カードリストも出揃った(http://magic.wizards.com/ja/articles/archive/card-image-gallery/%E3%80%8E%E7%95%B0%E7%95%8C%E6%9C%88%E3%80%8F-2016-06-27)ので、EDH視点でカードをいくつか見ていこうコーナー。
一部例外を除き、いくらかでも使われそうなカードをピックアップ。
今更なので完全にぎゃすたーさん他の二番煎じ。



・《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar》
シッセイで持ってこられたら案外ウザったいかも。それ以外なら、サーチのしやすさ的にも大して変わらないだろうし、大体《ロクソドンの門番/Loxodon Gatekeeper》でいい。


・《相変位/Displace》
消えてすぐ出るブリンクなので、ラスプーチンの追加ブリンクになる。
生物しか消せない《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》の下位互換なので、ブリンク足りないと思うなら程度だけど。
個人的には3マナだと追加で入る事はなさそう。重い。もう少し軽いか、《記憶への消失/Vanish into Memory》みたいに追加効果があるなら別だけど。


・《月への封印/Imprisoned in the Moon》
3マナ、ソーサリータイミングと、土地以外バウンスや《猿術/Pongify》ほど融通は利かないのだが、ジェネラルを戦場に残したまま封印してしまえるのは悪くない。除去の選択肢として考えられるくらいの性能はあるかも。
性質上、比較対象はコンマジ系統になる。《精神支配/Mind Harness》、《支配魔法/Control Magic》、《不実/Treachery》辺りと比べてどうか。



・《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》
エドリック系統で追加の《呪い捕らえ/Cursecatcher》として活躍が見込まれそうなスペック。
つーかEDHだとほぼほぼマーフォーク関係ないから呪い捕らえより強いまである。


・《即時却下/Summary Dismissal》
一部で前評判がいいが、自分はこれらは評価していない。
4マナ固定の即時却下は、能力にも対応しているとは言え《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》に比べて使い勝手が悪い。


・《非実体化/Unsubstantiate》
ある程度採用圏内のカードと比べてみると、弱い《差し戻し/Remand》か弱い《応じ返し/Snapback》、あるいは《残響する真実/Echoing Truth》を選んで使える、という効果。

打ち消しとして見ると、差し戻しもだったのだがEDHだと非常に頼りない。マナさえあれば再キャスト出来るので、テンポをちょっと取るのが手一杯。打ち消したいのが《否定の契約/Pact of Negation》なんかだと目も当てられない。
その上こっちはドローも付いてないのもあり、2マナ使ってまで撃ちたい効果とは言えない。

だがバウンスとして見ると、クリーチャーしか戻せないが、範囲が狭さが原因で手札で腐る事がないという点で評価できる。
打ち消しはあくまで非常時のおまけ、バウンスメインくらいに考えれば、《応じ返し/Snapback》と選択肢を争う程度のスペックはあると思う。


・《墓所破り/Cryptbreaker》
《クローサの庇護者シートン/Seton, Krosan Protector》や《遺産のドルイド/Heritage Druid》に近い何かを感じるので、ちょっと期待したい。召喚酔いにも影響されず、即座にドローを起動出来るので悪用できそうな気もするがどうなるか。
バルソーとか、ゾンビがそれなりに入っていて、かつ何らかのタイミングでもりっと生物出す事もあるデッキでワンチャン。
一応、といったレベルのコストだけど、スペルシェイパー的能力で墓地を肥やす事も出来るし。


・《オリヴィアの竜騎兵/Olivia’s Dragoon》
ギトラグの共鳴者。しかしながら、緑のクリーチャーの方がサーチしやすいため、《野生の雑種犬/Wild Mongrel》と同じ2マナのコイツには出番がなさそう。
多めに共鳴者入れたいなら。4、5番手くらいの奴。


・《地獄の樹/Tree of Perdition》
苦弄で相手のライフを消し飛ばす仕事をする。
単体でも、初期ライフからならライフ27点を一気に削り取る効果があるので、横並べコンバット系ジェネラルで使われる可能性も。
一回使うとタフネスが上がり過ぎて再利用しにくいのが問題。そこをどうカバーするか。


・《嘆きのグール/Wailing Ghoul》
軽くて墓地が肥える生物だけど、バルソーとか3色シディシみたいなので使うの?
使ってないジェネラルだから、この辺の枠の必要量が分からない。


・《騒乱の歓楽者/Bedlam Reveler》
前の記事でも書いてた奴。赤青系統でドローとして使われるかも知れない。
生物であるため、色的にサーチしにくいのがちょっと残念。
パワーが2以下のゴブリンだったらもうちょっと便利だったんだけどね。


・《集団的抵抗/Collective Defiance》
これまた以前の記事で書いた奴。
どれも絶妙に強いとは言い切れないのだが、細々と使い勝手が良さそうなカード。
ソーサリーの除去、PWに撃てる本体火力、《トレイリアの風/Tolarian Winds》、とどれも3マナだと軽く躊躇する能力なのだが、選択肢があり、その上増やす事も出来るとなると、その柔軟さを買われて採用される可能性もありそう。


・《鏡翼のドラゴン/Mirrorwing Dragon》
またまた前に記事で書いた奴。
新ザダ。エドリックにおける《タッサの二叉槍/Bident of Thassa》のような、第二のジェネラルとして頑張ってくれ。


・《予言的妄語/Prophetic Ravings》
赤1マナで速攻が付く系エンチャント。ナーセット、ジェリーヴァみたいなデッキに。
後半に引いても、ルーティング能力が付いてるので脇の適当な生物(入ってればだけど)に付けて役立てられる腐りにくさは魅力。
ナーセットもジェリーヴァも生物ほとんど入らないから活かしきれなそうなのが残念。中身が空になったジェリーヴァとかが一番使いそう。出もジェリーヴァは使い切ったら死んでなんぼのムーブするから《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》みたいな使い減りしない奴のがいいっていうジレンマ。


・《正気の欠片/Shreds of Sanity》
アドバンテージを取れる墓地回収。
戻すのがインスタント+ソーサリーなので、赤青追加ターン系とか、赤黒生物少ない系のデッキだと強そう。
3マナが微妙に重いが、アド取れるのでデッキによっては採用圏内なのでは?


・《熱錬金術師/Thermo-Alchemist》
2マナで3点(あるいはそれ以上)のダメージを稼いでくれる新ラクドス期待の星。
純粋にダメージ飛ばす軽量カードは、《ブラッド・ペット/Blood Pet》みたいにマナ加速しつつ殴れたり、火力呪文みたいに除去と兼任出来る訳ではないので小回りは利かないが、マナコストあたりのダメージ効率が高いのが魅力。デッキの枠に余裕があれば。


・《直接射撃/Clear Shot》
ちょっと重いけど、緑単色で使えるインスタントの生物除去。
《セテッサ式戦術/Setessan Tactics》とは一長一短。軽いけど召喚酔いに影響されるセテッサ式とどっちが便利か。
緑単色だと、たいてい防御無視でガン攻めした方が強いので、そもそもこういう除去が入らないんだよな……。


・《異界の進化/Eldritch Evolution》
強い事しか書いてない。クリーチャーが多めに入っている緑デッキで、今後定番になりそうなカード。
代表的なのだと、《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》から《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》とか、《略奪の母、汁婆/Wort, the Raidmother》から共謀して《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》とか。


・《墓後家蜘蛛、イシュカナ/Ishkanah, Grafwidow》
期待の新人ジェネラル。黒緑でも有色無限だけで勝てるようになった。
言うほど強くはなさそうだけど、感覚的に《クロールの死の僧侶、マジレク/Mazirek, Kraul Death Priest》くらいには戦えそう。
マジレクと違って勝ち筋は非常に単純なので、実際組む人がいるかどうかは未知数。


・《首絞め/Noose Constrictor》
ギトラグ期待の新人。《野生の雑種犬/Wild Mongrel》のほぼ同系再版。
うっかり雑種犬が墓地に落ちても《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》で共鳴者を持って来れるので安定性が大きく上がったと言える。
雑種犬と比べると、《殺し/Snuff Out》とかで死ぬけど、飛行をブロックできるので一長一短。


・《ギサとゲラルフ/Gisa and Geralf》
誤訳に殺された悲しき新ジェネラル。
とは言え、《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》や《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》で同様のコンボは行けるので、《夜まといのヴェラ/Vela the Night-Clad》と同程度には戦える。
差別化のためにはゾンビシナジーを活かした構成が必要か。


・《残忍な剥ぎ取り/Grim Flayer》
一応、軽い生物で、ライブラリー操作しながら墓地も肥やせるから小回りは利く、けど……。
《闇の腹心/Dark Confidant》すら、EDHだとタイムラグによる弱さが目立って久しい昨今、手札も増えないコイツに出番があるのか疑惑。


・《永遠の災い魔/Eternal Scourge》
緑単色でも《食物連鎖/Food Chain》コンボが可能に!
繰り返し唱えるだけでも勝てる系ジェネラルに新たな選択肢が増えたのは非常に大きい。食物連鎖がエンチャントなので、サーチしやすい白緑系統が有力候補。
唱え直しが影響する白緑ジェネラルというと、《Hazezon Tamar》《幽霊の酋長、カラドール/Karador, Ghost Chieftain》《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》あたり?


・《完成態の講師/Docent of Perfection》
あざみにウィザード配るマン。
カード引きまくって複数追加ターンを確保した後、突然殴っていけるフィニッシャーと化す。
これであざみも純粋なフィニッシュカードを入れずに戦えるようになったのでは? 一応ウィザードほぼフィニッシャーだった《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》とか入れずとも、《明日の標/Beacon of Tomorrows》とコレでフィニッシュは事足りそう。


・《謎の石の断片/Cryptolith Fragment》
新ラクドス期待の星。
《熱錬金術師/Thermo-Alchemist》と違ってマナを出しながらダメージ配る系統なので無理なくデッキに入る。その上ダメージ効率は3マナで3点という破格なもの。
新ラクドス限定だが非常に強い。


・《狼の試作機/Lupine Prototype》
パワー参照する《首席議長ゼガーナ/Prime Speaker Zegana》に。
軽く、無色マナだけで出せるのはかなり偉い。青ならアーティファクトサーチはお手の物なのだが、ゼガーナは生物寄りのデッキなのでそれが活かされる事はなさそう。
緑専用生物サーチは多くなるので、《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》などでサーチしやすい《避難の古木/Sheltering Ancient》には使い勝手で微妙に劣るか。


・《魂分離機/Soul Separator》
無色でリアニメイトが出来る。ただしかなり重い。
黒を含まない青茶系でリアニが選択肢に挙げられるようになった事は大きな影響と言えるかも。


・《ガイアー岬の療養所/Geier Reach Sanitarium》
悪用しやすく、他人に利用されにくい点で《海の中心、御心/Mikokoro, Center of the Sea》より強い。
御心もそこそこ見かける現状、コイツを使うデッキは結構出てきそう。いぶし銀の活躍に期待。



コメント

zama
2016年7月12日18:08

《非実体化/Unsubstantiate》
これですね。。どっちを取っても微妙な性能…
応じ返しはどちらかと言うとピッチ枠でしか採用されないカードなので、ストーム系の追加パーツとかとして見るのが正しい気がします。

しらたき
2016年7月12日23:57

地獄の樹、突撃陣形ぶちこんでドランあたりでやると爽快感すらありそうですね。

かっこかり
2016年7月13日15:09

>zamaくん
採用件の2マナインスタントで、どっちを取っても微妙だけど、どっちを取っても最低限の仕事はする、ていう評価の難しいカードだとは思う。
最初は評価がとても低かったけど、選択肢があって構えて置けばとりあえず何かは出来るのを評価してランクアップ。ジェネラルがいるフォーマットという関係上、バウンスを生物に撃つ事も多いし。


>しらたきさん
手間はかかるけどロマンがありますよね。ひっくり返せばなぐってよし、交換して良し、ですし。
パワーが1でもあれば結構楽にロクでもない事が出来たのですが。

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