EDH 《マルチェッサ女王/Queen Marchesa》
2016年9月16日 EDHデッキ考察 コメント (2)
トレストのおっさんに全部持ってかれたせいで、そこそこのスペックはあるはずなのにほとんど組む人がいなかった悲しみの女王。せっかくなのでデッキを考えてみる。
イラストが綺麗!
☆デッキコンセプト
◎《マルチェッサ女王/Queen Marchesa》の性質
まずはデッキコンセプトの前提となる《マルチェッサ女王/Queen Marchesa》の特徴を見ていこう。
・毎ターンアドを稼ぐ統治者能力。
4マナで恒久的なアド源になるのは中々魅力的。接死トークン出す能力により、統治者の維持も安定している。
毎ターンドローする効果はターンが経過する程アドは膨らむので、ゆっくり戦いたい。
・色的にカウンターが使えない
マルドゥカラーの《マルチェッサ女王》は青の特権たる打ち消しが使えないため、不意のコンボによる突然死に対する耐性が低い。
他人にターンを回す度に突然死のリスクにさらされるため、可能であれば他人にあまりターンを回す事なくさっさとゲームを終わらせたい。
この矛盾である。
「自分のターンを沢山したい」「他人のターンを少なくしたい」これを解決する手段はある。……あるのだが、その方法が、これまたマルドゥでは難しい追加ターン。
そのため、この矛盾は受け入れる必要がある。
◎デッキの方向性
追加ターンやカウンターといった贅沢は出来ないので、どうしても上に書いた矛盾は払拭しきれない。
そのための次善の策として、自分のターンのリターンを増やし、他人のターンのリスクを減らす方向にデッキコンセプトの舵を取った。
自分のターンのリターンを増やす方法の具体的な方法として置物ドローを多めに取り、
他人のターンのリスクを減らす具体的な方法が置物妨害を多めに取った。
その上で、即死の危険性を孕む他人のターンを可能な限り減らすため、勝ち手段には揃えやすいコンボを準備した。
具体的には、片方のパーツが複数あり、総枚数も2枚で済む《生き埋め/Buried Alive》と、合計11マナとマナは異様にかかるものの、実質1枚コンボで済む《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》だ。
☆デッキの速度
理想としては初手に《生き埋め》と《動く死体》があって、2、3ターン目にコンボに入る流れだが、それはハンドが良かった時だけ。
基本的には置物妨害やジェネラルを含めたドロー置物を並べ、準備が整うのを待つ形となる。軽量な《生き埋め/Buried Alive》ルートでも5マナが必要で、サーチの手間も考えると決して早い訳ではない。
そのため、デッキの速度的にはミッドレンジになるだろう。
ただ、デッキが「クリーチャーの起動型能力」も「クリーチャーの誘発型能力」も「アーティファクト」も「墓地」も使用しているため、妨害置物が頼りない。
《無のロッド/Null Rod》や《呪われたトーテム像/Cursed Totem》、《安らかなる眠り/Rest in Peace》などの軽くて凶悪な置物が使えず、「自分が影響を受けない各種行動禁止」と「特殊地形いじめ(自分にも被害あり)」くらいしか決定的なものが無い。
そのため、ターンを重ねる程アドが増えるミッドレンジの体を装いつつも、ゆっくりはせず早めにコンボを狙いに行きたい。
☆カードのキャスト順位
重要カードのキャスト優先順位としては
コンボ直前のサーチ>マナ加速>置物妨害>ドロー置物
となる。
マナ加速を重視したのは、コンボにある程度まとまったマナが必要で、何をするにもマナが無いと始まらないため。ドローするのは、手札が尽きてマナが余ってからでいい。
ぐだるにしても、ドローで手札を溢れさせながら色々するよりも、毎ターン空の手札から2、3枚引いてそれを全部キャスト出来るような状況の方が手っ取り早く勝ちに行ける。とっとと手札をダンプして勝ち手段を探しに行け。
大体こんな感じ。
実際組んだ訳じゃないから細かい所で問題があるかも知れないけど、とりあえずは叩き台として。
マナをとっとと伸ばし、実質2枚コンボの《騙し討ち/Sneak Attack》コースか《生き埋め/Buried Alive》コースに手早く飛び込めればいい感じ。
イラストが綺麗!
☆ジェネラル
《マルチェッサ女王/Queen Marchesa》
☆コンボパーツ 10
《生き埋め/Buried Alive》
《動く死体/Animate Dead》
《Dance of the Dead》
《ネクロマンシー/Necromancy》
《ファイレクシアの発掘者/Phyrexian Delver》
《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》
《血儀式の発動者/Bloodrite Invoker》
《村の鐘鳴らし/Village Bell-Ringer》
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
《騙し討ち/Sneak Attack》
☆ドロー 12
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
《巻物棚/Scroll Rack》
《夜の囁き/Night’s Whisper》
《苦しめる声/Tormenting Voice》
《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
《Wheel of Fortune》
《苦い真理/Painful Truths》
《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
《墓生まれの詩神/Graveborn Muse》
《魂の再鍛/Reforge the Soul》
《ニンの杖/Staff of Nin》
☆サーチ 10
《伝国の玉璽/Imperial Seal》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《ギャンブル/Gamble》
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《Demonic Tutor》
《悪魔の意図/Diabolic Intent》
《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》
《護衛募集員/Recruiter of the Guard》
《残酷な教示者/Cruel Tutor》
《Grim Tutor》
☆妨害 16
《紅蓮破/Pyroblast》
《沈黙/Silence》
《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》
《インプの悪戯/Imp’s Mischief》
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《流刑への道/Path to Exile》
《滅び/Damnation》
《浄化の印章/Seal of Cleansing》
《沈黙のオーラ/Aura of Silence》
《混沌のねじれ/Chaos Warp》
《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》
《平和の番人/Peacekeeper》
《血染めの月/Blood Moon》
《月の大魔術師/Magus of the Moon》
《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
《締め付け/Stranglehold》
☆マナ加速 20
《Mana Crypt》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《金属モックス/Chrome Mox》
《オパールのモックス/Mox Opal》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《通電式キー/Voltaic Key》
《友なる石/Fellwar Stone》
《精神石/Mind Stone》
《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》
《オルゾフの印鑑/Orzhov Signet》
《ラクドスの印鑑/Rakdos Signet》
《ボロスの印鑑/Boros Signet》
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》
《彫り込み鋼/Sculpting Steel》
《煮えたぎる歌/Seething Song》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
☆土地 31
《統率の塔/Command Tower》
《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》
《真鍮の都/City of Brass》
《マナの合流点/Mana Confluence》
《風変わりな果樹園/Exotic Orchard》
《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《Scrubland》
《Badlands》
《Plateau》
《神無き祭殿/Godless Shrine》
《血の墓所/Blood Crypt》
《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
《硫黄泉/Sulfurous Springs》
《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
《シャドーブラッドの尾根/Shadowblood Ridge》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《平地/Plains》
《沼/Swamp》 4
☆デッキコンセプト
◎《マルチェッサ女王/Queen Marchesa》の性質
まずはデッキコンセプトの前提となる《マルチェッサ女王/Queen Marchesa》の特徴を見ていこう。
・毎ターンアドを稼ぐ統治者能力。
4マナで恒久的なアド源になるのは中々魅力的。接死トークン出す能力により、統治者の維持も安定している。
毎ターンドローする効果はターンが経過する程アドは膨らむので、ゆっくり戦いたい。
・色的にカウンターが使えない
マルドゥカラーの《マルチェッサ女王》は青の特権たる打ち消しが使えないため、不意のコンボによる突然死に対する耐性が低い。
他人にターンを回す度に突然死のリスクにさらされるため、可能であれば他人にあまりターンを回す事なくさっさとゲームを終わらせたい。
この矛盾である。
「自分のターンを沢山したい」「他人のターンを少なくしたい」これを解決する手段はある。……あるのだが、その方法が、これまたマルドゥでは難しい追加ターン。
そのため、この矛盾は受け入れる必要がある。
◎デッキの方向性
追加ターンやカウンターといった贅沢は出来ないので、どうしても上に書いた矛盾は払拭しきれない。
そのための次善の策として、自分のターンのリターンを増やし、他人のターンのリスクを減らす方向にデッキコンセプトの舵を取った。
自分のターンのリターンを増やす方法の具体的な方法として置物ドローを多めに取り、
他人のターンのリスクを減らす具体的な方法が置物妨害を多めに取った。
その上で、即死の危険性を孕む他人のターンを可能な限り減らすため、勝ち手段には揃えやすいコンボを準備した。
具体的には、片方のパーツが複数あり、総枚数も2枚で済む《生き埋め/Buried Alive》と、合計11マナとマナは異様にかかるものの、実質1枚コンボで済む《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》だ。
☆デッキの速度
理想としては初手に《生き埋め》と《動く死体》があって、2、3ターン目にコンボに入る流れだが、それはハンドが良かった時だけ。
基本的には置物妨害やジェネラルを含めたドロー置物を並べ、準備が整うのを待つ形となる。軽量な《生き埋め/Buried Alive》ルートでも5マナが必要で、サーチの手間も考えると決して早い訳ではない。
そのため、デッキの速度的にはミッドレンジになるだろう。
ただ、デッキが「クリーチャーの起動型能力」も「クリーチャーの誘発型能力」も「アーティファクト」も「墓地」も使用しているため、妨害置物が頼りない。
《無のロッド/Null Rod》や《呪われたトーテム像/Cursed Totem》、《安らかなる眠り/Rest in Peace》などの軽くて凶悪な置物が使えず、「自分が影響を受けない各種行動禁止」と「特殊地形いじめ(自分にも被害あり)」くらいしか決定的なものが無い。
そのため、ターンを重ねる程アドが増えるミッドレンジの体を装いつつも、ゆっくりはせず早めにコンボを狙いに行きたい。
☆カードのキャスト順位
重要カードのキャスト優先順位としては
コンボ直前のサーチ>マナ加速>置物妨害>ドロー置物
となる。
マナ加速を重視したのは、コンボにある程度まとまったマナが必要で、何をするにもマナが無いと始まらないため。ドローするのは、手札が尽きてマナが余ってからでいい。
ぐだるにしても、ドローで手札を溢れさせながら色々するよりも、毎ターン空の手札から2、3枚引いてそれを全部キャスト出来るような状況の方が手っ取り早く勝ちに行ける。とっとと手札をダンプして勝ち手段を探しに行け。
大体こんな感じ。
実際組んだ訳じゃないから細かい所で問題があるかも知れないけど、とりあえずは叩き台として。
マナをとっとと伸ばし、実質2枚コンボの《騙し討ち/Sneak Attack》コースか《生き埋め/Buried Alive》コースに手早く飛び込めればいい感じ。
コメント
自分はひたすら引きこもるというデッキだと悠長過ぎますでしょうか。
後は統治者のハンドアドでどんどん締め付けていくスタイルで。
ジェネラルの能力的には、毎ターン1枚追加で引けるので、引きこもってターンの引き延ばすのが一番お得なのですが、色的に打ち消しが無いため、コンボによる突然死や《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》に対する耐性が薄いために結果として勝てない事が多そうだと判断し、こういう形になりました。
カウンターの代わりになるようなコンボや妨害を返せるカードを積むにしても、カウンターに比べて汎用性が低く噛み合わない事が多いのも、その戦略を敬遠する理由です。