その妨害は本当に必要なのか?
2012年5月21日 EDHカード考察 コメント (2)自分のEDHテフェリーデッキには、全体に影響を与える妨害カードとして、《基本に帰れ/Back to Basics》と《呪われたトーテム像/Cursed Totem》が入っていた。
これらの凶悪さは確かなもので、4人戦で使った場合、《基本に帰れ/Back to Basics》は大体平均1~2人はいる3色以上のデッキを完全に機能不全にし、《呪われたトーテム像/Cursed Totem》は対戦相手のデッキに含まれるクリーチャーに頼ったコンボのほとんどと、一部のシステムクリーチャーを封じ込める。
コンボ前にどかせばいい《呪われたトーテム像/Cursed Totem》はともかく、維持費もなしに対戦相手のマナを縛り続ける《基本に帰れ/Back to Basics》は、こちらがカウンターを持つ青である事もあり、除去すらもままならない事が多い。
3マナで実質対戦相手1人を倒したも同然の効果を発揮する事もままある。
これだけ強力なカードなので、威力に関しては全く問題なかったのだが、使い続けている内に「これってアド損なんじゃね?」って疑問が湧いてきた。
例えば、自分だけが大きく利益を得るであろう組み合わせとして、5色が1人、2色が2人、自分が単色、という状況で《基本に帰れ/Back to Basics》(以下BtB)を張った状況を考えてみる。
こちらは3マナとカード1枚を使い、対戦相手が1人ゲームから遠ざかり、そして残り2名はそれなりの影響を受つつゲームを続ける。
結果、周りから飛んでくる妨害の量が2/3に減り、自分はもちろん、他2名の健在なプレイヤーが勝ちを取りに行きやすくなる。確かに自分が一番動きやすいのだろうが、2色のプレイヤーだって完全に機能不全という訳ではない。フェッチは使えるし、そのフェッチから基本土地を持ってこれる。
実際に実戦で使ってみた感触でも、2色のデッキならプレイングとデッキ構築で十分BtBの影響を抑える事が出来ていた。
つまりこちらは1人のプレイヤーを倒した事を代償に、2人のプレイヤーに対してアド損、テンポ損をしているという事である。
特にビートダウン型のデッキがいた場合は、こちらの不利が顕著である。
ビートダウンデッキは多くの場合対戦相手をまとめて倒す事が出来ず、自分にとって危険な相手から1人1人倒していくようなスタイルになりがちである。
そんなデッキ相手にBtBを張った場合、これがある限り実質1人死んでる状態でゲームを進める事が出来るので、ビートダウンは非常に動きやすくなる。
確かに自分が真っ先に狙われる心配はなくなるだろう(自分を倒すとBtBが消えて締められていたプレイヤーが復帰する)が、その時間的なアドと引き換えにするにはビートダウン側が得るものが大きすぎる。
そもそもBtBを張らずとも、自分が真っ先に狙われるとは限らない。
こんなありさまでは、ジェネラルが《数多のラフィーク/Rafiq of the Many》など3色以上のものであるならともかく、ビートダウンデッキがいる状況でBtBをプレイしたくはない。
この辺り、結構前に書いた色対策カードの考察と同じような部分がある。
EDHは多人数戦のため、自分だけが理不尽に利益を得るカードは強いが、一部の対戦相手だけが理不尽に不利益を得るカードは弱いのだ。
そんな訳で、「1度に全員を倒すコンボデッキの場合、たとえ決まれば完全に封殺出来るほど強力なものだったとしても、対戦相手全員に影響を与えられない妨害カードは入れるべきではない」という結論に達した。
ようやく俺の思考もkafeさんに追いついたわw
以前ニヴ=ミゼットデッキに《血染めの月/Blood Moon》が入るかどうかで意見が相違していたのです。(当然、当時の俺はニヴに《血染めの月/Blood Moon》は入る派だった)
そんな訳でデッキから抜け落ちる事が決定した妨害カード達、しかしビートダウンジェネラルの場合はその限りではない。
上に書いた通り、対戦相手の1人を一時的にでも仮死状態にしておければ、1人1人倒しにいくビートダウンは非常に楽になる。
例えば《血染めの月/Blood Moon》で1人沈黙すれば、そいつは後回しにしていいから実質2人倒せば勝ち。
だから《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord》デッキから月が抜ける事はないだろう。
これらの凶悪さは確かなもので、4人戦で使った場合、《基本に帰れ/Back to Basics》は大体平均1~2人はいる3色以上のデッキを完全に機能不全にし、《呪われたトーテム像/Cursed Totem》は対戦相手のデッキに含まれるクリーチャーに頼ったコンボのほとんどと、一部のシステムクリーチャーを封じ込める。
コンボ前にどかせばいい《呪われたトーテム像/Cursed Totem》はともかく、維持費もなしに対戦相手のマナを縛り続ける《基本に帰れ/Back to Basics》は、こちらがカウンターを持つ青である事もあり、除去すらもままならない事が多い。
3マナで実質対戦相手1人を倒したも同然の効果を発揮する事もままある。
これだけ強力なカードなので、威力に関しては全く問題なかったのだが、使い続けている内に「これってアド損なんじゃね?」って疑問が湧いてきた。
例えば、自分だけが大きく利益を得るであろう組み合わせとして、5色が1人、2色が2人、自分が単色、という状況で《基本に帰れ/Back to Basics》(以下BtB)を張った状況を考えてみる。
こちらは3マナとカード1枚を使い、対戦相手が1人ゲームから遠ざかり、そして残り2名はそれなりの影響を受つつゲームを続ける。
結果、周りから飛んでくる妨害の量が2/3に減り、自分はもちろん、他2名の健在なプレイヤーが勝ちを取りに行きやすくなる。確かに自分が一番動きやすいのだろうが、2色のプレイヤーだって完全に機能不全という訳ではない。フェッチは使えるし、そのフェッチから基本土地を持ってこれる。
実際に実戦で使ってみた感触でも、2色のデッキならプレイングとデッキ構築で十分BtBの影響を抑える事が出来ていた。
つまりこちらは1人のプレイヤーを倒した事を代償に、2人のプレイヤーに対してアド損、テンポ損をしているという事である。
特にビートダウン型のデッキがいた場合は、こちらの不利が顕著である。
ビートダウンデッキは多くの場合対戦相手をまとめて倒す事が出来ず、自分にとって危険な相手から1人1人倒していくようなスタイルになりがちである。
そんなデッキ相手にBtBを張った場合、これがある限り実質1人死んでる状態でゲームを進める事が出来るので、ビートダウンは非常に動きやすくなる。
確かに自分が真っ先に狙われる心配はなくなるだろう(自分を倒すとBtBが消えて締められていたプレイヤーが復帰する)が、その時間的なアドと引き換えにするにはビートダウン側が得るものが大きすぎる。
そもそもBtBを張らずとも、自分が真っ先に狙われるとは限らない。
こんなありさまでは、ジェネラルが《数多のラフィーク/Rafiq of the Many》など3色以上のものであるならともかく、ビートダウンデッキがいる状況でBtBをプレイしたくはない。
この辺り、結構前に書いた色対策カードの考察と同じような部分がある。
EDHは多人数戦のため、自分だけが理不尽に利益を得るカードは強いが、一部の対戦相手だけが理不尽に不利益を得るカードは弱いのだ。
そんな訳で、「1度に全員を倒すコンボデッキの場合、たとえ決まれば完全に封殺出来るほど強力なものだったとしても、対戦相手全員に影響を与えられない妨害カードは入れるべきではない」という結論に達した。
ようやく俺の思考もkafeさんに追いついたわw
以前ニヴ=ミゼットデッキに《血染めの月/Blood Moon》が入るかどうかで意見が相違していたのです。(当然、当時の俺はニヴに《血染めの月/Blood Moon》は入る派だった)
そんな訳でデッキから抜け落ちる事が決定した妨害カード達、しかしビートダウンジェネラルの場合はその限りではない。
上に書いた通り、対戦相手の1人を一時的にでも仮死状態にしておければ、1人1人倒しにいくビートダウンは非常に楽になる。
例えば《血染めの月/Blood Moon》で1人沈黙すれば、そいつは後回しにしていいから実質2人倒せば勝ち。
だから《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord》デッキから月が抜ける事はないだろう。
コメント
最近自分もBtBで「一人止めた結果として抑止力が減ったからブン回った一人を止めることが出来ない」ということがあって置物妨害を思考停止して投入するのが悩ましくなりました。置物妨害でヘイト上がるのもちょっと辛いですし、扱いが難しいカードたちだなあと記事を拝見して再確認しました。テンポ命なデッキだと確かに神なんですが…
コメントありがとうございます。リンクさせていただきました。
>テンポ命なデッキだと確かに神
確かに、ビートダウン以外にも高速コンボって選択肢がありましたね。
そういうデッキだと「妨害が薄くなってぶん回りが止められない」パターンでぶん回ってるのが自分自身である事が多いので、アリかも知れないです。