前回(http://kakkokari.diarynote.jp/201502271046003150/)の続き
ここからはコンボカード以外のカードを中心に


◎《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》
ジェネラルに据えられ、「マナクリーチャーをドローソースに換えながら大量ドロー→追加ターン」のループで対戦相手を圧倒するデッキタイプとして活躍している。
マナクリーチャーが、序盤は展開、中盤以降はドローソースとなるためマナフラッドが起こりにくく、追加ターンは単純に強い。起点となるエドリックも、3マナと軽く再キャストも容易い上、固有色にカウンター有する青を含んでいるので少量の除去ならどうという事はない。
現在最強アーキタイプの一角。

・対策
まずはなんといってもインスタントのクリーチャー除去。少量の除去なら効きにくいとは言え、ジェネラルでドローを進められていないうちは追加ターン山盛りのマナフラデッキ。除去を重ねてエドリックによるドローを止められ続けると結構つらい。
ただ、《タッサの二叉槍/Bident of Thassa》などの置物型ジェネラルがデッキに入っていて、そこを起点にループが発生する事もあるため、それらに警戒する必要もあるのが難点。
小型クリーチャーに頼っているため、全体除去や継続的なパーマネントの除去源も苦手。マナクリがドローも加速も出来るという事は、逆に言うとマナクリを潰されるとドローも加速も出来ないという事。極論、エドリック単体しかいないといつまでたっても回避能力のない《知謀の将軍 陸遜/Lu Xun, Scholar General》レベルなので大して怖くない。
追加ターンを打ち消せるカウンターもそれなりに有用。ただ、これをキャストされている時点である程度カードを引かれている事が主なので、根本的な解決にはなりにくいし、そもそも増えた手札からカウンターが飛び出してくる可能性もある。あくまで受けの広いカードだから出来る次点程度の対策として過信は禁物。
また、少ない追加ターンを使い回す目的で《有毒の蘇生/Noxious Revival》《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》などの墓地利用も入っている事が多い。墓地対策も次点の次点程度の対策にはなる。
基本的には、とにかくクリーチャーを潰し続けれるデッキ構成なら対処しやすいという事だ。


◎《Timetwister》《Wheel of Fortune》
手札を一気に7枚に揃える強力ドローカード。
手札が少ない時はもちろん、対戦相手が《Demonic Tutor》でカードを手札に加えた直後や、枚数は多くても弱い手札の時などにも撃ち込むチャンスは訪れる。
欠点は対戦相手にも手札を7枚に増やすメリットを与えてしまう事なのだが、逆に言うと他人にメリットは与えても自分が背負うデメリットはゼロ。存分に増えた手札で展開出来る。

・対策
まずは構築段階での対策。
対戦相手にキャストされる事を期待して構築するのは論外だが、存在を意識しておくのは悪くない。全体的にデッキのパーマネントを軽めにしておくと、他人の《Wheel of Fortune》で「元の手札が多くて損をした」という事は少なくなるはずだ。
もちろん、他人からそれらが飛んで来ないとジリ貧になるだけなので、細かいドローソースをそれなりにデッキに仕込んで置く必要があるのだが。
次にプレイング段階での対策。
例えば4人戦の場合、自分のターンを終了し、再び返ってくるまでに3人のターンを挟む。つまり、それだけ手札リセットの飛んで来る機会があるという事だ。
なので、特にそのターンに使い道がなくても《Mana Crypt》は戦場に出しておいた方がいい。3点受ける可能性が1ターン増える事より、手札リセットで強力なマナ加速が消える方が痛い。
また、同じ理由で《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》《金属モックス/Chrome Mox》なども先出ししてしまった方がいい場合も多い。1ターン加速が早まるだけでなく、手札リセットを受けた時のお得具合が雲泥の差になる。ただ、こちらの場合は大きくアドを失う動きであるため、キャスト出来るなら必ずキャストしろ、とならないのが難しい所。
《神秘の教示者/Mystical Tutor》などのサーチカードも、自ターン直前まで待った方がいい。暇だからと自ターンに撃っていると、手札リセットでマナの無駄遣いになってしまう事もある。


◎《概念泥棒/Notion Thief》
瞬速で出て来て、対戦相手の通常ドローを吸い取ってしまう強力カード。
特に《Wheel of Fortune》《意外な授かり物/Windfall》などの手札リセットに合わせるのが凶悪で、対戦相手の手札を0にしつつ、自分の手札をドロー予定の4倍に増やしてしまう。

・対策
ドロースペル、特に手札リセットを撃つ時には必ず存在を意識しておくようにしたい。2青黒のマナが立っている時はもちろん、青黒でも《暗黒の儀式/Dark Ritual》から出てくる事が稀にあるので注意。
「リセットで手札無くなるし、手札で余ってたクリーチャー除去をそこの適当なクリーチャーに撃っておこう」なんていう安易なプレイは最悪。放って置くと速やかに負けそうな盤面以外では、概念泥棒が出てきそうな状況では控えるべきプレイングとなる。
インスタントのクリーチャー除去は、ギリギリまで構え得。



◎《血染めの月/Blood Moon》《月の大魔術師/Magus of the Moon》
おなじみ多色デッキ殺しエンチャント。
ありとあらゆる特殊地形を《山/Mountain》にしてしまい、多色デッキを機能不全に陥らせる。「色が増えるとカードプールも大幅に増える」というゲームの性質上、多色デッキが多くなりがちなので広範な有効範囲を期待出来る。
それを除去するカードのキャストすら制限してくるため、各種対策カードの中でも最も強力な部類となる1枚。

・対策
3色以上のデッキは、構築段階で「基本地形を少しは入れる」「印鑑、タリスマンなどの色の出るマナアーティファクトを採用する」「特殊土地以外のマナソースで撃てる、シンボルの薄い除去を仕込んで置く」といった事を意識しておいた方がいい。
また、プレイング段階では赤くて《血染めの月/Blood Moon》が怖くなさそうなデッキを見たら、「余裕があればフェッチで基本土地を優先的に持って来る」「余裕があるならインスタント妨害を構えておく」という事を意識してプレイしたい。
実際の対戦では、この『余裕があれば』の状況が少ないのがもどかしいのだが。まあ使う側からすれば、対策カードなんだから強力な対策になってくれなきゃ困るって話なのだけれど。



自分が、構築・プレイ段階で特に意識に置いているカードは大体この辺り。
意識してても突っ張らなきゃいけない盤面も結構あって、そこで綺麗に嵌められて死んだりする事も頻発するのはご愛嬌。覚えておくとせめて納得して死ねるのでよろしいと思っている。

コメント

Taiga
2015年2月27日13:04

参考になるとても興味深い記事でしたので、リンクさせて頂きました
よろしくお願いします

かっこかり
2015年2月27日13:19

>Taiga 土地-山 森 松屋さん
ありがとうございます。
こちらからもリンクさせていただきました。これからよろしくお願いします。

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