nemui4さんが考察してた(http://chiyo4021.diarynote.jp/201612201558325954/)のが面白かったので自分も乗っかってみる。

使えそうな除去と、良く見かけそう・強そうなジェネラルのうちどの辺に効くかとかをぼちぼち書いていきたい。




☆《剣を鍬に/Swords to Plowshares》《流刑への道/Path to Exile》
☆《猿術/Pongify》《急速混成/Rapid Hybridization》
白と青の1マナインスタント無条件ピン除去。
遭遇率の高そうなジェネラルの内、破壊不能を持ったジェネラルはいないのでジェネラル相手に撃つ分には概ね同じ。
その他のクリーチャーに撃つ汎用性を考えると白の方が強いけど。

・効くジェネラル、効かないジェネラル
効くジェネラルはほぼ全て。
効かないジェネラルはほぼいない。《悟った達人、ナーセット/Narset, Enlightened Master》《時間の大魔道士、テフェリー/Teferi, Temporal Archmage》くらい。

1マナインスタントの上に範囲も広いので、非常に便利。
ジェネラルを意識するのなら、除去としては恐らく最高レベル。
このレベルのカードが除去のカラーパイ1位(笑)の黒にも待たれる。



☆《赤霊破/Red Elemental Blast》《紅蓮破/Pyroblast》
☆《精神支配/Mind Harness》
非常に特殊な色が限定された除去。
上2枚は1マナインスタント無条件除去ではあるのだが青限定。
下は1マナでコントロール奪取が出来るが赤緑限定な上累加アップキープ付き。

・効くジェネラル、効かないジェネラル
見ての通り、青(緑)のジェネラル全般に効き、それ以外には全く効かない。
ただ、打消しのモードがあったりコントロール奪取で会ったりする性質上、《剣を鍬に/Swords to Plowshares》では効果の薄いカードにも非常に有効だったりする。
《赤霊破/Red Elemental Blast》系は《時間の大魔道士、テフェリー/Teferi, Temporal Archmage》に触り、《悟った達人、ナーセット/Narset, Enlightened Master》にさえキャスト時なら止められる。
《精神支配/Mind Harness》は何度除去してもしつこく出てくる《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》を後腐れ無く封殺できる。

色さえ合えば、なので限定的に見えるが、強ジェネラルには青いものが多い現状だと案外活躍の機会は多い。
《赤霊破/Red Elemental Blast》レベルなら4人卓に1人くらいは期待していいし、《精神支配/Mind Harness》なら複数名、なんなら全員対象になる事だって珍しくはない。
範囲は限定的ながら、上に書いた通りの特長があるので《剣を鍬に/Swords to Plowshares》を超える可能性を秘めた除去達。



☆《四肢切断/Dismember》
1マナインスタントで-5/-5する除去。大抵のクリーチャーなら一発。
《ネクロポーテンス/Necropotence》などを使うような、4ライフが痛いデッキだとちょっと使いにくい。

・効くジェネラル、効かないジェネラル
-5/-5は数値として非常に大きく、大抵のクリーチャーなら倒せるのだが、《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster》や《暴動の長、ラクドス/Rakdos, Lord of Riots》のような一部の大型ジェネラル相手に腐ってしまう。
それでも能力重視な強ジェネラルにタフネス6以上はそう多くはないため、基本的な使用感は黒い《剣を鍬に/Swords to Plowshares》的なものと見てよいだろう。
ただ、強ジェネラルとは言い難いし少々遭遇率は低いものの、緑系のジェネラルにタフネス6以上の大型生物がちょくちょく見られるため、そういうデッキ相手には使いにくい事も。

現状、黒のピン除去筆頭。
大昔に与えられた《恐怖/Terror》の「微妙に範囲が限定されてるが、他は何でも除去できる」の呪いが今だ解けず、黒の除去は強いんだけどどれもこれも範囲が限定的になっていて困りがち。


☆《無垢の血/Innocent Blood》
1マナソーサリーの全体エディクト。ソーサリーが遅かったり、自分も巻き込まれたりはあるが、1マナは非常に軽くて優秀。

・効くジェネラル、効かないジェネラル
周りの露払いが出来ている前提ならば、除去できないジェネラルは《時間の大魔道士、テフェリー/Teferi, Temporal Archmage》くらい。特に《悟った達人、ナーセット/Narset, Enlightened Master》に触れるのはとても偉い。
ただし、《カーの空奪い、プローシュ/Prossh, Skyraider of Kher》《エーテリウム造物師、ブレイヤ/Breya, Etherium Shaper》のようにお供を連れてくるジェネラルにはすこぶる相性が悪く、そうでなくとも緑系のマナクリーチャーを多用するデッキには効果が薄い。

上の通り、トークンを連れてくる系統のジェネラルや、マナクリーチャーを使うジェネラルには効果が薄いので、もしも使うのならむしろそういったジェネラルのデッキに投入するのが使いやすくなって良いだろう。
《悟った達人、ナーセット/Narset, Enlightened Master》を潰せるのが最も大きな利点なので、そこを意識するのなら使ってみては?



☆《殺戮の契約/Slaughter Pact》《殺し/Snuff Out》
0マナインスタントのピン除去。
マナを一切構える必要がないのは他と一線を画す大きな利点なのだが、除去の範囲が限定的。

・効くジェネラル、効かないジェネラル
これまた《赤霊破/Red Elemental Blast》同様、書いてある通りで黒いジェネラルに効かず、黒くないジェネラルに効く。
青いジェネラルが案外多いように、黒いジェネラルもまた案外多い。よりにもよって《結界師ズアー/Zur the Enchanter》や《ネファリアの災い、ジェリーヴァ/Jeleva, Nephalia’s Scourge》といった、出たのを1ターン放置したら死にました系のジェネラルに黒が多いのが苦しい。

なんやかんやで0マナは偉いので、デッキに入れてると結構いい仕事をしてくれる。
ただ、デッキに入れていると時々手札に抱えながら黒いジェネラルに触れないまま死ぬ。
個人的には刺さる時よりも黒ジェネラルに当たった時の下ブレがキツイので採用しにくいと思っている。



☆《水没/Submerge》《応じ返し/Snapback》
0マナインスタントのピン除去。黒ピッチと違って対象制限はないのだが、ピッチの方法に厳しい条件があったり、効果が微妙だったりする。

・効くジェネラル、効かないジェネラル
有効範囲は《剣を鍬に/Swords to Plowshares》並み。
ただしピッチ条件や効果の弱さのおかげでソープロ並みの活躍が出来るかはまた別の話。

《水没/Submerge》は自分が島を、対戦相手が森をコントロールしている必要があり、「そもそも対戦相手に緑がいない」「緑の対戦相手がいたが色が多過ぎて特殊地形だらけ」「自分の色が多過ぎて早いターンの島の確保が上手く行かない」などのトラブルによってピッチ出来ない事がしばしばある。
《応じ返し/Snapback》は、ピッチコストが手札の青いカード1枚という案外重たいものであり、そのくせ効果はバウンスなので基本的には時間稼ぎにしかならないのが辛い。通常の除去と違い、再キャストがマナコストのみで済むってのは流石に費用対効果が怪しい。



☆《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》《送還/Unsummon》
1マナと軽いマナコスト・かつインスタントタイミングでなんでも除去できる。《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》に至ってはクリーチャーのみならず土地以外なら何でも触れる。
まあ、当然ながらそんな美味い話ばかりな訳もなく……。


・効くジェネラル、効かないジェネラル
範囲だけで言うなら、《応じ返し/Snapback》同様に《剣を鍬に/Swords to Plowshares》同然の対象を持つ。
《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》に至っては《時間の大魔道士、テフェリー/Teferi, Temporal Archmage》だって除去できる。
ただし欠点も同じで、あくまで時間稼ぎにしかならない。大抵は通常マナコストならば再キャスト出来る程度のマナソースは確保できているはずなので、通常の除去と違って次のターンにはあっさり出てくるのが厳しい。


《送還/Unsummon》はともかく、《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》は対象が広いので汎用性が高くて非常に偉い。
亜種(マナコストが倍の2マナ)の《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》や《残響する真実/Echoing Truth》と共に、お守りとして1枚入れておくと突然死の確率はぐっと減る。
あくまで時間稼ぎのため、そこからなんらかのアクションを起こさないと、次のターンには先ほどと同じ方法で「詰めた」を突き付けられる事になるのだが。



☆《紅蓮地獄/Pyroclasm》とその亜種
基本的に、2マナソーサリーで2点を全体にばら撒く系。
主に緑系小型ジェネラル相手に、マナクリーチャーごとジェネラルを焼き払う目的で使われる。

・効くジェネラル、効かないジェネラル
良く効くのは、《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》《アーカム・ダグソン/Arcum Dagsson》《クローサの庇護者シートン/Seton, Krosan Protector》といった、サイズが小さくかつクリーチャーでマナ加速をするデッキ。
単純にサイズが小さいジェネラル(《ギトゥのジョイラ/Jhoira of the Ghitu》《奪い取り屋、サーダ・アデール/Thada Adel, Acquisitor》など)相手でも最低限の仕事はする。
逆にタフネス3以上のジェネラルには役立たず、最近はタフネス3の軽量強ジェネラル(《トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero》《遺跡潜り、ジョリー・エン/Jori En, Ruin Diver》《帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returned》など)も増えているため、信頼度が下がり気味な気がする。

2点全体火力の信頼度が落ちているが、3マナ3点火力も結構ある。《神々の憤怒/Anger of the Gods》や《金屑の嵐/Slagstorm》などがそれに当たる。
微妙に足りない場面が目立つなら、そっちに差し替えるのも一つの手かもしれない。
ただ、それは「全体火力が1マナが重くて除去が間に合わなかった」という悲劇と表裏一体であるため、判断は慎重に。これらは特にソーサリーであるため、1ターンの差が大きくなりやすいのでなおさら。



☆《毒の濁流/Toxic Deluge》
☆《神の怒り/Wrath of God》《滅び/Damnation》《至高の評決/Supreme Verdict》
3、4マナのソーサリー全体除去。
重く、ソーサリータイミングなだけあって効果は絶大で、クリーチャーならほぼ無条件に除去できる。

・効くジェネラル、効かないジェネラル
特にクリーチャーを活用するジェネラルに有効。周りの取り巻きごとまとめて吹き飛ばせる。
効かないのは、クリーチャーはジェネラル単騎になりがちで、かつフィニッシュの早いジェネラル。3マナ、4マナソーサリーは重くて間に合わない事もある上、撃てても少々テンポが悪い。

複数の対戦相手のクリーチャーをまとめて除去できるので引っ張りたくなりがちかも知れないが、死んだら元も子もないので、危険なジェネラルが着地したのを見たら、ためらわず1対1交換でも撃てるような覚悟が大事。
ソーサリーかつマナコスト重めなので、もったいぶると大抵悪い方向に転がる。



終わり。
0~2マナ程度で撃てる主要なインスタントクリーチャー除去と、軽めのソーサリーの全体除去は大体書いたつもり。
疲れたw

コメント

かんなな
2016年12月21日17:18

自分は最近の黒のピン除去だと残忍な切断がお気に入りです。
墓地に依存しますが、最低1マナで打てて色を問わずに除去できるので重宝してます。

最近は4色ジェネラルが出たりと超多色環境が進んできてテラー系の除去が打ちにくいのなんの…

かっこかり
2016年12月21日18:18

>かんななさん
そういえば《残忍な切断/Murderous Cut》も1マナで撃てる除去でしたね。
1マナで撃てるようになるにはどうしても数ターン準備が必要なので、速攻単騎攻撃しかけてくるようなジェネラル(ズアーとか)の除去には厳しいですが、多少コントロール寄りだったり重かったりといった遅めのジェネラル相手なら十分な仕事をする、というイメージです。

個人的には、墓地が4枚溜まり切って無くても、動くのを我慢して2、3マナ立てて除去を構える選択肢が取れる柔軟性が魅力だと思っています。

ぎゃすたー
2016年12月21日18:34

断絶は速攻勝負しかけるときに先攻後攻逆転できて便利。
どっちかと言えばマナ加速やフィルターに送還がついてきたみたいな感じですけど。

かっこかり
2016年12月21日20:46

>ぎゃすたーさん
インスタントのくせに使われるタイミングがソーサリーになりがちだったり、除去撃つ対象が自分のクリーチャーな事もちょくちょくあったりしますが、《断絶/Snap》は嵌ると強いですよね。
……これを除去と言ってもいいのかどうか。

効果自体はクリーチャー限定バウンスと最低限ですが、メインがマナ加速・フィルターで、その使い道をしない時には除去として構えられるってのは便利ですよね。
似たような例だと、(除去の方メインだけど)蒸気の連鎖でタップした土地をサクりながら自分のクリプト・モックス戻して強引にマナ加速するのは結構好きです。

そんちょう
2016年12月21日22:49

現実変容は安くて強いと思う。

かっこかり
2016年12月21日23:54

>そんちょうさん
効果自体は非常に良いとは思うのですが、これの欠点は、不幸にも《猿術/Pongify》と《急速混成/Rapid Hybridization》という、ほぼ同じ効果でより軽いカードがすでに存在している事にあるのだと思います。
重い分、除去の結果出るクリーチャーのサイズが小さくなっているのが利点のはずなのですが、ライフ40のゲームだと2/2と3/3の差の影響がかなり小さいので悲しい感じに。
追放効果も、ジェネラルが対象だと意味が薄いですし。

青単で、クリーチャーのインスタント除去の3枚目を入れるようなデッキなら出番はあるかと思います。あるいは周囲の環境が追放除去が非常に有効なメタである場合とか。
あとは、自分のクリーチャーに撃って予示を十分に活かせるようなデッキ。ぱっと出てきませんが、ライブラリートップの操作に長けたジェネラルとか?

nophoto
ゴリゴリ
2016年12月22日0:48

クリーチャーのみだと腐ることが多々あるので個人的にはバウンスでもいいからパーマネントが触れる除去が好きですね

サエヂ
2016年12月22日12:34

黒の除去には頭を悩ませています…
ギトラグとレオヴォルドが出てきた今あまり《殺し》シリーズに枠を割きたくないですね…

かっこかり
2016年12月22日18:17

>ゴリゴリさん
実際、なんやかんや言って自分も青いデッキだとバウンス派ですねw
ただ、「ジェネラル対策」という観点で見ると、テンポは取れるのですが追加キャストがしやすいせいで、1周後には通常のマナコストですぐ出てきてしまうのがバウンスの残念な所です。
ゲームが長引き、2、3回目キャストで重くなってるジェネラルをバウンスした時とか特にそれを感じます。


>サエヂさん
自分の場合、白や青と組んだ時には、そっちの色に逃げて黒のピン除去は見送ってしまう事が多いです。毒の濁流とか滅びとかの全体除去は良く使いますが。

黒単、黒緑の場合は《四肢切断/Dismember》《残忍な切断/Murderous Cut》>《殺戮の契約/Slaughter Pact》《殺し/Snuff Out》辺りが選択肢になる感じですかねー。どれも微妙に穴があって厳しい。
黒赤だと、ちょっと重いけど《終止/Terminate》とか結構好きです。

緑白野郎
緑白野郎
2016年12月24日2:33

インスタントじゃないですが、ダークスティールの突然変異みたいな場に残しつつ無力化するのが好きです。
エンチャント破壊持たれてたらあんま意味ないけど、持ってなければ確実に一手以上遅くなるところが魅力。

かっこかり
2016年12月24日18:26

>緑白野郎さん
そういえばその辺に触れるのを忘れてました。ありがとうございます。

2マナもかかる上にソーサリータイミングのピン除去なので、テンポを失いがちで、さらには出ただけで仕事したり出たターンで仕事をするジェネラル相手には弱いものの、《精神支配/Mind Harness》同様に再キャストを封じれるのは非常に有効なので強いと思います。

《ダークスティールの突然変異/Darksteel Mutation》
《木化/Lignify》
《ドライアドの歌/Song of the Dryads》
《月への封印/Imprisoned in the Moon》
辺りが代表格で、特に《木化/Lignify》と《ドライアドの歌/Song of the Dryads》はクリーチャー対策が苦手な緑のカードであるため、特に緑単色デッキで非常に活躍する印象です。

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