自分のデッキに入っているもの解説。
「カウンター」「コンボ」「ドロー」「除去」と来て、今回は「サーチ」。
サーチは枚数自体少ない貴重なものだから、今回はジェネラルにしてるテフェリーに限らず青単全般の事を書こうかな、と。


とりあえず自分の使っているサーチカードとその主なサーチ先。
・《神秘の教示者/Mystical Tutor》
コンボパーツをサーチするサーチカードか、《時のらせん/Time Spiral》や《意外な授かり物/Windfall》のような爆ドロー。

・《ヴィダルケンの霊気魔道士/Vedalken AEthermage》
主に未来予知コンボのパーツ。《未来の大魔術師/Magus of the Future》か《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》に繋がる《粗石の魔道士/Trinket Mage》。

・《Transmute Artifact》
未来予知コンボの《覚醒の兜/Helm of Awakening》か《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》、あるいはモマベルの《寺院の鐘/Temple Bell》。コストの関係上フィニッシュ時以外だと撃ちにくい。

・《加工/Fabricate》
序盤は《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》、終盤は各種コンボパーツ。ごく稀に《呪われたトーテム像/Cursed Totem》。

・《長期計画/Long-Term Plans》
何でも持って来れるけど、他のカードではサーチ出来ない《精神力/Mind Over Matter》か《未来予知/Future Sight》か《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》が大体最有力候補になる。

・《粗石の魔道士/Trinket Mage》
基本的に《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》。すでにあるならマナファクト各種。

・《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
基本的に《加工/Fabricate》と同じ。《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》か《覚醒の兜/Helm of Awakening》か《寺院の鐘/Temple Bell》を持ってくる事がほとんど。一回止むに止まれぬ事情で《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》を持って来た時があった。



それではこれら上記以外の物も含め、各種サーチカードに対する自分なりの考察。

まず、青のサーチ関連における得意分野と苦手分野を。
サーチ自体は得意な方。流石に一番手である黒には一歩劣るが、次点の緑とはいい勝負。白や赤よりは明らかに優秀だろう。
もっとも得意な分野はアーティファクト。次点でソーサリー・インスタント。クリーチャーやエンチャント、土地のサーチは苦手としている。
万能サーチもあるにはあるが、黒と違って非常に癖が強く、強力だが扱いに工夫が必要。

そんなことを踏まえつつ、各カード解説。
2枚目の○○としても使いにくそうなあきらかな下位互換(《作り直し/Reshape》、お前の事だよ)など、現実的な強さを持ってないカードは省いたつもり。


・《神秘の教示者/Mystical Tutor》
インスタント・ソーサリーを積み込む1マナインスタント。
アドは失うが非常に軽く、インスタントであるため相手に状況を悟られにくい。
単色だとコンボパーツなどの決定打になるカードが存在しないため、別のサーチを挟むか《Timetwister》や《時のらせん/Time Spiral》、《意外な授かり物/Windfall》のような爆アドに繋がるカードくらいしか対象がないのが残念な所。
ちなみに、自分はこいつでわざわざカウンターやバウンスなどを持ってくるのは基本的に望ましくない動きだと思っている。有効なのは「手札にコンボが揃いきっていて、しかし場に対策カードが見えている」という状況で引いた時くらいか。


・《親身の教示者/Personal Tutor》
《神秘の教示者/Mystical Tutor》の下位互換。ソーサリーで、ソーサリーしか持って来れない。
しかし神秘の教示者の項で上げていた持ってきたいカードのほとんどがソーサリー。サーチ先に関してはさほど不便は感じないだろう。
問題はその遅さ。《Transmute Artifact》や《意外な授かり物/Windfall》を積んでターンエンドなんかした日には、「次のターンにコンボ始めまーす。対策整えて待っててね」「次のターンに手札が飛びまーす。手札を使い切ってくださーい」なんて言いながらプレイしているようなもの。
1マナドローなんかの補助を受けてキャスト後即サーチしてきたカードを使いたい所だが、1マナドローはあまり握っているカードじゃないという。《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》なんかは相性最高だが、サーチカードを持ってきた場合はそのまま撃つと独楽が混ざってしまうのが悩みどころ。
とはいえ1マナという軽さは素晴らしいので、考慮には値すると思う。


・《ヴィダルケンの霊気魔道士/Vedalken AEthermage》
3マナインスタントタイミングで、未来予知コンボのパーツのうち二つ、《未来の大魔術師/Magus of the Future》と《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》(に繋がる《粗石の魔道士/Trinket Mage》)を持って来れる。
また、《ジェイスの文書管理人/Jace’s Archivist》や《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》、《巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls》など、デッキ構築によっては神秘の教示者並みの受けの広さでカードを持って来れる。
3マナは少し重たいが、アドを失わずカウンターされにくいインスタント、というのは非常に優秀。


・《商人の巻物/Merchant Scroll》
物凄く範囲が狭まった《Demonic Tutor》。対象は青いインスタント限定。
せっかくのサーチカードなので、やはりこれでカウンターやバウンスを持ってくるのは拙いと考えている。余計に2マナ払って《対抗呪文/Counterspell》や《ブーメラン/Boomerang》を持ってくるくらいなら、黙って《謎めいた命令/Cryptic Command》を入れた方がいい。
という訳で、大概は《長期計画/Long-Term Plans》を、なければ《神秘の教示者/Mystical Tutor》を挟んでサーチを行う事となる。
通常のレギュレーションにおける、「キーカードをメイン3枚サイド1枚にして、メインに4枚積んだ願いで疑似的にデッキに7枚積み状態にする」のと同じような扱い方になるだろう。


・《Transmute Artifact》
アーティファクトを直接場に出せるサーチカード。
ただし代償としてアーティファクトの生け贄を求め、その生け贄のコストがサーチ先よりも安い場合、追加でマナを必要とする。
生け贄と言うコストの関係上小回りが利かず、大概はコンボ直前にキーカードを持ってくるのがお仕事。
追加コストの性質上、一部の重いアーティファクトを用いるコンボ(《マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice》など)には向かない。しかし大概のコンボの場合のサーチ先はいいトコ3マナ程度なので、追加コストはそこまで気にならないだろう。
モノリス系などは自身で追加分のマナを出しつつ生け贄も務められるので相性がいい。


・《加工/Fabricate》
アーティファクトサーチの3マナソーサリー。
ちょっとばかり重いのだが、アドを失わない、手札で止めて分割払いも可能、と他のアーティファクトサーチに比べて小回りが利く。
もっとも癖のないアーティファクトサーチで、迷った時のいい対象になる《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》が大概のデッキに投入されている事もあり、青茶系なら素直にデッキに入っていくカードだろう。


・《長期計画/Long-Term Plans》
青単にとっては非常に貴重な、カードタイプを選ばないサーチカード。
詳しくは前に書いた日記で。
http://kakkokari.diarynote.jp/201204062137511403/


・《直観/Intuition》
通常のレギュレーションだと同じカードを3枚持ってきてインスタントの《Demonic Tutor》とする所だが、生憎EDHはハイランダーなレギュレーション。このカードはプチ《けちな贈り物/Gifts Ungiven》のような働きをする事となる。
青単は墓地利用を苦手とするため、多色の場合に有効なサーチカードとなるだろう。


・《粗石の魔道士/Trinket Mage》
ETBでほぞを持ってくる3マナ2/2。
とりあえず《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》をサーチ。独楽がすでに場にある、または深刻なマナ不足時なら《Mana Crypt》や《太陽の指輪/Sol Ring》。
足りないコンボパーツを集めるのには向かないが、序盤ならば《加工/Fabricate》同様の働きを見せてくれる。
何気に《ヴィダルケンの霊気魔道士/Vedalken AEthermage》のサーチ範囲に入っている事が、霊気魔道士の価値を大きく上げている。


・《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
繰り返し使えるアーティファクトサーチ……なのだが、青単はブロッカーに乏しくなりがちなので、出したターンに1回サーチしただけで殴り殺される事の方が圧倒的に多い。
そのため自分の中では分割払いの出来ない《加工/Fabricate》みたいな扱い。



・各種変成
青青1で、ライブラリーにある自身と同一マナコストのカードをサーチ出来るカード群。
タイミングがソーサリーなので挙動の重さが気になるが、起動型能力なのでカウンターされにくいのは利点。
青単でサーチ出来るマナコストは、0、1、2、3、6、9。
それぞれについて軽く考察。しかし、9に関してはわざわざこれで持ってきたいようなカードがないので除外する。

《トレイリア西部/Tolaria West》(0)
単体では、タップインで青マナを供給する特殊地形。水準以下ではあるが許容範囲。
《否定の契約/Pact of Negation》や各種特殊地形を持って来れる。
変成中でも1、2を争う優秀さだと思っている。

《目くらましの呪文/Dizzy Spell》(1)
単体では、対象のパワー-3とかいう全く使えない効果。
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》と《太陽の指輪/Sol Ring》をサーチ出来るため、追加の《粗石の魔道士/Trinket Mage》風に扱う事が出来る。《神秘の教示者/Mystical Tutor》や《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》を持って来れるのは粗石の魔道士にはない利点。
実は中々やり手かも?

《交錯の混乱/Muddle the Mixture》(2)
単体では、インスタントかソーサリーを打ち消せる。水準以下ではあるがギリ許容範囲。
《覚醒の兜/Helm of Awakening》や《思考の泉/Mind Spring》、《Transmute Artifact》などのコンボパーツ、《Mana Drain》や《乱動への突入/Into the Roil》といった防衛用カード、《無のロッド/Null Rod》や《呪われたトーテム像/Cursed Totem》といったユーティリティーなど、有効なサーチ先は多い。
単体性能がそれなりにある事もあり、変成中では《トレイリア西部/Tolaria West》と並んで1、2を争うカードだと思っている。

《幻の漂い/Drift of Phantasms》(3)
単体では、0/5の壁。まあプレイされる事はないだろう。
《長期計画/Long-Term Plans》に《Timetwister》、《寺院の鐘/Temple Bell》に《転覆/Capsize》、《基本に帰れ/Back to Basics》に《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》など、《交錯の混乱/Muddle the Mixture》と並んでサーチ先の広いマナコストであり、中々に優秀。

《天上の案内者/Ethereal Usher》(6)
単体では、味方の攻撃を通す能力を持った2/3。全く使えない。
重いだけあって対象は非常に狭い。しかしながら、そのサーチ先は《精神の願望/Mind’s Desire》《精神力/Mind Over Matter》《時のらせん/Time Spiral》《かごの中の太陽/Caged Sun》といった強力なものが多い。
精神力をどうしても引きたいというデッキならば、時のらせんとの2択だけでも十分な強さを発揮してくれるだろう。


大体こんな所か。
酷い長文になってしまった。
ここまで読んでくれた方、ご苦労様でしたw

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