いわゆる「ガチデッキ」相手に、そこそこ安価(カード1枚が5桁いかない程度)なデッキで、ある程度以上勝てるデッキ構築を目指す記事、のおまけ。

実際に、ある程度単価低めで組んだ構築例を挙げてみるおまけコーナー。
5桁だと縛りも薄いし、実際手が出にくい人も多いであろうと思われたので、単価5000円以内、なおかつ絞れる部分に関しては絞った構成。



☆デッキレシピ
カード名の右側は晴れる屋さんの通販価格。左側はカードの枚数。(基本土地)
販売しているものに関しては販売しているものの中で最安、売り切れているものに関しては売り切れの中で最安の価格を記入している。
また、「1000円の壁」「3000円の壁」を超えているカードは分けて記入してある。より安価な構築をする際の参考に。
ただし、このデッキにおける1000円以上のカードは、「切り捨てるとデッキパワーが大きく落ちると思われる」パーツばかりなので、コンセプトの「ガチデッキとある程度以上戦える」というコンセプトは難しいかも知れない。



ジェネラル
《擬態の原形質/The Mimeoplasm》1800



コンボ 11
《生き埋め/Buried Alive》350
《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》400
《Phyrexian Devourer》500
《トリスケリオン/Triskelion》200
《生+死/Life+Death》50
《動く死体/Animate Dead》450
《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》350
《Demonic Consultation》500
《不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed》800

《再活性/Reanimate》1100
《歯と爪/Tooth and Nail》1000



サーチ 8
《神秘の教示者/Mystical Tutor》450
《リム=ドゥールの櫃/Lim-Dul’s Vault》200
《粗石の魔道士/Trinket Mage》80
《魔性の教示者/Diabolic Tutor》20

《親身の教示者/Personal Tutor》2700
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》2800
《適者生存/Survival of the Fittest》2800

《Demonic Tutor》3100



ドロー 16
《渦まく知識/Brainstorm》250
《Mystic Remora》200
《入念な研究/Careful Study》450
《夜の囁き/Night’s Whisper》350
《知識の渇望/Thirst for Knowledge》500
《強迫的な研究/Compulsive Research》30
《大あわての捜索/Frantic Search》250
《意外な授かり物/Windfall》350
《ジェイスの文書管理人/Jace’s Archivist》50
《意思切る者/Architects of Will》80
《入念な考慮/Careful Consideration》50
《囁く狂気/Whispering Madness》50
《通りの悪霊/Street Wraith》120
《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》20

《時のらせん/Time Spiral》2300

《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》3300



妨害 13
《精神的つまづき/Mental Misstep》180
《払拭/Dispel》40
《白鳥の歌/Swan Song》300
《秘儀の否定/Arcane Denial》300
《遅延/Delay》250
《誤った指図/Misdirection》800
《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》300
《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》300
《残響する真実/Echoing Truth》100
《四肢切断/Dismember》450
《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》40
《概念泥棒/Notion Thief》160

《否定の契約/Pact of Negation》1700



その他 1
《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》600



マナ加速 19
《Jeweled Amulet》200
《水蓮の花びら/Lotus Petal》800
《太陽の指輪/Sol Ring》300
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》40
《深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow》30
《桜族の斥候/Sakura-Tribe Scout》100
《花の絨毯/Carpet of Flowers》400
《暗黒の儀式/Dark Ritual》250
《威圧のタリスマン/Talisman of Dominance》600
《ディミーアの印鑑/Dimir Signet》250
《シミックの印鑑/Simic Signet》50
《ゴルガリの印鑑/Golgari Signet》30
《友なる石/Fellwar Stone》180
《Elvish Spirit Guide》900
《夜明けの反射/Dawn’s Reflection》70

《魔力の櫃/Mana Vault》1000
《極楽鳥/Birds of Paradise》1000

《金属モックス/Chrome Mox》3300
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》3900



土地 31
4《島/Island》10
2《沼/Swamp》10
3《森/Forest》10
《統率の塔/Command Tower》180
《真鍮の都/City of Brass》350
《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》400
《色あせた城塞/Tarnished Citadel》250
《反射池/Reflecting Pool》700
《ダークウォーターの地下墓地/Darkwater Catacombs》300
《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》800
《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》550
《地底の大河/Underground River》350
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》900
《内陸の湾港/Hinterland Harbor》500

《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》1100
《繁殖池/Breeding Pool》1600
《湿った墓/Watery Grave》2000
《草むした墓/Overgrown Tomb》1600
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》2400
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》2400
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》2300
《マナの合流点/Mana Confluence》2700
《古えの墳墓/Ancient Tomb》2800

《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》3000
《汚染された三角州/Polluted Delta》3200


比較的安価、かつ強力なコンボである生き埋めウーズと偏執狂を主軸に据えた擬態の原形質デッキ。マナコスト増量目的+サブコンボとして、歯と爪からのミケウストリスケコンボも入っている。
ウーズコンボの都合でマナコストを大きくする必要があるのだが、安いカードほど重い事が多いので微妙に都合がいいw
《Mana Crypt》が使えない分、気持ち土地が多め。0マナで2マナ出せるカードの有無により、手札リセットやドローによって次の土地を確保する動きが最大2ターン遅れる事になるので土地を地道にセットする必要がある。




☆妥協できなかったポイント
高速環境にある対戦相手に勝つためには、その速度に負けないだけの速さで自分も勝ち手段を叩きつける必要がある。そのために、

・後れを取らない早い勝ち手段
・勝ち手段を安定して手早く手札に引き込むサーチ
・早いターンで勝ち手段や妨害を安定してキャストするためのマナベース

には可能な限り妥協しないようにした。
特にマナベースは重要で、上2つがいくら優秀でもそれをキャストするためのマナの数と色が揃わない事には意味がないので最も力を入れた。
実際、1000円以上の高額カードの大半がマナベースである。





☆重要カード
では、実際に1000円以上の重要カードの具体例を上げていきたい。

・フェッチランド各種、ショックランド各種
序盤の安定した色マナの確保のため、多少無理をしてでもデッキに組み込んでおきたい。
これらがないと、色が安定しない不安定なマナベースにするか、タップインランドを多用したテンポの悪いデッキの二択になってしまう。

・《古えの墳墓/Ancient Tomb》
3000円以下でありつつ、「マナコストの低いカード1枚から2マナ出せる」という貴重なカード。
これや《太陽の指輪/Sol Ring》、2番手以降の《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》が初手にあった時は、序盤の速度が目に見えて変わる。指輪や洞窟は安価でもあるため、この辺りは大事にしたい。

・《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》《金属モックス/Chrome Mox》
3000円を超える非常に高額なカードだが、戦場に残り続けながらも1ターン目に2マナ以上出し得るカードとなると他になくなってくる。高速環境についていくためには止むを得ず、と投入された。
キャストでアドを失うわ1マナしか増えないわで使っていても強さの実感は薄いかも知れない。しかしその「毎ターン+1マナ余計に使える」効果は着実に展開力を底上げしてくれるので非常に重要。

・《魔力の櫃/Mana Vault》
どの色でも使える、置きっぱなしに出来る《暗黒の儀式/Dark Ritual》。
なんだかんだで重いスペルを使うEDHにおいて、大量の不特定マナは使い道に困らない。場合によっては3ターンも早く重いスペルをキャスト出来る権利を与えてくれるこのカードの爆発力は非常に重要。

・《吸血の教示者/Vampiric Tutor》《Demonic Tutor》などの軽量サーチカード
《神秘の教示者/Mystical Tutor》《俗世の教示者/Worldly Tutor》あたりなら1000円以下なのだが、十分な数の軽量サーチをデッキに入れようと思うとどうしても1000円越えのカードが数枚は欲しくなってくる。
サーチカードは、「サーチ→サーチしたカードのキャスト」という動きになるため、どうしてもマナの総量が必要になってくる。その時の負担を抑えるのが、サーチカードの軽さだ。
重いサーチは1ターンの遅れをもたらすのだが、その1ターンはEDHでは致命的である事が多い。多人数戦かつ高速環境であるため、1ターンで盤面が大きく変わってしまい、サーチしたカードが役立たずになったり、自分のターンが来る前にゲームが終わったりしてしまう事すらある。
サーチしたカードは、可能な限りサーチしたターンで使いたい。



この辺りさえ押さえれば、あとは安価な下位互換を使っても比較的どうにかなる事が多い。
カードプールにある選択肢が非常に多いため、ドロー・サーチ・妨害は、安価かつ軽量、強力なカードが十分にあるからだ。



大体こんな所で。
実際にデッキを組む時の参考にしてもらえれば幸いです。

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