことosaさんに聞いてみよう。
ちなみに、で豆知識の豆知識。
ライブラリートップが《氷河跨ぎのワーム/Panglacial Wurm》だった場合、《氷河跨ぎのワーム》は唱え始める時にスタックに移動するので、セルヴァラで公開するのはライブラリーの上から2番目となる。
☆《地下牢の管理人、グレンゾ/Grenzo, Dungeon Warden》
効果によってオブジェクトが公開領域に移動した場合、その効果の他の部分はそのオブジェクトを見つけることができる。呪文や能力のコストによってオブジェクトが公開領域に移動した場合、その呪文や能力の効果はそのオブジェクトを見つけることができる。(CR400.7h)
つまり、《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》環境下で《地下牢の管理人、グレンゾ》を起動して《グレンゾ》のパワー以下のクリーチャーが墓地に落ちる場合、《ヨーグモスの意志》の効果によって墓地に落ちる代わりに追放されるけど、グレンゾの能力はそれを追跡するので、そのクリーチャーは追放領域から戦場に出るよ、という事。
「ヨグウィル→墓地から最後の審判→そのターンの内にグレンゾ起動でWIN!」も可能ってこった。やったぜ。
これは《ヨーグモスの意志》のみならず、《安らかなる眠り/Rest in Peace》や《虚空の力線/Leyline of the Void》でも同じ。
グレンゾの能力は、墓地に落ちる事を追放で置換するカードならば気にせず起動して行ってOK。
ただし、《太陽と月の輪/Wheel of Sun and Moon》は駄目。
置換先が非公開領域である「ライブラリーの一番下」であるため、グレンゾの能力はそれを追跡できないため。
今回はこんな所で。
大分ニッチな話題だった。
でもグレンゾにヨグウィルを安心してぶち込める話は、知らなかったグレンゾ使いにとってはきっと役に立つ内容だったはず。(実際役立った人)
前に書いた事のある内容も混ざるけど、当時は無かったカードとの絡みもあるので書くよ。
☆《Transmute Artifact》
忘れられがちなルールなんだけど、デッキからカードをサーチする時に順番を変えてはいけないというものがある。
なので、《Transmute Artifact》によってカードをサーチし、そのカードと生け贄に捧げたカードとの差分を支払う時、《帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returned》や《ミリキン人形/Millikin》が絡むと問題が発生する事がある。
サーチしたカードがライブラリーの一番上だった場合、差分のマナを《セルヴァラ》で支払おうとするとそのサーチカードを引く事になり、戦場に出せなくなってしまう。
また、《ミリキン》で支払うと墓地に落ち、こちらも戦場に出せなくなってしまう。
☆《帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returned》
しばらく前に現れた問題児。
呪文を唱える時に必要なコストを支払えなかった場合には、「不正な処理」とされてその手順は巻き戻される。
通常はその際に起動されたマナ能力も巻き戻されるのだが、コイツはマナ能力のくせにライブラリーの公開・およびライブラリーからの領域移動を伴うので、巻き戻すことが出来ない。(CR720.1)
で、このセルヴァラと上の項で書いた「サーチ中にライブラリーの順番を変更してはならない」ルールを組み合わせると、ちょっと便利な動きが出来る。
◎まず、デッキに《氷河跨ぎのワーム/Panglacial Wurm》を投入します。
これをサーチ中にライブラリーから唱える時には、
1:ライブラリーをサーチ
2:氷河跨ぎのワームを唱える
3:サーチを再開し、探す効果の解決を終了
4:氷河跨ぎのワームがスタックに乗った状態でアクティブ・プレイヤーが優先権を得る
という手順を踏む事になっています。
◎「サーチ(探す)」という行動は、(非公開領域であっても)その領域にあるカードをすべて見て、条件に合うカードを見つける事を意味します。
つまり、サーチ中にはライブラリーの内容を、その順番含めてすべて見る事が出来ます。
◎そして上で書いた通り、呪文を唱える時のコストを支払えなかった場合には「不正な処理」として呪文を唱える行動は巻き戻され、しかし《セルヴァラ》のようなマナ能力は巻き戻されません。
◎なので、これらを組み合わせる事により適当に何かでサーチ、ライブラリーの内容確認→ライブラリートップが引きたいカードだった場合、《氷河跨ぎのワーム》を唱える事を宣言→セルヴァラ起動でライブラリートップを引く(→マナが足りないのでワームのキャストは巻き戻し)という行動が可能なる!
……はず、です。(個別のカードの話は聞いたのだけど、この組み合わせ自体の質問はジャッジにしていないので未確認)
機会があれば質問箱か身近なレベル2ジャッジことosaさんに聞いてみよう。
ちなみに、で豆知識の豆知識。
ライブラリートップが《氷河跨ぎのワーム/Panglacial Wurm》だった場合、《氷河跨ぎのワーム》は唱え始める時にスタックに移動するので、セルヴァラで公開するのはライブラリーの上から2番目となる。
☆《地下牢の管理人、グレンゾ/Grenzo, Dungeon Warden》
効果によってオブジェクトが公開領域に移動した場合、その効果の他の部分はそのオブジェクトを見つけることができる。呪文や能力のコストによってオブジェクトが公開領域に移動した場合、その呪文や能力の効果はそのオブジェクトを見つけることができる。(CR400.7h)
つまり、《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》環境下で《地下牢の管理人、グレンゾ》を起動して《グレンゾ》のパワー以下のクリーチャーが墓地に落ちる場合、《ヨーグモスの意志》の効果によって墓地に落ちる代わりに追放されるけど、グレンゾの能力はそれを追跡するので、そのクリーチャーは追放領域から戦場に出るよ、という事。
「ヨグウィル→墓地から最後の審判→そのターンの内にグレンゾ起動でWIN!」も可能ってこった。やったぜ。
これは《ヨーグモスの意志》のみならず、《安らかなる眠り/Rest in Peace》や《虚空の力線/Leyline of the Void》でも同じ。
グレンゾの能力は、墓地に落ちる事を追放で置換するカードならば気にせず起動して行ってOK。
ただし、《太陽と月の輪/Wheel of Sun and Moon》は駄目。
置換先が非公開領域である「ライブラリーの一番下」であるため、グレンゾの能力はそれを追跡できないため。
今回はこんな所で。
大分ニッチな話題だった。
でもグレンゾにヨグウィルを安心してぶち込める話は、知らなかったグレンゾ使いにとってはきっと役に立つ内容だったはず。(実際役立った人)
コメント
CR400.7h 効果によってオブジェクトが公開領域に移動した場合、その効果の他の部分はそのオブジェクトを見つけることができる。呪文や能力のコストによってオブジェクトが公開領域に移動した場合、その呪文や能力の効果はそのオブジェクトを見つけることができる。
400.7dは領域変更誘発に関するものですけどグレンゾのテキストに「~とき」も「~たび」も「~時」も含まれていません
後指摘ありがとうございます。
参照するルールを間違えていました。
早速修正させていただきます。