禁止改訂
2017年1月12日 Magic: The Gathering コメント (8)今更だけど、他の人達が気にしカードについてワイワイ語ってるのが楽しそうだったので。
今はスタンダードもそこそこ真面目にやってるしね。
◎《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
主に語りたいのはコイツ。
禁止は残念ながら当然。
ここ1、2ヶ月プレイしていた感覚だと、個人的には禁止でいいと思っていた。が、スタンダードだし禁止にはならないだろうなー、と思っていたので嬉しい。
これをフィニッシャーに据えたあらゆるデッキが、ミッドレンジやコントロールにしては平均キャストターンが早すぎたし、決定力が高過ぎた感じがあったので。
キャストされた時点で圧倒的な盤面になっているか、プロテクション(インスタント)の13/13にインスタントで触る方法を準備しろ、ってのはプレッシャーが高過ぎた。
踏み倒しをする上に効果が不安定な《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel》はともかく、黒緑昂揚や赤緑系霊気池の手出しキャストが7~8マナで安定ってのはアグロ側に対する時間猶予が短すぎる。
すでにマナレシオ的にオーバーパワーな《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》より軽いくせに、制圧力はそれ並みかそれ以上ってのはどうなのよ? せめて15マナ15/15でよくなかった?
《墓後家蜘蛛、イシュカナ/Ishkanah, Grafwidow》との組み合わせが最悪で、勝てるカードではないけどこれをキャストしたら3、4ターン粘るのは楽勝で、これが着地した時点でエムラクールの影がちらつくのが本当によろしくなかった。
イシュカナ単体だとそこで稼いだ時間で地道に盤面をひっくり返していく必要があるので適正に見えるのだが、エムラが存在していると「エムラ前:強引に突っ込んで殺さないといけないので被害が発生」「エムラ後:4体のブロッカーに最大効率で自殺しに行くので被害発生」となり、詐欺臭い影響力になる。
今後の昂揚はちょうどいいバランスのコントロールになりそう。
青系コントロールと同じくらいの強さになるんじゃないかと予想している。欠点はコントロール力の低さ、利点はクリーチャー多めな事によるPW耐性。
◎《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter》
個人的には、禁止されても仕方ないと思っていたが、「禁止を出来る限り出さない方針のスタンダードで禁止する程か?」というレベル。
軽いアーティファクトで便利で強い。
軽めのクリーチャーを使うアグロ・ミッドレンジなら大概どんなデッキにでも入るのだが、同じような立ち位置であった《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》が禁止にならなかったんだぜ?
個人的には十手よりも影響力も対処のしやすさ(一番デッキに入れやすいクリーチャー除去が、インスタント限定とはいえ有効。十手は腐りやすいアーティファクト破壊で対処する必要あり)もマシに思えるので、無理に禁止する必要は無かった気がする。
軽めのアーティファクトで禁止にするんなら《頭蓋骨絞め/Skullclamp》クラス持って来いって話ですよ。
しかもこれだけ暴れている印象があるのは、なにより意図的にアーティファクト破壊を弱めにされている事の影響の方が大きいのだから、その気になれば十分勢力を削ぐ事は出来たはず。
旧ミラディンのように、《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》みたいなメインから採用できる汎用性の高いカードを十分量投入して、当時のような「アンチアーティファクトのメタ上で十分戦えるデッキ」を成立させれば良かった話。
あるいはもう一つの独自要素であるエネルギークラスにカードパワーを抑えるか。(赤緑エネルギーアグロや、(エムラのいない)霊気池)
ただ、無色であるためにアグロ系統は一様にコイツを使い、支配的になり、多様性が損なわれるという問題があったのも事実。
繰り返し言うけど、『十手ほどではないけど』それを理由に禁止するのはまあ……ギリギリ納得出来るかなー、みたいな。
いや、支配的・多様性の欠落で言うんなら、ついこの前の《集合した中隊/Collected Company》の方がよっぽどだった。禁止にする必要はやっぱり感じられない。
◎《反射魔道士/Reflector Mage》
なんでコイツ禁止にしたの?
《集合した中隊/Collected Company》を禁止にしなかったくらい禁止カードを出す事に対して保守的だったのに、いざ禁止カードを出すとなったからといって過剰過ぎる。
確かにテンポは取れるし3マナにしては大きい効果だけど、「クリーチャーがいなければテンポを取れない(むしろレシオ的にテンポ損)」「所詮アドバンテージは取れない」「瞬速生物に弱い」と現状でも『強いカード』止まり。
カードパワーで言ったら、同じ3マナ域のクリーチャーでも《呪文捕らえ/Spell Queller》《不屈の追跡者/Tireless Tracker》といい勝負だと思うし、その他のカードにしても《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》をはじめとするPW、《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》なんかの方が高いと思う。
青白を使うでも採用しない場合がある、明確に最優先でサイドアウトする事もある、って時点でただ強カードじゃない事ははっきりしていたはずだし。
《集合した中隊/Collected Company》禁止にせずにこっちを禁止、ってのを抜きにしても、これの禁止が一番納得できない。
☆個人的な感想まとめ
《集合した中隊/Collected Company》は支配的ではあったけれどもゲームの幅を狭める程のカードではなかったから、これを禁止しなかった上で禁止されて納得がいくのは、(ゆっくり気味なゲームスピードのスタンダードで、8~10ターン目くらいに対処不能のフィニッシュ手段、という時間制限を作り出したという点で)ゲームの幅を著しく狭めていた《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》のみ。
《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter》《反射魔道士/Reflector Mage》は許されても良かったのでは?
問題は青白フラッシュが隆盛するくらいか。
でも、強いし支配的になるだろうけどバントカンパニー程じゃない(正直他のデッキで対処可能だと思ってる)んだから問題なかったでしょ。
今はスタンダードもそこそこ真面目にやってるしね。
◎《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
主に語りたいのはコイツ。
禁止は残念ながら当然。
ここ1、2ヶ月プレイしていた感覚だと、個人的には禁止でいいと思っていた。が、スタンダードだし禁止にはならないだろうなー、と思っていたので嬉しい。
これをフィニッシャーに据えたあらゆるデッキが、ミッドレンジやコントロールにしては平均キャストターンが早すぎたし、決定力が高過ぎた感じがあったので。
キャストされた時点で圧倒的な盤面になっているか、プロテクション(インスタント)の13/13にインスタントで触る方法を準備しろ、ってのはプレッシャーが高過ぎた。
踏み倒しをする上に効果が不安定な《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel》はともかく、黒緑昂揚や赤緑系霊気池の手出しキャストが7~8マナで安定ってのはアグロ側に対する時間猶予が短すぎる。
すでにマナレシオ的にオーバーパワーな《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》より軽いくせに、制圧力はそれ並みかそれ以上ってのはどうなのよ? せめて15マナ15/15でよくなかった?
《墓後家蜘蛛、イシュカナ/Ishkanah, Grafwidow》との組み合わせが最悪で、勝てるカードではないけどこれをキャストしたら3、4ターン粘るのは楽勝で、これが着地した時点でエムラクールの影がちらつくのが本当によろしくなかった。
イシュカナ単体だとそこで稼いだ時間で地道に盤面をひっくり返していく必要があるので適正に見えるのだが、エムラが存在していると「エムラ前:強引に突っ込んで殺さないといけないので被害が発生」「エムラ後:4体のブロッカーに最大効率で自殺しに行くので被害発生」となり、詐欺臭い影響力になる。
今後の昂揚はちょうどいいバランスのコントロールになりそう。
青系コントロールと同じくらいの強さになるんじゃないかと予想している。欠点はコントロール力の低さ、利点はクリーチャー多めな事によるPW耐性。
◎《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter》
個人的には、禁止されても仕方ないと思っていたが、「禁止を出来る限り出さない方針のスタンダードで禁止する程か?」というレベル。
軽いアーティファクトで便利で強い。
軽めのクリーチャーを使うアグロ・ミッドレンジなら大概どんなデッキにでも入るのだが、同じような立ち位置であった《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》が禁止にならなかったんだぜ?
個人的には十手よりも影響力も対処のしやすさ(一番デッキに入れやすいクリーチャー除去が、インスタント限定とはいえ有効。十手は腐りやすいアーティファクト破壊で対処する必要あり)もマシに思えるので、無理に禁止する必要は無かった気がする。
軽めのアーティファクトで禁止にするんなら《頭蓋骨絞め/Skullclamp》クラス持って来いって話ですよ。
しかもこれだけ暴れている印象があるのは、なにより意図的にアーティファクト破壊を弱めにされている事の影響の方が大きいのだから、その気になれば十分勢力を削ぐ事は出来たはず。
旧ミラディンのように、《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》みたいなメインから採用できる汎用性の高いカードを十分量投入して、当時のような「アンチアーティファクトのメタ上で十分戦えるデッキ」を成立させれば良かった話。
あるいはもう一つの独自要素であるエネルギークラスにカードパワーを抑えるか。(赤緑エネルギーアグロや、(エムラのいない)霊気池)
ただ、無色であるためにアグロ系統は一様にコイツを使い、支配的になり、多様性が損なわれるという問題があったのも事実。
繰り返し言うけど、『十手ほどではないけど』それを理由に禁止するのはまあ……ギリギリ納得出来るかなー、みたいな。
いや、支配的・多様性の欠落で言うんなら、ついこの前の《集合した中隊/Collected Company》の方がよっぽどだった。禁止にする必要はやっぱり感じられない。
◎《反射魔道士/Reflector Mage》
なんでコイツ禁止にしたの?
《集合した中隊/Collected Company》を禁止にしなかったくらい禁止カードを出す事に対して保守的だったのに、いざ禁止カードを出すとなったからといって過剰過ぎる。
確かにテンポは取れるし3マナにしては大きい効果だけど、「クリーチャーがいなければテンポを取れない(むしろレシオ的にテンポ損)」「所詮アドバンテージは取れない」「瞬速生物に弱い」と現状でも『強いカード』止まり。
カードパワーで言ったら、同じ3マナ域のクリーチャーでも《呪文捕らえ/Spell Queller》《不屈の追跡者/Tireless Tracker》といい勝負だと思うし、その他のカードにしても《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》をはじめとするPW、《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》なんかの方が高いと思う。
青白を使うでも採用しない場合がある、明確に最優先でサイドアウトする事もある、って時点でただ強カードじゃない事ははっきりしていたはずだし。
《集合した中隊/Collected Company》禁止にせずにこっちを禁止、ってのを抜きにしても、これの禁止が一番納得できない。
☆個人的な感想まとめ
《集合した中隊/Collected Company》は支配的ではあったけれどもゲームの幅を狭める程のカードではなかったから、これを禁止しなかった上で禁止されて納得がいくのは、(ゆっくり気味なゲームスピードのスタンダードで、8~10ターン目くらいに対処不能のフィニッシュ手段、という時間制限を作り出したという点で)ゲームの幅を著しく狭めていた《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》のみ。
《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter》《反射魔道士/Reflector Mage》は許されても良かったのでは?
問題は青白フラッシュが隆盛するくらいか。
でも、強いし支配的になるだろうけどバントカンパニー程じゃない(正直他のデッキで対処可能だと思ってる)んだから問題なかったでしょ。
コメント
後指摘ありがとうございます。
そりゃリーガルじゃないセット出身なんだからスタン禁止に決まってるわw
>通りすがりのファンさん
おっしゃる通り、サヒーリコンボのデッキの方向性(ジェスカイカラーでCIP利用したい)と反射魔導師が噛み合い過ぎている部分もあるかも知れませんね。
ただ、まだ実際にサヒーリコンボのある環境が来ていないのに、それを理由に禁止するのは気が早すぎると思う(ならそもそもフェリダーを刷らない)ので、個人的にはそれが判断の要素になっていたかには疑問があります。
除去も少ないし、かといって専用のカードは死に札になるし。
レア以上でしか存在しないこともあり、基本的に高いので使わないけど、フルコモンデッキでは相手にならないと思い知らされた。
もしくはPW強化するなら英雄の破滅とか灼熱の槍みたいな呪文を刷り続けてねって話。
PWに対する除去が全然増えないのもPWが強すぎるのを助長していますよね。
クリーチャーと同じくらい楽に除去出来ればもう少しましなのですが。(どうせ、それですらプラスか小マイナス使われた後1対1交換なんだし)
あとはPWだけ消せる1マナカウンターとか、1マナハンデスとかあれば?
PWの話とは別になりますが、大昔と同じように、とまでは言いませんが、コモンアンコのみでメタ上のデッキに食い下がれるくらいのカードプールは帰ってきてもいいのになー、と自分も思います。
>緑白野郎さん
思い返してみれば、最初のPWくらいがちょうどいい強さだった気もしますね。「ガラクが凄い強い」って言われてたあの辺のバランス。
(クリーチャー戦を促進したい、主人公達たるPWを活躍させたいという意図的な方針だったとはいえ)そこからカードパワーをさらに上げてゲームの中心に据えてしまったのが、微妙にバランスの悪い環境を呼びこんでしまっている気がします。
ブン回りの昂揚系だと「2~4T目:除去・ブロッカーなど盤面コントロール→5T:昂揚イシュカナ」で4T目ギデオンでもひっくり返されたりする(実際された)から、個人的にはまあ大丈夫かなーと思ってる。
ただしクリーチャーの少ない青系コントロール(グリコンとか)は死ぬ。英雄の破滅が欲しい。