EDH メタデッキの対策
2013年5月11日 EDHカード考察 コメント (7)最近自分の日記の仮想敵になっているのが「むかつき」「青黒《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》」「エドリック」。自分は今の環境だとこのアーキタイプが3強だと思っている。
これらは恐らく他のデッキでも、大概が不利を付けられる辛い相手になる。
そんな訳で「それらさえ潰しておけばあとはどうにかなるんじゃね?」という理論でそれらに対するアンチカードを書いていこうかと。
ちなみにカードは青以外で。青だとぶっちゃけ「そんなのかうんたーすればいいしー」という小学生並みの思考ルーチンである程度対応できてしまうので。
辛い色にこそこういう分析は必要だと思うんだ。
皆さん周知なカードも沢山書くと思うけど、まあその辺は復習だと思って。
☆むかつき
・《沈黙/Silence》《オアリムの詠唱/Orim’s Chant》《中断/Abeyance》
自ターン中の《むかつき/Ad Nauseam》に合わせて撃つ事で、引いたはいいが何も出来なくさせてしまう。その状況であまり大量に引く真似はしなくなるので実質カウンターになる。
しかしインスタントで上家のターンエンドやカウンター合戦の隙に差し込んできた場合などにはまともに効果を発揮しないので注意。
むかつき以外が相手の時でも、自分のコンボスタートを補助したり、《Timetwister》などに合わせる使い方があるのも利点。
・《隠匿+探求/Hide+Seek》《サディストの聖餐/Sadistic Sacrament》《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》《殺戮遊戯/Slaughter Games》《道化の帽子/Jester’s Cap》等
むかつきは、《むかつき/Ad Nauseam》に頼り切った構成で、かつ少ないコンボパーツで勝ちを狙いに行くデッキのため、デッキからリムーブ系が非常に有効。
先に挙げたものほど軽く、むかつきがスタートする前に間に合いやすいのでオススメ。
特に《サディストの聖餐/Sadistic Sacrament》と《道化の帽子/Jester’s Cap》は、重いが複数枚のカードを抜く事が出来、《不快な夢/Sickening Dreams》に頼り切らずに《Power Artifact》《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》など軽めの勝ち手段も入っている、ハイブリット型すら機能不全に陥らせる事が出来るので強力。
・《根の迷路/Root Maze》《盲従/Blind Obedience》《夢の宝珠/Orb of Dreams》《ロクソドンの門番/Loxodon Gatekeeper》等
土地とアーティファクトをタップインにさせる効果を持つカード達。
むかつきは、基本的に土地と軽量アーティファクトを中心としたマナソースで加速し《むかつき/Ad Nauseam》を撃ってくるデッキなのだが、これらの効果でそこそこの減速が期待出来る。
土地がタップインになる時点で単純に1ターン、さらにちょうど5マナで始動するとカードを引き切った後に《不快な夢/Sickening Dreams》をキャストするマナが出せなくなってしまうのでもう1ターン弱程度の減速が望める。
《暗黒の儀式/Dark Ritual》や《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》などでマナを捻出するであろう事を考えても、始動が7マナ程度に重くなってくれる。
一部自分を巻き込むカードもあるので注意。
・《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》《法の定め/Rule of Law》《疲労の呪い/Curse of Exhaustion》
相手の呪文キャストの回数を制限するカード。《むかつき/Ad Nauseam》で引いた後は、大概が《不快な夢/Sickening Dreams》+《仲裁の契約/Intervention Pact》など2枚以上のカードを使って決めてくる事になるので、上家のターンエンドに撃った場合ですら決める事が出来なくなる。
場にいる限りかなり安心出来るが、《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》などからスタートされると無力なので過信は禁物。
疲労の呪い以外の軽い所2種は自分も影響を受けてしまうため、デッキ構成やプレイングに注意。
・《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
とりあえず《むかつき/Ad Nauseam》を撃たせない。
デッキに入れられる色(白緑)なら結構サーチしやすい「緑色の2/2のレジェンド」というスペックは魅力的。
かなり周りに迷惑を振り撒くのでむかつき以外から除去が飛んで来て即死するパターンもあるが、分かってくれている場なら自分が勝ちを取れそうな状況になるまで除去は控えていてくれるはず。
場持ちを良くするため、俺が死んだらむかつきで世界がヤバイアピールをしっかりする事を忘れずにw
・《虚空の杯/Chalice of the Void》
全体的に軽めのデッキなので、X=1で置けば緩い妨害になる。教示者や《天使の嗜み/Angel’s Grace》が封じられるので結構減速される。
ちょっと重いがX=2で置いておけば大分静かになると思う。《不快な夢/Sickening Dreams》が消えるので杯を除去出来る算段がなければ《むかつき/Ad Nauseam》が飛んで来なくなるはず。
・《三なる宝球/Trinisphere》
全体的に軽めのデッキなので、全体的にコストを引き上げるこのカードの影響を大きく受ける。
しかしながら、マナソースが豊富なデッキなので「上家のターンエンドに《むかつき/Ad Nauseam》→アンタップして3マナ×2で《不快な夢/Sickening Dreams》+《仲裁の契約/Intervention Pact》」なんて動きもあり得るので、減速以上の期待はせずに速やかに殺す事。
☆《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》
・《外科的摘出/Surgical Extraction》《貪欲な罠/Ravenous Trap》《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》
0マナで使え得るインスタントの墓地除去。
黒は墓地除去が豊富なので、ウーズ対策は比較的楽な部類に入る。
特に《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》は通常の打ち消しを無視しながら、複数の墓地にも一気に触ったりする動きも可能なので非常に優秀。クリーチャーであるという点も、緑と組んでいると非常にサーチしやすくなるので利点と働く場合がある。
・《有毒の蘇生/Noxious Revival》
緑の0マナ墓地対策。
墓地のキーカードをライブラリートップに戻す事により、とりあえず1ターン以上の遅延を望める。
使ってみると意外と小器用で、フィニッシュ気配が漂う対戦相手の教示者後に撃つ事により1ターンの減速や、単純に《回収/Reclaim》として自分の有力カードを戻すなど、0マナにしてはかなりやり手な仕事をしてくれる。ある意味緑の《精神的つまづき/Mental Misstep》。
ただし遅延効果しか望めない場合も多いので、手早く《Timetwister》などでシャッフルしてしまいたい。
・《棺の追放/Coffin Purge》《墓場の浄化/Purify the Grave》
フラッシュバックで表裏と墓地除去の出来るカード。
これらの利点は、《Wheel of Fortune》などで手札がぐるぐる回ってしまうような状況でも墓地除去を構え続ける事が出来るという点。
1マナインスタントと構えるマナも少なく扱いやすいので、特に墓地除去が黒ほどではない白における《墓場の浄化/Purify the Grave》の評価は高く見ている。
・《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
置物墓地除去。
出来る限り起動はせず、置いてひたすら牽制・減速し続けるのが仕事。
キャスティングコストが非常に軽く(特に《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》は一切展開を阻害しない0マナ)、起動にもマナが不要なので一切マナを構える必要がないというのが利点。
《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》は黒でなければ使えないが、墓地利用する対戦相手が1人もいなかった場合でも、幾ばくかのマナで無駄にならない1ドローに換えられる。墓地利用が怖くて複数枚墓地対策を入れたい場合に。
・《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
墓地対策の置物。
《適者生存/Survival of the Fittest》から墓地を肥やして《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》キャスト、などの動きの場合は役立たず。
なのだが、単純なリアニメイト以外でも、《歯と爪/Tooth and Nail》《未来予知/Future Sight》といった複数の強力フィニッシュカードに対するアンチカードとなるので無駄になりにくい。
・《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》《ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace》
どの色でも使え、無駄牌にならない1ドローの付いている墓地対策。
《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》のような「俺はウーズが大嫌いだ! もっともっと対策するんだ!」という人向けカード。
《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》はサクり起動すると自分の墓地も吹っ飛ばすので、自分も墓地利用するようなデッキの場合は《ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace》の方が小器用でオススメ。サクらない方の起動型能力も、小まめに使えていればしっかり役立ってくれるのよい。(墓地が空ならサクるまでもなく《生き埋め/Buried Alive》からのウーズコンボ対策に)
ただし下能力起動のために1マナ構えておく必要があるのが、使ってみると意外なほど重いので要注意。
・《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
なんかナチュラルに墓地対策しちゃってるマナクリーチャー。
墓地対策のためには《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》のように1マナを立てておく必要があるものの、遺産以上に無駄にならない強力な能力を持っているので自然にデッキに組み込めるナイスガイ。「緑の1マナクリーチャー」という、緑デッキならサーチしやすいスペックも◎。
色が合うならとりあえず入れとけ系。
☆エドリック
・《稲妻/Lightning Bolt》《殺し/Snuff Out》《剣を鍬に/Swords to Plowshares》等
軽いピン除去各種。
エドリックは、とにかく《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》がなければ機能しないデッキなので、キャストされては即除去してを繰り返していれば負ける事はそうそうない。
エドリックさえいなければあんなの単なる青緑クロパである。ライフ40×3なんてクロパで削り切れるはずがない。
「かなりの回数除去ったし、エドリックも大分重くなって来たかな?」と思っていても、いきなり《沿岸の海賊行為/Coastal Piracy》でスタートしてくる場合もあるのでそれには注意。
・《苦痛の命令/Decree of Pain》《火山の流弾/Volcanic Fallout》
小粒のクリーチャーを多めに並べるため、《紅蓮地獄/Pyroclasm》のような軽い全体除去ソーサリーは一見よく効くように見えるが、実際の所は意外なほど効果が薄い。場合によっては、クリーチャー1、2体しかいいない場から、ジェネラルキャスト→追加ターンでそのまま決まってしまう事もザラだからだ。
しかしそれがインスタントなら話は別。特に上に挙げた2種は通常のカウンターを受け付けず、エドリックごとまとめて場を壊滅させられるので非常に強い。
・《露天鉱床/Strip Mine》《不毛の大地/Wasteland》《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
上に書いた通り、エドリックはジェネラルがいなければほとんど機能しないデッキである。
そのため一般のデッキは除去で対抗する訳だが、「確実に初手にある」「マナさえ払えば何度でも再キャスト可能」ジェネラルなので、引いた除去の枚数では処理しきれずに負けてしまうパターンが結構ある。
ジェネラル複数回再キャストを支えるカードのひとつである《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》は、土地であり、非常に触りにくいため、最悪3回(7マナ)・4回(9マナ)といった回数のジェネラルキャストすら許容しなければならない羽目になってしまう。
「重たい追加ターンを撃つデッキである構成上、マナが大量に出ればそれだけループが安定しやすくなる」「クリーチャーが多めなので、土地1枚から爆発的なマナが期待出来る」というのも《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》の重要度を後押ししている。
そんな《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》への対処は、意外とエドリックに有効である。特に緑デッキならば自分でも自然と揺籃の地を使っているであろう事が予想されるので、それを早めに出しておくだけで非常に良い牽制となる。
・《締め付け/Stranglehold》
取りあえず追加ターンに頼っているデッキなので、追加ターンを禁止するこのカード。
結構重いし、エドリックを起点にした大量ドローを防ぐ事は出来ないので過信は禁物。追加ターンなしでも物量で押し切られる可能性は十分ある。正直4マナほどの効果はないかも。
しかしサーチ禁止・追加ターン禁止が刺さるデッキはほぼ全てなので、無駄になる事だけはないのが偉い。
・《上天の閃光/AEther Flash》
お前は一体どれだけエドリックが嫌いなんだカード。
「もうエドリックなんて見たくもねぇ!」って言う人は1枚枠を作ってデッキに入れておくとよいよ。4マナだから、引ければ結構間に合っちゃう事も。
重たいけど、しっかり場に出せる算段があるなら《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》なんかもオススメ。
という訳で、珍しく青くないカードばかりの考察でした。
だって青なら打ち消せばいいしw
まあ《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》と《摘出/Extract》入れたら《奪い取り屋、サーダ・アデール/Thada Adel, Acquisitor》デッキで上の3つに五分前後は付けられる算段は立ったってのもある。
これらは恐らく他のデッキでも、大概が不利を付けられる辛い相手になる。
そんな訳で「それらさえ潰しておけばあとはどうにかなるんじゃね?」という理論でそれらに対するアンチカードを書いていこうかと。
ちなみにカードは青以外で。青だとぶっちゃけ「そんなのかうんたーすればいいしー」という小学生並みの思考ルーチンである程度対応できてしまうので。
辛い色にこそこういう分析は必要だと思うんだ。
皆さん周知なカードも沢山書くと思うけど、まあその辺は復習だと思って。
☆むかつき
・《沈黙/Silence》《オアリムの詠唱/Orim’s Chant》《中断/Abeyance》
自ターン中の《むかつき/Ad Nauseam》に合わせて撃つ事で、引いたはいいが何も出来なくさせてしまう。その状況であまり大量に引く真似はしなくなるので実質カウンターになる。
しかしインスタントで上家のターンエンドやカウンター合戦の隙に差し込んできた場合などにはまともに効果を発揮しないので注意。
むかつき以外が相手の時でも、自分のコンボスタートを補助したり、《Timetwister》などに合わせる使い方があるのも利点。
・《隠匿+探求/Hide+Seek》《サディストの聖餐/Sadistic Sacrament》《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》《殺戮遊戯/Slaughter Games》《道化の帽子/Jester’s Cap》等
むかつきは、《むかつき/Ad Nauseam》に頼り切った構成で、かつ少ないコンボパーツで勝ちを狙いに行くデッキのため、デッキからリムーブ系が非常に有効。
先に挙げたものほど軽く、むかつきがスタートする前に間に合いやすいのでオススメ。
特に《サディストの聖餐/Sadistic Sacrament》と《道化の帽子/Jester’s Cap》は、重いが複数枚のカードを抜く事が出来、《不快な夢/Sickening Dreams》に頼り切らずに《Power Artifact》《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》など軽めの勝ち手段も入っている、ハイブリット型すら機能不全に陥らせる事が出来るので強力。
・《根の迷路/Root Maze》《盲従/Blind Obedience》《夢の宝珠/Orb of Dreams》《ロクソドンの門番/Loxodon Gatekeeper》等
土地とアーティファクトをタップインにさせる効果を持つカード達。
むかつきは、基本的に土地と軽量アーティファクトを中心としたマナソースで加速し《むかつき/Ad Nauseam》を撃ってくるデッキなのだが、これらの効果でそこそこの減速が期待出来る。
土地がタップインになる時点で単純に1ターン、さらにちょうど5マナで始動するとカードを引き切った後に《不快な夢/Sickening Dreams》をキャストするマナが出せなくなってしまうのでもう1ターン弱程度の減速が望める。
《暗黒の儀式/Dark Ritual》や《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》などでマナを捻出するであろう事を考えても、始動が7マナ程度に重くなってくれる。
一部自分を巻き込むカードもあるので注意。
・《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》《法の定め/Rule of Law》《疲労の呪い/Curse of Exhaustion》
相手の呪文キャストの回数を制限するカード。《むかつき/Ad Nauseam》で引いた後は、大概が《不快な夢/Sickening Dreams》+《仲裁の契約/Intervention Pact》など2枚以上のカードを使って決めてくる事になるので、上家のターンエンドに撃った場合ですら決める事が出来なくなる。
場にいる限りかなり安心出来るが、《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》などからスタートされると無力なので過信は禁物。
疲労の呪い以外の軽い所2種は自分も影響を受けてしまうため、デッキ構成やプレイングに注意。
・《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
とりあえず《むかつき/Ad Nauseam》を撃たせない。
デッキに入れられる色(白緑)なら結構サーチしやすい「緑色の2/2のレジェンド」というスペックは魅力的。
かなり周りに迷惑を振り撒くのでむかつき以外から除去が飛んで来て即死するパターンもあるが、分かってくれている場なら自分が勝ちを取れそうな状況になるまで除去は控えていてくれるはず。
場持ちを良くするため、俺が死んだらむかつきで世界がヤバイアピールをしっかりする事を忘れずにw
・《虚空の杯/Chalice of the Void》
全体的に軽めのデッキなので、X=1で置けば緩い妨害になる。教示者や《天使の嗜み/Angel’s Grace》が封じられるので結構減速される。
ちょっと重いがX=2で置いておけば大分静かになると思う。《不快な夢/Sickening Dreams》が消えるので杯を除去出来る算段がなければ《むかつき/Ad Nauseam》が飛んで来なくなるはず。
・《三なる宝球/Trinisphere》
全体的に軽めのデッキなので、全体的にコストを引き上げるこのカードの影響を大きく受ける。
しかしながら、マナソースが豊富なデッキなので「上家のターンエンドに《むかつき/Ad Nauseam》→アンタップして3マナ×2で《不快な夢/Sickening Dreams》+《仲裁の契約/Intervention Pact》」なんて動きもあり得るので、減速以上の期待はせずに速やかに殺す事。
☆《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》
・《外科的摘出/Surgical Extraction》《貪欲な罠/Ravenous Trap》《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》
0マナで使え得るインスタントの墓地除去。
黒は墓地除去が豊富なので、ウーズ対策は比較的楽な部類に入る。
特に《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》は通常の打ち消しを無視しながら、複数の墓地にも一気に触ったりする動きも可能なので非常に優秀。クリーチャーであるという点も、緑と組んでいると非常にサーチしやすくなるので利点と働く場合がある。
・《有毒の蘇生/Noxious Revival》
緑の0マナ墓地対策。
墓地のキーカードをライブラリートップに戻す事により、とりあえず1ターン以上の遅延を望める。
使ってみると意外と小器用で、フィニッシュ気配が漂う対戦相手の教示者後に撃つ事により1ターンの減速や、単純に《回収/Reclaim》として自分の有力カードを戻すなど、0マナにしてはかなりやり手な仕事をしてくれる。ある意味緑の《精神的つまづき/Mental Misstep》。
ただし遅延効果しか望めない場合も多いので、手早く《Timetwister》などでシャッフルしてしまいたい。
・《棺の追放/Coffin Purge》《墓場の浄化/Purify the Grave》
フラッシュバックで表裏と墓地除去の出来るカード。
これらの利点は、《Wheel of Fortune》などで手札がぐるぐる回ってしまうような状況でも墓地除去を構え続ける事が出来るという点。
1マナインスタントと構えるマナも少なく扱いやすいので、特に墓地除去が黒ほどではない白における《墓場の浄化/Purify the Grave》の評価は高く見ている。
・《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
置物墓地除去。
出来る限り起動はせず、置いてひたすら牽制・減速し続けるのが仕事。
キャスティングコストが非常に軽く(特に《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》は一切展開を阻害しない0マナ)、起動にもマナが不要なので一切マナを構える必要がないというのが利点。
《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》は黒でなければ使えないが、墓地利用する対戦相手が1人もいなかった場合でも、幾ばくかのマナで無駄にならない1ドローに換えられる。墓地利用が怖くて複数枚墓地対策を入れたい場合に。
・《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
墓地対策の置物。
《適者生存/Survival of the Fittest》から墓地を肥やして《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》キャスト、などの動きの場合は役立たず。
なのだが、単純なリアニメイト以外でも、《歯と爪/Tooth and Nail》《未来予知/Future Sight》といった複数の強力フィニッシュカードに対するアンチカードとなるので無駄になりにくい。
・《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》《ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace》
どの色でも使え、無駄牌にならない1ドローの付いている墓地対策。
《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》のような「俺はウーズが大嫌いだ! もっともっと対策するんだ!」という人向けカード。
《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》はサクり起動すると自分の墓地も吹っ飛ばすので、自分も墓地利用するようなデッキの場合は《ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace》の方が小器用でオススメ。サクらない方の起動型能力も、小まめに使えていればしっかり役立ってくれるのよい。(墓地が空ならサクるまでもなく《生き埋め/Buried Alive》からのウーズコンボ対策に)
ただし下能力起動のために1マナ構えておく必要があるのが、使ってみると意外なほど重いので要注意。
・《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
なんかナチュラルに墓地対策しちゃってるマナクリーチャー。
墓地対策のためには《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》のように1マナを立てておく必要があるものの、遺産以上に無駄にならない強力な能力を持っているので自然にデッキに組み込めるナイスガイ。「緑の1マナクリーチャー」という、緑デッキならサーチしやすいスペックも◎。
色が合うならとりあえず入れとけ系。
☆エドリック
・《稲妻/Lightning Bolt》《殺し/Snuff Out》《剣を鍬に/Swords to Plowshares》等
軽いピン除去各種。
エドリックは、とにかく《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest》がなければ機能しないデッキなので、キャストされては即除去してを繰り返していれば負ける事はそうそうない。
エドリックさえいなければあんなの単なる青緑クロパである。ライフ40×3なんてクロパで削り切れるはずがない。
「かなりの回数除去ったし、エドリックも大分重くなって来たかな?」と思っていても、いきなり《沿岸の海賊行為/Coastal Piracy》でスタートしてくる場合もあるのでそれには注意。
・《苦痛の命令/Decree of Pain》《火山の流弾/Volcanic Fallout》
小粒のクリーチャーを多めに並べるため、《紅蓮地獄/Pyroclasm》のような軽い全体除去ソーサリーは一見よく効くように見えるが、実際の所は意外なほど効果が薄い。場合によっては、クリーチャー1、2体しかいいない場から、ジェネラルキャスト→追加ターンでそのまま決まってしまう事もザラだからだ。
しかしそれがインスタントなら話は別。特に上に挙げた2種は通常のカウンターを受け付けず、エドリックごとまとめて場を壊滅させられるので非常に強い。
・《露天鉱床/Strip Mine》《不毛の大地/Wasteland》《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
上に書いた通り、エドリックはジェネラルがいなければほとんど機能しないデッキである。
そのため一般のデッキは除去で対抗する訳だが、「確実に初手にある」「マナさえ払えば何度でも再キャスト可能」ジェネラルなので、引いた除去の枚数では処理しきれずに負けてしまうパターンが結構ある。
ジェネラル複数回再キャストを支えるカードのひとつである《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》は、土地であり、非常に触りにくいため、最悪3回(7マナ)・4回(9マナ)といった回数のジェネラルキャストすら許容しなければならない羽目になってしまう。
「重たい追加ターンを撃つデッキである構成上、マナが大量に出ればそれだけループが安定しやすくなる」「クリーチャーが多めなので、土地1枚から爆発的なマナが期待出来る」というのも《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》の重要度を後押ししている。
そんな《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》への対処は、意外とエドリックに有効である。特に緑デッキならば自分でも自然と揺籃の地を使っているであろう事が予想されるので、それを早めに出しておくだけで非常に良い牽制となる。
・《締め付け/Stranglehold》
取りあえず追加ターンに頼っているデッキなので、追加ターンを禁止するこのカード。
結構重いし、エドリックを起点にした大量ドローを防ぐ事は出来ないので過信は禁物。追加ターンなしでも物量で押し切られる可能性は十分ある。正直4マナほどの効果はないかも。
しかしサーチ禁止・追加ターン禁止が刺さるデッキはほぼ全てなので、無駄になる事だけはないのが偉い。
・《上天の閃光/AEther Flash》
お前は一体どれだけエドリックが嫌いなんだカード。
「もうエドリックなんて見たくもねぇ!」って言う人は1枚枠を作ってデッキに入れておくとよいよ。4マナだから、引ければ結構間に合っちゃう事も。
重たいけど、しっかり場に出せる算段があるなら《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》なんかもオススメ。
という訳で、珍しく青くないカードばかりの考察でした。
だって青なら打ち消せばいいしw
まあ《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》と《摘出/Extract》入れたら《奪い取り屋、サーダ・アデール/Thada Adel, Acquisitor》デッキで上の3つに五分前後は付けられる算段は立ったってのもある。
コメント
特殊地形ばっかりで何もできなくなってしまうのでチャリスや三球、ヌルロッドのがまだましなくらいきついですロッドのがまだマシなくらいキツイです。
自分のデッキが月ケアでちょっと《沼/Swamp》多めにしていたので忘れてました。ケアして組んでる時点でつまりそいつは要警戒だったというのに。
「土地がデッキの半分くらいだし基本地形入れる余裕も十分あるだろ」と組む前は思っていても、全力で加速する関係上意外と特殊地形(2マナ出る系)で埋まってしまうので、確かに月は結構効きますね。
見た目に反して意外と対処が楽そうな三球はともかく、チャリスよりきついのは意外でした。
妨害の中でもとりあえずムカつき撃たせてもらえれば引いたあとにランドセットから蒸気の連鎖で一律捌けるのでなんとかなりますね。
サンタマの場合はエンドにむかつきメインで連鎖でなんとかなりますね。
沈黙とオアリムの詠唱は生き埋めにも刺さるし、青くない白絡みデッキなら重要度高そうですよね。中断はエンチャント型リアニメイトに無力なんで戦力外かなーと思ってます。2マナだし。
エーテル宣誓会の法学者は自分が影響を受けにくいデッキで使うと強そうなんですが、逆に(生き埋めむかつき以外の)他のデッキの助けになっちゃう場合もありそう。まあアーティファクト主体のコンボが大量に入ったデッキとかそうないだろうし平気だろうとは思いますが。
墓掘りの檻は歯と爪止まらないですよ、歯と爪は手札から出してるので・・・
大量ドローから大概何でも出来るせいで、妨害系は、むかつきの後どうこうする系よりもむかつき自体を撃てないようにどうこうするのが大事ですよね。
むかつき後を制限する《三なる宝球/Trinisphere》よりほんの少しながらむかつきも制限出来る《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》みたいな。
そういや対策カードにとげとかサリアとか挙げるの忘れてたの思い出しましたわw
>cozaくん
「隠遁ドルイド」は青黒ウーズの墓地対策とエドリックのピン除去双方の影響を受けるせいで、個人的にはTier2になっちゃったと思っている。
むかつきには強いけど、それ以外の2強デッキに有利かと聞かれると微妙なのも厳しい。生き埋めメインのウーズは速度特化する意味がないので(それならむかつき・隠遁でいい)ある程度コントロール要素に寄ってるし、エドリックはカウンターと除去の軽い所を結構積んでるし。
《中断/Abeyance》はドローがある事も含めて3枚目として入る感じだよね。墓地対策がすでに複数入った状況での《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》みたいな。
>石像くん
12時からピラミッドでやる予定。
来てね!
>forteさん
そうですね、うっかりしてました。
俺は一体何を書いてるんだw