EDH 白青黒むかつきの土地について
2014年2月15日 EDHアローロそもそも3色だと色安定のために基本土地があまり入らず、さらには《汚れた契約/Tainted Pact》を使う関係で、土地がハイランダーになる白青黒のむかつきデッキ。
正直大体色さえ安定すれば概ね問題ないので、レシピを見ると土地構成が「土地:42枚適当」とかになっている事も多々ある。
しかしながら、マナコストを抑える必要のあるデッキ、かつキルターンが早いなので最初の数ターンに出せる色マナの安定が非常に重要なデッキなので、デッキの4割を占める土地の構成は結構重要だ。
そんな訳で、備忘録兼と言った感じで《むかつき/Ad Nauseam》デッキの土地についてちょこちょこ。
☆フェッチ・デュアラン・ギルランについて
◎まず、《むかつき/Ad Nauseam》デッキに必要な色について。
一番が《むかつき/Ad Nauseam》に必要な黒のダブルシンボル。
次に重要なのがサーチで使う黒と青のシングルシンボル。
さらにその次が、ごく一部のサーチルート(《目くらましの呪文/Dizzy Spell》、《商人の巻物/Merchant Scroll》→《神秘の教示者/Mystical Tutor》)で使う青のダブルシンボル。
◎その場で必要な色マナを、自在に持って来れるのがフェッチ+デュアラン・ギルランの強み。その後はある2色で色固定になるもの、フェッチを切る瞬間だけは1ライフで好きな色を出せるデュアランを持って来れる。
問題なのは、同じ色の単色フェッチ(例:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》+《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》など。デッキ的に沼しか持って来れない)が被った場合や、戦場に欲しい色のデュアランがすでに置かれている場合。
通常ならば特に考えなくギルランを持って来ればいいのだが、むかつきデッキはライフが大切なので2点は痛い。
また、フェッチ経由でない場合のギルランは、テンポを取るために先払いで2ライフを必要とするため、ダメラン以下の評価となる。
この事から、むかつきデッキの場合はギルランを減らす理由が存在する。
また、特にタッチカラーである白のフェッチの場合、基本地形すら入らないのでサーチ先の不足が発生する可能性がある。
この事はギルランを入れる理由の強化となる。また、白フェッチを減らす理由となる。
◎では、その辺りの構成をどうするのが一番良いのか
ここで考えるべきは、青のダブルシンボルがどれだけ必要か、という事。
「白フェッチ×2+島あるいは沼ばかり」という土地構成の時、ない方のダブシンがどうしても必要ならばギルラン投入、そうでない場合はギルラン非投入とするのがライフ的に一番得になる。
黒絡みの場合は《むかつき/Ad Nauseam》を撃つデッキなため、確実にダブシンが必要なので問題外。
そして青絡みの場合はというと、上記の通り《目くらましの呪文/Dizzy Spell》と、《商人の巻物/Merchant Scroll》→《神秘の教示者/Mystical Tutor》で青青を使う事となる。
ここで、目くらましの呪文は確実に必要なのだが、商人の巻物ルートがどれだけ青青を必要とするかを考える。
……のだが、事実上2分割せずでないと困る状況が皆無なのである。早い場合は1青青から次ターンいきなり黒黒出せるならアップキープに《神秘の教示者/Mystical Tutor》撃てば間に合う形が圧倒的に多く、遅い場合もやはり土地が伸びているので青が1個でもアップキープ教示者で十分間に合う。
そのため、実際に青青が必要なのは一番遅いルートである《目くらましの呪文/Dizzy Spell》のみ。
よって、「サーチが目くらましの呪文で白フェッチ2枚、さらに青マナがない」というパターンより、「単純に神聖なる泉が手札に来た」というパターンの方が多くなると考えられる。
そのため、《神聖なる泉/Hallowed Fountain》はデッキから抜き、ギルランは《神無き祭殿/Godless Shrine》《湿った墓/Watery Grave》の2枚に抑える方がよりよい。
☆2マナランドについて
とにかく手っ取り早く《むかつき/Ad Nauseam》キャストの3黒黒に到達する必要があるため、2マナランドはとても重要。
とは言えタップインの2マナランドは手が進むのがその分遅れるので、その辺りのバランスも大事。
で、「複数枚のタップインでサーチが遅れて、結果的にむかつき撃つのも1ターン遅れた」ってなる状況と、「複数枚のタップインランドのおかげで加速し、むかつき撃つターンが早くなった」って状況を比べると、むかつきが5マナなので、
◎タップイン1枚で手が遅れる状況は皆無。《親身の教示者/Personal Tutor》のようにチューター複数回すルートなら必然的に1~2ターン挟むので、1ターン目タップインが出遅れに繋がる可能性はごく小さい。
一応複数チューター手回しに《暗黒の儀式/Dark Ritual》のような加速も加わると1ターンのタップインすら許されないパターンがある。この場合儀式のせいでいきなり2→5とかなるせいでそもそも2マナランドの価値がほぼ皆無。(これまた《裏切り者の都/City of Traitors》+《暗黒の儀式/Dark Ritual》みたいな例外があるのがうっとうしいがw)
しかしこのパターンは加速がありがたい状況と比較して稀過ぎるので切っていい。
◎タップイン3枚以上は完全に手が遅れる原因(2枚の時点で4マナ出るため。3枚目アンタップインで1マナ出るランド出せば5マナ出る)
◎タップイン2枚で手が遅れるパターンはそれなり。
3ターン目に5マナ確保が確定するが、それまでに使えるのが2ターン目の1~2マナのみとなるため、有効なチューターが制限される。
ただ、その一部チューターなら3キル成立するのでありがたい手札となる。元の平均キルターンが4程度なので、そこから1手遅れても悪くはない。評価としてはちょっとプラスと言っていい。
よって、1枚ならかなりありがたい、2枚なら状況次第だがそれなり、3枚ならいらない、となる。
ここで、2枚以上のタップイン2マナランドを引かないように枚数を調整するべきなのだが……そもそもタップイン2マナランドが重ね引くほど多くない。
基本的にすべて突っ込んでも構わないだろう。
ただし、《トロウケアの廃墟/Ruins of Trokair》と《僻遠の農場/Remote Farm》は、重なると事実上無色マナしか出ないような形で4マナ加速するので、むかつきに必要な不特定マナ3から考えるとオーバーペース。
これならタップインの方がずっといい。
他の無色ランド(《古えの墳墓/Ancient Tomb》など)と重なる可能性も考慮すると、どちらか1枚に絞ってもいいかも知れない。
とはいえ、3色だと2マナランドや加速要素がそこまで多い訳ではないので、土地の枚数自体を増やして色マナ不足を補えばフル投入でも悪くないかも知れない。
逆に、黒青の色マナ土地を減らしてまで投入するのは無色+白地獄が増えるのでよろしくないだろう。
結論としては、むかつきはどちらにしろ毎ターンの土地セットを安定させたいデッキなので、2マナランドはフル投入で土地枚数を増やすのが一番安定しそうだ。
正直大体色さえ安定すれば概ね問題ないので、レシピを見ると土地構成が「土地:42枚適当」とかになっている事も多々ある。
しかしながら、マナコストを抑える必要のあるデッキ、かつキルターンが早いなので最初の数ターンに出せる色マナの安定が非常に重要なデッキなので、デッキの4割を占める土地の構成は結構重要だ。
そんな訳で、備忘録兼と言った感じで《むかつき/Ad Nauseam》デッキの土地についてちょこちょこ。
☆フェッチ・デュアラン・ギルランについて
◎まず、《むかつき/Ad Nauseam》デッキに必要な色について。
一番が《むかつき/Ad Nauseam》に必要な黒のダブルシンボル。
次に重要なのがサーチで使う黒と青のシングルシンボル。
さらにその次が、ごく一部のサーチルート(《目くらましの呪文/Dizzy Spell》、《商人の巻物/Merchant Scroll》→《神秘の教示者/Mystical Tutor》)で使う青のダブルシンボル。
◎その場で必要な色マナを、自在に持って来れるのがフェッチ+デュアラン・ギルランの強み。その後はある2色で色固定になるもの、フェッチを切る瞬間だけは1ライフで好きな色を出せるデュアランを持って来れる。
問題なのは、同じ色の単色フェッチ(例:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》+《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》など。デッキ的に沼しか持って来れない)が被った場合や、戦場に欲しい色のデュアランがすでに置かれている場合。
通常ならば特に考えなくギルランを持って来ればいいのだが、むかつきデッキはライフが大切なので2点は痛い。
また、フェッチ経由でない場合のギルランは、テンポを取るために先払いで2ライフを必要とするため、ダメラン以下の評価となる。
この事から、むかつきデッキの場合はギルランを減らす理由が存在する。
また、特にタッチカラーである白のフェッチの場合、基本地形すら入らないのでサーチ先の不足が発生する可能性がある。
この事はギルランを入れる理由の強化となる。また、白フェッチを減らす理由となる。
◎では、その辺りの構成をどうするのが一番良いのか
ここで考えるべきは、青のダブルシンボルがどれだけ必要か、という事。
「白フェッチ×2+島あるいは沼ばかり」という土地構成の時、ない方のダブシンがどうしても必要ならばギルラン投入、そうでない場合はギルラン非投入とするのがライフ的に一番得になる。
黒絡みの場合は《むかつき/Ad Nauseam》を撃つデッキなため、確実にダブシンが必要なので問題外。
そして青絡みの場合はというと、上記の通り《目くらましの呪文/Dizzy Spell》と、《商人の巻物/Merchant Scroll》→《神秘の教示者/Mystical Tutor》で青青を使う事となる。
ここで、目くらましの呪文は確実に必要なのだが、商人の巻物ルートがどれだけ青青を必要とするかを考える。
……のだが、事実上2分割せずでないと困る状況が皆無なのである。早い場合は1青青から次ターンいきなり黒黒出せるならアップキープに《神秘の教示者/Mystical Tutor》撃てば間に合う形が圧倒的に多く、遅い場合もやはり土地が伸びているので青が1個でもアップキープ教示者で十分間に合う。
そのため、実際に青青が必要なのは一番遅いルートである《目くらましの呪文/Dizzy Spell》のみ。
よって、「サーチが目くらましの呪文で白フェッチ2枚、さらに青マナがない」というパターンより、「単純に神聖なる泉が手札に来た」というパターンの方が多くなると考えられる。
そのため、《神聖なる泉/Hallowed Fountain》はデッキから抜き、ギルランは《神無き祭殿/Godless Shrine》《湿った墓/Watery Grave》の2枚に抑える方がよりよい。
☆2マナランドについて
とにかく手っ取り早く《むかつき/Ad Nauseam》キャストの3黒黒に到達する必要があるため、2マナランドはとても重要。
とは言えタップインの2マナランドは手が進むのがその分遅れるので、その辺りのバランスも大事。
で、「複数枚のタップインでサーチが遅れて、結果的にむかつき撃つのも1ターン遅れた」ってなる状況と、「複数枚のタップインランドのおかげで加速し、むかつき撃つターンが早くなった」って状況を比べると、むかつきが5マナなので、
◎タップイン1枚で手が遅れる状況は皆無。《親身の教示者/Personal Tutor》のようにチューター複数回すルートなら必然的に1~2ターン挟むので、1ターン目タップインが出遅れに繋がる可能性はごく小さい。
一応複数チューター手回しに《暗黒の儀式/Dark Ritual》のような加速も加わると1ターンのタップインすら許されないパターンがある。この場合儀式のせいでいきなり2→5とかなるせいでそもそも2マナランドの価値がほぼ皆無。(これまた《裏切り者の都/City of Traitors》+《暗黒の儀式/Dark Ritual》みたいな例外があるのがうっとうしいがw)
しかしこのパターンは加速がありがたい状況と比較して稀過ぎるので切っていい。
◎タップイン3枚以上は完全に手が遅れる原因(2枚の時点で4マナ出るため。3枚目アンタップインで1マナ出るランド出せば5マナ出る)
◎タップイン2枚で手が遅れるパターンはそれなり。
3ターン目に5マナ確保が確定するが、それまでに使えるのが2ターン目の1~2マナのみとなるため、有効なチューターが制限される。
ただ、その一部チューターなら3キル成立するのでありがたい手札となる。元の平均キルターンが4程度なので、そこから1手遅れても悪くはない。評価としてはちょっとプラスと言っていい。
よって、1枚ならかなりありがたい、2枚なら状況次第だがそれなり、3枚ならいらない、となる。
ここで、2枚以上のタップイン2マナランドを引かないように枚数を調整するべきなのだが……そもそもタップイン2マナランドが重ね引くほど多くない。
基本的にすべて突っ込んでも構わないだろう。
ただし、《トロウケアの廃墟/Ruins of Trokair》と《僻遠の農場/Remote Farm》は、重なると事実上無色マナしか出ないような形で4マナ加速するので、むかつきに必要な不特定マナ3から考えるとオーバーペース。
これならタップインの方がずっといい。
他の無色ランド(《古えの墳墓/Ancient Tomb》など)と重なる可能性も考慮すると、どちらか1枚に絞ってもいいかも知れない。
とはいえ、3色だと2マナランドや加速要素がそこまで多い訳ではないので、土地の枚数自体を増やして色マナ不足を補えばフル投入でも悪くないかも知れない。
逆に、黒青の色マナ土地を減らしてまで投入するのは無色+白地獄が増えるのでよろしくないだろう。
結論としては、むかつきはどちらにしろ毎ターンの土地セットを安定させたいデッキなので、2マナランドはフル投入で土地枚数を増やすのが一番安定しそうだ。
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