EDH視点 『コンスピラシー:王位争奪』 カード評価
2016年8月24日 EDHカード考察 コメント (2)という訳で、発売直前でリストも出たのでちょくちょく見ていきます。
基本的に新カードで。うっかり再録のレビューしてても優しくスルーしてくれ。
(※ 追記:と思ったら、新規と再録分けて書いてくれてた。ありがとう公式)
リスト(http://magic.wizards.com/ja/articles/archive/card-image-gallery/conspiracy-take-crown)の上から順に。
☆《カストーディの魂呼び/Custodi Soulcaller》
微妙に形は違うがプチ《死に微笑むもの、アリーシャ/Alesha, Who Smiles at Death》みたいな能力。本人もアリーシャで釣れるので、枠があれば入るかも。
「アリーシャでコイツを釣る→同戦闘中にコイツで別の生物釣る」ってのは出来ないのがちょっと残念。
☆《宮殿の看守/Palace Jailer》
☆《宮殿の歩哨/Palace Sentinels》
統治者は白にとって貴重なドローなので、ちょくちょく使われる事になりそう。
看守は疑似除去能力持ちなのだが安定性が低く、さらにはタフネスも低いため統治者を守るにも除去を維持するにも安定性が低い。
カードの意図としては「対戦相手の凶悪な生物を人質にした交渉で、第三者から殴られる状況でも統治者を維持できる」って辺りなんだろうけど、ぶっちゃけ黙って殴って統治者貰ってドローする方が嬉しい事のが圧倒的に多そうなので役立たなそう。
白単に入る純粋なドローとしては、色拘束も少ない歩哨の方がまだ良く使われそうである。4マナシングルで2/4の壁役が付いてくる疑似アリーナ、白なら十分でしょ。
《王位の守護者/Protector of the Crown》? 流石に6マナなら白単でももっといいドローがある。《ニンの杖/Staff of Nin》とか。
☆《護衛募集員/Recruiter of the Guard》
前に記事で書いたし、わざわざ説明しなくてもみんな分かってるだろうから細々書く事はしない。強い。
☆《聖域の僧院長/Sanctum Prelate》
レガシーだとともかく、EDHだとちょっと使いにくそう。性質上自分も被害を受ける事が多いし、マナコストもばらついている。上手く被害を避けるようなカードも通常構築と違って安定して確保できない。
ただ、クリーチャー中心の白緑デッキなら、マナ加速をクリーチャーに寄せられるので、効果的な軽いマナコスト帯も臆せず禁止できるので強そうではある。
特に、《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》《毒の濁流/Toxic Deluge》で涙を呑んでいた《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》やそれを使う《艦長シッセイ/Captain Sisay》あたりにはありがたい。裏目があるのはまあ仕方ない。
とはいえ、EDHでの《虚空の杯/Chalice of the Void》の使用率を見るに、クリーチャーを打ち消さない点を悪用出来る分でそれより少し良いとはいえ、前評判ほど頻繁に見かける事はなさそうである。
☆《召し上げ/Expropriate》
《ネファリアの災い、ジェリーヴァ/Jeleva, Nephalia’s Scourge》《悟った達人、ナーセット/Narset, Enlightened Master》のようなマナ踏み倒し系の玩具。
のみならず、《明日の標/Beacon of Tomorrows》まで使っていたような追加ターン系デッキでも採用が考えられる。フィニッシャー兼任で重いのを許容されていた明日の標とは方向性が別ではあるが、このカードもまた重さを許容されるだけの性質を持っていると自分は思っている。
☆《選択の幻影/Illusion of Choice》
溢れ出る《急かし/Quicken》感。
最悪1マナ1ドローインスタントなので、《急かし/Quicken》同様噛み合いを期待して入れるデッキが少量ありそう。
《急かし》と違って後打ち必須な受動的効果なので、ターンエンドの突然の《急かし》ほどうっただけでは盛り上がらないのが残念ではある。
☆《替え玉/Stunt Double》
インスタント《クローン/Clone》。
以前公式が話していた「クローン系を強化したい」プロジェクトが物凄く見える、単純上位互換な1枚。
相変わらず4マナは少々重いとはいえ、「マナを寝せずにターンを回せるので隙が少ない」「CIPなどとの組み合わせでインスタント妨害のように使え得る」と非常に小回りが利くので、使ってみれば案外軽く思えるかもしれない。
瞬速が、《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》の持つ「1マナ・色拘束なし」の壁を越えられるかは個人的に微妙に興味がある。
加えて《彫り込み鋼/Sculpting Steel》まで出来る変形者に勝る事はないであろうものの、生物コピーの分だけならあるいは。
☆《カストーディのリッチ/Custodi Lich》
統治者生物の中ではかなりやり手。
5マナは少々重いが、CIPで布告除去+ターンエンドに1ドロー、それに加えて統治者権限のやり取りが行われた時にもおまけで除去が付いてくる、となればまあコスト通りと見てもいいかも。
主に黒単で存在する、黒の生物をごちゃごちゃするリアニメイトジェネラル(《狂気を操る者チェイナー/Chainer, Dementia Master》《汚らわしき者バルソー/Balthor the Defiled》など)デッキでの活躍の場があるかも知れない。
《黒薔薇の棘/Thorn of the Black Rose》
黒の統治者カードでは、なんだかんだでコレが一番使いやすそう。
シングルシンボルの4マナで、1/3接死の防衛力の高い生物が付いてくるっていうのは、統治者全体で見てもかなり高いコスパ。
問題は、それなりにドローの確保が可能である黒で統治者カードを使うかという事。1マナ増やせば《カストーディのリッチ/Custodi Lich》というおまけつきもいるので、やっぱりコイツが使われる事はなさそうだ。
☆《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo, Havoc Raiser》
自軍生物の攻撃が通るたび、近年赤に与えられたライブラリートップ追放型ドローが誘発するアドバンテージ生物。
2マナという軽さは優秀。赤い《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》になれるか。
ただ、他の同様の追放ドローと違って「他人のカードなので安定性が低い」「『唱えてもよい』なので土地はプレイ出来ない」という欠点がある。
特に安定性が問題で、自前のカードはマナ加速と効率のいいトークン生成カードで固め、他人のカードでそのまま圧殺……と行こうにも「赤単で悠長にターンを回す」「土地ばかりめくれるとアド取れず辛い」「《紅蓮地獄/Pyroclasm》とかいらんカードがめくれてもアド取れず辛い」と考えると色々怪しい。
エドリックの友である追加ターンが使えない(《最後の賭け/Final Fortune》は追加ターンとは呼ばない)のも痛い。
むしろ《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》あたりの赤系トークンもりもりデッキでの汎用アドバンテージゴブリンとして活躍しそうな予感もする。
☆《地底の揺れ/Subterranean Tremors》
恐るべきゴミクズカード。マナベースまとめて壊すマン。
小粒のマナクリを《地震/Earthquake》的効果で壊滅させ、X=4以上で《粉砕の嵐/Shatterstorm》のおまけが付いてくる。
4点もばら撒けば大概のマナクリは死滅するので、ほとんど5マナの《壊滅/Devastation》亜種みたいな感覚で使えそうだ。
自分のマナベースも吹き飛ぶので、唯一吹き飛ばず、種類も豊富なマナランプスペルを中心とした赤緑系統のデッキで特に活躍しそうである。
X=8以上でゴジラ出すのは気が向いた時にでもどうぞ。
☆《絢爛なビヒモス/Regal Behemoth》
統治者時に、自分専用《春の鼓動/Heartbeat of Spring》がおまけで付いてくる統治者カード。
6マナ5/5トランプルというサイズは、奪われた統治者を取り戻すのに非常に向いているので、マナ倍加能力の維持が楽っぽいのが偉い。
さらには統治者の1ドローがある事がマナフラの受けにもなっていて、それぞれの能力の噛み合いが非常に良い。「統治者を維持・奪い取りながら」「手札を増やし」「マナに余裕を持ってそれらをキャスト」ってのは有能過ぎじゃないですか?
個人的にはかなり強いんじゃないかと思っている。
☆《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》
緑単になった新セルヴァラ。
相変わらず、本人のマナコストが軽めで、ドロー出来て、マナ加速も出来る、という優等生。
ただ、旧セルヴァラに比べるとドローが圧倒的に安定しないのと、色が減っている事の弊害が大きいイメージ。
サーチしやすい《原初の腕力魔道士/Primal Forcemage》などの組み合わせで安定して手札・マナが伸びるのは嬉しいのだが、それでも旧セルヴァラに加えると頼りなさが目立つ。
本人をジェネラルとするより、《艦長シッセイ/Captain Sisay》辺りに入れたの方が活躍の場が多そう。
他の3マナ兼の強い緑単ジェネラル(《クローサの庇護者シートン/Seton, Krosan Protector》《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》《放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard》)と比較してみても、個人的には、ジェネラルとしてはイマイチ評価出来ない。
☆《セルヴァラの暴走/Selvala’s Stampede》
まず、1つの見方が6ママナソーサリーの《ドルイドの誓い/Oath of Druids》。誓いと違って対戦相手がクリーチャーをコントロールしてなくても動くのが偉い。
手札から出す方も、うっかりフィニッシャーを引いてしまった時のケアに使えるので強い。
ただし、本当に《ドルイドの誓い/Oath of Druids》効果オンリーで考えると、相手の動議が完全に死に能力になるので少々重さが目立ってしまう。
手札にフィニッシャーが無い状態で自分が「解放」を選ぶと、展開を嫌った対戦相手が「野生」×3の方を取ってくれてちょっと得する可能性もある。恐い賭けではあるが。
もう1つの見方が、一方的な《実物提示教育/Show and Tell》。しかもプレインズウォーカーも出せる。
ただ、こちらの使い道の場合は対戦相手に「野生」を選ばれた時のケアをしておくとぐっとお得なので、例えば出したいのが《全知/Omniscience》でもある程度のクリーチャーは入れておいた方が良いだろう。
強力な効果とは言え、流石に一人《実物提示教育/Show and Tell》で6マナではコスパが悪すぎるので。
《ドルイドの誓い/Oath of Druids》用法だと重さが気になるので、重量級カード山積みデッキに入れ、《実物提示教育》メインとしての役割を期待するのが一番損はなさそう。
《アニマのメイエル/Mayael the Anima》なんかは一番うまく使えそう。これを入れたデッキで一番強いのは? って聞かれると青緑系の別のジェネラル(ゼガーナとか)になりそうだけど。
《護衛隊長、アドリアナ/Adriana, Captain of the Guard》
脳筋。赤白ジェネラルはどうしてこう殴るしか能のない奴らばかりなんだ……。
という訳で、色的には必然的に激戦区。そしてギセラやジョーさんより強いかと聞かれるとノーなので出番はなさそう。
1枚でいいから小器用な能力持ちが出れば、それだけで他赤白ジェネラルと差別化できるのに。
☆《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest》
発表時からすでにみんな注目していて、記事を書かれたりデッキを組まれたりしている人気ジェネラル。
色が強く、能力が強く、マナコストが軽いんだからそりゃ強いわ。
敢えて欠点上げるなら、直接フィニッシュにはつながらない、能動的に自分のアドバンテージを増やす動きがしにくい、ってくらい。
細かい分析は自分の他の記事や他の人の記事でやられているので割愛。
EDH的には、コイツがコンスピラシー2の台風の目となりそう。
☆《マルチェッサ女王/Queen Marchesa》
レオヴォルドの陰に隠れつつも、個人的には中々優秀なジェネラル候補だと思っているクリーチャー。
色が多めでカードプールが広く、マナコストも軽め、確定アドバンテージ能力持ちで、アドバンテージとなる統治者を守ったり奪取する手段にも長けている、というのが中々器用。
色は3色とは言え白赤含みと弱いのだが、だからこそコイツの統治者1ドローの価値が高くて良さ気に見える。
色的にもジェネラルの能力的にも、デッキはコントロール気味のものになるだろうか? 白赤を中心とした置物で減速しつつ、ジェネラルの能力を中心としてじりじりとアドバンテージを獲得、物量とマナに余裕を持った状態でコンボ揃えて切って捨てて勝ち、みたいな。
空呑くん辺りが大喜びでデッキ組みそうだけど、近場でレオヴォルド組んでる人がいて、マルチェッサ組んでない人がいたら試しに組んでみようかな、ってくらいには興味がある。
《高層都市の玉座/Throne of the High City》
どの色でもお手軽に統治者になれる土地。
とりあえず無色アンタップインの土地として最低限の仕事をしつつ、隙と暇を見て1ドロー~それ以上に変わるのだから悪くないカードだろう。
実際使うのは、色拘束に余裕があり、ドローに乏しいデッキ(つまり白単)くらいだろうが。
個人的にはこういう小回りのきく雰囲気のある(実際に小回りがきくとは言っていない)土地は結構好きだ。
個人的に気になったのはこんな感じ。
新録少ないから楽かと思ったけど、結構疲れたw
基本的に新カードで。うっかり再録のレビューしてても優しくスルーしてくれ。
(※ 追記:と思ったら、新規と再録分けて書いてくれてた。ありがとう公式)
リスト(http://magic.wizards.com/ja/articles/archive/card-image-gallery/conspiracy-take-crown)の上から順に。
☆《カストーディの魂呼び/Custodi Soulcaller》
微妙に形は違うがプチ《死に微笑むもの、アリーシャ/Alesha, Who Smiles at Death》みたいな能力。本人もアリーシャで釣れるので、枠があれば入るかも。
「アリーシャでコイツを釣る→同戦闘中にコイツで別の生物釣る」ってのは出来ないのがちょっと残念。
☆《宮殿の看守/Palace Jailer》
☆《宮殿の歩哨/Palace Sentinels》
統治者は白にとって貴重なドローなので、ちょくちょく使われる事になりそう。
看守は疑似除去能力持ちなのだが安定性が低く、さらにはタフネスも低いため統治者を守るにも除去を維持するにも安定性が低い。
カードの意図としては「対戦相手の凶悪な生物を人質にした交渉で、第三者から殴られる状況でも統治者を維持できる」って辺りなんだろうけど、ぶっちゃけ黙って殴って統治者貰ってドローする方が嬉しい事のが圧倒的に多そうなので役立たなそう。
白単に入る純粋なドローとしては、色拘束も少ない歩哨の方がまだ良く使われそうである。4マナシングルで2/4の壁役が付いてくる疑似アリーナ、白なら十分でしょ。
《王位の守護者/Protector of the Crown》? 流石に6マナなら白単でももっといいドローがある。《ニンの杖/Staff of Nin》とか。
☆《護衛募集員/Recruiter of the Guard》
前に記事で書いたし、わざわざ説明しなくてもみんな分かってるだろうから細々書く事はしない。強い。
☆《聖域の僧院長/Sanctum Prelate》
レガシーだとともかく、EDHだとちょっと使いにくそう。性質上自分も被害を受ける事が多いし、マナコストもばらついている。上手く被害を避けるようなカードも通常構築と違って安定して確保できない。
ただ、クリーチャー中心の白緑デッキなら、マナ加速をクリーチャーに寄せられるので、効果的な軽いマナコスト帯も臆せず禁止できるので強そうではある。
特に、《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》《毒の濁流/Toxic Deluge》で涙を呑んでいた《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》やそれを使う《艦長シッセイ/Captain Sisay》あたりにはありがたい。裏目があるのはまあ仕方ない。
とはいえ、EDHでの《虚空の杯/Chalice of the Void》の使用率を見るに、クリーチャーを打ち消さない点を悪用出来る分でそれより少し良いとはいえ、前評判ほど頻繁に見かける事はなさそうである。
☆《召し上げ/Expropriate》
《ネファリアの災い、ジェリーヴァ/Jeleva, Nephalia’s Scourge》《悟った達人、ナーセット/Narset, Enlightened Master》のようなマナ踏み倒し系の玩具。
のみならず、《明日の標/Beacon of Tomorrows》まで使っていたような追加ターン系デッキでも採用が考えられる。フィニッシャー兼任で重いのを許容されていた明日の標とは方向性が別ではあるが、このカードもまた重さを許容されるだけの性質を持っていると自分は思っている。
☆《選択の幻影/Illusion of Choice》
溢れ出る《急かし/Quicken》感。
最悪1マナ1ドローインスタントなので、《急かし/Quicken》同様噛み合いを期待して入れるデッキが少量ありそう。
《急かし》と違って後打ち必須な受動的効果なので、ターンエンドの突然の《急かし》ほどうっただけでは盛り上がらないのが残念ではある。
☆《替え玉/Stunt Double》
インスタント《クローン/Clone》。
以前公式が話していた「クローン系を強化したい」プロジェクトが物凄く見える、単純上位互換な1枚。
相変わらず4マナは少々重いとはいえ、「マナを寝せずにターンを回せるので隙が少ない」「CIPなどとの組み合わせでインスタント妨害のように使え得る」と非常に小回りが利くので、使ってみれば案外軽く思えるかもしれない。
瞬速が、《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》の持つ「1マナ・色拘束なし」の壁を越えられるかは個人的に微妙に興味がある。
加えて《彫り込み鋼/Sculpting Steel》まで出来る変形者に勝る事はないであろうものの、生物コピーの分だけならあるいは。
☆《カストーディのリッチ/Custodi Lich》
統治者生物の中ではかなりやり手。
5マナは少々重いが、CIPで布告除去+ターンエンドに1ドロー、それに加えて統治者権限のやり取りが行われた時にもおまけで除去が付いてくる、となればまあコスト通りと見てもいいかも。
主に黒単で存在する、黒の生物をごちゃごちゃするリアニメイトジェネラル(《狂気を操る者チェイナー/Chainer, Dementia Master》《汚らわしき者バルソー/Balthor the Defiled》など)デッキでの活躍の場があるかも知れない。
《黒薔薇の棘/Thorn of the Black Rose》
黒の統治者カードでは、なんだかんだでコレが一番使いやすそう。
シングルシンボルの4マナで、1/3接死の防衛力の高い生物が付いてくるっていうのは、統治者全体で見てもかなり高いコスパ。
問題は、それなりにドローの確保が可能である黒で統治者カードを使うかという事。1マナ増やせば《カストーディのリッチ/Custodi Lich》というおまけつきもいるので、やっぱりコイツが使われる事はなさそうだ。
☆《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo, Havoc Raiser》
自軍生物の攻撃が通るたび、近年赤に与えられたライブラリートップ追放型ドローが誘発するアドバンテージ生物。
2マナという軽さは優秀。赤い《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》になれるか。
ただ、他の同様の追放ドローと違って「他人のカードなので安定性が低い」「『唱えてもよい』なので土地はプレイ出来ない」という欠点がある。
特に安定性が問題で、自前のカードはマナ加速と効率のいいトークン生成カードで固め、他人のカードでそのまま圧殺……と行こうにも「赤単で悠長にターンを回す」「土地ばかりめくれるとアド取れず辛い」「《紅蓮地獄/Pyroclasm》とかいらんカードがめくれてもアド取れず辛い」と考えると色々怪しい。
エドリックの友である追加ターンが使えない(《最後の賭け/Final Fortune》は追加ターンとは呼ばない)のも痛い。
むしろ《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》あたりの赤系トークンもりもりデッキでの汎用アドバンテージゴブリンとして活躍しそうな予感もする。
☆《地底の揺れ/Subterranean Tremors》
恐るべきゴミクズカード。マナベースまとめて壊すマン。
小粒のマナクリを《地震/Earthquake》的効果で壊滅させ、X=4以上で《粉砕の嵐/Shatterstorm》のおまけが付いてくる。
4点もばら撒けば大概のマナクリは死滅するので、ほとんど5マナの《壊滅/Devastation》亜種みたいな感覚で使えそうだ。
自分のマナベースも吹き飛ぶので、唯一吹き飛ばず、種類も豊富なマナランプスペルを中心とした赤緑系統のデッキで特に活躍しそうである。
X=8以上でゴジラ出すのは気が向いた時にでもどうぞ。
☆《絢爛なビヒモス/Regal Behemoth》
統治者時に、自分専用《春の鼓動/Heartbeat of Spring》がおまけで付いてくる統治者カード。
6マナ5/5トランプルというサイズは、奪われた統治者を取り戻すのに非常に向いているので、マナ倍加能力の維持が楽っぽいのが偉い。
さらには統治者の1ドローがある事がマナフラの受けにもなっていて、それぞれの能力の噛み合いが非常に良い。「統治者を維持・奪い取りながら」「手札を増やし」「マナに余裕を持ってそれらをキャスト」ってのは有能過ぎじゃないですか?
個人的にはかなり強いんじゃないかと思っている。
☆《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》
緑単になった新セルヴァラ。
相変わらず、本人のマナコストが軽めで、ドロー出来て、マナ加速も出来る、という優等生。
ただ、旧セルヴァラに比べるとドローが圧倒的に安定しないのと、色が減っている事の弊害が大きいイメージ。
サーチしやすい《原初の腕力魔道士/Primal Forcemage》などの組み合わせで安定して手札・マナが伸びるのは嬉しいのだが、それでも旧セルヴァラに加えると頼りなさが目立つ。
本人をジェネラルとするより、《艦長シッセイ/Captain Sisay》辺りに入れたの方が活躍の場が多そう。
他の3マナ兼の強い緑単ジェネラル(《クローサの庇護者シートン/Seton, Krosan Protector》《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》《放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard》)と比較してみても、個人的には、ジェネラルとしてはイマイチ評価出来ない。
☆《セルヴァラの暴走/Selvala’s Stampede》
まず、1つの見方が6ママナソーサリーの《ドルイドの誓い/Oath of Druids》。誓いと違って対戦相手がクリーチャーをコントロールしてなくても動くのが偉い。
手札から出す方も、うっかりフィニッシャーを引いてしまった時のケアに使えるので強い。
ただし、本当に《ドルイドの誓い/Oath of Druids》効果オンリーで考えると、相手の動議が完全に死に能力になるので少々重さが目立ってしまう。
手札にフィニッシャーが無い状態で自分が「解放」を選ぶと、展開を嫌った対戦相手が「野生」×3の方を取ってくれてちょっと得する可能性もある。恐い賭けではあるが。
もう1つの見方が、一方的な《実物提示教育/Show and Tell》。しかもプレインズウォーカーも出せる。
ただ、こちらの使い道の場合は対戦相手に「野生」を選ばれた時のケアをしておくとぐっとお得なので、例えば出したいのが《全知/Omniscience》でもある程度のクリーチャーは入れておいた方が良いだろう。
強力な効果とは言え、流石に一人《実物提示教育/Show and Tell》で6マナではコスパが悪すぎるので。
《ドルイドの誓い/Oath of Druids》用法だと重さが気になるので、重量級カード山積みデッキに入れ、《実物提示教育》メインとしての役割を期待するのが一番損はなさそう。
《アニマのメイエル/Mayael the Anima》なんかは一番うまく使えそう。これを入れたデッキで一番強いのは? って聞かれると青緑系の別のジェネラル(ゼガーナとか)になりそうだけど。
《護衛隊長、アドリアナ/Adriana, Captain of the Guard》
脳筋。赤白ジェネラルはどうしてこう殴るしか能のない奴らばかりなんだ……。
という訳で、色的には必然的に激戦区。そしてギセラやジョーさんより強いかと聞かれるとノーなので出番はなさそう。
1枚でいいから小器用な能力持ちが出れば、それだけで他赤白ジェネラルと差別化できるのに。
☆《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest》
発表時からすでにみんな注目していて、記事を書かれたりデッキを組まれたりしている人気ジェネラル。
色が強く、能力が強く、マナコストが軽いんだからそりゃ強いわ。
敢えて欠点上げるなら、直接フィニッシュにはつながらない、能動的に自分のアドバンテージを増やす動きがしにくい、ってくらい。
細かい分析は自分の他の記事や他の人の記事でやられているので割愛。
EDH的には、コイツがコンスピラシー2の台風の目となりそう。
☆《マルチェッサ女王/Queen Marchesa》
レオヴォルドの陰に隠れつつも、個人的には中々優秀なジェネラル候補だと思っているクリーチャー。
色が多めでカードプールが広く、マナコストも軽め、確定アドバンテージ能力持ちで、アドバンテージとなる統治者を守ったり奪取する手段にも長けている、というのが中々器用。
色は3色とは言え白赤含みと弱いのだが、だからこそコイツの統治者1ドローの価値が高くて良さ気に見える。
色的にもジェネラルの能力的にも、デッキはコントロール気味のものになるだろうか? 白赤を中心とした置物で減速しつつ、ジェネラルの能力を中心としてじりじりとアドバンテージを獲得、物量とマナに余裕を持った状態でコンボ揃えて切って捨てて勝ち、みたいな。
空呑くん辺りが大喜びでデッキ組みそうだけど、近場でレオヴォルド組んでる人がいて、マルチェッサ組んでない人がいたら試しに組んでみようかな、ってくらいには興味がある。
《高層都市の玉座/Throne of the High City》
どの色でもお手軽に統治者になれる土地。
とりあえず無色アンタップインの土地として最低限の仕事をしつつ、隙と暇を見て1ドロー~それ以上に変わるのだから悪くないカードだろう。
実際使うのは、色拘束に余裕があり、ドローに乏しいデッキ(つまり白単)くらいだろうが。
個人的にはこういう小回りのきく雰囲気のある(実際に小回りがきくとは言っていない)土地は結構好きだ。
個人的に気になったのはこんな感じ。
新録少ないから楽かと思ったけど、結構疲れたw
コメント
セルヴァラは旧セルヴァラに入れようと妄想してました(笑)
グレンゾ中心のデッキは安定性がちょっと不安ですよね。
幸い、赤ならサーチしやすいゴブリンなので、構築時に気を配れば戦場に出る事自体は多そうです。
セルヴァラはどうでしょうね。
爆発的にマナが出る事はある点に可能性は感じますが……。
旧セルヴァラ視点で見ると、貴重な白マナを大量に出せるのが優秀そうに見えます。