☆あらすじ
ある日、せっかく解禁になったし、ハルクの自由度高過ぎで色々出来そうなので考えてみよ、って思い立った。
手っ取り早いコンボである《隠遁ドルイド/Hermit Druid》と《変幻の大男/Protean Hulk》を両方使った何かを作ろう、というのが基本理念。枚数少なくて軽い勝ち手段とても楽なので。



☆その1:《縞痕のヴァロルズ/Varolz, the Scar-Striped》
◎計画
「サクリ台ジェネラル、特に軽めのものなら、《自然の秩序/Natural Order》とか《納墓/Entomb》からのリアニでもハルクコンボが組めて強いのでは?」って思って探した所、黒緑でマナのかからないサクリ台はコイツだけだった。

黒緑だと、《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》か《不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed》絡み。
隠遁からも行けるウーズをメインに据えて、リムーブ対策にハルク→ミケウスルートも入れて、実質パーツ足す必要がほとんどないから《歯と爪/Tooth and Nail》のミケウストリスケ(バリスタあるのにトリスケ足すのはリムーブ対策)や《生き埋め/Buried Alive》からの《Phyrexian Devourer》ウーズコンボも入れた方がお得でしょ、って適当に考えてパーツを並べていった。


◎結果
コンボパーツとコンボ補助とサーチをデッキに放り込んだ所でデッキ総数が40枚を超える。
土地+マナ加速で50枚と考えると、残り10枚の枠でで妨害とドローを賄え、と言う話になる。
《献身のドルイド/Devoted Druid》《媒介者の修練者/Channeler Initiate》なんかがマナ加速扱いになるので圧縮できるとは言っても、流石に無茶苦茶。
ゴミの塊が出来上がった。

その後、全力隠遁・タッチ《自然の秩序》ハルク、みたいなデッキにして無駄牌の半分を削ったが、「勝ち筋細いくせに明らかにハルク抜いてスゥルタイカラーでやった方が強い」「そもそも《閃光》使えない時点で《自然の秩序》ムーブは下位互換では?」みたいな臭いがしてきたので諦め。



☆その2:《擬態の原形質/The Mimeoplasm》
◎計画
で、そのスゥルタイカラー。
《アンデッドの大臣、シディシ/Sidisi, Undead Vizier》も考えたけど、ハルクで余分なカードが墓地に落ちると面倒になる事を考えて原形質。

ここまでずっと大量のゴミを抱えたデッキを考えていた結果、「タダでさえゴミの投入を強いて来る隠遁・ハルクデッキに、さらなるゴミの追加を要求してくるウーズを用いるのがそもそもの間違いだったのでは?」となっていたので、勝ち筋を偏執狂にチェンジする。
これなら勝ち筋のパーツを結構減らせるし、コンボの必要枚数が少ないので偏執狂というゴミが手札に入ってきたら直接《汚れた契約/Tainted Pact》などで直接勝ちに行く事も出来る。これはウーズやその周辺パーツが手札に入って来た時には出来ない動きだ。

そもそも青を加えた時点で2マナ2枚コンボである《閃光/Flash》も使えるようになっている。
隠遁ぶっぱに寄せて『たまにすごい勢いで2、3キルするけど大抵ゴミを抱えて唸っている』みたいなデッキになったヴァロルズと同程度の速度を維持しながら、単純なパワーでは勝っているデッキになるはずである。


◎結果
細い。
実質的な勝ち筋が偏執狂オンリーは流石に頼りない。
リムーブで即死。ちょっとした妨害でもたもた。

あと、どう考えても引きムラがヤバい。
特にハルクコンボ時、ライブラリーにいて欲しい奴らが結構いて、墓地にいても手札にいてもアウトってのは厳しい。
墓地に行ったら一応強引にリアニから決めに行くルートこそ残るものの、そうすると必要パーツ(ディスカード手段やサクリ台など)や遠回り(余分なマナや召喚酔い解除の1ターンなど)が増え、十人並みの速度の上にあらゆる妨害が刺さる隠遁という存在意義を疑うデッキになってしまう。
そもそもリアニカードが普段は大して使い道が無い。そのくせ手札や墓地に行った時の処理手段として入れておかないと、変な引きムラ起こしただけで機能不全になるから辛い。


「いっその事、生き埋めウーズと偏執狂にタッチ隠遁する形でまとめてた方が早かったのではないだろうか?」という考えが頭をよぎった所で諦めた。
そしてその考えは多分正しい。ハルクが完全にノイズ。同じ無駄牌なら生き埋めウーズの方がよっぽどマシだった。



☆その3:《トリトンの英雄、トラシオス》《激情の薬瓶砕き》
◎計画
カードプール的にどうしても「勝ち筋が1種のみで不安」「リアニが腐る」「引きムラが多く、対処もしにくい」という問題があったスゥルタイカラー。
それに対処するため、さらにカードプール(色)を増やしていくと共に、ジェネラルにやらせる仕事を増やす。

まずは無限マナの捌け口になる《トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero》をジェネラルに据える。これにより、勝ち筋に無限マナを組み込めるようにした。

そうして、増やした色は赤。
リアニが腐りやすいのなら、リアニで枚数の少ないコンボをすればいいじゃない! 理論により、《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》を投入するためだ。
トラシオスがジェネラルになった事により、適当な無限マナからでもフィニッシュカードを引っ張って来れるようになっているので、非常にぶっ放しやすい。



◎結果

《トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero》
《激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierce》
《閃光/Flash》
《変幻の大男/Protean Hulk》
《隠遁ドルイド/Hermit Druid》
《はた迷惑なゴブリン/Hellraiser Goblin》
《不運な研究者/Hapless Researcher》
《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》
《戦慄の復活/Dread Return》
《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》
《ヴァラクートの発動者/Valakut Invoker》
《動く死体/Animate Dead》
《Dance of the Dead》
《ネクロマンシー/Necromancy》
《召喚士の契約/Summoner’s Pact》
《神秘の教示者/Mystical Tutor》
《親身の教示者/Personal Tutor》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《伝国の玉璽/Imperial Seal》
《納墓/Entomb》
《俗世の教示者/Worldly Tutor》
《森の教示者/Sylvan Tutor》
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
《Demonic Tutor》
《汚れた契約/Tainted Pact》
《生き埋め/Buried Alive》
《召喚の調べ/Chord of Calling》
《記憶の旅/Memory’s Journey》
《綿密な分析/Deep Analysis》


ようやく、一応マトモっぽい形には整った。

リストのここまでで、ジェネラル、勝ち筋に必須な部分、サーチが一通り。
これらを投入した時点で29枚。
この枚数なら、マナベース分の枠を確保した上で、ドローや妨害、コンボ補助のカードを十分に投入できるはずである。なんならサーチを足してもいい。

ハンドに入ってきて本気で使い道に困る無駄牌は《はた迷惑なゴブリン/Hellraiser Goblin》《ヴァラクートの発動者/Valakut Invoker》くらい。
その他のカードは生キャストや墓地に落としてからのリアニなどで十分我慢出来る範囲。ドローカードに《渦まく知識/Brainstorm》や《苦しめる声/Tormenting Voice》などを多めに採用する事により、その辺りの処理も難しくはないはずである。ここも地味に赤が増えた利点。

デッキの完成まで頑張るのは疲れたので、構築考えるのはここまで。
ここから先はまた今度、実際に組む時にでも。マナコスト低めのカードが多いから、単純な強ドロソとして《むかつき/Ad Nauseam》とか入れてもいいかもね。



◎おまけ:デッキの勝ち筋解説
最後に、ざっくりとした勝ち筋解説。

・《閃光/Flash》《変幻の大男/Protean Hulk》
《はた迷惑なゴブリン/Hellraiser Goblin》《隠遁ドルイド/Hermit Druid》《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》《不運な研究者/Hapless Researcher》とサーチ。
隠遁起動→《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》を《戦慄の復活/Dread Return》、からの不運な研究者先生を起動で勝ち。


・《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》《汚れた契約/Tainted Pact》
偏執狂が直接手札に入って来た時にはこの組み合わせで直接。


・《隠遁ドルイド/Hermit Druid》
これで直接決めに行く場合、いくつかルートがある。

アップキープに隠遁起動、《記憶の旅/Memory’s Journey》で《動く死体/Animate Dead》積み込んで《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》→無限マナから《ヴァラクートの発動者/Valakut Invoker》釣り直し。(1黒緑緑)

アップキープに隠遁起動、《記憶の旅/Memory’s Journey》で《動く死体/Animate Dead》積み込んで《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》。墓地から《綿密な分析/Deep Analysis》をフラッシュバックして勝ち。(2青黒緑緑)

十分なクリーチャーが戦場にいるのなら、《戦慄の復活/Dread Return》を使えるので結構軽くなる。(例:戦慄の復活で偏執狂釣る→綿密な分析FB、で1青緑)


・《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》
《納墓/Entomb》、《生き埋め/Buried Alive》、手札からドロースペルでディスカード、などでドラゴンを墓地に落とし、《動く死体/Animate Dead》などで釣って無限マナ。
その後何らかの手段でループを止める、(他のクリーチャーを釣る、《占骨術/Skeletal Scrying》《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》除去など)トラシオスをキャストして能力をひたすら起動。《ヴァラクートの発動者/Valakut Invoker》を手に入れて無限ダメージで勝ち。

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