ちょびっと入れ替わったのを機会に、どうしてこの枚数、このカードにしようと考えたのかを解説。
旧デッキはhttp://kakkokari.diarynote.jp/201203221325303331/

まずはジェネラルの性質から。
1・青単
3・瞬速
2・場に存在すれば盤面以外からの妨害がほぼ飛んでこない。
これらから、デッキをコンボデッキにし、ジェネラルを「重い代わりに前もって唱えられる《オアリムの詠唱/Orim’s Chant》」として使う、というのが最善手と判断した。

そうしてコンボデッキとしてデッキを組んだ場合、カウンターの役目は、
1・コンボ直前、テフェリーを通す。
2・自分より先に動き出した相手のコンボを止める。
3・コンボ前、通したらまずいソーサリー・インスタントを打ち消す。
4・コンボ前、通したらまずいパーマネントを打ち消す。
となる。上ほど優先。
パーマネントとスペルで分かれてるのは、パーマネントだとほとんどの場合タイミングを見てコンボ前にバウンスすれば済む話だから。

で、上の役目を果たすためにカウンターに求められる要素は、
・「コンボ始動に必要な合計マナ≧5(テフェリー)+カウンター」となる。
・とりあえず最悪1ターン止められればそれでよい。
・上の項の2以降にも使える汎用性が望ましい。
と考えた。
ちなみにすべて手出しでのコンボ始動に必要なマナは概ね7~9くらい。
最も軽くて《覚醒の兜/Helm of Awakening》+未来予知系の6。重いのが「暴君+手札で最も軽いスペル」の”軽いスペル”が2とか3だった時、テゼレットや加工経由だった時の10オーバー。両方あまり現実的なパターンじゃないけど。

だからカウンターは、2以下のマナコストのものが求められる。
以上の点を踏まえて、


☆カードごとの評価
・《Mana Drain》《対抗呪文/Counterspell》《Arcane Denial》
マナコストは2、カウンターするカードタイプの制限もなし、癖も少なくノータイムで採用できるカード。
青単のため恩恵は少ないものの、それでも《Arcane Denial》のシングルシンボルはありがたい。

・《否認/Negate》
上のカードの次点にあたる。
パーマネントであるクリーチャーはバウンスで対処しやすい事が多いので、「テフェリーを通す」という主要な目的では概ね上の3種類と変わらない力を発揮する。

・《Force of Will》
青い手札を一枚要求する、という癖はあるものの、0マナで打てるカウンターが弱い訳がない。青単なのでピッチコストが気になる事もほとんどないし。
デッキの性質的に最初に挙げた三種以上に理想的なカウンター。

・《誤った指図/Misdirection》
《Force of Will》の代用品。さらに癖が強く、相手の能動的な行動への対処は苦手だが、テフェリーを通す目的で使うなら使い勝手はそう変わらない。
通常のカウンターと違う性質のおかげで、除去を自分の嫌なパーマネントに逸らしたり、Xドローを美味しくいただいたり、《最後の言葉/Last Word》をカウターしたり、と時々大活躍する。

・《遅延/Delay》
非常に尖ったカウンター。
「とにかくこのターンさえしのげればいい」という目的のみでなら《Arcane Denial》並みの働きを期待できる。
ジェネラルとの相性の良さもあって採用した。

・《差し戻し/Remand》
上の《遅延/Delay》とよく似たその場しのぎの性質を持ったカウンター。カードを1枚引ける代わりに期待できる先延ばし時間は基本1ターンのみ。
アドを失わない丸さは利点なんだけど、テフェリーレスでマナファクトに飛んできた《自然の要求/Nature’s Claim》など、軽いインスタントが再度キャストされる可能性を考えると怖いので外れた。

・《記憶の欠落/Memory Lapse》
《差し戻し/Remand》とよく似た要素を持つカード。
《差し戻し/Remand》同様先延ばしは1ターンのみ、カードも引けない、ただしそのターンの再使用は完全に封じられる、といった感じ。
遅延以下の働きしかしない上にジェネラルとのシナジーもないため、不採用。

・《アーテイのおせっかい/Ertai’s Meddling》
《記憶の欠落/Memory Lapse》とほぼ似た評価。多少柔軟性はある。
まあどっちにしろ《遅延/Delay》と比べて使い勝手が悪すぎるので採用されないが。
現行オラクルが「元の呪文のコピーとしてそれをスタックに置く」なので、密かに変異で出てくる《憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury》キラー。

・《交錯の混乱/Muddle the Mixture》
カウンター兼《覚醒の兜/Helm of Awakening》《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》《Transmute Artifact》あたりのコンボパーツをサーチ出来るカード。
カウンター範囲があまりに狭くて汎用性が低いのと、3マナソーサリータイミングという挙動の割にサーチの範囲が狭い事が理由で外れた。
手札で腐りすぎ。

・《呪文貫き/Spell Pierce》《呪文嵌め/Spell Snare》
軽量カウンターその1。
カウンター返しになりうるタイミングもあるが、流石に限定的過ぎた。

・《鋼の妨害/Steel Sabotage》《無効/Annul》《精神的つまづき/Mental Misstep》
軽量カウンターその2。
どちらかというとパーマネント対処・バウンス枠に近い要素を持ったカード達。鋼の妨害はバウンスそのものまさになモードも持ってる。
デッキの性質上、完全退場させるよりも猶予は1ターンでいいから丸さ優先の方が強いと考えて通常のバウンスを投入した。

・《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》
置いておける《否認/Negate》。しかも起動は1マナ、2回も使える。
場に出す時は即死気配がない時の4マナ全タップ切れプレイか、1マナ構えの5マナプレイ。どっちにしろちょっともっさり。
しかしひとたびターンが返ってくると、1マナでカウンター可能、しかも起動型能力のためカウンターし返されにくい、と非常に頼りがいのある1枚に。
デッキに入っている《巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls》と相性が良いが、逆に《呪われたトーテム像/Cursed Totem》との相性は最悪。
テフェリーを通す目的で使用した場合、エレ谷プレイ>テフェリープレイ>コンボ始動、とよほどマナがない限り3ターン見なければいけない重さとトーテムとのアンシナジーを理由に解雇。
ただ、強いタイミングでは気持ち悪いくらい強いんで十分採用に値するカード。

・《邪魔/Hinder》
で、今回代わりに投入されたのがコレ。
3マナという唯一にして大きな欠点があるものの、対象のカードタイプを選ばない癖のなさ、ズアーやシッセイなどのジェネラルに依存しがちなデッキに突き刺さる、という丸さを考慮して採用した。

《呪文丸め/Spell Crumple》は好みのレベル。
《雲散霧消/Dissipate》はどっこいどっこい。ジェネラル以外のコンボパーツ(とくに墓地絡み)対策に重きを置くならこっち。
《禁止/Forbid》は手札の土地などを貯め込まずにダンプしがちなので相性悪し。



☆カウンターの枚数
実質コンボデッキなので、カウンターの引き過ぎは潜在的な無駄牌になる事がある。
(致命的なカードをカウンターしているかも知れないが、ゲームの性質上アドが1:1:0:0)

だからテフェリープレイ時にはその時点での残りマナと手札で打てるであろう1枚だけ、ピッチを含めても2枚もあれば十分。

対戦相手と相互に多少妨害し合う事を含みで普通に動いた場合、試合ターン数はおおざっぱに10前後。
ドロー強化含めて20数枚のカードを見る事が平均的であろうと思えたので、6~11枚程度がカウンターの適正枚数になると考えた。

あとはデッキ内の他のカード枠との兼ね合い、個々のカウンターのカードパワーを考慮して、
《遅延/Delay》
《否認/Negate》
《Arcane Denial》
《Mana Drain》
《対抗呪文/Counterspell》
《邪魔/Hinder》
《Force of Will》
《誤った指図/Misdirection》
の8枚を採用した。


以上。
なんかすっげー長くなったなw

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