なんか一週間以上更新してなかった。
テフェリーも伍堂とりあえず現時点でのデッキの形が大体落ち着いたし、ネタもなかったんですよ。
しかし今日はなんとなく気が向いたので、対戦相手視点でみた身内のデッキを紹介するコーナー2として、真空圧君の使っている《胞子の教祖、ゲイヴ/Ghave, Guru of Spores》デッキについて書こうと思う。

まえのリクーもだけどレシピを教えてもらって書いてる訳じゃないので、今はデッキに入ってないカードの事を書くかもしれないけどそのまま書いちゃう。
でも、そういうカードは少なくとも対戦相手の印象に残る「場合によってはしっかり強いカード」って事なんで、同じようなデッキを組む事があった時の参考になるだろうしね。

デッキを練って動かしている真空圧君から見れば釈迦に説法な話も多いと思うけど、自分からするとこんな印象だよ、ってのを整理するのが主な目的なんで見逃してちょーだいw



んでは、そういう訳で始めよう。

☆ゲイヴの強み
相手していて思うのは、さまざまなパーマネント、特にビートダウン要員のクリーチャーに対する対応力の高さ。


クリーチャー除去に関しては全体、単体共に優秀な白と黒を擁していて、それらの色を中心に《剣を鍬に/Swords to Plowshares》や《殺し/Snuff Out》や《神聖なる埋葬/Hallowed Burial》と強力な所がバンバン飛んで来る。
また、緑があるおかげで、汎用除去である《内にいる獣/Beast Within》や《破滅的な行為/Pernicious Deed》が加わるため、エンチャントやアーティファクト除去の総枚数を減らさずにデッキのクリーチャー除去枚数がかさ増し出来るのも強い所。

また、ジェネラルの能力の関係上、デッキ全体のビートダウンに対する耐性が高い。
ゲイヴ自身がチャンプブロックを得意とする能力であるのに加え、ジェネラルの能力を活かすためにクリーチャーを中心としたギミックが組み込まれがち(=コンバット耐性が高い)なのである。
《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon》のような飛行をジェネラルでなければビートダウンは苦しい戦いを強いられるだろう。



エンチャントやアーティファクト除去も優秀。
《解呪/Disenchant》に《自然の要求/Nature’s Claim》に《帰化/Naturalize》に《幻触落とし/Deglamer》と、「軽くてインスタントでエンチャントもアーティファクトも割れる」という破格の効果を持つカードを複数枚突っ込める。
クリーチャー除去の部分で書いたように内にいる獣やディードもあるため、安定して対戦相手のコンボに触りに行く事が出来る。

また、ジェネラルと非常に相性のいいカードとして《オーラの破片/Aura Shards》がある。
ゲイヴがいる状況で出ると、ほぼ1マナで解呪撃ち放題というふざけた場になる。下手するとこれ一枚で3人相手にマウントを取ってしまう事もある恐ろしいカードだ。



ジェネラル自身が持つ能力を起点としたクリーチャーギミックの多くもコントロール要素が強い。
ゲイヴの能力で生け贄も+1/+1カウターの確保も出来るので、《森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus》や《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》の頑強を何度も使いまわす、《アカデミーの学長/Academy Rector》のためのサクり台を安定して確保出来る、といった利点は大きい。



デッキの色に、サーチ力の高い黒と、クリーチャーに関しては黒以上にサーチ能力の高い緑を擁するのもこういった動きを強化する追い風。
《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》を用いた無限頑強など、クリーチャーを中心としたコンボならばかなり楽にそろえる事が出来る。

その上で、《適者生存/Survival of the Fittest》1枚で勝てる(《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》+《トリスケリオン/Triskelion》+《Phyrexian Devourer》)、《歯と爪/Tooth and Nail》1枚で勝てる(《不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed》+《トリスケリオン/Triskelion》)というのは大きな強み。
特にミケウストリスケの方は墓地を経由しないコンボであるため、墓地対策が見えている時に軸を変えて攻める事が出来る貴重な勝ち手段。
あえて欠点を言うと、上に書いた二つのコンボが両方ともトリスケリオン絡みなので、トリスケリオンが追放されると両方止まってしまう事。

自分はパーツを被らせずにウーズで決めれる別パターンが思い付かなかったので上のように書いたが、もしもあるならそっちを組み込んでいそうな感じである。
もしもないというのなら、無駄カードを減らす意味でも、適者からのルートは(《屍肉喰らい/Carrion Feeder》+《霊体の先達/Karmic Guide》+《目覚ましヒバリ/Reveillark》+ミケウストリスケ)になるのだろう。こっちだとミケウストリスケ以外のパーツがメリーラコンボ絡みでも役立つカードなので無駄が減る。
後者の動きを見た事はあるので、多分ウーズの別ルートはないんだろうなー。




☆ゲイヴの弱み
相手していて思うのは、挙動の遅さとそれを原因とする決定力の低さ。

同じレベルでサーチしやすい歯と爪1枚で勝てるのはリクーと同じなんだけど、多面的にクリーチャーコンボを仕込んである上に除去も多く、リクーと違ってマナを全力で伸ばしてぶっぱする構成でないため、どうしても動きが遅くなりがちだ。
歯と爪以外の勝ちに行く動きでも、適者生存ルートは大量の緑マナを使う関係上ワンテンポ遅れるし、手出しで行く場合にはマナコストの重さのせいでターンを跨ぐ形になりがち。

それを補うための多めの除去と消耗戦に強いデッキ構成なのだろうけど、黒緑以上にカードを引くが高く、ピンポイントでカウンターを飛ばす事の出来る青は苦手そうだ。
負ける時の形としては、マウントをしっかりとれない状況でコンボスタートされ、握っていたピン除去も弾かれて負け、というパターンが多いように思える。

また、ほぼ場を掌握している場面でも、うっかりコンボ始動を許してしまうパターンがない訳ではない。勝つまでにターンがかかるという事はそれだけ守りに穴が空くタイミングが発生する可能性が増えるという事だから。

ぐだらせればぐだらせるほど強靭さが増していく辺り、おそらく身内では一番遅いデッキなのかも知れない。



ここを改善しうる高速パターンとしては、6マナ+クリーチャー数体から「上家ターンエンドに《召喚の調べ/Chord of Calling》(ミケウス)→トリスケリオン」を決めるか、6マナ+クリーチャー1体から「《生き埋め/Buried Alive》+《犠牲/Victimize》」でミケウストリスケを決めるくらいか。
どちらも2枚コンボなので、黒のサーチを駆使すれば並み程度の速度でなら攻めに行く事も可能になるだろう。
しかし青系デッキと違ってカウンターでコンボを守りに行けないので、自分が真っ先に攻めに行くパターンはあまりしたくないというジレンマ。

とは言え、コンボに入った相手をピン除去で上手く止めた返し、場がほぼタップアウトである事を期待できる状況で決めに行ける可能性があるのは利点なので、あるに越した事はないような気がする。
少なくとも生き埋めと召喚の調べには見覚えがあるので、真空圧君はすでに入れてるのかも?



こうして整理していて思った。
除去が豊富でコンバット耐性が高く置物破壊が大得意とか、ウチの伍堂と相性最悪じゃねーかwww
遅いしブロッカーも立ってる事が多いし除去が怖いから、他のデッキに比べれば後回しにしがちだったけど……これ、次は除去を握ってない事に賭けて真っ先に殺しに行くまであるねw

逆にテフェリーは実際に対戦している感覚的にも幾分か楽な感じ。
ディードとオーラの破片さえ上手く弾ければ、概ねこっちのペースでゲームを進められてる気分。
特に自分が出遅れた時、トップを走ってるプレイヤーをゲイヴが止めてくれやすい、ってのは安心感があるw




大体こんな感じ?

個人的には、ゲイヴは遅いデッキにも拘わらず、こっち伍堂の時には早めに倒さなきゃならないって事が理解出来たのは収穫だった。
思い返してみれば、確かに最後ゲイヴとタイマンになった所で《オーラの破片/Aura Shards》がやって来て伍堂に馬乗りになってボコボコにしてきたり、「さーあと一人だ頑張るぞー」って言った出会い頭に《歯と爪/Tooth and Nail》一発で殺されたりってパターンが複数回。

もしかすると、fuくんのリクーはともかくcozaくんのウーナや石像くんの遅めコンボ始祖ドラよりも優先して倒しに行くべきジェネラルなのかもしれない。



……そうしてそんな事言って除去を恐れず前向きに突っ込むと、多分この前の日曜みたいに「7ターン目にして伍堂もう3回死んだんだけど」みたいなパターンになるんだよなw

コメント

fu@しーぶいまりな
2012年7月12日20:48

そうして微妙な立ち位置のリクーがおこぼれ美味しいですが盛岡EDHなんです~

冒険するエサ、真空圧
2012年7月12日20:49

考察どうもですー
早く自分の番こないかなーってwktkしてましたwww

その弱みは完全に合ってますw
何度も体験してることとして、「これ明らかに盤面だけ見れば俺の勝ちでいいじゃん」みたいな状況からネイル1枚のコンボ止められずに憤死とかw
ベーリドアライブ自体はコンボパーツ埋めておけるのがデッキの強みなんだから入れたいなーとは思ってるんですが中々スペースもなくて難しいんですよねー
ってか強みにもある通り、置物をぱりんぱりん割って盤面で勝つタイプのデッキだとは思うんですけど、リクーが土地加速からのゲイヴじゃ明らかに止まんないネイル1枚のコンボで勝ちに来るから相性最悪なんですよねw
ごどぅーがいる時が早くリクーから殴ってくれないかなっていつも念じてました(酷

あと弱みに付けくわえるなら、どうしてもハンドでアドを稼ぎ辛いのでトップかみ合わずに何もできず乙るケースがあるってことですかねー
....引き強くなるように練習します(何

対テフェリーに関してなんですが、ほぼ投げてますw
テフェリーとかカウンターできなければほぼ死が決定してるのにこのネクラカラーじゃ中々厳しいんですよねw
....あまりにもテフェリーがブイブイ言わすようならミラージュの劣化リムソみたいなスペルもいれなきゃないのかもしれませんねw

かっこかり
2012年7月12日21:37

>fuくん
誰を倒しても結局残った奴がおこぼれ美味しいですじゃないか! いい加減にしろ!
実際zamaくん辺りの純正ビートがもう一人卓にいてくれて、仲良くタイマン狙いに行くくらいでないと4人卓は厳しいものがあるわw
3人卓やった時は除去と囁き絹の外套組み合わせて気持ちよく5ターンキルとか出来たんだけどねーw


>真空圧くん
>トップかみ合わずに何もできず乙
実際(その中身はともかく)手札が尽きている事はほとんどないし、黒緑なら結構ドローカードあるから大丈夫かなーと思ってみてたんだけど、この前後ろから見てたら確かに微妙な感じになってるタイミングはあったね。
中途半端なタイミングでの不要牌(コンボパーツの片割れ、ロクな対象のないロームやリアニメイト)が手札に入っている事が多いからかなぁ? あと、結構土地余りが多い気がする。

他のDNとかでもよく見る、「緑のクリーチャー系デッキってシナジー組むと馬鹿みたいに強いけど、単体のカードパワーで見ると低い事が多いから辛い」って話が原因なのかも。
アニマーとかモミール辺りが「《Wheel of Fortune》とか《Timetwister》とか相手を助けるだけじゃねーか」とか書いてる事もあったし、そういうのってあるんじゃない?

自分は「手札が増えればイキイキするに決まってんだろうがー」なデッキばかりなんでそんな緑デッキの悩みにイマイチ実感が湧かないがw

foiler
2012年7月13日10:05

通りすがりで失礼します

>特にミケウストリスケの方は墓地を経由しないコンボであるため、墓地対策が見えている時に軸を変えて攻める事が出来る貴重な勝ち手段

このコンボについてですが
不死は墓地に落ちた時に誘発する誘発型能力の為、その能力が解決される前に墓地対策を使われると不死のクリーチャーは戻ってこないのではないでしょうか?

かっこかり
2012年7月13日18:42

>foilerさん
確かにおっしゃる通りです。
場に出す時に墓地を経由したり墓地に触ったりせずにコンボスタートするせいでなんとなく墓地関係ない気分になってましたw
ご指摘ありがとうございます。

EDHの記事も書いてらっしゃるようですし、これもご縁という事でリンクさせていただきました。
よろしくお願いいたします。

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