意外と知られていない? EDHのマナ加速
2015年8月2日 EDHカード考察 コメント (2)EDHで遊んでいると、特に普段あまり対戦しない人から「このカードなんですか?」と聞かれる事がたまにある。
ある程度EDHに熱を傾けている人には定番ぽいカードでも、他のレギュレーションのトーナメント中の余った時間とかで遊んでいるような人だと、本人がマジックを始める前に絶版になっているようなカードは意外と知られていないものらしい。
基本的に、一部の有名ぶっ壊れカードを除けば、ある程度新しいカードの方がパワーが高い傾向にあるのがそれに拍車をかけるというのもあるのだろう。
そんな訳で、今回は古いカードを、特にデッキの基本になるマナ加速に絞ってピックアップ。
古いの基準は「日本語版が発行されていないカード」。
長くEDHやってる人には、今さらなカードの退屈な羅列になるかもなんでごめんなさい。初心者の助けにはなるかも知れないよね、ってコンセプトで書き始めた記事なので。
☆《Jeweled Amulet》
まずはこれから。英語版しかないマナ加速カードでは、比較的有名かも。
アイスエイジに収録されている、かのMoxシリーズのリメイクで、0マナのアーティファクトであり、マナ加速に貢献できる。
ただ、マナを発生させるためには1度マナをつぎ込まなければならないし、基本的には複数のマナをため込んで置く事も出来ない。
それでも緑以外で2ターン目に3マナに到達できるアクションを準備できるのは偉大で、意外と小回りも効くナイスカード。
豆知識としては、無色のマナもチャージ出来る事と、何らかの理由で複数の蓄積カウンターが乗った場合、マナを出した時に参照する色はいずれも「最後に起動した溜め能力の時に記録された色」である事。
☆《Gaea’s Touch》
基本森限定の《踏査/Exploration》的能力と、生け贄に捧げて緑緑を出す能力を持つザ・ダークのカード。
設置してアンタップを迎えた以降のターンでは、マナ効率的には《暗黒の儀式/Dark Ritual》を唱えたレベルの大きめのマナ加速に出来るのが魅力。
☆《Priest of Yawgmoth》
アーティファクトを生け贄にしてマナを発生させるアンティキティーのクリーチャー。
例えば《厳かなモノリス/Grim Monolith》なら自身のマナとこれの起動で3黒黒、《摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone》なら2黒黒黒と、アーティファクト自身がマナ加速として利用される事も多いだけに中々の爆発力を誇る。
黒は《Demonic Tutor》を経由したり、そもそも重めのカードだったりで一時的にでも大きなマナ加速が欲しい場面は少なくないので、意外と役に立つ場面も多い事だろう。
☆《Soldevi Adnate》
アライアンスのカードで、先ほど紹介した《Priest of Yawgmoth》のクリーチャー版。
生け贄にするクリーチャーには、黒かアーティファクトの制限がかかっているため、黒単以外だとガンガン使っていくような状況は少ないかも知れない。
ただ、自身も生け贄に捧げる事が出来るクリーチャーであるという面で、《Priest of Yawgmoth》よりも能力を腐らせにくいという利点があり、それはかなり大きなポイント。
☆《Basal Thrull》
上で紹介している《Soldevi Adnate》と似ているマナ加速カードであるのだが、色拘束が強い、自身しか生け贄に捧げられない、ダブルシンボルである、という点で下位互換なフォールンエンパイア出身のカード。
とは言えEDHはハイランダーなので、何ら名の理由でクリーチャーなマナ加速が欲しいデッキには投入される事もある。
未来にて《基底スリヴァー/Basal Sliver》としてリメイクされた。
大体こんな所で。
知らないカードだったら参考にしてもらえるとうれしいです。
※ おまけ
☆《ほくちの壁/Tinder Wall》
エキスパンションには日本語版が無いのだけれど、諸事情により日本語版が存在するシリーズその1。
1マナのカードでありながら、その場で2マナ出してプチ《暗黒の儀式/Dark Ritual》の様にも使える上、置きっぱなしで後々の大きなマナ加速にも使える、というなかなか便利なカード。緑には珍しいタイプのマナ加速。
ごくまれにだが、《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》とか相手にした際、下の能力が光る時がある。
☆《オークの木こり/Orcish Lumberjack》
エキスパンションには日本語版が無いのだけれど、諸事情により日本語版が存在するシリーズその2。
珍しい赤いマナクリ。
しかも1マナと軽いうえに、一時的マナ加速を得意とする黒でさえ真っ青な爆発力。タップのみで3マナも発生させる事が出来る。生け贄にするのはタップ状態の森でも構わないため、少なくともそのターンの展開を阻害する事もない。
正直1マナコモンとは思えないスペック。
今度こそおしまい。
お疲れ様でした。
ある程度EDHに熱を傾けている人には定番ぽいカードでも、他のレギュレーションのトーナメント中の余った時間とかで遊んでいるような人だと、本人がマジックを始める前に絶版になっているようなカードは意外と知られていないものらしい。
基本的に、一部の有名ぶっ壊れカードを除けば、ある程度新しいカードの方がパワーが高い傾向にあるのがそれに拍車をかけるというのもあるのだろう。
そんな訳で、今回は古いカードを、特にデッキの基本になるマナ加速に絞ってピックアップ。
古いの基準は「日本語版が発行されていないカード」。
長くEDHやってる人には、今さらなカードの退屈な羅列になるかもなんでごめんなさい。初心者の助けにはなるかも知れないよね、ってコンセプトで書き始めた記事なので。
☆《Jeweled Amulet》
Jeweled Amulet (0)
アーティファクト
(1),(T):Jeweled Amuletの上に蓄積(charge)カウンターを1個置く。この起動コストとして支払ったマナのタイプを記録しておく。この能力は、Jeweled Amuletの上に蓄積カウンターが置かれていない場合にのみ起動できる。
(T),Jeweled Amuletから蓄積カウンターを1個取り除く:あなたのマナ・プールに、最後に記録されたタイプのマナ1点を加える。
まずはこれから。英語版しかないマナ加速カードでは、比較的有名かも。
アイスエイジに収録されている、かのMoxシリーズのリメイクで、0マナのアーティファクトであり、マナ加速に貢献できる。
ただ、マナを発生させるためには1度マナをつぎ込まなければならないし、基本的には複数のマナをため込んで置く事も出来ない。
それでも緑以外で2ターン目に3マナに到達できるアクションを準備できるのは偉大で、意外と小回りも効くナイスカード。
豆知識としては、無色のマナもチャージ出来る事と、何らかの理由で複数の蓄積カウンターが乗った場合、マナを出した時に参照する色はいずれも「最後に起動した溜め能力の時に記録された色」である事。
☆《Gaea’s Touch》
Gaea’s Touch (緑)(緑)
エンチャント
(0):あなたは、あなたの手札にある基本森(Forest)カード1枚を戦場に出してもよい。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ、各ターンに1回のみ起動できる。
Gaea’s Touchを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに(緑)(緑)を加える。
基本森限定の《踏査/Exploration》的能力と、生け贄に捧げて緑緑を出す能力を持つザ・ダークのカード。
設置してアンタップを迎えた以降のターンでは、マナ効率的には《暗黒の儀式/Dark Ritual》を唱えたレベルの大きめのマナ加速に出来るのが魅力。
☆《Priest of Yawgmoth》
Priest of Yawgmoth (1)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
(T),アーティファクトを1つ生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに、生け贄に捧げられたアーティファクトの点数で見たマナ・コストに等しい点数の(黒)を加える。
1/2
アーティファクトを生け贄にしてマナを発生させるアンティキティーのクリーチャー。
例えば《厳かなモノリス/Grim Monolith》なら自身のマナとこれの起動で3黒黒、《摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone》なら2黒黒黒と、アーティファクト自身がマナ加速として利用される事も多いだけに中々の爆発力を誇る。
黒は《Demonic Tutor》を経由したり、そもそも重めのカードだったりで一時的にでも大きなマナ加速が欲しい場面は少なくないので、意外と役に立つ場面も多い事だろう。
☆《Soldevi Adnate》
Soldevi Adnate (1)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
(T),黒のクリーチャーかアーティファクト・クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに、生け贄に捧げられたクリーチャーの点数で見たマナ・コストに等しい量の(黒)を加える。
1/2
アライアンスのカードで、先ほど紹介した《Priest of Yawgmoth》のクリーチャー版。
生け贄にするクリーチャーには、黒かアーティファクトの制限がかかっているため、黒単以外だとガンガン使っていくような状況は少ないかも知れない。
ただ、自身も生け贄に捧げる事が出来るクリーチャーであるという面で、《Priest of Yawgmoth》よりも能力を腐らせにくいという利点があり、それはかなり大きなポイント。
☆《Basal Thrull》
Basal Thrull (黒)(黒)
クリーチャー — スラル(Thrull)
(T),Basal Thrullを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに(黒)(黒)を加える。
1/2
上で紹介している《Soldevi Adnate》と似ているマナ加速カードであるのだが、色拘束が強い、自身しか生け贄に捧げられない、ダブルシンボルである、という点で下位互換なフォールンエンパイア出身のカード。
とは言えEDHはハイランダーなので、何ら名の理由でクリーチャーなマナ加速が欲しいデッキには投入される事もある。
未来にて《基底スリヴァー/Basal Sliver》としてリメイクされた。
大体こんな所で。
知らないカードだったら参考にしてもらえるとうれしいです。
※ おまけ
☆《ほくちの壁/Tinder Wall》
Tinder Wall / ほくちの壁 (緑)
クリーチャー — 植物(Plant) 壁(Wall)
防衛(このクリーチャーは攻撃できない。)
ほくちの壁を生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに(赤)(赤)を加える。
(赤),ほくちの壁を生け贄に捧げる:ほくちの壁によってブロックされているクリーチャー1体を対象とする。ほくちの壁はそれに2点のダメージを与える。
0/3
エキスパンションには日本語版が無いのだけれど、諸事情により日本語版が存在するシリーズその1。
1マナのカードでありながら、その場で2マナ出してプチ《暗黒の儀式/Dark Ritual》の様にも使える上、置きっぱなしで後々の大きなマナ加速にも使える、というなかなか便利なカード。緑には珍しいタイプのマナ加速。
ごくまれにだが、《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》とか相手にした際、下の能力が光る時がある。
☆《オークの木こり/Orcish Lumberjack》
Orcish Lumberjack / オークの木こり (赤)
クリーチャー — オーク(Orc)
(T),森(Forest)を1つ生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに、(赤)と(緑)の好きな組み合わせのマナ3点を加える。
1/1
エキスパンションには日本語版が無いのだけれど、諸事情により日本語版が存在するシリーズその2。
珍しい赤いマナクリ。
しかも1マナと軽いうえに、一時的マナ加速を得意とする黒でさえ真っ青な爆発力。タップのみで3マナも発生させる事が出来る。生け贄にするのはタップ状態の森でも構わないため、少なくともそのターンの展開を阻害する事もない。
正直1マナコモンとは思えないスペック。
今度こそおしまい。
お疲れ様でした。
コメント
確かにあざみ以外だと出番も少ないですし、しかも紙にはウィザードと書いてないので色々マイナーだとは思うのですが、《海の占術師/Sea Scryer》はミラージュでギリギリ通常の日本語版が存在するので、その時代の物は避けさせていただきました。
実際の所は、ミラージュブロック以前の再録されてないカードは結構カード説明を問われる率が高めの印象があります。
おそらく、漫画「デュエルマスターズ」(初期)でMTGを知ってプレイ人口が増えたため、その時代のスタンダードであった「テンペスト~ウルザブロック」からならある程度知識がある人が多いのではないかと自分は考えています。