またキキジキの話。新しいジェネラルに手を出したのでこればっかり。

4MNさんの日記(http://4mn4mn.diarynote.jp/201209031950456732/)(http://4mn4mn.diarynote.jp/201209040750057174/)の《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》の項を読んでなるほどと思った部分があったので。


☆キキジキデッキの強さと、それに関する構造上の弱点
キキジキの強さは、本人が受けのかなり広いコンボパーツであり、速攻を持っているために特別な補助(《憤怒/Anger》《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》など)なしにキャストしてそのままコンボに行ける所が強み。
必然的に、ジェネラル絡みのクリーチャーコンボやシナジーを多く含んだデッキになりがち。


そんなキキジキデッキの構造上の弱点は、大きく分けて2つ。


・まず1つ目は、赤単であるがゆえにコンボを守ったり再利用したりする手段に乏しい事。
青ならばカウンターで守れるし、黒や緑ならば墓地利用で同じコンボを比較的安いマナとカードで再チャレンジできる。

しかしながら、赤単では墓地にあるクリーチャーの再利用手段に乏しく、コンボ完成を見てから飛んできた除去に対処出来るカードも少ない。
そのため、コンボを潰されてしまった場合、「また1からやり直し」となってしまいがちである。



・2つ目は、コンボパーツであるジェネラルの存在が対戦相手に見えてしまっている事。
もしもこれが見えない手札から決めていくコンボならば、例えば5ターン目に《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》がキャストされただけでは「このまま放って置くと次のターンにはコンボを仕掛けてくる」とは断定できない。
しかしキキジキデッキではコンボパーツであるジェネラルが見え見えであるため、目立つコンボパーツが場に出るとどうしても警戒されてしまうのだ。



・他にも「クリーチャーの起動型能力に頼り過ぎていて《呪われたトーテム像/Cursed Totem》などの影響が大きい」「まともにエンチャントに触れない」などの欠点はあるが、それは他のデッキも抱えがちな弱点。対処もそこまで難しい訳でもないし、必要悪として十分許容範囲だろう。





☆弱点に対する処方箋
・1つ目の弱点については、数少ない防御用のカードを投入する事が対処法として考えられる。
少々重いが、《分流/Shunt》や《跳ね返りの罠/Ricochet Trap》辺りは受けが広く、考慮に値はすると思う。決まれば即勝利のコンボデッキなので、他の赤単デッキに比べるとピン除去回避の価値はかなり大きいはずだ。


・2つ目の弱点については、幾つか対処法が考えられる。
まず1つが、4MNさんが提案していたようにキキジキに頼らない勝ち手段を投入してジェネラルの負担を減らす事。
見えないコンボが手札に控えている状況であるのならば、キキジキの存在感はいいおとりになってくれるだろうし、追加キャストの2マナが余計にかさむ事も減るだろう。
クリーチャーに頼ったコンボデッキであるのを良い事に、コンボパーツ達を含めたクリーチャー群でビートダウンを仕掛ければ、「クロックを刻んで相手の行動を急かす=相手に隙が出来やすくなる」となり、コンボを仕掛けやすくなるだろう。


2つ目が、開き直ってキキジキを先にキャストする方法。
もちろん単純にプレイングを変えるだけでは駄目で、
場に出たキキジキが即座に何らかの仕事が出来るようにCIP持ちやPIG持ちを多めに投入したり、
キキジキを何度除去られてもキャストを繰り返せるよう、マナ基盤を通常よりも過剰に強固にしたり、
といった構築上での調整が必要である。


3つ目が、上手く前対戦相手に隙が出来た所でそのまま即コンボに行く事により、除去を撃たせない方法。
必然的にキキジキ含めた複数枚のコンボパーツを1ターン中にまとめて手出しする必要があるため、《煮えたぎる歌/Seething Song》のような瞬間的なマナ加速は出来れば多めに積んでおきたい。
そしてこの戦略を支えるキーカード、《最後の賭け/Final Fortune》も。これがあれば、上家のターンエンドのみでなく、どのプレイヤーのターンエンドにチャンスが来た場合でも問題なく勝ちに行く事が出来る。
リスクは高いが、リターンを考えれば恐らく《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》コンボをデッキに増やしてコンボチャンスを増やしに行くよりは楽だろう。



この辺りを考えながら、もうちょっと色々弄っていこうと思う。
今頭の中でもやもやと考えているプランだと、もしかすると弱点2の対処法が「キキジキ先出し」と「最後の賭けモード」の2本立てになるかも。
その分《暗黒のマントル/Umbral Mantle》コンボと《屍賊の死のマント/Nim Deathmantle》コンボが解雇になる感じで。
ゴブリンサーチが豊富なおかげで、上記2つがナチュラルに揃う前に複数回仕掛けにいけちゃう事が結構あるんだよね。アーティファクト・装備品サーチもコンボ狙いならば基本的に《棘噛みの杖/Thornbite Staff》1択だしね。
もちろん、サクり台の有用性が落ちてしまうという欠点はあるが。だからと言ってサクり台を減らし過ぎるのは安定性が下がるので論外だし。


「色んな角度から色んなコンボが飛んで来る」というワクワク感が失われるのは残念だけど、強いコンボに寄せる事が出来るのならばそっちの方が安定するだろう。


空いた枠にインスタントのピン除去や妨害カードを積む事により、突発的な負けやマウント取られてにっちもさっちもな状況に陥る事も減るだろうし。


まだまだ発展途上なので、今後もいろいろ変わるかも。
さてさて、この辺りの調整が吉と出るか凶と出るか。

コメント

4mn
2012年9月4日21:12

《分流/Shunt》《跳ね返りの罠/Ricochet Trap》は、確かに良いですね。
導入してみます。ありがとうございます。

かっこかり
2012年9月5日5:45

>4MNさん
自分で「考慮に値する」とか書いておいてなんですが、効果自体は及第点ながら重いのは重いので要注意ですよw そんな簡単に構えられないです。

ただ、実際対戦している時「コンボパーツやマナ加速を展開しきった後、1ターン回してキキジキキャスト」ってパターン(《分流/Shunt》分のマナくらいは残る)はそれなりにあったので、そういう時の保険にはなりそうな感じです。
特にトークンばらまきクリーチャーと《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》や《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》辺りがコンボ用のサクり台として設置されている状況だと構えやすそうでした。

4mn
2012年9月5日6:28

実は両方とも、一度試したカードです。
おっしゃる通り、構えていられなかったので、抜いて《赤霊破》《紅蓮破》を入れました。
かっこかりさんに提示して貰わなかったら、再検討することは無かったと思います。
とりあえずぶち込んで、もう一度試してみます。
最近全くコンボが決まらず、多分10連敗くらいしているので、重いとか言ってられない状況ですw

Zirilan
2012年9月5日17:27

コンボにはなりませんが、使われてた側として赤タイタンは普通に強いですよ。
クロックとしても除去としても使えます。
キキジキと合わせるとある意味ドロソにもマナ加速にもなる真面目な身代わりもいいと思います。
ブライトハースの指輪も普通に相性がいいのでバサルトハースも自然に使いやすいとは思います。無色無限マナからの決め手段が微妙ですが…
溜め込むドラゴンも少し悠長ですがキキジキのコピーを合わせるとエンド時にはアーティファクトを入手できますし。
赤単では守るのも再利用も難しいですよね(泣)
こっちのジェネラルなら墓地は少しマナがキツいです霊都の灯籠があるのですが、キキジキでは屍族の死のマントとかミミックの大桶ぐらいしか思いつかないです。
あとキキジキは無限の日時計が活用できる数少ないジェネラルなので活用させてあげて欲しいですw

かっこかり
2012年9月5日19:57

>4MNさん
コンボの成立だけはやりやすいジェネラルだけに、「どうやってコンボを通すか」は本当に大きな命題ですよね。
とりあえず自分は『コンボが通さないって言うんなら、お前が通すって言うまで何度でもキキジキキャストしてやろうじゃないの』プランで弄っていこうかと思います。


>Zirilanさん
色々カードを挙げて下さってありがとうございます。

以前挙げたデッキレシピはコンボパーツ偏重だったために、ジェネラルと緩いシナジーのあるクリーチャー入れる余裕はありませんでしたが、コンボが減った事によりそれらを入れる余裕が出てきました。

《業火のタイタン/Inferno Titan》は、ちょうど現在《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》、及び軽いインスタント火力と枠を競っている所です。
軽くなるほど小回りは効くのですが、単体でのパワーやシナジーとなると重くなるほど強力な選択肢であるため悩みどころです。

《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》はプラン変更の際ノータイムで投入されました。
マナを伸ばせる事とCIP・PIG持ちである事がマナを伸ばしてジェネラルを頻繁にキャストしたいプラント非常に噛み合っています。ソーレンちゃんマジ優等生。

《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》は、これ絡みのコンボがジェネラルコンボよりも早い段階で勝ちに行ける状況になる事が少なそうな事、単体で使っていると重さが目立つ事から投入には至らなそうです。

《溜め込むドラゴン/Hoarding Dragon》は、サクり台が豊富な自分のデッキでは融通が利いていて中々優秀なのですが、次ターンにジェネラルが出せそうな状況でキャストした場合に持ってくるものが非常に悩ましいです。
凄く欲しいものを持ってくるとジェネラルに使い回されている内は絶対にそれが手札に加わらない、だからと言って微妙なものを持ってくると即除去された時の旨味が少ない、と悩ましいwwww
もう諦めて、サクり台置いた状態で重い《加工/Fabricate》くらいのつもりでキャストするのが精神衛生上良さそうです。

《ミミックの大桶/Mimic Vat》はいまだに迷っているカードです。
一部墓地コンボの対策にもなり、自分のコンボの復帰に貢献するのは偉いのですが、先出し必須で、単体で毎ターン使いまわそうとすると起動の3マナがちょっと重い。
あとは、いくらその後のコンボ復帰が非常にやりやすくなるからと、大桶にジェネラルを刻印するという誘惑に自分が耐えられそうにない事も迷っている一因だったりw
うっかり「ジェネラル刻印→大桶破壊」となると、キキジキが一生追放領域に置きっぱなしになってしまうというのがwww
とはいえ早い段階で置いておけると頼りがいがあるので、投入される可能性は十分にあります。

《無限の日時計/Sundial of the Infinite》は……ジェネラルとの相性良好ですしロマンはありますが、シナジーなしには役に立たず、シナジーがあっても直接的な勝ちに繋がらないので、コンボで即勝利に向かいたいジェネラルには難しい所です。

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