《悪名高き群れ/Notorious Throng》
2013年9月21日 EDHカード考察Notorious Throng / 悪名高き群れ (3)(青)
部族 ソーサリー — ならず者(Rogue)
徘徊(5)(青)(このターン、あなたがならず者(Rogue)によってプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えている場合、あなたはこれをその徘徊コストで唱えてもよい。)
飛行を持つ黒の1/1のフェアリー(Faerie)・ならず者クリーチャー・トークンをX体戦場に出す。Xは、このターンにあなたの対戦相手に与えられたダメージの点数である。悪名高き群れの徘徊コストが支払われていた場合、このターンの後に追加の1ターンを行う。
☆撃ったターンの戦闘ダメージ分だけの数の1/1飛行のフェアリー・ならず者を出せる呪文。徘徊コストで追加ターンのおまけつき。
複数体の飛行持ちのならず者が発生するので、通してしまえばそれ以降は他のスペルも徘徊コストで撃ちやすくなる。性質上、《知識の搾取/Knowledge Exploitation》が入っているデッキと相性が良い。
また、複数体の飛行クリーチャーを出せるので《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》相手に非常に強い。相手のエドリックを利用して逆に大量ドローが可能になる。
しかもエドリック側の《知識の搾取/Knowledge Exploitation》は効かない。(搾取経由では徘徊コストで唱えられない)
単純に追加ターンスペルとして考えた場合も、シングルシンボル6マナと比較的軽い部類。
☆いかにもならず者ジェネラルで使え、とでも言わんばかりの追加ターンカードなんだけど、サーダデッキだとむしろ優先順位低いかな、と思い始めた。
追加ターンのおまけでクリーチャーが出て来てもあまり有効利用できないし、《知識の搾取/Knowledge Exploitation》と違って単体で使用しても役に立たない。
むしろ搾取はいざとなれば7マナで撃てるのが利点なので、無理にならず者を通す必要性は薄い。
結局、発生する飛行持ちならず者を一番利用したいカードが悪名自身だというのだから本末転倒だ。
また、追加ターンを得るには徘徊コストで撃つ必要があるのにもマイナス面がある。
確かに相手に搾取されないのは利点なのだが、自分の《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》でも徘徊出来ないというのは欠点だ。
☆それなら、基本1マナ重くとも大きく軽くなる可能性を秘めた《時間の熟達/Temporal Mastery》の方がよっぽど使い勝手がよい。
それどころか、8マナの《明日の標/Beacon of Tomorrows》ですら悪名より便利だとすら思える。
2マナ増やすのとならず者を守って通すのなら、デッキ的に2マナ増やす方が楽だし、デッキに《吠えたける鉱山/Howling Mine》系が多めに入っている関係上、ジェネラル不在かつタップアウトでもフリースペルの《集中/Concentrate》くらいの強さは発揮してくれる事を期待出来る。もちろん余分なマナがあれば効果はそれ以上。
しかし悪名の場合はジェネラルがいなければそもそも撃てない。
☆結局、悪名は調子に乗っている状況でさらに調子づくための仕事は得意だが、出来る事はあくまでそれだけで、逆にこっちのやりたい事を止められている苦しい状況での逆転にはまったく寄与しない。
《吠えたける鉱山/Howling Mine》系や《好奇心/Curiosity》系のカードを多めに積んでいる時点で苦しい状況では不利になるリスクを背負っているというのに、それをひっくり返すはずの追加ターンまで足を引っ張っているようではどうしようもない。
エドリックのようなトークンを十全に活かせるデッキならともかく、戦闘ダメージの量がそこまで重要でないサーダでは優先度が低いかなー、と思った。
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