EDH 赤単で墓地対策
2013年2月17日 EDHカード考察 コメント (8)☆墓地対策をする理由
EDHで墓地対策をする理由の内、恐らく最も大きいものは《生き埋め/Buried Alive》対策であると自分は考えている。
《生き埋め/Buried Alive》＋《再活性/Reanimate》の場合、必要なマナはわずか２黒黒。この最高速度は、他のコンボではなかなか追いつけない。
しかも再活性の方は他にもいくつかの選択肢があり、構成によっては実質生き埋めのみの１枚コンボも同然になっている場合すらある。
しかもそこから出てくるコンボがまたヤバイ。
《ファイレクシアの発掘者/Phyrexian Delver》《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》などならピン除去が効くからまだかわいい方で、《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》《トリスケリオン/Triskelion》《Phyrexian Devourer》などとなるとインスタント除去ですら大半が無力となる。
《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》《献身のドルイド/Devoted Druid》《つまみ食い貯め/Morselhoarder》に至っては優先権すらもらえずに有色無限マナが発生する。
この危険なカードに対抗するのに、最も簡単なのは墓地対策だ。
《不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed》や《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》、《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》などを用いる墓地利用コンボや、《太陽のタイタン/Sun Titan》や《壌土からの生命/Life from the Loam》のような墓地から継続的にアドを稼ぐカードに対処するためにも、可能ならばぜひとも墓地対策には手を出しておきたい。
打消しによって別角度から対処出来る青以外の色は、特に。
☆墓地対策に求められるもの
・最低限、生き埋めリアニを同一ターンに使われても対処出来るインスタントで
例：《意識の流れ/Stream of Consciousness》
・出来る限り軽い、可能ならばマナがかからないもので
例：《外科的摘出/Surgical Extraction》《有毒の蘇生/Noxious Revival》
・手札以外にある場合にも使えれば望ましく
例：《墓場の浄化/Purify the Grave》《棺の追放/Coffin Purge》
・他の使い道もあれば望ましく
例：《引き裂かれた記憶/Shred Memory》《急速な衰微/Rapid Decay》
・妨害されにくければ望ましい
例：《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》
となる。
上に例として出したカード群は（多くの墓地利用に対して打ち消しで対処出来るため優先順位の低くなる青の意識の流れを除いて）どれも良く墓地対策としてデッキの選択肢に上がるカードだと思う。
☆ところで
今、上で例に挙げたカードの中には赤いものが１枚もなかった。挙げられるカードがなかったからである。
自分の知る限り、赤の墓地対策は最低限であるインスタントすら満たしていない。考えたが《泥穴/Mudhole》くらいしか思い付けなかった。
赤単（と無色単）デッキには、有用なインスタントの墓地対策が存在しない。
そのため、赤単が撃ったターンでゲームを決めに来る《生き埋め/Buried Alive》に対処する方法は、必然的に置物を先置きする形となる。
置物を退けてからでなければコンボに行けない状況を作り、高速コンボの減速を図るのだ。
☆そんな赤単の墓地対策
候補に挙がっているのは３つ。
・《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
セット０マナ起動０マナでテンポに負担を一切与えない。
・《ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace》
セット１マナ起動１マナ。特に起動の１マナがテンポを圧迫する。
最低限１ドローに変えられるので、墓地対策が無用な対戦でもカードアドバンテージを失わない。
（ちなみに、基本１枚リムーブすれば多くの場合用が足りるため、生け贄起動だと自分の墓地もリムーブしてしまい《財宝発掘/Trash for Treasure》などの使いまわしカードの邪魔をする《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》は、タップのみ起動の挙動含めて概ね下位互換）
・《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
セット１マナ置きっぱなし。テンポへの負担は非常に低い。
《未来予知/Future Sight》や《袖の下/Bribery》にも有効なため無駄牌になりにくい。
《適者生存/Survival of the Fittest》を代表とする、「墓地を肥やしてウーズキャスト」を止められない。《擬態の原形質/The Mimeoplasm》《影武者/Body Double》も止められない。
リムーブする訳ではないため、将来的に退けるのを見越しての、先に墓地を肥やす動きを許す。
《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster》から《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》など、自分の動きを制限する恐れがある。（カルドーサの場合檻を生け贄にしてしまえばいい話だが）
デッキ内に作れる枠的にも、これくらいあれば一般的な墓地対策としては充分な数となるだろう。
墓地対策の無駄牌化を嫌う場合やもっと多くの墓地対策を望む場合なら、《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》や《ひっかき爪/Scrabbling Claws》を入れればよい。
☆墓地対策の枚数
で、これらのカード。どれを何枚入れるのか、というのが本当に悩みどころ。
「苦手な事に手を出すくらいなら得意分野を伸ばした方がいい。どうせ多人数戦なんだから他の人が対処してくれるさ！」と割り切って墓地対策を０枚にしてしまう事含め、非常に迷う。
とりあえずであるが、自分は、軽さを追求した上である程度の対応力をデッキに求めたため、テンポを圧迫しない軽さが魅力の《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》と、対策範囲が広くて無駄牌になりにくく、マナを構えずに済むため比較的軽い《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》の２枚を採用した。
しかしこればっかりはホントいくら考えても答えが出ない。難しい。
EDHで墓地対策をする理由の内、恐らく最も大きいものは《生き埋め/Buried Alive》対策であると自分は考えている。
《生き埋め/Buried Alive》＋《再活性/Reanimate》の場合、必要なマナはわずか２黒黒。この最高速度は、他のコンボではなかなか追いつけない。
しかも再活性の方は他にもいくつかの選択肢があり、構成によっては実質生き埋めのみの１枚コンボも同然になっている場合すらある。
しかもそこから出てくるコンボがまたヤバイ。
《ファイレクシアの発掘者/Phyrexian Delver》《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》などならピン除去が効くからまだかわいい方で、《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》《トリスケリオン/Triskelion》《Phyrexian Devourer》などとなるとインスタント除去ですら大半が無力となる。
《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》《献身のドルイド/Devoted Druid》《つまみ食い貯め/Morselhoarder》に至っては優先権すらもらえずに有色無限マナが発生する。
この危険なカードに対抗するのに、最も簡単なのは墓地対策だ。
《不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed》や《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》、《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》などを用いる墓地利用コンボや、《太陽のタイタン/Sun Titan》や《壌土からの生命/Life from the Loam》のような墓地から継続的にアドを稼ぐカードに対処するためにも、可能ならばぜひとも墓地対策には手を出しておきたい。
打消しによって別角度から対処出来る青以外の色は、特に。
☆墓地対策に求められるもの
・最低限、生き埋めリアニを同一ターンに使われても対処出来るインスタントで
例：《意識の流れ/Stream of Consciousness》
・出来る限り軽い、可能ならばマナがかからないもので
例：《外科的摘出/Surgical Extraction》《有毒の蘇生/Noxious Revival》
・手札以外にある場合にも使えれば望ましく
例：《墓場の浄化/Purify the Grave》《棺の追放/Coffin Purge》
・他の使い道もあれば望ましく
例：《引き裂かれた記憶/Shred Memory》《急速な衰微/Rapid Decay》
・妨害されにくければ望ましい
例：《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》
となる。
上に例として出したカード群は（多くの墓地利用に対して打ち消しで対処出来るため優先順位の低くなる青の意識の流れを除いて）どれも良く墓地対策としてデッキの選択肢に上がるカードだと思う。
☆ところで
今、上で例に挙げたカードの中には赤いものが１枚もなかった。挙げられるカードがなかったからである。
自分の知る限り、赤の墓地対策は最低限であるインスタントすら満たしていない。考えたが《泥穴/Mudhole》くらいしか思い付けなかった。
赤単（と無色単）デッキには、有用なインスタントの墓地対策が存在しない。
そのため、赤単が撃ったターンでゲームを決めに来る《生き埋め/Buried Alive》に対処する方法は、必然的に置物を先置きする形となる。
置物を退けてからでなければコンボに行けない状況を作り、高速コンボの減速を図るのだ。
☆そんな赤単の墓地対策
候補に挙がっているのは３つ。
・《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
セット０マナ起動０マナでテンポに負担を一切与えない。
・《ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace》
セット１マナ起動１マナ。特に起動の１マナがテンポを圧迫する。
最低限１ドローに変えられるので、墓地対策が無用な対戦でもカードアドバンテージを失わない。
（ちなみに、基本１枚リムーブすれば多くの場合用が足りるため、生け贄起動だと自分の墓地もリムーブしてしまい《財宝発掘/Trash for Treasure》などの使いまわしカードの邪魔をする《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》は、タップのみ起動の挙動含めて概ね下位互換）
・《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
セット１マナ置きっぱなし。テンポへの負担は非常に低い。
《未来予知/Future Sight》や《袖の下/Bribery》にも有効なため無駄牌になりにくい。
《適者生存/Survival of the Fittest》を代表とする、「墓地を肥やしてウーズキャスト」を止められない。《擬態の原形質/The Mimeoplasm》《影武者/Body Double》も止められない。
リムーブする訳ではないため、将来的に退けるのを見越しての、先に墓地を肥やす動きを許す。
《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster》から《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》など、自分の動きを制限する恐れがある。（カルドーサの場合檻を生け贄にしてしまえばいい話だが）
デッキ内に作れる枠的にも、これくらいあれば一般的な墓地対策としては充分な数となるだろう。
墓地対策の無駄牌化を嫌う場合やもっと多くの墓地対策を望む場合なら、《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》や《ひっかき爪/Scrabbling Claws》を入れればよい。
☆墓地対策の枚数
で、これらのカード。どれを何枚入れるのか、というのが本当に悩みどころ。
「苦手な事に手を出すくらいなら得意分野を伸ばした方がいい。どうせ多人数戦なんだから他の人が対処してくれるさ！」と割り切って墓地対策を０枚にしてしまう事含め、非常に迷う。
とりあえずであるが、自分は、軽さを追求した上である程度の対応力をデッキに求めたため、テンポを圧迫しない軽さが魅力の《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》と、対策範囲が広くて無駄牌になりにくく、マナを構えずに済むため比較的軽い《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》の２枚を採用した。
しかしこればっかりはホントいくら考えても答えが出ない。難しい。
コメント
私も赤単に、《トーモッド》と《檻》を入れていたのですが、今は墓地対策0枚です。
手札に来るたびイライラしたので、精神衛生上抜きました。
無色１マナの１／１茶生物なんで脆いですが徴募兵で探せたりキキジキで増やせます。あと、貯め込むドラゴン対応です(震え声
確かに生き埋めコンボ持ちだってそう毎回高速で仕掛けてこれる訳でもないのですし、墓地対策の枠に加速を入れて僅かでも間に合う可能性を上げた方が丸い感じもしますね。むむむ。
＞まのさん
《屑山の人形/Heap Doll》は気が付きませんでした！
腐ってもクリーチャーなのでコンボの種（サクり台＋棘噛みの相方など）になる事と、なにより《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》でサーチ出来る事が偉すぎます。
対策カードなのに除去しやすいというのは怪しい点ではありますが、デッキ的に最も相性がよさそうです。早速投入を考えてみます。
身内に墓地を多く使う人が余りいなかったので使ってなかったのですが、最近増えてきたので考えています。でもあんまり枠を裂きたくないんですよね。理由は4MNさんと同じような感じです。
一応ジェネラルと相性のいい《霊都の灯籠/Reito Lantern(CHK)》は入ってます。起動の3マナはジェネラルで構えることが多いので、少し重いですが我慢できる範囲です。最速には対応できませんが…
私は《ひっかき爪》と《大祖始の遺産》を使ってますね。
要らない時に引いてもドローに変換出来るのが精神衛生上マシって事で。
他のクリーチャーコンボは除去で対処するとして
ウーズコンボは《捕縛の言葉》でパクっちゃうという荒業もありますね。
思わぬ逆転勝利が。（笑
アーティファクトの墓地対策の種類がそこそこあるだけに、ジェネラルによる相性で投入される墓地対策は結構変わりますね。
しかしコメントを見てみると苦手を諦める派が結構多いですね。サーチ出来ないしいらない時に引くと無駄牌になるしってのは敬遠するには十分な理由ですし。
《生き埋め/Buried Alive》系が強いのは、EDHが１本目しかないレガシーのドレッジみたいなものであるってのも理由かもしれませんね。
＞Lichさん
多少の重さを諦めるか、完全な無駄牌になる事を諦めるかは悩む点ですよね。
《捕縛の言葉/Word of Seizing》は一度考えて投入しては見たのですが、５マナが構えるにはあまりに重いのと、無限マナコンボの場合には大概手遅れになるので外れてしまいました。
墓地対策関係なく便利な能力なので、デッキとの相性が良ければ副次的効果を狙って投入される可能性はありますが。
赤単EDHですか！！
私のでは･･･まっとうなのが「大祖始の遺産」しかないのでした・・・ｗ
自分の墓地は、エルドラージ３神で掃除できるんですがね･･･
「ワープワールド（歪んだ世界）」ワンチャン！？ｗ
はじめまして。
流石に重すぎますし、そもそも墓地除去のタイミングがソーサリーなので、《歪んだ世界/Warp World》は有効な墓地対策とはならなそうだと自分は考えています。
しかしながら、エンチャントに触れる貴重なカードなので、２枚目の《全ては塵/All Is Dust》のようなリセット枠になり得るのではと毎回デッキを組む時の選択肢には上がってたりしますｗ