初手キープ基準とモックス
2012年6月23日 EDHテフェリー コメント (4)横浜とかガン無視でEDHの話をするよ!
内容的には以前の日記(http://kakkokari.diarynote.jp/201205292245588430/)を踏まえたようなお話。
対戦相手から序盤に置いていかれる率を減らし、対戦相手を序盤に置いていく率を上げるために2マナのマナファクトを多めに投入するようにした、ってのが前回の話。
そんで《空色のダイアモンド/Sky Diamond》を投入したり、《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》や《太陽の宝球/Sphere of the Suns》なんかのさらなる投入を考えてみたりしたんだけど、そこでどうしようもない問題にぶち当たった。
「単色だと優秀な2マナのマナファクトが少ない」という事だ。
対抗2色なら印鑑があるし、友好2色ならさらにタリスマンもある。
しかし残念な事に、単色ではアンタップインで有色マナを期待出来るマナファクトはほとんどなく(《友なる石/Fellwar Stone》と《虹色のレンズ/Prismatic Lens》くらい)、そもそもアンタップインの無色マナファクトですらままならない。
太陽の宝球はよさげだが、回数制限のせいで初手に来てガンガン働いてもらいたいという目的とは噛み合わない。
結局甘んじてタップインのダイアモンドや数少ない無色アンタップインに頼っているが、あまりタップインや無色アーティファクトを増やしても無限ドローからの青マナ確保の時に困るので、《連合の秘宝/Coalition Relic》のような3マナアーティファクトは削れない。
だからと言って《終わりなき休息の器/Vessel of Endless Rest》などの3マナアンタップイン有色マナファクトをこれ以上増やしたくもない。3マナでは初手のキープ基準たりえないからだ。
悩んだ末に目が行ったのが、《金属モックス/Chrome Mox》と《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》。
最初にデッキを組んだ時にはアドの失いっぷりが青単と噛み合わないと判断して外したのだが、「2マナ以下」「アンタップイン」「有色マナが出る」と基準を綺麗にクリアしている。
それどころか、1ターン目の加速だけで言えば《太陽の指輪/Sol Ring》クラスだ。
アドに関しては、青単特有の豊富なドローである程度補填出来るだろうし、そもそも初期の頃に比べるとアドが取れるドローカードも増えた。十分カバー出来る範囲だろう。
それでもまだアドを失って動けなくなる危険性はある(キャストした場合のみならず、中盤に刻印するカードや捨てる土地がなくて潜在的無駄牌になる事もある)が、《太陽の指輪/Sol Ring》以外に1ターン目に2マナ出せるカードが増えたというメリットで余りある。
しかしながら、《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》の方は最終的にデッキに入る事はなかった。
これらの一番の活躍の場である「初手及び1・2ターン目」と「《時のらせん/Time Spiral》などの手札リセット直後」のうち、前者での活躍があまり望め無そうだったからだ。
自分の判断で初手のキープ基準にプラスとして影響するカードは、
・土地。(ただし2枚まで高価値。3枚目はあればマリガンせずに残す程度。4枚あると流石に多いのでパリマリで埋める)
・《Mana Crypt》《太陽の指輪/Sol Ring》。別ゲー始めます。
・《意外な授かり物/Windfall》《神秘の教示者/Mystical Tutor》《親身の教示者/Personal Tutor》。授かり物は1枚で初手基準が「全開で加速」に変わる程の爆弾カード。
・《友なる石/Fellwar Stone》《虹色のレンズ/Prismatic Lens》などの使い倒せる2マナのマナファクト。
・《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》《加工/Fabricate》《粗石の魔道士/Trinket Mage》。コンボパーツであり、ドロー強化でもある独楽は出来る限り早めに欲しい。後者2枚は2ターン目マナファクトから綺麗に3ターン目独楽セットに繋げられる。
・《精神力/Mind Over Matter》《未来予知/Future Sight》《未来の大魔術師/Magus of the Future》。サーチしにくい優秀コンボパーツ。初手にあると方向性がはっきりする。
・《知識の渇望/Thirst for Knowledge》《強迫的な研究/Compulsive Research》などの3マナドロー。初手に土地2枚+マナファクトの場合、3ターン目に土地が置けない可能性を大きく減らせる。
・《渦まく知識/Brainstorm》《定業/Preordain》などの1マナの手札調整ドロー。2、3ターン目の動きが軽快になる率を上げられる。
・《魔力の櫃/Mana Vault》《厳かなモノリス/Grim Monolith》といった瞬間加速になるモノリス系。立っているとフィニッシュターンが1縮む事を期待出来る。ただし2枚目はいらない。
あたり。上ほど優先順位高し。
《金属モックス/Chrome Mox》は初手基準に入っていないバウンスやカウンターを一緒に初手にいると嬉しいカードに変えてくれつつ、本人も《Mana Crypt》クラスに嬉しいカードであるのに対し、《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》は逆に加速のために優先順位の高い土地を求めるため噛み合わない事の方が多い。モックス用の余計な土地を求めてパリマリしてるようでは本末転倒だし。
「スペルがリムーブされない」「手札リセット時には無駄牌になりがちな土地を求める」という点で中盤以降に引いた時には金属モックスよりも役に立つが、主要目的である「初手の安定」に貢献しないのでは意味がない。
そんな訳で、デッキに《金属モックス/Chrome Mox》が加えられる事となった。
代わりに抜けたのは《探検の地図/Expedition Map》。
《魂の洞窟/Cavern of Souls》は確かに強いが、対戦相手を妨害したり自分への妨害が飛んでくる実戦でそこまで盤石にしている余裕はあまりない。
テフェリーすらキャスト出来ずに見切り発車も多い現状、わざわざサーチを増やすまでの事はないと判断された。手札の循環が著しいデッキという事もあり、デッキに入れておいて「偶然引けてラッキー」程度の運用で十分だった。
デッキ内のマナベースが1枚増えたが、以前に比べてマナフラッドが増えるという事は恐らくないだろう。枚数自体の変化が微少だし、「序盤の土地不足を解消する」というサブの役割がマナファクトと被っている要素だからだ。
また、それに際してサーチ先の一つであった《アカデミーの廃墟/Academy Ruins》が《島/Island》に変わった。
実戦でドローを止めてまでコンボパーツ(主に《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》)を回収するような状況はあまりに稀で、プレイングである程度ケアでき、にも拘らず《High Tide》環境下で無色しか出なくてがっかりする事の方が多かったからだ。
という訳で、
《探検の地図/Expedition Map》→《金属モックス/Chrome Mox》
《アカデミーの廃墟/Academy Ruins》→《島/Island》
となった。
内容的には以前の日記(http://kakkokari.diarynote.jp/201205292245588430/)を踏まえたようなお話。
対戦相手から序盤に置いていかれる率を減らし、対戦相手を序盤に置いていく率を上げるために2マナのマナファクトを多めに投入するようにした、ってのが前回の話。
そんで《空色のダイアモンド/Sky Diamond》を投入したり、《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》や《太陽の宝球/Sphere of the Suns》なんかのさらなる投入を考えてみたりしたんだけど、そこでどうしようもない問題にぶち当たった。
「単色だと優秀な2マナのマナファクトが少ない」という事だ。
対抗2色なら印鑑があるし、友好2色ならさらにタリスマンもある。
しかし残念な事に、単色ではアンタップインで有色マナを期待出来るマナファクトはほとんどなく(《友なる石/Fellwar Stone》と《虹色のレンズ/Prismatic Lens》くらい)、そもそもアンタップインの無色マナファクトですらままならない。
太陽の宝球はよさげだが、回数制限のせいで初手に来てガンガン働いてもらいたいという目的とは噛み合わない。
結局甘んじてタップインのダイアモンドや数少ない無色アンタップインに頼っているが、あまりタップインや無色アーティファクトを増やしても無限ドローからの青マナ確保の時に困るので、《連合の秘宝/Coalition Relic》のような3マナアーティファクトは削れない。
だからと言って《終わりなき休息の器/Vessel of Endless Rest》などの3マナアンタップイン有色マナファクトをこれ以上増やしたくもない。3マナでは初手のキープ基準たりえないからだ。
悩んだ末に目が行ったのが、《金属モックス/Chrome Mox》と《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》。
最初にデッキを組んだ時にはアドの失いっぷりが青単と噛み合わないと判断して外したのだが、「2マナ以下」「アンタップイン」「有色マナが出る」と基準を綺麗にクリアしている。
それどころか、1ターン目の加速だけで言えば《太陽の指輪/Sol Ring》クラスだ。
アドに関しては、青単特有の豊富なドローである程度補填出来るだろうし、そもそも初期の頃に比べるとアドが取れるドローカードも増えた。十分カバー出来る範囲だろう。
それでもまだアドを失って動けなくなる危険性はある(キャストした場合のみならず、中盤に刻印するカードや捨てる土地がなくて潜在的無駄牌になる事もある)が、《太陽の指輪/Sol Ring》以外に1ターン目に2マナ出せるカードが増えたというメリットで余りある。
しかしながら、《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》の方は最終的にデッキに入る事はなかった。
これらの一番の活躍の場である「初手及び1・2ターン目」と「《時のらせん/Time Spiral》などの手札リセット直後」のうち、前者での活躍があまり望め無そうだったからだ。
自分の判断で初手のキープ基準にプラスとして影響するカードは、
・土地。(ただし2枚まで高価値。3枚目はあればマリガンせずに残す程度。4枚あると流石に多いのでパリマリで埋める)
・《Mana Crypt》《太陽の指輪/Sol Ring》。別ゲー始めます。
・《意外な授かり物/Windfall》《神秘の教示者/Mystical Tutor》《親身の教示者/Personal Tutor》。授かり物は1枚で初手基準が「全開で加速」に変わる程の爆弾カード。
・《友なる石/Fellwar Stone》《虹色のレンズ/Prismatic Lens》などの使い倒せる2マナのマナファクト。
・《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》《加工/Fabricate》《粗石の魔道士/Trinket Mage》。コンボパーツであり、ドロー強化でもある独楽は出来る限り早めに欲しい。後者2枚は2ターン目マナファクトから綺麗に3ターン目独楽セットに繋げられる。
・《精神力/Mind Over Matter》《未来予知/Future Sight》《未来の大魔術師/Magus of the Future》。サーチしにくい優秀コンボパーツ。初手にあると方向性がはっきりする。
・《知識の渇望/Thirst for Knowledge》《強迫的な研究/Compulsive Research》などの3マナドロー。初手に土地2枚+マナファクトの場合、3ターン目に土地が置けない可能性を大きく減らせる。
・《渦まく知識/Brainstorm》《定業/Preordain》などの1マナの手札調整ドロー。2、3ターン目の動きが軽快になる率を上げられる。
・《魔力の櫃/Mana Vault》《厳かなモノリス/Grim Monolith》といった瞬間加速になるモノリス系。立っているとフィニッシュターンが1縮む事を期待出来る。ただし2枚目はいらない。
あたり。上ほど優先順位高し。
《金属モックス/Chrome Mox》は初手基準に入っていないバウンスやカウンターを一緒に初手にいると嬉しいカードに変えてくれつつ、本人も《Mana Crypt》クラスに嬉しいカードであるのに対し、《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》は逆に加速のために優先順位の高い土地を求めるため噛み合わない事の方が多い。モックス用の余計な土地を求めてパリマリしてるようでは本末転倒だし。
「スペルがリムーブされない」「手札リセット時には無駄牌になりがちな土地を求める」という点で中盤以降に引いた時には金属モックスよりも役に立つが、主要目的である「初手の安定」に貢献しないのでは意味がない。
そんな訳で、デッキに《金属モックス/Chrome Mox》が加えられる事となった。
代わりに抜けたのは《探検の地図/Expedition Map》。
《魂の洞窟/Cavern of Souls》は確かに強いが、対戦相手を妨害したり自分への妨害が飛んでくる実戦でそこまで盤石にしている余裕はあまりない。
テフェリーすらキャスト出来ずに見切り発車も多い現状、わざわざサーチを増やすまでの事はないと判断された。手札の循環が著しいデッキという事もあり、デッキに入れておいて「偶然引けてラッキー」程度の運用で十分だった。
デッキ内のマナベースが1枚増えたが、以前に比べてマナフラッドが増えるという事は恐らくないだろう。枚数自体の変化が微少だし、「序盤の土地不足を解消する」というサブの役割がマナファクトと被っている要素だからだ。
また、それに際してサーチ先の一つであった《アカデミーの廃墟/Academy Ruins》が《島/Island》に変わった。
実戦でドローを止めてまでコンボパーツ(主に《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》)を回収するような状況はあまりに稀で、プレイングである程度ケアでき、にも拘らず《High Tide》環境下で無色しか出なくてがっかりする事の方が多かったからだ。
という訳で、
《探検の地図/Expedition Map》→《金属モックス/Chrome Mox》
《アカデミーの廃墟/Academy Ruins》→《島/Island》
となった。
コメント
ありがとうございます。
続唱とか続唱続唱とか青黒鳥とか忍者ばかりに目がいっていて、こんなカードが出ている事に全然気付いていませんでした。
タップインが悩ましい《空色のダイアモンド/Sky Diamond》と入れ替わりそうです。
しっかし……
「T:次元ダイスを振る」<ソンナダイスハナイヨー
……ちくしょう。追加能力がどう見てもなめプなのに2マナアンタップインが優秀だw
リンクさせて頂きます。
リンクいただきありがとうございます。
こちらもリンクさせていただきました。
つたない記事ばかりですが、楽しんでいただければ幸いです。