何人かの方が書いていたぶるじょあ杯のルールが、個人的にすごくいい感じに洗練されてると思った。
ルールはこちら。

1・投了は原則として禁止。勝者以外のすべてのプレイヤーが同時に投了する場合は認められる。

2・契約コストを支払えずに敗北することが事前に確定した状況で各種契約を打つ自殺行為は禁止。

3・無限コンボやそれに準ずる方法(エドリックループ、大量マナからの《彗星の嵐/Comet Storm》など)で対戦相手全員をまとめて倒した場合、あるいは自滅などの要因で最後の一人になった場合、勝者として1ポイント。

4・その他の方法(常識的な範囲の火力、戦闘ダメージ、毒殺、ジェネラルダメージ21点など)で対戦相手を倒した場合、そのたびにそのプレイヤーに0.5ポイント。
さらにその方法で勝者になった場合には追加で1ポイント。

5・誰かが合計2ポイントになった時点でマッチの勝者が決定。



※DNにあるENNDAL GAMESさんの説明だと、戦闘で倒した時のポイントが「1/卓の人数」になってるけど、レポートを見ると0.5ポイントになっていたのでより良く思えるそっちを採用して書いています。
(例えば4人戦で、1ゲーム目でコンバットで3人全員倒してもポイントは1.75点。苦労してポイント稼いでも、2ゲーム目に突入してあと1人倒さなければいけない。この不利は「1人倒したけれど別の誰かが無限コンボスタートした」という流れが繰り返された場合に特に顕著で、苦労してもこれではあまり報われない)



初対面の人同士がやる事による投了絡みによる混乱の防止と、一発勝負じゃないおかげで適度に運の要素を排除する事が出来ている点がとってもスマート。




☆レポートだと契約以外の自殺が発生したようなので、個人的には、2項に「《古えの墳墓/Ancient Tomb》や《真鍮の都/City of Brass》、《呪文滑り/Spellskite》などによる故意の自殺は禁止」を加えたい所。

難しいのは相撃ち。特に《無情の碑出告/Heartless Hidetsugu》とか。《猛火煽り/Overblaze》絡みとかで相撃ちが発生するけど、それは自殺判定になるかどうか。また、これで全員死んだ場合は勝者の1ポイントが発生するのかどうか。

あと、契約コストが払えない事が確定しているかどうかが表面上は見えない場合どう処理するか。《暗黒の儀式/Dark Ritual》とか《High Tide》とかを手札に構えていて、自ターンにそれで契約コストを払うのなら問題ないが、契約撃った後に《Timetwister》とかされるとちょっと困る。
TT時に手札の公開義務を発生させるのも契約撃った側が不利だし。まあこれはジャッジが手札見て判断すればいい話か。


☆あとは明言されていない5項のタイミング。例えば1戦目で1.5点を獲得していたプレイヤーが2ゲーム目で1人倒した場合、その時点で勝利が確定するのかどうか。
コンバット不利をちょっとでも縮めるように作られているルールなので、多分二ポイント取得時点で勝利確定っぽいけど。


☆そして、これは仕方がない事なんだろうけど1マッチの長さが長めな上に卓によって大きく変わる。10分で無限コンボスタート×2で終わる試合もあれば、無限コンボ同士の泥仕合×5まで終わらないとかもある。
16人までなら2マッチで優勝決められるけど、それでも人数の割に結構時間を食いそう。




なんにせよいい感じのルールだよね。
こんなルールで大会があちこちで頻発すれば、公式戦が事実上ないせいで地域ごとの対戦が盛んでなかったり、目標設定が曖昧だったりといった熱を下げる要素が少なくなって、より多くの人を引き込めるフォーマットに化けるかもなのになぁ。
スタンやリミテッド、そっからちょっと落ちてレガシー辺りの流行は無理にしても、せめて今のモダンに勝てるくらいの盛り上がりを得られれば最高なんだけど。

身内でわいわいやる事こそが楽しいってのもある(特にジェネラルっていうキャラクター性の強い要素のあるEDHだと顕著かも)し、自分自身MTGを始めたのがそういった環境からだったので分かるんだけど、その後嵌り込んでスパイク寄りになり、さらにその後近場での大会がまともになくなって引退した身からすると、互いの全力をぶつけ合う大会形式は欲しいと思うのですよ。

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