EDH《儀式の大魔導師、イナーラ》墓地使わない1枚ルート
2020年2月22日 EDHデッキ考察 コメント (2)Twitterで見た、ぷ(@geschwistern)さん発案のイナーラの新1枚コンボを、非常に興味深かったのでご紹介。
イナーラといえば《呪文探求者/Spellseeker》の4マナ1枚コンボだけど、このコンボは墓地を使うので墓地対策に弱いという欠点がある。
今回発案されたコンボは、同じく《呪文探求者/Spellseeker》起点ながら、その弱点を消したもの。
ただしその分色々と不自由を背負っている。
まずはその方法から。
☆コンボレシピ
☆利点
・墓地を経由しない
なんといっても墓地を利用しないところ。
《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》や《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》なんかに煮え湯を飲まされたイナーラには朗報で、特に《変幻の大男/Protean Hulk》が流行っている現状では《墓掘りの檻》を見る機会も多いため、メリットが大きく働く場面も期待できる。
・コンボパーツの少なさ。
墓地利用型のイナーラはチェインコンボ気味の動きをするため、《Sacrifice》系マナ加速とスペルのリアニメイト、そして《古術師》系統を複数積み、さらには《約束の終焉/Finale of Promise》まで入っているためにデッキの圧迫が大きい。
リアニメイト系は《探究者》が打ち消された時の復帰で使えたり、《古術師》系は必要パーツは多いがコンボパーツとして使えたりと便利な面もあるが、やはりそれでも無駄牌気味になるのは否めない。
対してこちらのコンボは、このコンボルートを抜きにしても投入に値するコンボのパーツとなる《タッサの神託者》と《Demonic Consultation》、黒の必須パーツとも言える《吸血の教示者》
残るパーツは《本質の変転》と《最後の賭け》だけであり、残りのリストを他の用途のカードで容易に埋める事が出来る。
・《呪文探求者》抜きのサブプランが強い
もしも《探究者》が追放された時の話。
墓地利用型の場合、追加パーツなしのサブプランは、「《Sacrifice》系+《古術師系+スペルのリアニ系」の3枚コンボからの無限トークンになる。
専用コンボパーツの追加が一切必要なく、パーツが複数あるために追放に強い面はあるものの、正直重いし枚数も多いしで強力なコンボとは言い難い。
一方こちらのルートの場合、追加パーツなしのサブプランは「《タッサの神託者》+《Demonic Consultation》」3マナ2枚コンボからの特殊勝利となる。
他の青黒系のデッキでも、ジェネラル問わず投入されて活躍している強力なコンボであり、サブプランとしては申し分ない。
揃える枚数が多いとはいえ、引き次第では《呪文探求者》よりお手軽まである。
☆欠点
・重い
墓地使用ルートが合計4マナで成立するのに対し、こちらは合計6マナと1.5倍ものマナを必要とする。
しかもターンをまたいで2度6マナを要求するため、墓地利用ルートのように《暗黒の儀式/Dark Ritual》のような一時的マナ加速を頼ることも許されない。
4マナと6マナの差は非常に大きく、始動ターンもカウンターを構えられる枚数も全然変わってくる。
大きな欠点といえるだろう。
・色拘束がキツイ。
墓地利用ルートが(2青黒)であるのに対し、こちらのルートは(2青赤赤)の後に(1青青青黒黒)というバカみたいなマナ拘束を求めてくる。
特に追加ターン後がヤバい。6マナのうち5マナを色指定してくる。
《魔力の墓所/Mana Crypt》のような優秀な無色マナ加速が十分なコンボの加速にはつながらないのはデメリットだろう。
・失敗が許されない
墓地利用ルートの場合、墓地に落ちた《呪文探求者》リアニメイトから簡単にコンボ復帰が可能であるのに対し、こちらのルートはタイミング次第では死ぬ。
《最後の賭け》を撃った後に浮きマナがない状態で《探究者》を狩られても死だし、《Demonic Consultation》後に《タッサの神託者》を止められても死だ。
命を危険にさらす強引なルートであり、失敗=卓からの退場を意味する事が多いだろう。
☆結論
コンボの使い勝手自体は墓地利用ルートの方が圧倒的。
4マナと軽く、色拘束が少なく、タイミング次第では復帰もしやすい。
ただ、デッキ自体の立ち回り能力は、必要パーツの少なさからこちらのルートの方が高くなるだろう。
盤面と手札でじっくり勝負していく展開に強く、《神託者》《デモコン》の優秀な3マナ2枚コンボをナチュラルに抱えている一方、6マナと重くて色拘束も強く、安定したマナ基盤が求められるため、墓地利用型よりもゆっくり目の展開で戦うデッキになりそうだ。
どっちの型が強いかは……自分は墓地利用型を組んで軽く動かした程度なので、有識者の研究にお任せします。
イナーラといえば《呪文探求者/Spellseeker》の4マナ1枚コンボだけど、このコンボは墓地を使うので墓地対策に弱いという欠点がある。
今回発案されたコンボは、同じく《呪文探求者/Spellseeker》起点ながら、その弱点を消したもの。
ただしその分色々と不自由を背負っている。
まずはその方法から。
☆コンボレシピ
《呪文探求者》(2青)
イナーラ威光(1)
それぞれで《本質の変転》、《最後の賭け》サーチ
《最後の賭け》キャスト(赤赤)
※合計(2青赤赤)使用
・追加ターン
アップキープに《本質の変転》キャスト(青)
イナーラ威光(1)
それぞれで《吸血の教示者》《Demonic Consultation》サーチ
アップキープに《吸血の教示者》キャスト(黒)
《タッサの神託者》サーチ
《Demonic Consultation》キャスト(黒)
《タッサの神託者》キャスト(青青)
※合計(青青青黒黒1)使用
☆利点
・墓地を経由しない
なんといっても墓地を利用しないところ。
《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》や《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》なんかに煮え湯を飲まされたイナーラには朗報で、特に《変幻の大男/Protean Hulk》が流行っている現状では《墓掘りの檻》を見る機会も多いため、メリットが大きく働く場面も期待できる。
・コンボパーツの少なさ。
墓地利用型のイナーラはチェインコンボ気味の動きをするため、《Sacrifice》系マナ加速とスペルのリアニメイト、そして《古術師》系統を複数積み、さらには《約束の終焉/Finale of Promise》まで入っているためにデッキの圧迫が大きい。
リアニメイト系は《探究者》が打ち消された時の復帰で使えたり、《古術師》系は必要パーツは多いがコンボパーツとして使えたりと便利な面もあるが、やはりそれでも無駄牌気味になるのは否めない。
対してこちらのコンボは、このコンボルートを抜きにしても投入に値するコンボのパーツとなる《タッサの神託者》と《Demonic Consultation》、黒の必須パーツとも言える《吸血の教示者》
残るパーツは《本質の変転》と《最後の賭け》だけであり、残りのリストを他の用途のカードで容易に埋める事が出来る。
・《呪文探求者》抜きのサブプランが強い
もしも《探究者》が追放された時の話。
墓地利用型の場合、追加パーツなしのサブプランは、「《Sacrifice》系+《古術師系+スペルのリアニ系」の3枚コンボからの無限トークンになる。
専用コンボパーツの追加が一切必要なく、パーツが複数あるために追放に強い面はあるものの、正直重いし枚数も多いしで強力なコンボとは言い難い。
一方こちらのルートの場合、追加パーツなしのサブプランは「《タッサの神託者》+《Demonic Consultation》」3マナ2枚コンボからの特殊勝利となる。
他の青黒系のデッキでも、ジェネラル問わず投入されて活躍している強力なコンボであり、サブプランとしては申し分ない。
揃える枚数が多いとはいえ、引き次第では《呪文探求者》よりお手軽まである。
☆欠点
・重い
墓地使用ルートが合計4マナで成立するのに対し、こちらは合計6マナと1.5倍ものマナを必要とする。
しかもターンをまたいで2度6マナを要求するため、墓地利用ルートのように《暗黒の儀式/Dark Ritual》のような一時的マナ加速を頼ることも許されない。
4マナと6マナの差は非常に大きく、始動ターンもカウンターを構えられる枚数も全然変わってくる。
大きな欠点といえるだろう。
・色拘束がキツイ。
墓地利用ルートが(2青黒)であるのに対し、こちらのルートは(2青赤赤)の後に(1青青青黒黒)というバカみたいなマナ拘束を求めてくる。
特に追加ターン後がヤバい。6マナのうち5マナを色指定してくる。
《魔力の墓所/Mana Crypt》のような優秀な無色マナ加速が十分なコンボの加速にはつながらないのはデメリットだろう。
・失敗が許されない
墓地利用ルートの場合、墓地に落ちた《呪文探求者》リアニメイトから簡単にコンボ復帰が可能であるのに対し、こちらのルートはタイミング次第では死ぬ。
《最後の賭け》を撃った後に浮きマナがない状態で《探究者》を狩られても死だし、《Demonic Consultation》後に《タッサの神託者》を止められても死だ。
命を危険にさらす強引なルートであり、失敗=卓からの退場を意味する事が多いだろう。
☆結論
コンボの使い勝手自体は墓地利用ルートの方が圧倒的。
4マナと軽く、色拘束が少なく、タイミング次第では復帰もしやすい。
ただ、デッキ自体の立ち回り能力は、必要パーツの少なさからこちらのルートの方が高くなるだろう。
盤面と手札でじっくり勝負していく展開に強く、《神託者》《デモコン》の優秀な3マナ2枚コンボをナチュラルに抱えている一方、6マナと重くて色拘束も強く、安定したマナ基盤が求められるため、墓地利用型よりもゆっくり目の展開で戦うデッキになりそうだ。
どっちの型が強いかは……自分は墓地利用型を組んで軽く動かした程度なので、有識者の研究にお任せします。
コメント
無理やり同一ターンに決めるために最後の賭けなんですね。なるほどー
神託者のおかげで、墓地対を無視する選択肢が出来たのは単純に嬉しい強化ですよね。
考案者ご本人もかなり無理やりだとおっしゃってましたが、それでも同一ターンに決められる選択肢があるのは大きいと思いました。