むかつきデッキは出来る限り高速で決めに行きたい関係上、デッキ内に《むかつき/Ad Nauseam》をサーチ出来るカードが11~14枚くらい入れたい。

そんなサーチカードの自分の中の優先順位ランキング。
範囲は現在弄っている色である青白黒で。



1位・《神秘の教示者/Mystical Tutor》
《Demonic Tutor》を差し置いて1位がコレ。
理由は、《Demonic Tutor》の場合は7マナなければ直接スタート出来ず、そうでなければ(デッキの性質的にも恐らく次ターンフィニッシュだろうと対戦相手が予想する)危険牌を抱えてターンを回す事となってしまうため。
その点インスタント教示者なら直前までリーチがばれる事がなく、5マナ到達からストレートにフィニッシュに向かえる。
《Wheel of Fortune》のような手札リセットによる妨害ならば1回は躱せるのも魅力的。
軽さと速さによる小回りのよさは《Demonic Tutor》を凌駕する。そりゃあレガシーでANTに入れられて禁止にもなりますよ。

2位・《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《神秘の教示者/Mystical Tutor》と概ね同様だが、2ライフを失うので評価は2番手。
神秘の教示者と比較した場合にはサーチしてきたものが見えないという利点があり、それが時々有効ではある。必要なマナが違う点含めて盤面によっては有利不利が逆転する。

3位・《Demonic Tutor》
そんな訳で、上記の理由からこれが3番手。やっぱソーサリーは遅い。
このカードの3番手たる由縁は実際キャストした時に一番顕著に現れる。大概次ターン5マナ発生保障の3~4マナある状況で《神秘の教示者/Mystical Tutor》や《吸血の教示者/Vampiric Tutor》をサーチしてくる事になるからだ。
とっても強いけどそれはミスチューバンチューあっての事。

4位・《Lim-Dul’s Vault》
1位2位と比べると2マナと重く、必要ライフも平均では恐らく《吸血の教示者/Vampiric Tutor》の5~8倍はかかる積み込みサーチ。
しかしそれでも小回りが利くのは非常に偉い。
必要ライフの期待値が非常に大きいので、流石に3マナかかるムーブの《Demonic Tutor》よりは下。

5位・《商人の巻物/Merchant Scroll》
動き的には(むかつきサーチという一点に関してなら)手札バレバレの《Demonic Tutor》なので実質4位も同然なんだけど、これが新に強さを発揮するためには《神秘の教示者/Mystical Tutor》が都合によりサーチ出来ない状況でもキャストする価値が出る《Lim-Dul’s Vault》の存在を必要とする。
そのためこの順位。

6位・《悪魔の意図/Diabolic Intent》
クリーチャーを必要とする《Demonic Tutor》。0マナクリーチャーをそれなりの枚数は確保出来るので、それなりには撃てる。しかし時々手札に腐ってしまってもにょる。
それでもいざという時にはジェネラルが生け贄役を果たしてくれるので他のレギュレーションよりは評価が上がる。

7位・《伝国の玉璽/Imperial Seal》
フィニッシュ直前の自ターンに直接《むかつき/Ad Nauseam》をサーチする動きはリスクが高すぎるので、早い段階でキャストしてミスチューバンチューサーチで2回ドローを止めながらスタートするパターンが半分、そんな余裕のないタイミングで引いて直接むかつきサーチで勝負に出るのが1/4、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》や《彩色の宝球/Chromatic Sphere》のおかげで6マナむかつきスタート出来るパターンが1/4。
確率は低いが最後のパターンが嵌ると超強い。その軽さによって《Demonic Tutor》を超える。
しかし一番多いパターンが1マナ軽いが2ライフ減るし手札にも入らない《Demonic Tutor》なのでこの位置で。

8位・《法務官の掌握/Praetor’s Grasp》
3マナと非常に重いが、他人のカードで別角度の勝ちを狙えるかもしれない、安全な場所に《むかつき/Ad Nauseam》を抱える事が出来るかも知れない、安全な場所にカウンターを抱えて勝ちを盤石に出来るかも知れない、という可能性の獣。
個人的に非常に評価が高い。今まで他人が使ってるのを羨ましがりながら指を加えて見ていた。でもこれからは大丈夫! ぼくにも掌握出来る!

9位・《目くらましの呪文/Dizzy Spell》
概ね1マナ重い《商人の巻物/Merchant Scroll》。
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》と、場合によっては《沈黙/Silence》なんかも持って来れるのが偉い。しかし青ダブシンが時々キツイ。

10位・《神秘の指導/Mystical Teachings》
非常に重いが動き的には《神秘の教示者/Mystical Tutor》キャントリップ付きバージョンという強力カード。しかも一応ながらフラッシュバック付き。
やっぱインスタントってのがいい。直前まで隠れた状態でコンボ準備できるのは重要。
1回目のむかつき失敗後の再挑戦用カードである《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》を持って来る事も出来るという点もあり、むかつき中に捲れるとかなりうんざりだが、手札にあるとなかなか頼りがいがある。



☆それではここからは11位以下の発表です。
・《親身の教示者/Personal Tutor》
《商人の巻物/Merchant Scroll》→《神秘の教示者/Mystical Tutor》という見え見えの手回しが必要。軽いおかげで初動は早いので悪くはない。スタート2ターン前辺りから見え見えだけど。

・《リスティックの教示者/Rhystic Tutor》
3マナもかかるくせに安定しない。所詮はプロフェシーの出身カードよ。

・《冥府の教示者/Infernal Tutor》
普通の動きの場合、手札が空になるのはなんやかんやでそこまで早くない。
《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》《Gustha’s Scepter》マリガンなんかで手早く手札を減らせたパターンでも丸裸サーチなので非常に心許ない。
プロフェシーの教示者さん並に不安定だと思っている。

・《引き裂かれた記憶/Shred Memory》
2マナ変成軍団では、個人的にコイツが一番の高評価。
しかし《親身の教示者/Personal Tutor》なみの手回しかつパソチューよりはるかに重いという残念性能。
しかし腐っても重くても安定サーチ。初手7~6枚を安定させる、チューター大量構築の場合には入ってくるとは思う。個人的には上の2枚よりも優先かも。


※ 追記分。色々忘れてた
・《Grim Tutor》
3マナで重く、ライフを失う《Demonic Tutor》。
ソーサリーチューターでインスタントの積み込みチューターを持って来るパターンをする時に、3マナは結構負担。同じマナで全部インスタント払いが可能な《神秘の指導/Mystical Teachings》の次点という評価になった。
しかし《むかつき/Ad Nauseam》以外をサーチする場合(特にむかつき解決後、コンボスタートを目指す状況)には比較的偉い。今度は3マナと3ライフがネックになるけど。

・《残酷な教示者/Cruel Tutor》
色々足りてない《伝国の玉璽/Imperial Seal》。
マナコストが3なので玉璽みたいなドローカードで即引いてむかつきみたいな動きにも不向きだし、むかつきで捲れても痛い。
しかしサーチ先の融通性、確実性があるのは評価できる。とにかく急げ、って時に黙ってむかつき積む事が出来るのはなんだかんだ言ってこれ系サーチの利点。

・《汚れた契約/Tainted Pact》
多くの場合なんらかのチューターまで辿り着ける2マナインスタント。
不安定性がいなめないのと、先にフィニッシュが全部捲れると不発に終わるという点。
単体だと《リスティックの教示者/Rhystic Tutor》よりはマシかな程度だけど、《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》コンボをフィニッシュに組み込むと一気に評価が上がる。いくら不安定とは言っても、フィニッシュカードなのにサーチになれる可能性もあるのは嬉しい。

・《Demonic Consultation》
とはいえ不安定性にも限度はある。
大概死を招くのでよっぽどの状況でない限りは使わないが、よっぽどの状況だとブッパする事があるかも知れない。
汚れた契約同様コンボパーツとしてデッキに入ってしまうので、「デッキに入り、撃つ機会が発生してしまう」という意味でタチが悪い。

コメント

Zirilan
2013年11月12日23:51

ダブシンですがGrim Tutorはダメなんでしょうか?

かっこかり
2013年11月13日4:48

>Zirilan
うっかり書き忘れてましたw

《Grim Tutor》は11位で、《神秘の指導/Mystical Teachings》との関係が、上の《Demonic Tutor》と《Lim-Dul’s Vault》に近いです。

後者に比べると、インスタントの方が「ソーサリーより1マナ重くなっていて」「直接手に入り」「ライフ消費が0にカットされていて」「フラッシュバックのおまけ付き」、ソーサリーの方が「3ライフ減る」という変化があります。
特にライフ面の影響からソーサリーチューターとインスタントチューターの評価が逆転した感じです。

kafe
2013年11月13日7:59

親身の教示者は、Demonic Tuterを積む事はないのですか?
手札総数、かかるマナの面では得をしている気がしますが…。

板クラウス
板クラウス
2013年11月13日11:57

はじめまして。
いつもデッキレシピなど参考にさせてもらっています。
よろしければリンク願います。

かっこかり
2013年11月13日21:24

>kafeさん
《親身の教示者/Personal Tutor》で《Demonic Tutor》を積む事もあります。
例えば次ターン7マナ確保が見えていて直接むかつきに行けるとか。
同じような理由で、《彩色の星/Chromatic Star》や独楽があり、6マナが見えているなら《伝国の玉璽/Imperial Seal》もあります。

しかし初手に入れて1~2ターン目(タップインランドスタートとか)キャストの場合はこちらの先の展開が見え見えになるので、出来る限り強力なサーチは外して動きたいために《商人の巻物/Merchant Scroll》を使いがちです。
《親身の教示者/Personal Tutor》→《商人の巻物/Merchant Scroll》→《神秘の教示者/Mystical Tutor》→《むかつき/Ad Nauseam》の動きだと、手札破壊や手札リセットをある程度回避しつつ、最低限の仕事は出来ます。
で、どこかで打ち消されて止まった場合、デッキ内に残っているチューターはより強いものが望ましいため同様の仕事をしつつも単体でより強力な《Demonic Tutor》は後回しにした方がいいだろう、という考えです。

>板クラウスさん
はじめまして。
デッキを参考にしていただいてありがとうございます。色々書いている甲斐があります。
こちらからもリンクさせていただきますのでよろしければ相互お願いいたします。

kafe
2013年11月14日21:24

回答、ありがとうございます。

神秘の教示者を経由する事による、手札破壊耐性は考えていませんでした。
手札を1枚失う以上のメリットはあるのですね、勉強に成ります。

ただ、デッキに内に強力な教示者を残すという点について、質問があります。
強いカードをデッキに残す、という考え自体は理解できます。
しかし、失敗を考えるならばデッキ内の教示者の枚数の方が優先されませんか?
むかつきはキーカードに依存する為、アクセスできる確率を取りたいです。
EDHは母数が多くなるので、欲しいカードの枚数は顕著に出る気がします。
ですので、弱い教示者*2枚より、強い教示者*1枚の方がデメリットは少なく感じます。

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